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障害児にわいせつ疑い 元職員逮捕
2026-04-20 12:18

障害児にわいせつ疑い 元職員逮捕

日替わりコメンテーターによる解説で、きょうのニュースを深く理解する『BRUSH UP』毎週月曜日は、法学者・谷口真由美さんです。

田畑竜介
Groooooow Up

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サマリー

障害のある子供たちが通う施設で、元職員が5歳の女の子にわいせつな行為をした疑いで逮捕された事件について、法学者の谷口真由美さんが解説。この事件を機に、障害のある子供たちへの性教育の重要性や、性教育を巡る社会の萎縮した現状、そして子供を守るための環境整備について改めて考えるべきだと訴えています。

障害児施設元職員によるわいせつ事件の概要
この時間は、日替わりコメンテーターによる解説で、日々のニュースを掘り下げるBrush Up。 月曜日は、法学者の谷口真由美さんです。谷口さん、おはようございます。
おはようございます。さて、今日はどんなニュースでしょうか。 今日はですね、またこれも秘密な事件なんですけども、
障害のあるお子さんが通う施設の元職員が、送迎中に5歳の女の子を自宅に連れ込んで、わいせつな行為をした疑いで逮捕された事件についてです。
結晶によると、この職員のスマートフォンには、同じ施設に通っていた別の複数の女児の女の子のわいせつ動画や静止画も保存されていたということで、しかもこの被害にあったお子さんのお母さんが、娘さんがですね、うんとかいやとか、簡単な単語しか話せないこと。
知らない人に連れて行かれたら必ず泣くはずなのに、動画では泣いていなかったので、先生を信頼していたのだと思うというふうに話しているということなんですね。
ここが本当に重いところで、守る立場の大人がその信頼を裏切ったということですね。
障害児支援現場における力の差と密室化のリスク
こういう事件が起きると、ついひどい加害者がいたみたいなことで終わりがちなんですけれども、もちろんこれは比列ですし、ひどい加害者なんですけれども、それだけでは足りない話がありますね。
障害のあるお子さんをめぐる支援の現場には、どうしても大人と子供の間に通常よりも大きな力の差があるからなんですね。
これは例えば送迎であったり、介助、それから見守り、配設の支援もありますし、着替えとか、そういう日常の支援というのが本来は子供の安心のためにあるものですよね。
でも同時に、その仕組みが弱かったら密室化しやすくて、1対1になりやすくて、外からは見えにくい。
その上、子供が何をされたかっていうのを言葉にしにくいとか、あるいは嫌だってことですね、NOとか言っていいことだと教わってないという場合もあります。
そうすると、どうやって被害を声に出していいかわからないので、被害が起きやすいし、見えにくくなるということですね。
なるほど。
障害児への性教育の必要性と内容
でもすごくここで大事なのは、障害のあるお子さんにとっての性教育ということを、私たちがちゃんと捉え直すことじゃないかなと思うんですね。
これは障害があろうがなかろうが、性教育っていうのを日本では、例えば小さな子にするって言ったら、そんな小さな子に早すぎるんじゃないかとか、
余計なことを教えるなという、いわゆる寝た子を起こすなみたいなことを言う人がいます。
でもね、皆さん、性教育にどんなイメージを持っているかわからないんですけど、刺激の強い知識じゃなくて、自分の体は自分のものであるということを覚えることなんですよね。
それからプライベートゾーンというところですけれども、例えば触れていいところとダメなところがあるっていうこと、それから嫌なときには嫌と言っていいよということ、相手に何かをするときには必ず同意がいるという、そういう基本を習うことなんですよね、性教育って。
だから例えば、障がいのあるお子さんへの性教育の実践の現場では、手をつなぐとかハグをするですね、抱きしめたりするという行為でも、相手にしていいですかというふうに尋ねるっていうことと、嫌なら断っていいことを学ぶのが大事だというふうにされています。
