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2025-08-09 07:00

事後解析:SBCast. #148 岩瀬義昌さん

AI問答メモ

詳細ブリーフィングドキュメント:fukabori.fmと日本のITエンジニアリングの活性化

概要

本ブリーフィングドキュメントは、NPO法人まちづくりエージェントSIDE BEACH CITY.のポッドキャスト番組「SBCast.」におけるfukabori.fmの岩瀬義昌氏へのインタビューを基に、fukabori.fmの活動内容、目的、課題、そして日本のITエンジニアリング界隈への貢献に対する岩瀬氏の考えを詳細にレビューする。

1. fukabori.fmについて

  • 番組名: fukabori.fm
  • ホスト: 岩瀬義昌 (インターネット上のID: iwashi)
  • 岩瀬氏の主な活動:
    • 本業: NTTコミュニケーションズにて生成AI開発チームのマネージャー
    • サイドワーク: テクノロジー系ポッドキャスト「fukabori.fm」の運営、本の翻訳など
  • 番組のコンセプト: テクノロジーに関するテーマを「基礎の基礎から踏み込んで」解説し、専門知識がないリスナーにも分かりやすい内容を提供すること。リスナーは「非常に楽しく聞いております」と述べられている。

2. fukabori.fmの始まりと目的の変化

  • 当初のきっかけ: 岩瀬氏が現在の職場に異動した際、フロアにいる100~200人のエンジニアや研究者との雑談が非常に面白く、特に自身と異なる分野の専門家(ネットワーク、DNSなど)の話に「知的好奇心をくすぐられ」、これらの「もったいない」話を「外に出し始めたらインターネット的に面白いんじゃないか」と思ったことがきっかけ。
  • 現在の目的(5年以上継続後の変化): 単なる雑談の公開から、より大きな目標へと変化している。岩瀬氏は、「日本のエンジニア界隈に役立つようなことができたらいいな」「底上げなり、あとはトップの人のバスとか何でもいいんですけど、そもそもそこに寄与できたらいいな」と考えている。具体的には、「IT分野全体の技術力の底上げにつながるようなこと」を目指している。本の翻訳活動もこの目的に近い。
  • 個人的な動機: 大きな目標がある一方で、「あんまり自分が詳しくない分野のことを、ものすごい詳しい人に聞くっていうのも、単にそれが面白いっていうのもある」と、個人的な知的好奇心も活動を続ける大きな理由となっている。

3. リスナー層とゲスト選定

  • リスナー層:
    • 特定の層を絞り込んではいないが、「技術者」が主なターゲット。
    • テクニカルな分野に興味がある学生(情報科学専攻ではない文系学生も含む)も聞いている。
    • 統計データ上は「男性の3、40代とかそれ以降」が多い。
    • 「どこに興味を持っていただける方だったら誰にでも届いている自信なという気持ちでやっています。」
    • 番組の内容は「すごい濃い内容ではあるものの、濃いからといって知識がない分野の内容をわからないわけではない」バランスが取れており、学生にも適していると評価されている。
  • ゲスト選定:
    • ゲストの人物像にこだわりがあるというよりは、「今一番この技術とかこういう組織の話とかを話すことによって、自分が面白くかつ、みんなのためになりそうだなっていうところを都度都度判断」している。
    • ゲストは「このトピックで書い」たバックログボードから選定され、特定の技術トピック(例: MCP)について話せる人物を探してオファーしている。
    • ゲスト選定においては、「ゲスト選びを失敗しなければ収録は失敗しない」という考えから、人間が責任を持って行うべきだと考えている。

4. 制作上の工夫と課題

  • 会話のコツ:
    • 収録中は「知らないふりをしてたくさん聞く」が、実際にはエピソード収録前にゲストが話すトピックについて「仕様書を一回読んでおくとか、仕込みをたくさんしてる」。「会話の前に何かしておくのがコツかもしれない」。
    • 司会者も同様に、AIを活用してゲストや団体について事前に調べ、必要に応じて会話の誘導を行うなどの準備をしている。
  • 課題:
    • 時間と手間: 編集、ゲスト調整、下調べに膨大な時間がかかる。40分のエピソードに対し、合計で「たぶん20倍とか時間がかかってるはず」。
      • 特に「フィラー系の削除とかこの文脈はいらないなっていう、何か人間が把握しないといけないカット」が難しく、編集時間の半分を占める可能性がある。
      • 事前準備は通勤時間などの「隙間隙間」を活用している。
  • 解決策:
    • 編集作業の効率化: ノイズ除去、無音カット、音圧調整などの技術進化により一部は楽になっているが、フィラーカットなど人間の判断が必要な部分は依然として手作業。
    • 将来的には「編集スタイルを合わせてくれる方がもし外でいらっしゃるようになれば、例えばそこは今一人でほぼ完結しちゃってるんですけど、また外に出したりとかして、数増やせないかなー」と考えている。
    • ゲスト探し: AIによる検索代行も可能だが、最終的なゲスト選定は「しっかり責務を持って人がやるべきだ」と考えている。

