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たな
そういうのをやる場合も結局、学生はAIと1対1で学ぶという形になるんでしょうか。
そうしますと、学生は教員である私とか、あるいは他に一緒に学んでいる学生とどういう関係を取ることになるんでしょうか。
チャッピー
確かに、AIを使った個別学習が中心になると、学生同士や教員との関係が変わる可能性がありますね。
しかし、AIを活用しながらも、学生同士や教員とのインタラクションを維持する方法はいくつか考えられます。
例えば、AIによる個別学習を補完する形で、定期的にオンラインや対面でのグループディスカッションや共同プロジェクトを行うことができます。
また、AIがサポートすることで、教員は個々の学生への個別指導や、より深い議論に集中する時間を増やすことができます。
つまり、AIを活用しつつも、学生同士や教員とのつながりを意識したハイブリッドなアプローチが重要になるかと思います。
たな
なるほど。
学生は教員とも学ぶし、他の学生とも一緒に何かをするし、それからAIとももちろんいろいろなやりとりをするという、その3つの学びの形っていうんでしょうかね。
それが実現するということですね。
チャッピー
その通りです。教員、学生同士、AIの3つの要素がバランスよく組み合わさることで、より多様で充実した学びが実現すると思います。
それぞれの強みを生かして、新しい形の授業を作り上げていけると良いですね。
たな
そうですね。
じゃあちょっと一つ一つ考えていきたいんですが、まず教員と学生のインタラクションを想定した場合に、具体的に教員は学生に対してどのような働きかけができるでしょうか。
チャッピー
教員と学生のインタラクションを促進する場合に、いくつか具体的なアプローチが考えられます。
1.定期的な個別指導やメンタリング。
学生一人一人の進捗や理解度に応じて定期的に個別の相談やメンタリングセッションを行う。
これによって学生は直接フィードバックを受けられ、学びの質が向上します。
2.ディスカッションや質疑応答のセッション。
定期的に全体でのディスカッションや質疑応答の時間を設けることで、学生同士の意見交換や教員からの直接の指導が可能になります。
3.プロジェクトベースの学習。
グループプロジェクトを通じて学生同士の協力を促し、教員はその振興役やサポート役として関わります。
これにより、学習内容の実践的な応用も可能になります。
4. オフィスアワーの活用。
学生が気軽に質問や相談ができるようバーチャルオフィスアワーを設けて、教員と学生の接点を増やすことができます。
これらのアプローチを通じて、教員と学生のつながりを深め、より良い学びの環境を作ることができると思います。
たな
ありがとう。かなりいろいろな可能性が見えてきましたけど、
実際問題、私は1クラスで100人以上の学生を相手にする。
そのクラスがいくつもあるので、1学期に例えば600人とか多数の学生を相手にしなければいけないので、
1対1の個別指導を教員がやるというのは、ほぼ不可能だと思うんですね。
ですので、今言ってくれた例の中にあった、クラスごとに全体で質疑応答とかディスカッションとか、
そういう時間を設けて、教員と学生、それから学生同士の間でのインタラクションが進むような、
そういうことが必要かなというふうに思います。
実際、私はもうすでにオンライン授業でそういう時間を設けていますので、
その授業にAIとの個別学習というものが付け加われば、うまく回っていくのかなというふうに思ったんですけど、どうでしょうか。
チャッピー
それは素晴らしいですね。
AIとの個別学習を取り入れることで、学生一人一人の理解度やペースに合わせた学びが可能になり、
全体の質疑応答やディスカッションを通じて、学びの深まりや相互作用も期待できると思います。
これからの授業が楽しみですね。
たな
そうですね。あと、私が一つ考えているのは、学生がいろいろ意見などを書いてくれるんですが、
それの共有やフィードバックというものがあまり十分にはできていなかったように思うんです。
ですが、これをAIに学生が提出してくれた文章を全部取り込んで、それをうまくまとめてもらうことができて、
