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こんばんは、北詰至です。
このポッドキャストは、毎週一つの短歌を取り上げて、 短歌の世界の楽しみ方をお話ししています。
毎週金曜夜8時に配信しています。 1週間の終わりの息抜きに聴いてください。
今回は、永田和弘さんの短歌で、 眠い気持ちが伝わりすぎるほど伝わる短歌をご紹介します。
今回の雑談テーマは、いつも時代とすれ違うカスケードについて、
働く意味って何?というお話と、 疲れた社会人におすすめのドラマ、「週休4日でお願いします。」のお話もいたします。
眠い眠い、廊下が眠い、風が眠い。 眠い眠いと、肺がつぶやく。
眠い眠い、廊下が眠い、風が眠い。 眠い眠いと、肺がつぶやく。
今回は永田和弘さんの、「眠い眠い、廊下が眠い、風が眠い。 眠い眠いと、肺がつぶやく。」
という短歌をご紹介します。
この短歌は、以前紹介した千葉菜倉良さんと、 あと永田和弘さんの教授で、「あなたと短歌」っていう本があるんですけれども、
そちらの本にも紹介されている短歌になります。 なんかね、すごく眠さが伝わってくる短歌ですよね。
本当に心の底から眠い時って、 この永田さんの短歌のような状態なんじゃないかなって思います。
私もね、すごい仕事が最近忙しくてですね、 結構毎日夜中まで仕事しているので、
睡眠時間結構足りなくてですね、 毎日昼間は眠い眠いっていう、この永田さんの短歌の状態になっています。
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眠いと、廊下が眠い、風が眠いっていうのをすごくわかるし、
最終的には自分の肺が眠いとつぶやいてるっていうのもすっごくわかりますね。
なんか頭が眠いって言ってるって言うと結構普通な感じなんですけど、
なんか肺が眠いとつぶやくって言うと、 もう本当に倒れ込みそうなくらい眠いんだなーっていう感じが、
なんだろう、脳が言うとか頭がつぶやくとかよりももっと実感がこもってくるなーって思いました。
これ廊下とか風とかっていう言葉があるんで、
なんかちょっとこの短歌から受けるイメージは、 社会人が仕事をしすぎて眠いっていうよりも、
なんか学生が、学生特有の眠さで、
なんか毎日寝てるんだけどいくら寝ても眠いなーっていう感じの状態を読んでるのかなーって、
そっちの方がしっくりくるような気がします。
学生の時って普通にこう8時間ぐらい寝ててもまだ寝たりないっていうか、
休みの日とかだと、なんだろう、夕方ぐらいまで寝ちゃったりとか、
なんであんなに寝れたんだろうって不思議なぐらいずっと眠かったんですけど、
なんかこの廊下っていうワードとか、あと風とかなんかその辺がこう、
そういう疲れた人の眠さっていうよりかは、
若い人特有の寝ても寝ても眠いっていう状態の方が合ってるんじゃないかなって思いました。
なんかこの眠い眠いっていう短歌は、
なんだろうな、ひらかなが多くて、
こうパッと見た時のこう文字の長さが、印字されている長さが長いからか、
ちょっとこう詩っぽい短歌っていうよりも詩のような感じがして、
谷川俊太郎さんの短歌を思い出しました。
あ、短歌じゃないや、詩か。
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谷川俊太郎さんの詩みたいだなーって思いました。
あとねもう一個連想したのは、あのカスケードっていうバンドがいるんですけど、
昔ね、ちょこっとだけ売れてたバンドなんですけど、
私が学生の時カスケードがめちゃくちゃ好きで、
で、そのバンドのね、ジョーダンアメリカっていう歌があるんですよ。
で、あの歌の内容が、アメリカンドリームを掴んだすごいこうイケてる男みたいな感じの歌が続くんですけど、
なんかまぁ夢落ちなんですね。
結局夢だったみたいな、夢っていいところで覚めちゃって、
なんかこう目覚めちゃって、
あ、でも最後に眠い眠い眠い眠いなーって言って歌が終わるっていう歌があるんですけど、
なんかその眠い眠いっていう言葉を見ると、私結構このジョーダンアメリカっていうカスケードの曲を思い出します。
めちゃくちゃ懐かしいですねこれ。
リリースが2013年。
え?2013年?
