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「ギフテッド」特異な才能持つ子供、大学での受講可へ 課題も
2026-04-27 12:12

「ギフテッド」特異な才能持つ子供、大学での受講可へ 課題も

日替わりコメンテーターによる解説で、きょうのニュースを深く理解する『BRUSH UP』毎週月曜日は、法学者・谷口真由美さんです。

田畑竜介
Groooooow Up

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サマリー

この記事では、特定の分野で突出した才能を持つ「ギフテッド」と呼ばれる子供たちに対し、日本の学校教育がどのように対応していくべきかについて論じられています。文部科学省は、小中学生が高校や大学の授業を受けられる仕組みを2030年度までに導入する案を示しましたが、これは単なる飛び級ではなく、子供たちの学び方を柔軟にする試みです。ギフテッドの子供たちは、高い能力を持つ一方で発達のアンバランスさや感覚過敏さなどを抱え、学校の標準的な仕組みの中で困難を感じやすいという実態があります。この記事は、才能ある子供たちを特別扱いするのではなく、多様な学び方を受け入れる社会全体の姿勢が問われていると結論付けています。

ギフテッド教育導入の背景と定義
この時間は、日替わりコメンテーターによる解説で 日々のニュースを掘り下げるブラッシュアップ。
月曜日は、法学者の谷口真由美さんです。 谷口さん、おはようございます。
おはようございます。
さて、今日はどんなニュースでしょうか。
今日は、ギフテッドと呼ばれる子供たちを、 日本の学校はどう受け止めていくかという話なんですけれども、
まだ報道ベースなんですが、文部科学省が、 特定の分野で突出した才能を持つ小・中学生について、
同じ学年に在籍しながら、特異な教科では、高校や大学の授業を受けたり、 オンラインで大学の講義を受けたりできる仕組みを、
2030年度にも導入される次の学習指導要領に 盛り込む案を示したというものです。
これ、いわゆる飛び級をそのまま導入するというよりも、 子供の学び方を今より少し柔軟にする方向かなと思ってはいるんですけれども、
まず、もしかするとリスナーさんも聞き慣れないかもしれないので、 言葉の意味から確認しておこうと思いますけれども、
ギフテッドっていうのは、ギフトのedっていうのがついた英語なんですけれども、
辞書で調べてみると、生まれつき優れた能力があるとか、 特別な才能を備えているという意味です。
だから、もともとの語感としては、授かったような才能があるというような感じなんですけれども、
現代の教育の議論でいうと、誰か特定の存在、 例えば、ギフテッドっていう意味っていうのは、
神様から贈られたというような意味が込められている感じがするんですけれども、 そういう意味で厳密に使っているわけではないです。
だから、日本でも天才っていうのは天佑の才、 天から与えられた才みたいな意味を使いますけれども、
そういう意味ではなくて、特定の分野で特に高い能力とか、 潜在力を示す子どもたちというふうに使われています。
だから、天才やな、とかっていうような単純なことではないですね。
やっぱり気をつけなきゃいけないのは、単にIQが高いとか、
ラベルを張りすぎないっていうところに気をつけなきゃいけないというところから、 先に押さえてもらいたいです。
文部科学省が2022年に有識者会議でまとめを出しているんですけれども、
いわゆるギフテッドと言われる子どもたちには、 強い好奇心であったり、豊かな創造力、それから感受性の強さ、
それに比べての発達のアンバランスさ、感覚の過敏さとかが見られることがありますというふうに示しています。
ギフテッドの子供たちが抱える困難
大事なのは、そういう子どもたちが学校で必ずしも楽に生きていける子ではないんですね。
ある教科では非常に高い能力を持っていても、別の場面では困っているということが生じている。
例えば授業内容が簡単すぎて苦痛で退屈でたまらんと。
だからぼやっとしているとか、空を見ているみたいな感じになったりとか。
あと、自分なりの解き方を書いたのに正解として扱ってもらえない。
だから先生が持っているやり方じゃない限り、知っているやり方じゃない限り正解ではないというふうにされて、やる気なくなっちゃう。
ある意味、書き順なんかもそうかもしれないですよね。
書き順っていうのは一番きれいに見える書き方なんですね、文字が。
だけど書き順が間違えてたからって言って文字として認識できてないかっていうとそうではない。
だからそこにこだわるあまり、書き順が間違ってるから間違いだっていうことを言ってしまいがちなんですけど。
じゃあ何が間違いなのかって説明しにくいじゃないですか。
本来意味が伝わってるからね、そこが一番大事かなってね。
ただね、書き順が大事じゃないかって言われたら大事ですっていうこともあるんで、非常に難しいわけですよ。
