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2024-10-28 14:49

173 大学ではなぜ不登校はあまり問題にならないのか | 声で考える(0-5)

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私は以前から不登校問題に強い関心を持ってきました。特にコロナ禍以降、不登校の子どもが増え、その数は今も多いのではと感じています。リスナーの中にも、不登校の子を持つ方が多く、そういった悩みに答える「Teacher Teacher」というポッドキャストも人気です。このように不登校が増加している背景には、現行の学校制度が多くの子どもに合わなくなっていることがあるのではないかと思います。変わるべきは子どもではなく、学校、さらには学校を含む社会システムなのかもしれません。

ここで、私が勤めている大学の状況について考えてみます。現在の小中高の事情は詳しく分からないため、大学に限定して話を進めます。私自身も学生時代、小中高は皆勤で通学していましたが、大学に入ってからは授業に出ないことが増えました。例えば、理解できない数学の授業などでは、黒板の内容をただノートに写すだけで、次第に出席しなくなりました。その代わり、教科書で自分なりに学び、期末試験で合格点を取る形を取りました。このように、必要なときに自分で勉強するスタイルを取り、授業に出なくても大学から指導を受けることはありませんでした。大学は自己学習が基本という風潮があったため、不登校という意識もありませんでした。

この考え方を小中高にも適用できないかと思います。出たい授業には出て、出たくない授業は自主学習で補うという柔軟な対応が一般化すれば、不登校問題は消失するのではないでしょうか。小学生には自学が難しい部分もあるため、大人がサポートする仕組みがあれば、学び方は多様で良いと感じます。

とはいえ、「あまり」問題にならないとタイトルにあるように、大学でも不登校が全く問題視されないわけではありません。最近は不登校の学生に対するケアも始まっており、アドバイザーが登録や出席が見られない学生に連絡を取ることもあります。相談を通じて、専門学校への転学や休学を考える学生もおり、それも一つの道だと思います。

大学では基本的に自主性が尊重されますが、医療系や教員養成といった資格取得が必要な学部では、出席が求められる傾向があります。それ以外の分野では、大学生の学び方の自由さを小中高にも取り入れても良いのではないでしょうか。こうした視点から、不登校問題を再考するきっかけになればと思い、このテーマについて話しました。

#不登校 #声で考える

サマリー

このエピソードでは、大学における不登校の問題があまり問題視されていない理由が考察されます。特に、大学生が自己管理のもとで自由に学ぶことが許されている環境について論じられます。