いやいや、もっと昔だと思うけどなぁ。
2013年だったら7年前ですもんね。
この情報間違ってんじゃないかなぁ。
うん、やっぱりそうですね。リリースが1997年だ。
いや、ネットの情報をほんと鵜呑みにすると危ないですね。
絶対2013年なわけないですもんね。
そう、すごい古いやつなんですけど、
このアルバム結構いいんですよね。
なんかこう、ジョーダンアメリカもそのアメリカンドリームの、
こう、夢のオチですけど、アメリカンドリームを掴んだみたいな陽気なちょっとロカビリっぽい曲で、
なんかそれも結構ね、聴くとテンション上がるし、
このアルバムは割となんかテンション上がる系の曲がですね、多くて。
結構ね、おすすめなんですよ。
結構ね、カスケードは昔の曲すごい良い曲がいっぱいあって、
なんか最近こう、聴くような曲調の曲で、
なんかこれでも昔カスケードやってたなぁみたいなのとかもたまにあったりしてですね。
あのバンドがあのいまいち売れなかったのは、時代といつもずれちゃうところだと思うんですよね。
なんかね、時代とマッチしないんですよ。めっちゃ早すぎるとかね、やってることが。
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結構なんか、
テクノっぽいコンピュータっぽい音の曲とかも、例えば今だったらサカナクションとか、結構電子音使ったりとかするじゃないですか。
それでめちゃくちゃ売れてますけど、なんか似たようなことをカスケードもすっごい昔にやってたりとかですね。
なんかいつも時代とずれちゃうんで、いまいち売れないんですけど、時代さえあってれば売れてるバンドなんだよなぁっていつも思って聴いてました。
最近1回解散したんですけど、また再指導して、数年前からやってますけど、数年前じゃないか、もう再指導してからも10年ぐらい経つのかな。
ちょっとわかんないですけど、また今もやってますけど。
あとですね、今回この眠い眠いの単歌をご紹介したいなーって思った理由がもう1個あって、
私が結構今忙しくて、仕事ばっかりしてですね、毎日眠い眠い状態なんですけど、
なんかあるドラマを見たんで、それがすごく良かったんですね。
それをご紹介したいなと思って、そのきっかけに今回永田さんの単歌をご紹介しました。
私が見たドラマがですね、NHKで2019年の3月に放送された、「週休4日でお願いします」っていうドラマなんですけど、
なんかね、創作テレビドラマ大賞っていうので、脚本が受賞して、それのドラマ化された作品みたいなんですけど、
主演がですね、岡山アマネさんと飯戸よまりえさんなんですね。
私が今岡山アマネさんにハマっているので、それで過去の作品をいろいろ見ててですね、その中で出会ったんですけど、
これ去年の放送なんですけど、今でもNHKオンデマンドで配信されているので見ることができます。
NHKオンデマンドはね、980円だったかな、1000円ぐらいで会員登録もできるし、
あと220円で単品購入もできるんですね。
私は結構作品ごとに単品購入をちょこちょこしてて、NHKオンデマンドもすぐおすすめです。
NHKってやっぱ面白い番組多いですよね。
なのでうちテレビないので、NHKで見たいなって思った番組はNHKオンデマンドで単品購入をしてます。
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それでこの週9、4日でお願いしますっていう、2019年3月放送されたドラマを見たんですけど、
3、40分ぐらいの短いドラマです。
なので気軽にサクッと見ることができると思います。
お話はですね、真音くんを演じる高橋くんっていうサラリーマンがですね、
ダメダメサラリーマンで、いっぱい仕事振られて毎日遅くまで働いてて、
本当は働きたくないなーって思いながら、
なんかなんでこんな働いてんだろうつらーみたいな感じで働いてるんですね。
でそこに飯戸よまりえちゃんを演じる青木さんっていう子がアルバイトで入ってくるんですよ。
アルバイトで週9、4日でお願いしますって言って入ってくるんですね。
結局週3日しか働かないんです。
で高橋くんは、週3日しか働かないとか最高だけどそんなので生きてけるの?みたいな感じで、
ちょっとこう羨ましいけど自分はできないなーって思ってる感じで、
で飯戸よまりえちゃんは、演じる青木さんは自分の心に従って、
お金の問題とか不安はもちろんあるけど、自分は週9、4日でやっていこうって決心して実践してるっていう役どころになります。
でこの2人がですね、出会って、最終的にはラブストーリーなんですけどこの2人の、
なんかね、ラブストーリーかつ、働くって何だろうって考えるきっかけにもなるような良い作品でした。
でね、あのー、飯戸よまりえちゃんがコケシが趣味の女の子っていう設定なんですけど、
なんかコケシがたくさん出てきて、なんかコケシ流行ってるのかな?
