神と人の物語
はい、tantotの時々読書日記、ちょっと始めてみようと思います。
今日はですね、読んだ本は、この完本、神います山の物語と浅田次郎さんの本ですね。
これたまたまお友達に勧められて、買って読んでみたんですけど、これがすごい本だったということです。
浅田次郎っていうと、皆さんも知っているポッポ屋がすごい有名ですよね。
ポッポ屋って映画にもなった、高倉健さんでしたっけ、映画にもなったこともあって、ちょっと本当、言葉は悪いんですけど、
浅田次郎さんって、あんま本読んだことないんですけど、イメージとして、なんかちょっとお涙頂戴的な、なんかちょっと感動ストーリー書く作家ですみたいな、
そんなイメージが実はあったんですけど、この神います山の物語を読んで、全くそのイメージを覆されたという感じになります。
この本は、語り手は少年なんですけど、この少年は浅田次郎本人を投影しているのかなと思うんですが、
少年自体は東京の都内に住んでいるんですけど、母の実家が三丈山、東京の西の方にある山ですね。
三丈山の官主なのかな、の家で、そこの官主の家に、夏休みとかに長く泊まりに行った時に、おばが語る物語みたいな、
そんな形、それを書き起こしているというか、聞いた話を書いているというような体裁で書いている本です。
そのおばの語る物語が、三丈山自体は神と人が同居していて、八百万の神を辺りに充満しているような、そういう環境なので、
ちょっと不思議な話というか、少し怖い話も含めて、神と人の交流があったりとか、ちょっとした物の家的なものが出てくるとか、そういう怖い話をおばがすると。
なんというか、すごいですね、文章が上手い。
三丈山の八百万の神がいます、という雰囲気が、めちゃくちゃ文章から伝わってくるんですよね。
ちょっと一部読んでみてもいいかなと思うんですが、
例えばですね、
まあちょっとここをいいかな、 その女の子はまるでフランス人形のようだったとおばは言った。
玄関の木託が鳴らされたのは、千年の森に日暮しの鳴き上がる夏の夕刻だった。
鬼神の籠を担ぎ上げるための広い敷台に端座したまま、 曹祖父はしばらく挨拶もせずに、その女の子を見つめてきた。
幼いおばは、曹祖父の背にしたついた手に隠れて、招かれてある客を覗き見た。
一つ一つの言葉遣いがすごく雰囲気があるというか、 やはりこの作家の、
歴戦の作家の表現力が豊かというか、雰囲気の出し方が素晴らしいなと思って、
もうずっと一気に読んでしまった感じになります。
それで読んだら、やっぱりこれ読むとどうしても三竹さんに行きたくなってですね、
今の三竹さんがどのくらい、このカムイマス山の雰囲気を残しているかちょっとわからないんですけど、
きっと山の方に行けば、やっぱりそういう雰囲気をおかれすぎながら感じられるんじゃないかなということも期待できるので、
ぜひですね、この本を読んだので三竹さんに行って、このカムイマス山、
まだ神と人が、精霊とか心霊とかそういったものと人が同居していた時代の山の感じをですね、
体で味わえたらすごくいいんじゃないかなというふうに思っております。
読むことの楽しさ
はい、こんな感じで、
一旦ちょっと今日はこんな形で紹介した本は、
朝田二郎、カンポンカムイマス山の物語、二場所で発売が結構最近で、
2024年の6月22日、最近ですね、を紹介させていただきました。
こんな感じで、少しずつたまに読んだ本を雑然と感想を述べるような日記をつけていければなというふうに思っていますので、よろしくお願いします。
では、ありがとうございました。