本のための家のコンセプト
はい、tantotの時々読書日記第47回です。 今日はですね、ちょっと変わり種の本で
図書館を建てる、図書館で暮らす、本のための家作りというタイトルの本。 こちら書いたのは、橋本麻里さんと山本貴光さんという
この本についてちょっと紹介してみたいなと思います。 どういう本かというと、図書館を建てる、図書館で暮らすって言ってるんですけど、別に
その名の通り図書館。 いわゆる公共図書館みたいな話ではなくて、この橋本麻里さんと山本貴光さんというお二人。
橋本さんは、美術評論家とか学芸員とか、そういうことをやってらっしゃる方。
山本さんはゲーム作家でありつつ、いろんなエッセイとか文筆家として、本当に博学の方みたいな感じの人ですね。
っていうそのお二人が、自分の住まいを、お二人の住まいを作る話なんですけど、その住まいがもうコンセプトとして、本のための家、家というか。
本のための家と。お二人が暮らすってことよりも、とにかく大量にある蔵書、そしてどんどんどんどん増えていく蔵書を
中心として、いかに素晴らしい空間を作るのかっていうことを軸にした家作りの話という感じになってます。 これがめちゃくちゃ面白いですよ。
で、そこがコンセプトが森の図書館というコンセプトなので、本のタイトルも図書館
っていうキーワードになってると。そういう感じですね。 何が面白いって、とにかく橋本さんも山本さんも、とにかく本をひたすら集め続ける
日々というか人生を送ってきている。まず最初の冒頭で、それぞれの
本と共にどう暮らしてきたのかっていうそれぞれの話が
入ってます。まず働くと。 橋本さんもそうなんですけど、やっぱ山本孝美さんがやばくて、
なんかもう、そこに貼ってある写真もなんかもう無茶苦茶なんですよね。 以前住んでた家での写真なんですけど、本棚があって、その本棚の前に本が積み重なっていて、
本が4、50冊ぐらい積み上がっている山がいくつもあるみたいな、そんな状態になっていて、本の方に幕津というふうに読んでますけど、とにかくあらゆる本を
収集して、どんどん増えていくっていう、そういう状態なので、
これを何とかせねばならぬということで、
その本のための家を作るというプロジェクトが始まる。 実際、結果的には、そこに対して三井玲さんという建築家の方が、
実際の設計からやっていただいているみたいな感じで、そこの土地探しから、家の設計のコンセプトの話で実際に作っていくっていう話と、
それがどういうふうに実際、今どんな家になったのかっていう、そういう話を書き手としては山本さんと橋本さんと、時々三井さんという方が分担しながら書いているというような感じで、
ある意味、やっぱり、本好きにとっての一つの極地みたいなものを見る思いだという感じですね。
場所は図志の郊外の方で、広めの土地があって、そこは給料地帯なので段差がある土地をどういうふうに上手く使って、
本のための家を作るのかみたいなところの設計の考え方とかも非常に面白かったり。
考え方として、リビングとかを作らないと。
なぜなら本のための家だから。
その代わり、一番大きなスペースを閲覧室っていうふうに名付けて、そこにすごい大きな机と非常に大きな本棚、それぞれの壁に本棚を置いて、
ここは様々な本を閲覧するためのスペースみたいな感じの場所があり、
あとはお二人それぞれの書斎があり、キッチンとかがありみたいな、あと寝室もありみたいな、そんな感じなんですけど、
やっぱり人が暮らすためのリビングとかではなくて、本のためっていうことを考えた時に、
そこは中心となる閲覧室であるとか、そういう考え方みたいなのもすごい、とても良いなぁというふうに思ったりしながら作っています。
これはでも、いろいろずらずら喋っても、実際に結構図版も豊富で、実際の本の、その家の様々な写真とかも結構あって、
すでに、この家が建築直後の写真ではなくて、実際にそこでどう暮らしているのか、暮らしている時の写真なので、
もうすでに本が山のように、本棚に当然入りきらずに山のように積み重なっているという状態の写真があって、
ただ、それも含めて本のための家として、すごく完成されているというか、ちゃんと成り立っているという、
その住まい方というのが一つの理想だなぁというふうに思って、すごい憧れてしまうというような感じになっています。
家の設計と空間利用
エピソードとしてちょっと面白いのが、その本棚ですね。
そこにやっぱり、閲覧室って大きなスペースにどういう本棚を置くのか、みたいなことを考えた時に、たまたま、
どこだっけ?九州大学だっけな?