変わるべきは子どもではなく社会
「大学ではなぜ不登校はあまり問題にならないのか」というテーマで 語ってみたいと思います。
はじめさんがタイトルを先に決めて 台本は作らずタイトルを見ながらしゃべるのがいいという
そういうことをおっしゃっていまして、ちょっとそれを
取り入れさせてもらおうかなと思いまして、もう話すことはあまり決めていないんですけれども、
とりあえずしゃべり始めました。私、
ずいぶん前から不登校問題にとても関心があって、
なんでこんなに不登校の子どもが増えてしまったのかなというふうに思うんですね。
特にこの新型コロナが流行り始めた頃から急速に不登校の数が増えていきまして、
今現在どうなっているのかわからないんですけれども、おそらくそんなに減ってはいないんじゃないかなというふうに思うんですね。
このLISTENの配信者の方も
結構不登校のお子さんをお持ちの方の配信をよくお聞きします。
また、そういった子どもが学校に行かなくなってしまったというお悩みに答える、アドバイスをするという
Teacher Teacherというポッドキャストも人気番組となってますね。
こんなに不登校が増えてしまったのはどうしてなのかなということがずっと気になっています。
私の考えではこれはもう今の学校制度というものが、何というか無理があると言いましょうかね、
この多くの子どもにマッチしないものになってきていて、
どうしてもそういう学校に行けない子どもがたくさん出てきてしまうという状況になっているんじゃないかなと思うんです。
ですから、変えるべきは子どもではなくて学校の方じゃないかなと、
あるいは学校という単位というよりはむしろ学校を含む社会システム自体が変わるべきなんじゃないかなというのが
私が今考えていることなんですけど。
大学生活における自由
ちょっとそのこと自体はここでは語らずに、私が今勤めています
大学のことをちょっと考えてみたいんですね。
今現在の小中高の状況っていうのはちょっと私には分かりませんので、
大学生のことだったら結構分かりますのでその話をしたいと思います。
で私自身も大学生だった頃がありまして、
その自分の経験ももとにしながら語りたいんですけれども。
まあ私、小中高と不登校になったことはなくて
風邪をひいたりとか病気にでもならない限りは普通に高校まで通っていまして、
不登校経験は基本的にないんですけれども、
でも大学に入ってある種の不登校のような状態になったんですよね。
でそれはどういうことかっていうと、
授業には出るんだけれども全く理解できない、
そういう授業がいくつもありまして。
例えば数学の授業なんかですね、
先生が黒板にバーッと数式を書くんですけれども、
何を言ってるのかよくわからない
けれどもともかく黒板に何か書いてるので。
それを必死で消されないうちにノートに書き写すということを
最初の1回か2回ぐらいはやるんですが
そのうちこんなことをやって何になるのかなというふうに思いまして、
もう授業には出なくなってしまった。
それで、何をやっていたかっていうと、
そこで教えられている内容をわかりやすく書いている教科書を自分で読んでですね、
その内容を理解して学期末の試験で不合格にならない程度の点数を取るように準備すると。
だから授業には出ないで試験だけ受けるというそういうパターンになるわけですね。
これ多くの科目でそんな感じで授業には出なくなるっていうのがたくさんありました。
もちろん中には中身もわかるし、
出て面白いっていうものもたまにありますので
そういうのは出たりするんですけども、
でもほとんど最初の数回と途中気が向いたら出るというぐらいで出て、
で学期末は試験かレポートか何か出せば単位が取れますので、
しかも単位の合格の基準もかなり甘かったので、
そんなのでも結構単位が取れてしまって、
なんとか卒業できたんですけどね。
でも大学に毎日毎日通って授業ちゃんと受けてそれで単位を取っていくっていうような、
そういう学生では全然なかったんですね。
これは一種の不登校じゃないかなと思うんですけれども、
でもそれは全く問題にならなかった。
大学側も問題にしていないし、私自身もそれを不登校だというような認識もなかったですね。
大学生というのは基本的に自分で勉強するものだっていう、
大学は高校までとは違うんだということをよく先生も言いましたし自分自身でもそう思っていたので、
別に大学に行かないからといって、それが問題だというふうには全然思わなかったですね。
大学のあり方を広げる
だからこの考え方を小中高に広げたらどうなんでしょうか。
もちろん出たいと思う授業には出てもいいけれども、
出たくない授業に無理して出る必要はなくて、
その代わりに何か自分で勉強すればいいということを、小中高も当たり前のこととして受け入れれば、
不登校問題っていうのはかなり解決するというか解消するっていうのかな、
つまり無くなってしまう。問題自身が無くなってしまうのではないかなと思うんですね。