だからその自分が嫌だ、不快だと思われることっていうのは尊重されていいんだという経験が、他人の他者の不快を理解することにもつながるというので、性教育っていうのは被害防止だけではなくて、課外の防止にもなるということなんですね。
性教育の実践と社会の萎縮
実際に、障がいのある施設の方のお話を伺ったことがあるんですけども、障がいのあるお子さんっていうのは性被害にあいやすいと。これは資料っていうかですね、本なんかでもよく書かれてるんですけども、
それで言うとね、性教育って年1回とか2回では足りませんと。だからそこの私の知り合いの方の施設は毎週やってるっておっしゃってます。なんでかっていうと繰り返し繰り返しやらないと、嫌だって言えないからなんですね。
最近よく聞く支援の現場ではですね、子どもと一対一にならないであるとか、男性職員は女の子の排泄の解除をしないとか、それから私物の携帯電話を支援現場に持ち込まない。
お昼寝とかで一緒に横にならないとか、かなり具体的な予防策まで示されてるんですね。つまりこれって個人のモラルとかに任せましょうという話ではなくて、制度と運用の問題ですね。
それで言うと、本当に長らく追いかけてる話ですけども、障害のある方と性教育の話ってずっとやってるんですけど、
2003年に東京都立の七尾養護学校で行われてた心と体の学習という、当時の知的障害のあるお子さんたちに向けた性教育に対して、
東京都議が学校に乗り込んで、その強い言葉で批判して、都の教育委員会もそれを受けて、現場で使われてた教材を回収して教員らに厳重注意を行ったという七尾養護学校事件というのがあるんですね。
これは、いわゆる男女の裸の人形を作って、例えばズボンを履いた状態の男の人の人形から、ズボンが下ろされた状態になったら逃げろということを教えたりしてたんですね。
それが、「なんだこの教材は?」みたいな感じで、強い言葉で批判して、教材を回収したと。その結果、学校現場では七尾養護学校事件、養護学校だけではなくて、いわゆる一般教育をやっているところでも、性教育が大きく萎縮していったという経緯があります。
これが裁判で争われたんですけれども、最終的には教員と保護者側、つまり学校側の実践の正当性が大きく認められる形で、勝訴が確定しています。
そうなんです。確定した判決は、扉の介入を教育の自主性を阻害する不当な支配にあたるとして、教育委員会についてもそれを黙認して厳重注意を出した行為を違法というふうに判断したと。
七尾養護学校の性教育については、学習指導要領違反ではないという認定もされて、その学習指導要領というのは一言一句を硬直的に縛りとして使うのではなくて、教育現場には広い裁量があるというふうにも述べてます。
つまり過激だったと言われてダメだと言ったんですけれども、むしろ子どもたちの実情に応じて望ましい実践だったということを司法が重く見たという判決だったんですね。
やっぱりそういう事件があって、今回の事件ってあのやっぱり地続きの話だと思っていて、その必要な性教育をそんなことを教えるなというふうに叩いて萎縮する社会っていうのが現状まだあって、障害のあるお子さんが自分の体の境界線とか嫌だっていうことを言う権利とか学ぶ機会を奪われてしまっている社会って繋がってると思うんですね。
だからその教えないことが子どもの純真さを守るであったりとかそういう考え方っていうのは一見優しそうに聞こえるし見えるんですけど、実際には被害を見えにくくするということがあって、ここをやっぱり直視しないとダメだと思うんですね。
性教育は子供を守るための土台
だから今回の事件をまた前にしてというかですね、怖い事件で終わったっていうことではダメだということですね。障害のあるお子さんにとっては性教育は特殊な教育じゃないし贅沢なことでもなくて、自分の体を守って人との境界線っていうのをちゃんと学んで安心して生きていくための土台ですよね。
そういった教育をタブーししたり現場を萎縮させたりする社会ほど被害が見えにくくなるので、子どもを守るというなら沈黙を求めるんではなくて、学べる環境を保障するということを今回の事件でまた改めて考えなきゃいけないんじゃないかなと思います。
おっしゃるとおりですね。谷口さんありがとうございました。
ありがとうございました。
この時間は谷口真由美のブラッシュアップでした。
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