日本のポップカルチャーの影響
こんにちは、テックデザインフォーラムのテクノです。本日もニューヨークからお送りします。
このチャンネルでは、新しいテクノロジーや3D、モーション、タイプデザインなどについてお話をしています。
はい、ということでですね、本日は日本人にとって日本のポップカルチャーを語れることはボーナスポイントということについてお話ししていきたいと思います。
まずですね、このいきさつなんですけれども、数回前の放送でお話ししたんですが、1ヶ月くらい前にですね、首肩がすごく痛くなったんですよね。
軽いヘルニアみたいなものだったのかなと思うんですけれども、そういったこともあって、休日なんかに本当はやることがたくさんあったんですけれども、結局1日寝て過ごすみたいなことがありました。
そんな中ですね、ネットフリックスなんかで、それまであんまり見てなかったんですけれども、その機会にですね、見てみようかなと思って、
以前お話しに聞いていたブルージャイアントとかですね、これはナリさんとのコラボ会で以前お話しした際に聞いたものだったりするんですけれども、
ジャズのアニメで、漫画だとちょっとこう、音楽までは再現されないと思うんですが、アニメだと音楽が入っているので、そのあたりがすごい良かったのとですね、
あと薬屋の独り言とかダンジョン飯とか、このあたりはもう全然知らなかったんですけれども、ネットフリックスがサジェッションしてくるので、ちょっと見てみたら結構面白かったとかですね、
なんかその伏線の張り方だとか、結構ピンチの時の潔さとかですね、なんかそういった、結構言語化しづらいんですけれども、そういったところの面白さがありました。
ダンジョン飯なんかは、名前だけ聞いているとダンジョンでモンスターを飯にしているだけかなと思ったんですけれども、
それだけじゃない、ちょっとしたどんでん返しみたいな感じとかあってですね、そのところが結構面白いかなと思いました。
そういったことをひっくるめて、改めて日本のアニメは強いなと感じてですね、今回ちょっとお話ししようと思ったんですけれども、
僕は海外に住んでいるということもあるので、よくその日本っぽい日本のカルチャーみたいなことを意識するということはあるんですけれども、
意識というか、そういったものを見た時にやっぱり目が行っちゃうということかなと思うんですが、
タイムスクエアとかだと、ドラゴンボールとかマリオとかそういったグッズは平気でありますし、
あとエンパイアステートビルディングの横に鬼滅の刃の善逸が壁歴一戦しているみたいなものが当然のように置かれてたりするんですけれども、
そういったものとかはやっぱり目が行っちゃったりするんですよね。
それぐらいの結構浸透してきているし、ある調査によると2020年から2027年においてですね、
アニメとかゲームとかそういった市場ももう約2倍ぐらいの北米での市場になるんじゃないかみたいなレポートもあったりして、
まだまだそういった文化っていうのは人気があるのかなと思います。
制作物への文化的背景の重要性
そういった中ですね、自分たちで何かこれから作っていこうとした時に、
そういったアニメとかだけじゃないんですけれども、文化背景を自分の制作物の中で語れると、
それはある意味ボーナスポイントというか、根拠なく納得してもらえる部分でもあるんですよね。
何かを作るときってコンセプトとコンテキストと呼ばれるような文化的背景とか家族とかですね、
自分自身でもいいんですけれども、そういったものを込めるみたいなことは、
一つの創作の際の原動力とか理由になるのかなと思うんですが、
その時に日本人だから日本のこの文化的背景を込めましたっていうのは、
話としては理由なく納得できるんですよね。
そういったことも含めて日本のポップカルチャーみたいなこととか、
ポップに限らず本当は伝統的なこととかでもいいんですけれども、
そういったものが入ってくると理解はされやすいのかなと思います。
話はちょっと変わるんですが、先週ブロックリンのダンボーですね。
オープンスタジオっていうのがあって、
普段そこで制作している人たちがスタジオを開放して見せるみたいなイベントがあったので、
それにちょっと行ってきました。
その時も日本人のアーティストの方たちがいらっしゃってですね、
そういった作品を見てみて感じた印象としては、
やっぱりこうある種のアニメっぽさみたいなものがあるなと思ったので、
やはりそういったところでコンテキストが息づいているのかなと思いますし、
あと昨日ですね、別のポッドキャストで元AKQAのレイイナモトさんがやっていらっしゃる
ポッドキャストを聞いてたんですけれども、
そこでゲストとして呼ばれていたドラゴン76という方がですね、
この方もアーティストでミューラルアートと呼ばれる、
壁に描くアートとかですね、
そういったことで有名になっていらっしゃる方みたいなんですけれども、
その方のテイストとかもですね、後からチェックしてみたところ、
ゴリゴリのアニメではないんですけれども、
やっぱりそういったドラゴンボールとかですね、
アキラみたいな雰囲気が漂っていて、
そのお話の中でもご自身がそういったものが好きで、
直接的にそういったものを表現はしないけど、
ちょっと滲み出るみたいなことはおっしゃってたのかなと思います。