5. 活動による変化とフィードバック

  • 個人的な変化:
    • 「本業の社内でもいいですし、あと外のカンファレンスがあったときに、すごい一方的に知られているケースがめちゃくちゃ多い」。
    • 「聞いてますみたいなことを言っていると非常に嬉しい」。
    • ポッドキャストは「フィードバックが多いメディアではない」ため、直接のコメントや声は「めちゃくちゃ参考になる」モチベーションになっている。
  • リスナーとの繋がり:
    • 有料サブスクリプション「Patreon」を提供しているが、特典は少なく、主な目的は応援。
    • 第100回記念として初めてオフライン収録(約100名参加)を実施し、「すごい楽しかった」。
    • X(旧Twitter)上での軽いやり取りはあるが、イベント開催など特段の積極的な交流は少ない。岩瀬氏個人の生活(家族との時間)も影響している。
    • 公開収録は「もっとやりたい」が、次回は200回目以降を検討している。

6. ITとポッドキャストへの期待

  • ITとの関わり方:
    • fukabori.fmやSBCast.を聞いたリスナーに対し、「IT界は面白いネタがいっぱいある」ことを伝え、「少しでもこれ面白そうだなと思って、自分の私生活でちょっと調べてみちゃったりとか、何か使ってみたりみたいな行動変容がちょっとでもきたら嬉しい」。
    • 情報が溢れる現代において、ポッドキャストが「情報のタグというか、きっかけ」となり、リスナーが「自分の向いてる面白いところに顔を出してみてほしい」。
    • 「いろんな技術テーマに触れることによって自分の視野が高くなることもありますし、その幅が広くなることもあったりする」。
    • 意図的に「アセンブラーとか機械語とかすごい低いレイヤー」から「ウェブアプリケーションみたいな」「モバイルのアプリケーションみたいな話とか、ネットワークの話とか」まで、「いろんなレイヤーを混ぜる」ことで、リスナーが「行動変容をしてちょっと勉強してみる」きっかけとなり、「新しい知的好奇心がくすぐられて、ご自身の聞いてくださった方の人生がちょっと面白くなったらいいな」。
    • 「能動的に取りに行くのは大変なんですけど、サブスクライブしてるポッドキャストであれば勝手に落ちてくるので、簡単なんじゃないか」。ポッドキャストは「情報のシャワー」であり、全てを吸収できなくても「確実に自分の心の中に残る」ことで、全体像の理解や仕事への活力が生まれると考える。
  • ポッドキャストの普及:
    • 岩瀬氏は「ポッドキャストもっと日本で流行らないかな」と願っている。海外(特にアメリカ)に比べ、日本は「まだまだ伸びしろがいっぱいある」。
    • ポッドキャストは動画と異なり、「見る方にも覚悟がいらない」点で優位性がある。音声で概要を伝え、興味があれば詳細な情報へのリンクを提供するアプローチは効果的。
    • 「音声でできることってすごくたくさんある」。リスナーだけでなく、「場合によっては音声を発信する側にもなってほしい」。
    • 「思ったよりはそんなに大変なことでもない」。カジュアルな発信であれば「難しくはない」。

7. 今後の展望とアウトプットの重要性

  • fukabori.fmの展望:
    • 現在のゲストの属性が「ほぼ男性の濃いエンジニアしかいない」状態であるため、「日本の人口動態、つまりITの人口動態に近いところに寄せたい」。
    • 「助成のエンジニアとかも素晴らしい方もいっぱいいらっしゃいますし、別に国外であっても言語が難しいときもありますけど、いろんな方としゃべったほうが面白いのは間違いないので、そういうところに手を伸ばしたい」。
  • アウトプットの考え:
    • 「アウトプットってすればするほど周りからのフィードバックが一定更に増えてきて、インプットが加速する」。
    • 「アウトプットすればするほどインプットが加速してまたアウトプットできるっていう、正の循環がぐるぐる回る」ため、「これを常に回し続けよう」と考えている。
    • 「ブログに書くとか」「音声配信の形にするとか」など、「何らかの形で何かいろんな方法」でアウトプットすることの重要性を強調。