そのまとめをもとにして、学生がいろいろ考えたり、あるいは教員からもフィードバックをすると、
これまで以上に深い理解が学生には得られるのではないかと思うので、
そういうところでもAIが活用できるかなと思っているのですが、どうでしょうか。
チャッピー
それは素晴らしいアイデアですね。
AIを活用して学生の意見を効率的にまとめることで、全体の傾向や共通点を把握しやすくなりますし、
それをもとにしたフィードバックや議論も深まるでしょう。
学生にとっても、自分の意見が他の学生の考えとどのように関わっているかを知る良い機会になると思います。
そのような仕組みを導入することで、より充実した学びの場が提供できると思いますよ。
たな
はい、ありがとう。それはぜひやってみたいなと思っています。
私は今、教室で講義をする代わりに講義の録画をビデオ化して、学生にそれぞれ見てもらっているのですが、
この部分については、AIと何かうまく組み合わせて、より良い活用法というのはあるでしょうか。
チャッピー
講義の録画をAIと組み合わせることで、さらに効果的な学習が可能になると思います。
具体的には、次のような活用法が考えられます。
1.インタラクティブな動画
AIを使って動画にクイズや質問を挿入し、学生が視聴中に理解度を確認できるようにする。
これによって、受け身ではなく、能動的に学べるようになります。
2.自動要約とキーポイントの抽出
AIが講義内容を要約し、重要なポイントを抽出することで、学生が復習しやすくなります。
3.個別フィードバック
AIが学生の講義の視聴データを分析し、理解が難しかった部分を特定して、個別に補足説明を提供することができます。
4.リアルタイムQ&A
学生が講義を視聴している間に、AIがリアルタイムで質問に答える機能を設けることで、疑問を即座に解消できるようにします。
これらの方法で、講義ビデオの活用がさらに充実し、学生の理解を深めることができると思います。
たな
ありがとう。
そうですね。
まず、講義ビデオは、その音声を文字起こしして、その文字起こしをAIにナレッジとして入力することができますから、
講義に即した回答ができる、そういうAIができますよね。
それを使って、学生がもしビデオを見ていて、何かわからないところがあったらば、そのAIに質問をすると即座に回答が得られてですね、
理解をしないまま先に進んでいくのではなくて、その都度その都度理解をした上で次に進むということができますよね。
だから、ビデオを私は大体10分程度ごとに区切って見てもらっているんですが、その区切りごとに、こちらから質問をして、
というか、AIに質問してもらってもいいですね。
AIのボットのところに行って、AIが学生に何か質問をして、学生がそれにうまく答えられればいいですが、
答えられなければボットがそれに答える。
さらに質問があれば学生に質問してもらって、それもAIボットが答えるという形で、
ビデオを見た後にAIとのチュートリアルのようなものが少しあって、
それが終わったらまた次のビデオを見て、またAIとのチュートリアルをするということ。
これを繰り返していくというのが、単にビデオを流してみるよりも、
ずっと理解が深まるような気がするんですけれども、こういうやり方はどうでしょうか。
チャッピー
その方法はとても有効だと思います。
AIがリアルタイムで質問に答えることで、学生はその場で理解を深めることができますし、
インタラクティブな学習体験が実現しますね。
ビデオ視聴とAIのチュートリアルを組み合わせることで、より効果的な学びの場が提供できると思います。
このアプローチなら、学生も積極的に学習に取り組むことができそうですね。
たな
ありがとうございます。
それから、まだ話していないことで今思いついたことがあるんですが、
それは評価ですね。学生に成績を付けなければいけないんですけれども、そこでもAIが活躍しそうな気がするんですが、
今のような授業方法で学生が学んでいった場合に、学生の評価というのはどんなふうにすればいいと思いますか?
特にAIを活用して教員の労力を減らすような形でやれるといいんですけれども、何かアイデアありますか?