そういったことも通して、理解してもらうときに
文化的背景があると通じやすいっていうのもあるんですけれども、
もう一つですね、自分のフィルターを通すということも大事なのかなと思います。
またこういったポップカルチャーとかですね、
みんなが知っているものっていうのも面白いんですけれども、
それとは逆に日本とかの問題について取り上げるっていうのを
視点としては面白いのかなと思います。
例えば以前映画でプラン75というものがあったと思うんですけれども、
それなんかは日本の高齢化社会みたいなものをテーマとしていましたし、
それ以外にも日本じゃなくて、
例えば韓国の映画とかを見てみるとですね、
その中にも社会的な格差みたいなものが取り入れられていたりもするので、
そういった社会的なテーマみたいなことを逆に取り入れる、
それを制作する際のテーマに取り入れてみるっていうのも、
それはそれも面白いのかなと思います。
自分自身もフォントを作っていたりもするんですけれども、
その中でも日本の縦書きみたいな文化を取り入れて、
オーブン書体を作ってみたっていう例もありますし、
逆に何かその問題点を元にして作るっていうものでは、
日本とか韓国、中国だと当時、
ワリアブルフォントと呼ばれるパラメータで流動的な調整ができる、
そういったフォントがあまりなかったので、
そういったものを作ろうと思って作ったものもあったりするんですよね。
これはその講師に述べたような問題点に起因するようなものだったりもするんですけれども、
何かそういったことが制作することのきっかけに、
取っ掛かりにしやすいのかなと思いますし、
それをプレゼンテーションする際に、
ポップカルチャーと社会的テーマ
なぜこの人がそれを作っているのかということが理解してもらいやすいということは、
ボーナスポイントなのかなと感じました。
またちょっとWeb3界隈の方に目を向けると、
最近だとネオ東京パンクスなんかも、
これも日本のアニメ文化にのっとったようなプロジェクトとして、
最近ユートピアというものをラウンジしましたし、
あとアズキーとかアニメコインというものを出したりとかして、
その日本のアニメ、日本というかアニメ文化に属したミームコインを作ったりもしてますよね。
また自分の身の回りにもちょっと目を向けてみると、
先週ぐらいだったと思いますけれども、
道端に看板が出てますよね。
そこであるカフェがですね、
チャットGPTで作ったジブリ風のカフェの様子を広告として使ったりとかしてて、
やっぱり一番最初に話した目が行っちゃうじゃないですけれども、
やっぱり慣れ親しんだジブリとかですね、
そういったものがあると目が行っちゃうんですよね。
これは日本人である自分だけじゃなくて、
外国人であってもジブリに慣れ親しんでいる人っていうのは、
やっぱりそういったところに目が行ってしまう、
興味関心が向かうっていう、
そういった引力みたいなものはあるのかなと思います。
ということでちょっとまとめるとですね、
海外に行ってそういった文化を通して仲良くなるということも当然あるんですけれども、
それに限って言えば、
逆に別に日本のカルチャーにこだわる必要はないというか、
スポーツでも映画とかでもですね、
いろいろと共通の接点を持つっていうことはあり得ると思うんですけれども、
こと自分発信のものを理解してもらうとかですね、
自分発信のものを紹介するっていうことになると、
それに限っては自分がそれを発信する意味みたいなものが伝わりやすいといいですし、
その日本のポップカルチャーとかに限っては、
もう理由なしでそれを語れるっていうところが強いのかなと思ったので、
今回そういったことも含めてボーナスポイントということでお話しさせていただきました。
最後になるんですけれども、先週お話ししたアバターですね、
ちょっとこのチャンネルのカバーにもしていると思うんですけれども、
それなんかも日本のドラえもんとかですね、
未来から道具をくれるみたいなことがあるんですけれども、
そういったことに着想を得て、
道具の代わりにちょっと実験的なディスプレイタイプとかですね、
そういったものを提供していくみたいなストーリーにしていこうかなと思っているので、
そういったことも今回のアバターで取り入れようかなとしています。
はい、ということで、もし今回の映画面白いと思っていただけたら、
ぜひ高評価やフォローしていただけると嬉しいです。
またこの放送は日本時間の日曜午前を目途に配信していますので、
ぜひまたお聞きください。
最後におまけトークになります。
おまけトークはですね、このちょっと日本みたいなことに関わってくるんですけれども、
よく道端を歩いていてすれ違った人とふっと目が合ったときに、
この人日本人だって分かるのって何なのかなっていつも思うんですよね。
なんか目の感じが穏やかなのか何とも表現しがたいんですけれども、
もしかしたらそもそも目が合うっていう時点でお互い意識しているっていうことで、
分かるのか分からないんですが、
なんか不思議だなといつも思うので、
おまけということでこんなことを共有してみました。
ということで本日も最後までお聞きいただきありがとうございます。
また次のトークでお話しします。ではまた。