8. その他

  • 新刊告知: インタビュー配信時には、岩瀬氏の新しい本の告知が出ている可能性がある。詳細についてはfukabori.fmの最新エピソードや岩瀬氏のXアカウントを参照してほしい。

結論

fukabori.fmは、日本のITエンジニアリング界隈の技術力向上と知的好奇心の刺激を目的としたテクノロジー系ポッドキャストである。個人的な興味から始まった活動は、日本のIT業界全体の底上げという大きな目標へと進化し、質の高い深掘りしたコンテンツを継続的に提供している。制作には多大な時間と労力がかかるものの、リスナーからの直接的なフィードバックをモチベーションに変え、将来的には多様なゲストの起用や編集体制の見直しも視野に入れている。岩瀬氏は、ポッドキャストが日本の情報流通と学習において重要な役割を果たす可能性を強く信じており、アウトプットの積極的な実践がインプットを加速させる「正の循環」を生み出すと強調している。

サマリー

ポッドキャスト「fukabori.fm」の岩瀬義昌さんは、技術に関する深い知識を分かりやすく伝えることを目指しています。ITエンジニアとしての経験を基に、日本の技術コミュニティを活性化させるためにアウトプットの重要性について語っています。

fukabori.fmの概要
ノオト・ブク太郎
さて、今回は岩瀬義昌さんという方がやっていらっしゃるポッドキャスト、fukabori.fm。 このインタビュー記録を一緒に見ていきたいと思います。
岩瀬さん、NTTコミュニケーションズで、生成AIの開発チームマネージャーをされつつ、 この技術系のポッドキャスト運営とか、あと翻訳も手が出ていらっしゃる方ですね。
このfukabori.fm、結構技術テーマを基礎から深く掘り下げるスタイルで、 専門家じゃなくても楽しめるというか、知的好奇心が刺激されるという評判みたいで、
ノオト・ブク子
あなたにとっても何か新しい知識を得るいい機会になるかもしれないですね。
ノオト・ブク太郎
じゃあ早速、このインタビュー記録から、特に注目したいポイントとか、 あなたの学びにつながりそうなところを探っていきましょうか。
ノオト・ブク子
はい、ぜひ。まずこのポッドキャストの始まりなんですけど、 これ、もともとは岩瀬さんが職場でいろいろな専門家の方と話す雑談。
例えばネットワークとかDNSに、ものすごく詳しいエンジニアの方とか、 そういう方との話が純粋に面白いって感じたらしいんですね。
で、その知的好奇心を刺激されたのが直接のきっかけで、 この話を外にも届けたいって思ったと。
ノオト・ブク太郎
なるほどなるほど。その個人的な面白いっていう純粋な衝動からスタートしたんですね。
ノオト・ブク子
そうなんです。ただ初めてからもう5年以上経つ中で、 その目的っていうのは少しずつ変わってきたみたいで。
ノオト・ブク太郎
そうなんですか。
ノオト・ブク子
徐々にですけど、日本のITエンジニア界隈、 全体のレベルアップに貢献したいっていう、
もっと大きな視点を持つようになったって語られてましたね。
ノオト・ブク太郎
それは大きな変化ですね。
アウトプットの重要性
ノオト・ブク太郎
知的に繋がっていくと、その2つが活動を支える力になってるわけですね。
ノオト・ブク子
まさにそういうことだと思います。
ノオト・ブク太郎
確かにリスナーとしては専門外のテーマでもすごく分かりやすいなって感じるんですけど、
やっぱり製作の裏側では相当な準備が必要そうですよね。
ノオト・ブク子
おっしゃる通りで。かなり特定の技術トピック。
例えば過去に取り上げたMCP。
ノオト・ブク太郎
マイクロソフトの認定資格。
ノオト・ブク子
そうです。それについて話すときなんかも事前にちゃんと使用書を読み込むとか、
そういう下調べをかなり入念にされてると。
ノオト・ブク太郎
それはすごい。
ノオト・ブク子
それがやっぱり専門家の方との対話を深めることにもなりますし、
リスナーにも分かりやすく伝えるための秘訣なんだろうなと。
ノオト・ブク太郎
通勤時間とかをうまく使って情報をインプットされてるらしいですけど、
でも編集作業に収録時間の20倍以上かかることもあるっていうのはちょっと驚きですね。
ノオト・ブク子
そうなんですよ。結構時間かかるみたいで。
ノオト・ブク太郎
その膨大な編集作業ってツールだけじゃやっぱり限界があるんですかね。
ノオト・ブク子
ノイズ除去とか音量調整みたいなのはある程度ツールで効率化できるらしいんですけど、