だから自分なりの解き方とか書き方してるのに正解じゃないとかって言われて、やる気がなくなったりとか。
本当に同級生と話が会いにくかったりとか。
教室の音とか空気に疲れやすいとか。
集団の中で生活するのがしんどい子もいるわけですね。
だから才能があるけれども、分かって何かに投出してるけど、この子困った子やなみたいな扱いを受けてたりとか。
そういう意味でほっとかれた子とかが、むしろその学校の標準的な仕組みの中で、しんどさを抱えやすいということがあるってことなんですね。
新たな教育制度案の本質と海外の事例
だから今回の制度案も、できる子を特別扱いするみたいなふうに見てしまうと本質を見失うと思うんですね。
だからむしろこれまでみんな同じペース、同じ内容、同じやり方で学ぶということに対して、そういう仕組みからこぼれ落ちる子どもたちにどう対応していくかっていう問題が大きな問いだと思います。
だから今回の案でも学年を丸ごと上げるという飛び急ではなくて、普段は同じ学年で学んでるんだけれども、得意な分野だけは高校とか大学の授業につなげていくみたいな形で、
必要なところだけ学びの難しさっていうのを合わせていくというような、オーダーメイドというかカスタムメイドみたいな教育っていうのがありなんじゃないかということかと思っています。
実は海外とか見ても、実はこの分野に正解はないんですね。
アメリカとかでも、飛び急とかみたいな加速の教育だけではなくて、授業内容を圧縮して先に進む方法とか、似たレベルの子どもたちをグループで組んだりとか、専門プログラムを作ったりとか、そのための教員の研修とかですね。
いろんなやり方が出てきてると。でも課題もはっきりしてきてて、イギリスとかだと能力の高い子どもがいても、授業が真ん中に合わせられすぎてる。いわゆる標準に合わされすぎてる。
伸ばされていないとか、特に経済的に厳しい家庭のお子たちが見落とされやすいという問題が出てきてるという報告が上がっています。だから制度を作るだけでは足りなくて、学校とか先生が本当に一人一人の学びの深さとか速さを見てるかということが問われてくるわけですね。
シンガポールなんかでもそういうの進んでるんですけど、親がギフテッドのクラスに入れるように塾を活かしたりとかっていうのがあって、加熱してきていて、それで言うとお金のあるお家の裕福なお家の子っていうのは見つけられやすい。
だけど一方でやっぱりさっき言ったお金のないお家の子っていうのは見つけられにくいというのがあると思います。だからそういうので言うと日本の課題で言うと大きく分けて二つあって、一つは今の横並び教育、横並びの文化、私たちの文化系の中にある横並びがいい、人から突出しない方がいいというその文化を変えられるかどうかですね。
日本の教育における課題と今後の展望
みんな同じがいいと思っているこの文化の中で、才能ある子供を横並びにしてしまうということに対して指導とか支援が蓄積されてこなかったっていうのがあるので、そこですよね。
それから誰を支援対象とするかっていうと判断の透明性があるかなと思います。だからIQみたいな一律の基準だけで線を引いてはわからないことがあって、その分その学校とか教育委員会とか教育現場がどう見立てていくか。
おそらくその地域差とかこれから学校差っていうのが出てくるので、そういうものをどう減らすのかっていうのがあるかなと思います。
なので今日の話っていうのは一部のすごい子とかさっき言った天才みたいな子だけの話ではなくて、いわゆる人と違う才能を持った子をどう受け止めるか。
結局のところ子供の違いっていうものを大切にするっていう前提を、この社会とか教育現場とかがどう受け止めていくかという話だと思ってます。
だから早い理解ができる子もいたらゆっくり理解する子もいるし、集団の中ではしんどいけど一人だと頑張れる子もいるじゃないですか。
だからそういう例外というものを当たり前にあるんだと、標準って実は人の育ち方にないんじゃないかぐらいな大らかな気持ちで見ていけるかっていうのがあるかと思います。
なので学校現場がみんな違ってみんな良いって本当に言い切れるか。
そのために先生たちが負担が多い中でどう負担を減らしていくのか、教育にどれだけ予算を充てられるのか、課題はまだまだあるんですけども、
そういったことを本当の学びの多様性につなげられるかというところほど議論がもっと深まっていったらいいなというふうに思っています。
そうですね。先生方もでもなかなかどう対応するのかって難しいところね。大変ですよね。日々の業務も多い中でね。
とはいえ、せっかくのその才能が見過ごされないようにっていうところもありますね。
社会で考えていかなきゃいけないのかなと思いました。
谷口さんありがとうございました。
ありがとうございました。
谷口真由美のブラッシュアップお送りしました。
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