もし問題があるとすれば、大学生は自分で、例えば教科書を買って自分で勉強するとか、
あるいは何らかのその勉強の場を設ける。
例えば友達3人ぐらい集まって勉強会やるとかですね。
自分がわからないところを友達に教えてもらうとか、そういう形で何とか勉強できますけれども、
小中高、高だったら多分大学生と同じようにできると思うんですが、
小中ぐらいだと自分で何か勉強の方法を考えるというのは難しいかもしれないので、
その場合は大人が手助けする、そういう仕組みさえあればですね、
別にどう勉強しても構わないんだっていうことが当たり前になれば、
不登校問題っていうのはなくなっていくんじゃないかなというふうに思ったりするんですけども、
どうなんでしょうか。私の考えなんかおかしいですかね。
それからですね、タイトルで「大学ではなぜ不登校はあまり問題にならないのか」と、
「あまり」っていうのをつけたんですけども、この「あまり」の意味はですね、
全く問題にならないわけじゃないということなんですね。
というのも最近大学では、
不登校の学生はそれなりにケアするっていうことをやろうとしているんですね。
つまり大学に入学はしたけれども全然履修登録もしないし出席している形跡もない、
そういう学生を抽出してですね、
学生には学生アドバイザーという小中高でいう担任の先生みたいなものを一応は決めてるんで、
その学生アドバイザーからちょっと連絡を取ってですね、
どうしているのかっていう様子を確かめるみたいな、そういうようなことはしようとしているようですね。
それから学期末にほとんど単位が取れてないとかですね、
そういう学生も抽出して学生アドバイザーが面接をして、
どうしてそうなっちゃってるのか何か理由があるのかっていうのは確かめて相談に乗るっていうようなこともやってまして、
これは私も結構毎学期1名か2名ぐらい相談をすることがあります。
またそれでちょっと大学には合わないというかですね、
うちの大学のやり方ちょっと合わないので他の、例えば専門学校に転学したいとかですねそういう話とか、
あるいはちょっと休学して何かもうちょっと考えてみるとかですね、
そういう学生もいて、それはそれでいいなというふうに思っているんですね。
そうやって学生をほったらかしにしないで、大学側もちょっとはケアするっていうのはあっていいかなというふうに思うんですけれども。
時にはですね親御さんが来たりもしますね。
私も親御さんに1回か2回ぐらいは対応したことありますね。
まあさすがに三者面談みたいのはないんですけれども。
まあそういうようなことはありまして、
不登校問題を全く問題視していないわけではないんですけども、
基本的にはやっぱり本人の問題だっていう捉え方ですね、
大学は。そんなにきめ細かく一人一人の学生見ることもできませんしね。
学生数がかなり多いのでそんなにできないっていうのもあるんですけれども、
でもそれぐらいのなんていうか大雑把さっていうかそういうのがあっていいんじゃないかなと、
何が何でもですね子どもを学校に来させなければいけない。
学校に通ってない子どもはなんかちょっとおかしいみたいなですね、
そういう見方っていうのはちょっともうやめたほうがいい。
特にこの学校に行かなくてもいくらでも学ぶ機会があるっていうですね、
そういう時代になってなんでわざわざですね、
行きたくない子どもを学校に行かせるのかっていう疑問がずっとあるんですよね。
ですので、ちょっとですね
不登校問題を考えてる方ですね、ちょっと大学生はどういうふうにしてるのかっていうのを、どういうふうにしてるかっていうか
ご自身が大学生だった時代とかですね
あるいは大学生も時代によって変わってきてるので私が大学生だった頃っていうのはもう今から40年も前ですので
またもうちょっと若い方は違うのかもしれませんけれども。
あるいは専門によっても違いますね。
資格を取るようなところの大学はやっぱり小中高みたいなそういう感じで授業出ないとダメみたいなのはありますね。
私も前に教員養成大学にいましたけれども、
やっぱり教員免許を取るためにはそれなりのことをしないといけないので、
みんな真面目に勉強してましたね。
あるいは医療系とかですね
薬学系とか、そういうところはもうきっちりと授業を受けないとダメっていうのはあるでしょうけども、
でもそうでもなければですね、
かなり自由だっていうのが大学生だと思うんですけれども、
そういう自由な大学生の学び方をもうちょっと下まで下ろしてっていいんじゃないかなっていう
そういう感じがするんですよね。
ということで、ちょっとですね
不登校問題をいろいろ考えてるんですけれども、
とりあえず今回、大学生はなぜ不登校が問題にならないのかということで語ってみました。
それではまた。
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