ちょっと待ってくださいね。九州大学で、本当に旧邸大時代の古い銃器が行き先がなくて困っているという話が出て、
それをレスキューしたりすると、それはすごく歴史もあるし、かなりしっかり作られた銃器、本棚なので、
そのまま捨てるには忍びないが、旧邸の建て替えに伴って、どうしてもそこで置いておくことができないということで、
引き取り先、手を募集しているみたいな話があり、
ちょうどその縁で実際見に行って、袖を入れようということになったというので、
これ、写真で見るとわかりますけど、むちゃくちゃ雰囲気があるというか、しっかりした明治期に作られたものかな?
重厚な、趣のある書棚、棚で、
本当に昔の帝国大学の図書室とかにありそうな棚という感じで、
これを引き取るって決めた時に、この家のコンセプトがまさにピースがガチッとはまったみたいな、
そういうエピソードがあって、本当にタイミング的にたまたまなんだと思うんですけど、
そういうたまたまの出会いみたいなものを埋めて、
やりたかったこととか、現実にぴったりはまるタイミングっていうのがあるよなというふうに感じたりもしました。
本の魅力と著者の想い
いやー、見てみたいなというふうに。
やっぱりこの家、どうにかしてこのお二人に知り合いになって誘われて、オタク訪問とかできないかみたいなことを思っちゃうぐらい、
すごく魅力を詰まった森の図書館になってるんだなというふうに。
一回全体読んで、それはそれで面白いんですけど、
その後も何かにつけて、ちらちらっと読んだりとか、
図書館にカラー図版もいっぱいあるので、写真をちらちらと眺めたりするだけでも、
この家の空気感をちょっとだけでもちょっとでも感じて、すごく心地いい時間っていう感じなので、
手元にあってすごい良い本だなというふうに。
これは本自体も、しゃべって伝わるものじゃないですけど、面白くて、
本の想定というか、もう結構凝っていて、
背拍子っていうんですかね。棚出ししたときの背拍子が、
昔のヨーロッパとかの昔の本の想定。
皮張りでボコボコした装飾がついてるみたいな、
その想定をイメージした感じの背拍子になっていて、
それも図書館っていうモチーフにすごくつながってくる感じで、
手元に置いておきたい一冊だなというふうに思います。
山本隆光さんは、やっぱり誤著書も多いですし、
あとYouTube、ドッドキャストで聞いてますけど、哲学の劇場のドッドキャストだったりとかも、
非常によく聞いてたりして、
すごく博学で、いろんなことに興味があって、
博学なんだけど、全然それを鼻にかけないというか。
だけどすごく語り口調も柔らかで、文章とかもすごく柔らかく、
なんだろうなぁ、
結構こう…
一歩引いた相対的な視点で、物事を見てるっていう感じが、すごく信頼できる書き手だなというふうに思って、
すごく誤著書とかも注目して見ているので、
山本さんを形作っているのが、そういうものを生み出す基地になっているのが、
ここに紹介されている森の図書館という場所なんだなというふうなところを思うと、
それもさもありなんというような感じで、いつか自分でもこういう、
血を溜まった、血のベースから何かしらこういうように、
価値のあるものを生み出していくみたいな、そんなことが少しでもできるといいなぁというふうに思いながら、
本当に憧れですね、これはね。憧れを感じながらずっと読んでました。
というところで、本好きな人にはすごくお勧めする一方、
なんかもう羨ましくて見もらえしちゃうところもあるので、もしかしたら逆に見ない方がいいかもしれないんですけれど、
一読してする価値、あと手元に置いておく価値のあるものだなというふうに思っております。
私も自身も折り付けて見直したりしたいなというふうに思っています。
こんな感じですかね。
こちらです。ちょっと初心情報を言うと、出版社は新潮社で結構高いんですよね。
3300円プラス出版で結構高い本ですけど、それでもこれは結構価値あるんじゃないかなというふうに思います。
ぜひ本屋さんとかで表紙とか想定とか見てもらえると魅力が伝わるんじゃないかなと思うので、気になった方は見てみていただけるといいかなと思います。
ということで、今日は橋本麻里さんと山本貴光さんの
「図書館を建てる。図書館で暮らす。本のための家作り。」という本について話してみました。
ありがとうございます。