なんか好きな人いるじゃないですか、マニアとかいるのはわかってるんですけど、あのタンポポの河村さんとかね。
なんか自分自身は、今までコケシそんな可愛いって思ったことなかったですけど、
なんかこのドラマ見たら、あ、コケシ可愛いかもって思いました。
なんかね、飯戸よまりえちゃんが、あのー、天音くんにコケシプレゼントするんですけど、ドラマの中で。
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なんかそのコケシを天音くんが結構大事に、お守りみたいな感じで持っておくんですね。
で、なんかすごい大事にしてて、で、なんかちょっとしたことでコケシちゃんを濡らしちゃって、
で、あーってなってこう慌てて拭いてあげるシーンがあるんですけど、なんか、
なんだろう、そうやってこう愛情をかけてあげてる姿を見ると、コケシも可愛いなーって思いました。
なんかいろんなコケシがあるんですよね。なんか産地とかもいろいろあったりして、面白かったですけど。
で、なんか、そう、このドラマのね、すごいところは、
なんか天音くんが、「週休4日で食べていけるんですか?」って言った時に、飯戸よまりえちゃんが、
食べるために週休4日なんですっていうセリフがあるんですけど、
その飯戸よまりえちゃんが、昔は正社員でフルタイムで働いてたっていう設定で、
で、その時は天音くんと同じようにめちゃくちゃ忙しかったですね。
で、食べるために働いているのに忙しすぎて、まともにご飯を食べる時間がないってなんだろうって思って、
それで食べるために週休4日にしようって決意するっていう、
そういうストーリーなんですけど、 なんかそれを見た時に本当に確かにそうだなぁと思って。
なんか私もやっぱ最近仕事をずっとしてると、ご飯食べてる時間もないし、
もちろん作る時間もないから、なんか毎日お弁当だったりとか、お惣菜とか、
あとなんかパスタソース。 うちダーリンと一緒に住んでるんで、買い物も全部ダーリンお願いして、
なんかパスタソース買ってきてくれて、 なんか毎日パスタみたいな感じとか、
ご飯作ってくれる人がいるだけとってもありがたいんですけど、
結構なんかそういう、なんだろう、簡単なご飯を毎日食べて、
で、なんか3、4日一歩も外に出ないとかも全然あるので、
なんか気づいたら4日外出てないぞみたいな感じで、
で、4日目にやばいと思って無理やりこう外出たら、
なんか外が久しぶり過ぎてクラクラしたりとかですね。
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なんかそれってどうなんだろうって思って、やっぱ食べれないとか、
外を歩けないとか、 そこまでして働く意味って何だろうかって、
なんか考えて、
なんかそういうことを考えている時に、
この週9、4日でお願いしますっていうドラマに出会ったので、
結構なんかジーンと締めましたね。
これもね仕事しながら傍らで見てたんですけど、
響くなーって思いながら見てました。
これ最後ね、あのラブストーリーですね。
ほっこりする終わり方なので、
ぜひぜひ、あの最近疲れたなーって思っている人には見ていただきたいドラマです。
はい、いかがでしたでしょうか。
今回は永田和弘さんの、
眠い眠い、廊下が眠い風が眠い、
眠い眠いと肺がつぶやくをご紹介しました。
単価な世界の歩き方は毎週金曜夜8時に配信しています。
また来週金曜夜にお会いしましょう。
それではおやすみなさい。
