SBC.オープンマイクの音声をそのまま解析したもの
サマリー
居場所づくり浜なかのまちカフェしろたりノスタルジアは、地域に根差した交流と安心の場を提供し、コミュニティのつながりを育てています。地域ホスピスというビジョンを持ちながら、参加者が自然と顔見知りになり、愛着を育む取り組みが紹介されています。
地域に根差した交流の場
さて今回はですね、横浜市江北区にある居場所づくり浜なかという団体、そこのコミュニティカフェ、まちカフェしろたりノスタルジアについて、ちょっと深く見ていきたいなと。
運営されている方へのインタビュー音声が資料なんですが、これがパンナルカフェじゃないと、その活動の目的とか、まあ地域への思いみたいなものが語られています。
そうですね、今回のポイントは、このカフェがどうやって地域のつながりをつくって、そして愛着を育てているのか、その具体的な取り組みとその先にあるビジョン、そこを見ていくことかなと思います。
まず場所なんですけど、横浜市江北区しろたりにあるまちカフェしろたりノスタルジア、1階がカフェで2階はフリースペース、木曜日以外はほぼ毎日ですか?なんかいろいろなイベントが開催されていると。
そうなんです。コーヒーの入れ方講座とか、シニア模型のサロン、あとは英会話とかギターの会とか、本当に多岐にわたるんですよね。
ただ特徴的なのは、これが単に場所を貸しているだけじゃないっていう点ですね。なんていうか、コミュニティを育てることをすごく意識されている。
ああ、育てる?
イベントは基本的に継続性があって、参加する人たちが自然と顔見知りになっていく、そういう関係性が深まるような仕掛けが考えられているんですね。
なるほど。
これは普通のレンタルスペースとはちょっと一線を隠すアプローチかなと。
確かに、偶然の出会いを意図的に育てていくみたいな感じですかね。
まさにそんな感じですね。
特に個人的に面白いなと思ったのが、食を通じた交流なんですけど、日曜モーニングっていうのがあって、これは神戸出身の方が始められたとか。
ああ、ありましたね。地域の有機野菜とか無農薬野菜を使ったこだわりの朝食、800円だそうです。
この朝食が単に食事をするだけじゃなくて、世代を超えた会話が生まれる人の交差点みたいになっているっていう話でしたね。
人の交差点、いいですね。
それともう一つ、サルベージュパーティーもなかなか面白い所見ですよね。
サルベージュパーティー?
はい。3ヶ月に一度家庭で余った食品を持ち寄って、それをみんなで調理して食べるっていう。
へー、持ち寄りで。それはユニークですね。どんな効果が?
もちろん食品ロス削減っていうのもあるんですけど、それ以上に普段はあんまり交流のない別のイベントの参加者同士をつなぐ役割が大きいそうです。
ああ、なるほど。
実際にこのパーティーがきっかけで、その後の草むしり活動になんと40人も集まったっていう話があって。
40人、それはすごい。
一緒に料理するっていうその共同作業が、なんというかイベント間の壁みたいなものを壊して、新しい協力環境を生む職場になっている感じですね。
なるほど。一緒に料理するからこその効果ってやっぱり大きいんですね。
そう思いますね。
参加者はやっぱり地元の方が多いんでしょうか。
基本はそうですね、地域の方が中心です。ただ、紙のチラシだけじゃなくて、インスタグラムでも発信されていて、それで遠方から来る方とか、あと近くに日産スタジアムがあるじゃないですか。
はい。
だからそのイベントの時に海外からの方がフラッと立ち寄るなんてこともあるらしいです。
へー、グローバルですね。
で、情報発信で面白いのが、まちふるドットネットっていう地域限定のポータルサイトも立ち上げている点ですね。
地域限定ですか?
ええ。江北区全域とかじゃなくて、あえてこの城里地域にグッと絞ってる。そうすることで本当に情報を届けたい人に確実に届けようっていう、これも戦略的な工夫ですよね。イベントの予告とか申し込みもここからできると。
なるほどなー。そういう地味な活動のその先に大きなビジョンがあるんですよね。地域ホスピスを作りたいっていう。
地域ホスピスのビジョン
そうなんです。そこがこの活動の根底にある非常に大きなテーマですよね。誰もがその最後まで地域で安心して暮らせるように。そのためには元気なうちから関係性を築いておくことが大事だっていう思い。
うーん。
ただインタビューの中でも触れられてましたけど、現状はまだコミュニティカフェっていう場の運営が中心。カフェに来られなくなった人をじゃあどう支えるのかとか、その地域ホスピスの実現っていう点ではまだ課題も多いと。
そうですよね。カフェという点からどうやって地域全体で支え合う面にしていくかがこれからの挑戦という感じですかね。
まさにそこが大きな課題であり挑戦ですね。
あともう一つ課題として挙げられていたのが常連感。新しい人がちょっと入りにくいみたいな。
それはありますよね。どんなコミュニティ活動でもある程度長く続くと出てきがちな課題かもしれません。
そうですよね。素晴らしい活動だと思うんですけど、やっぱり続けていく上での難しさっていうのも感じますね。
だからこそその街への愛着をどう育てていくかっていうのがすごく重要になってくるんだと思います。
例えば資料の中にもともとカフェの利用者さんだった男性がコーヒーの入れ方講座を受けて最終的にカフェのマスターになってそれで地域とのつながりを深めているっていうエピソードがありましたよね。
ありましたね。そういう個人の関わり方というか役割を見つけることが大事なんですね。
まさに一人一人がここが自分の居場所なんだって感じられること、それが積み重なっていくといざという時に助け合える関係性、それがつまり地域ホスピスの土台になっていくんじゃないかと。
なるほど。
カフェの玄関の看板とか照明とか、あと地域の産品を扱う白尻物産っていう棚を設置したりとか、そういう物理的な整備もやっぱりそうしたここに根差している感というか愛着を育むための工夫なんだろうなと思いますね。
町カフェ白悟りノスタルジア。おしゃべりとか食事とか共通の活動を通して人と人、人と地域をつないでいく。そしてそこに住む人たちの愛着を育む。なんか単なるカフェを超えた壮大な社会実験の場のようにも見えてきました。
そうですね。目指している地域ホスピスっていう目標はかなり壮大ですけども、でも日々のこういう緻密な活動の一つ一つの中にその未来への布石が打たれている。非常に興味深い取り組みだと思います。
さて、今日の話を聞いて、あなたにもちょっと考えてみてほしい問いかけです。資料の中で語られていた地域ホスピスという考え方。もしあなたの身近な地域が、そこに住む人々が年齢とか健康状態に関わらず最後まで関わり続けられる場所になるとしたら、それはどんな姿を想像しますか?そしてあなた自身はその中でどんなふうに関わっていけると思いますか?
06:59
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