やっぱり話の文脈を判断してここは不要だなってカットしたりとか、
あとフィラー、いわゆるえーとかあのーみたいなのを不自然にならないように適切に除去するっていうのは、
依然として結構時間のかかる手作業になるって言ってましたね。
ノオト・ブク太郎
なるほどね。
ノオト・ブク子
だからまあそれが結果的に配信頻度、月に1、2回程度っていうところにも影響してるみたいですね。
ノオト・ブク太郎
いやーそれだても手間暇かけてるとなるとやっぱりリスナーからの反応ってすごく気になるところですよね。
ノオト・ブク子
そうですね。
ノオト・ブク太郎
ポッドキャストってどうしても直接的なフィードバックが得にくいメディアかなとは思うんですけど、
だからこそ何でしょう、カンファレンスとかそういう場で直接聞いてますよって声をかけられることがすごく大きなモチベーションになってるっておっしゃってました。
ノオト・ブク子
あーそれは嬉しいでしょうね作り手としては。
ノオト・ブク太郎
ですよね。
ノオト・ブク子
リスナー層については特に特定の層に限定してるわけじゃなくて、技術に興味がある人全てに届けたいっていう思いはあるらしいんですけど、
ただ統計データを見るとやっぱり30代40代の男性エンジニアが多いっていう結果は出てるみたいですね。
ノオト・ブク太郎
ふむふむ。
ノオト・ブク子
なので今後はそのゲストの方の属性、例えば性別とかそういうところをもっと多様化していきたいなというような展望も語られてました。
ノオト・ブク太郎
なるほど。
番組の根底にはその日本のITエンジニアが元気になるっていう目標があるわけですね。
いろいろな技術レイヤーの話を提供することでリスナーであるあなたの視野を広げて知的好奇心を刺激して、
最終的には自らもっと学びを深めていく、そういう行動変容を促したいっていうなんか強い思いが感じられますよね。
ノオト・ブク子
まさにそれと岩瀬さんがすごく強調されてるのが、アウトプットはインプットを加速させるっていう考え方なんですよ。
ノオト・ブク太郎
ああ、アウトプットがインプットを加速させる。
ノオト・ブク子
情報を発信するじゃないですか。そうするとフィードバックが得られて、それがまた次の学び、つまりインプットにつながって、さらに次の新しいアウトプットを生むっていう、この良い循環が大事なんだと。
ノオト・ブク太郎
それは面白い視点ですね。IT分野だけじゃなくてなんか普遍的な考え方かもしれないですね。
そう思います。
そのフィードバックループから具体的に岩瀬さん自身がどんな学びを得たみたいなエピソードって何かありました?
ノオト・ブク子
えっとですね、インタビューの中では具体的なエピソードっていうよりは、そのプロセス自体の重要性みたいなところが語られてましたね。
フィードバックをもらうことで、あ、自分ここ理解浅かったなとか。
ノオト・ブク太郎
ああ、なるほど。
ノオト・ブク子
あるいはそこからまた新しい疑問が生まれたりして、結果的にインプットの質とか量が上がっていくんだっていうそういうニュアンスでしたね。
ノオト・ブク太郎
なるほどな。ということはこのfukabori.fmの背景には、その深い専門知識とそれを何とか分かりやすく伝えたいっていう熱意、そしてやっぱり日本の技術コミュニティ全体を活性化させたい、盛り上げたいっていう、そういう強い意志があるっていうことですね。
ノオト・ブク子
まさにそうだと思います。専門的なトピックであっても、その基礎の基礎からすごく丁寧に解説してくれるので、普段あまり馴染みのない分野のことでも、きっとあなたの知的好奇心をくすぐって、新しい学びへの扉を開く、そういうきっかけを提供してくれるんじゃないかなと。
ノオト・ブク太郎
アウトプットがインプットを加速させるか。これはあなた自身の日々の学習とか、情報収集のあり方みたいなものを考える上で、結構刺激になる考え方かもしれないですね。
ノオト・ブク子
そうですね。さて、今回の分析を受けて、もしあなたがご自身の専門分野とか、あるいは日常で交わっている、これ実は面白いんだよみたいな雑談、それを誰かに共有するとしたら、どんなテーマを選びますかね。
ノオト・ブク太郎
うーん、面白い問いですね。
ええ。
あなたの身近なところにもきっと、まだ多くの人に知られていない、価値ある知識とか視点が眠っているかもしれませんよ。
07:00

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