00:00
昨日、つまり10月31日に文科省から不登校の数に関する調査結果が発表されました。
昨年度、2023年度に不登校だった児童生徒が増えたという話で、小中高を合わせますと41万人を超えるという、そういう数ですね。
これは2020年度ぐらいからずっと(顕著な)増加傾向で、(どんどん)増え続けているわけです。
で、このことについてちょっと私、思うところがあるので、ここで語っておきたいと思うんですが、
このニュースを聞いて皆さんどんな感じを受けるでしょうか。
とても問題だなというふうに思う人もいるかもしれません。
そもそもこの文科省の調査の名前が「問題行動・不登校調査」というんですね。
ですから不登校というのは問題行動と一緒に扱われているわけです。
この問題行動には色々ありますが、いじめなども含まれていまして、
このいじめ問題と不登校ももちろん関係はあると思うんですが、
不登校自体をある種の問題というふうに考えていることは明らかですよね。
自由学習者と呼び換える
そのことについてどう考えたらいいのかということなんですけれども、
私自身は前から言っているように、不登校というのは特に問題ではないというふうに考えていまして、
「不登校」という言葉がそもそも良くないと思うんですね。
これはかつてよく言われた「不良」という言葉を連想させますね。
何かもうそれ自体問題行動と言いましょうか、社会の迷惑というか、
そんな感じでですね、あってはならないものという、
そういうある種のレッテルのように感じられる言葉だと思うんですけれども、
これが良くないと思います。
ですので、私はこれを、「不登校」をですね、「自由学習」というふうに呼び換えるといいのではないかなというふうに思うんですね。
だから「不登校児」、「不登校児童生徒」、これは「自由学習者」というふうに呼びかえたほうがいい。
その考え方からいくと、学校に毎日毎日通っている子どもたちは「不自由学習者」というふうに言ったほうがいいと思います。
そっちのほうが問題なんじゃないかなというふうに思うんですけれども、どうでしょうか。
もちろん不登校になっている原因はいろいろで、
体調を崩したりですね、いろんな病気でいけないとか、いろんな理由があって、そんなにいいものではないと、
子どもも親も苦しんでいるという人がたくさんいることは想像がつきますけれども、
でも他方で、学校では苦しくてしょうがないけれども、
学校以外のところでは生き生きと学んでいるという人もたくさんいると思うんですよね。
そういうのを一緒にして「不登校」という言葉でくくってしまうこと自体がおかしいと私は思うんです。
で、この不登校になってしまったので、
普通の学校ではなくていわゆる「フリースクール」というのですか、
そういう学校に行けない子どもたちを受け入れる、そういうところで学んでいる人もたくさんいると思うんです。
この「フリースクール」、英語ですけれども、日本語に訳せば「自由学校」ですよね。
フリースクールで学んでいる人は「フリーラーナー」、まさに「自由学習者」なわけでして、
こっちの方が何かいいんじゃないかなというふうに私は思ったりするんですけれども。
ですので、これはですね、不登校が増えているというのは悪いことではないと。
「悪いことではない」というふうに言うと語弊があるならば、「必ずしも悪いことではない」と。
良い面もあると。つまり学びの自由が広がっているという意味で、良いところもあるというふうに私は考えるわけです。
ですので、この不登校の人がどんどん増えていくと、そういう人に対応しなければいけませんので、
社会の方もそういう自由な学びをだんだんと認めるようになっていくと思うんですね。
これはとても良いことだろうと思います。
ちょっと話を変えますけれども、今は子どもの話ですが、先生の方もですね、
今先生になってもすぐ辞めてしまうという人も結構いるようです。
先生も学校で辛いんですよね。
で、この不登校と先生の辛さっていうのはもちろん関係してます。
つまり今の学校の問題の現れなんですよね。
ですので、学校に行けなくなった子どもたちを、学校に行けなくなった先生が教える、
そういうのがどんどん増えていくと、良いんじゃないかなと思うんですよね。
ということで、ちょっとニュースを見まして、感じたことを自由にしゃべってみました。
ちょっと普通ではない考え方なのかもしれませんけれども、
どうでしょうか。これで終わります。