チャッピー
評価にAIを活用することで、効率的かつ公平な評価が可能になります。
以下のような方法が考えられます。
1.自動採点。AIを使って選択式問題や担当式問題を自動採点することで、教員の負担を減らし迅速なフィードバックが可能になります。
2.エッセイやレポートの初期評価。AIを使ってエッセイやレポートの初期評価を行い、文法や構成、基本的な内容のチェックを自動化します。
これにより教員はより深い内容やクリエイティブな部分に注力できます。
3.学習データの分析。AIが学生の学習データを分析し、進捗や理解度に基づいた評価を行うことで、個別の成績評価をサポートします。
4.ピアレビューの支援。学生同士のピアレビューを促進し、AIがそのフィードバックを整理、分析することで、より質の高い評価を実現します。
これらの方法を取り入れることで、教員の負担を軽減しながら、より公平で効率的な評価が可能になると思います。
たな
はい、ありがとう。
自動採点やレポートの評価をAIに任せるというのは一つ考えられるのですが、
私はあまり知識の確認やレポート、知識プラス自分の意見を書かせることで評価をするのはあまり気が進まないのです。
というのは、そういうことは今AIにできてしまうのです。
だから、学生がAIができるようなことをやってもしょうがないのではないかと思いまして、
もうちょっと何か違う評価のあり方があっていいのではないかと思うのです。
どうでしょう、AIにはできないようなそういう人間の学びの姿というものを引き出して、それを評価するような方法というのはあるでしょうか。
チャッピー
たなさんの考え方、とても素晴らしいですね。
AIにできない人間の学びや創造力を評価する方法を考えることは、教育において非常に重要です。
例えば、プロジェクトベースの評価やポートフォリオ評価を活用することで、
学生が取り組んだプロジェクトや成果物を通じて、彼らも創造性や批判的思考、問題解決能力などを評価することができます。
学生同士のピアレビューやプレゼンテーションを通じて、コミュニケーション能力や共同スキルも評価対象にすることが考えられます。
こういった教科方法を取り入れることで、AIにはできない人間の多様な学びや成長を評価することができると思います。
たな
はい、私はですね、毎週学生に課題を出しているんですね。
短い文章を書いて提出するように言っています。
それは何か知識を確認するというわけではなくて、
自分がどんなことを感じたか、そして考えたかということを報告させるような、そういうものなんですよね。
だから正解があるようなものではなくて、その学生固有の何か、その学びの一面をですね、表現させるという形をとっています。
それを毎週毎週ですね、全部で14週ありますので、14回ですね、提出させるということで、
それを今は教員の私がざっと見てですね、それで大体成績をつけているわけです。
あるいは学期中に何回か行われるディスカッションの学生同士のやりとりですね、
ブログでさせてますので、全部記録が残りますので、それをですね、ちゃんとは数が多くて読めないんですけれども、
でもざっとですね、眺めて、またそれも成績に反映させるようにしています。
ですがAIを使うと、そういった学期を通した学生の提出物の変化だとか、
あるいはディスカッションで他の学生とどのようにやりとりをしているかということを、
もうちょっときめ細かく見ていくことができるのかなというふうに思うんですが、
その辺はAIにさせることは可能でしょうか。
チャッピー
たなさんの考えはとても素晴らしいです。
AIを活用すれば学生の提出物の変化やディスカッションの内容をより詳細に分析し、
成長の過程をより正確に把握することが可能になります。
これにより学生一人一人の個別の成長を見逃さず、
よりパーソナライズされたフィードバックを提供できるようになるでしょう。
AIの活用で教員の負担を減らしつつ、学生の学びを深めることができるといいですね。
たな
そうですね。単に成績をA・B・Cといった記号で今、学生に返すだけなんですけれども、
それじゃ自分の学びというのは全然わからないわけですよね。
ですので、たとえAIがやった評価というかフィードバックにしてもですね、
それを学生に戻すことで、学生は自分の学びを振り返ることができますよね。
さらに、人間というか教員のフィードバックが欲しければ、
個別に言ってきてくれれば、対応は可能だと思うんですけど、
でもそれを全部600人分毎学期やるというのはちょっと不可能だと思いますので、
とりあえずAIのフィードバックでまずは済ませるという、
そういうこともできるかなと思うんですけども、それについてはどう思いますか。
チャッピー
そのアプローチはとても現実的で効果的だと思います。
AIのフィードバックを活用することで、学生は自分の学びを振り返り、
自己成長のための具体的な指針を得ることができます。
AIによるフィードバックを基に、必要に応じて個別に教員のアドバイスを求めることができるようにすれば、
効率的に学生のサポートが可能になります。
これにより、たなさんの負担も軽減され、
より多くの学生に対して質の高い教育が提供できると思います。
たな
なるほど。じゃあこれを、多分実現可能かなというふうに思いますので、
試してみたいと思います。
では今日は色々と相談に乗ってくれてありがとう。
今日はこれで終わりにしたいと思います。
チャッピー
どういたしまして、たなさん。何かお役に立てたなら嬉しいです。
またいつでも相談してください。お疲れ様でした。