1. 高見知英のAI音声解析チャンネル
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2025-06-27 07:09

SBCast.#145 人間らしさ(山口情報芸術センターYCAM 山岡大地さん、大場美葵さん)

SBCast. 145の音声文字起こしを元にした音声概要。特にプロンプトを指定していないバージョン(話中で高見の紹介した事例が混ざっている)

 

サマリー

山口情報芸術センターYCAMは、アートとテクノロジーが交差する場所として新たな表現を探求し、社会や他者との関わり方を問うユニークな施設です。また、YCAMぐるぐるラジオでは、アーティストたちの人間らしさや日常の悩みを共有する場が提供されています。

YCAMの紹介
スピーカー 2
さて、今回はですね、山口情報芸術センター、通称YCAM。
スピーカー 1
はい、YCAMですね。
スピーカー 2
そこと、あとそのユニークなポッドキャスト、YCAMぐるぐるラジオ。
これに関するインタビュー記録を深掘りしていきます。
スピーカー 1
面白そうですね。
スピーカー 2
アートとテクノロジーが交差する場所で、どんな考えがあるのか、あなたと一緒に探っていければと思います。
スピーカー 1
YCAMは、単に作品を展示するだけじゃなくて、メディアテクノロジーを使って新しい表現を探したり、さらにはテクノロジーと私たち自身の関係みたいなものを問い直す、すごくユニークな場所ですよね。
いただいた資料を読むと、その活動の革新みたいな部分と、あとは結構人間的な側面も見えてきて、興味深いです。
スピーカー 2
まずそのYCAM自体についてなんですけど、2003年に山口市にできて、当初の役割と今とでは少し変化があるみたいですね。
スピーカー 1
そうなんです。設立された2000年代の初め頃っていうのは、まだコンピューターとか映像技術そのものが珍しかった。
だからそれを紹介するっていう意味合いが強かったみたいですね。
でもご存知の通り、今はもうテクノロジーって日常に完全に溶け込んでるじゃないですか。
スピーカー 2
そうですね。当たり前になりました。
スピーカー 1
だからこそYCAMは、そもそもメディアテクノロジーって何なんだろうとか、これとどう付き合っていくのがいいのかなっていう、もっと本質的な問いに向き合う場にシフトしてきてるんですね。
スピーカー 2
なるほど。スピードが速いからこそ一度立ち止まって考えると。
スピーカー 1
そういうことだと思います。
スピーカー 2
その活動の一環がYCAMぐるぐるラディオなんですね。
スピーカー 1
完成した作品だけじゃなくて、作ってる途中のアーティストが考えてることとか、もっと個人的なそもそもの部分、普段の悩みとか、そういうのを共有する場だと。
スピーカー 2
喫煙所での雑談のようなリラックスした雰囲気を目指してるっていう例えもすごく面白いなと思って。
スピーカー 1
その喫煙所の例えすごくいいですよね。本質を表してるというか。
目指してるのが専門家同士の難しい議論じゃなくて、もっと肩の力が抜けた本音とか迷いとかがチラッと見えるような対話なんですよね。
なるほど。
だからラジオの構成もちょっとユニークで、前半はゲストの人となり、人物像に迫って。
後半はそのゲスト自身の悩みとか、あるいは前のゲストからバトンみたいに渡された問いについて一緒に考えるみたいな。
スピーカー 2
へー、その問いで繋がっていくんですね。
スピーカー 1
そうなんです。アーティストとか研究者、地域の人とか、普段だったらなかなか接点がないかもしれないような多様な人たちがその問いを介して繋がっていく。そういう仕掛けになってるんですよ。
スピーカー 2
そこに人間らしさっていうキーワードが見えてくる感じがしますね。
スピーカー 1
まさにそうだと思います。アーティストも特別な存在ってわけじゃなくて、我々と同じように日々悩んだり考えたりしてる一人の人間なんだっていう。
その人のパーソナリティとか体温みたいなものにすごく大事にしてるんですよね。
スピーカー 2
インタビューの中でも、例えば昨日ふと財布見て思ったことみたいな、そういう些細な日常の築きからその人の価値観とかユーモアが見えるなんて話もありましたね。
YCAMぐるぐるラジオの意義
スピーカー 1
ありましたね。そういう日々って確かに文字だけだとなかなか伝わりにくい部分かもしれません。
スピーカー 2
そうですね。だからポッドキャストっていうその声のメディアがその人間らしさを伝えるのにすごく合ってるんじゃないかっていう指摘も、なるほどなぁと。
スピーカー 1
音声だとその人の息遣いとか感情のちょっとした揺らぎとか考えてる間みたいなものも結構乗ってきますからね。
確かに。
それが記録として残るっていうのは、いつでもその人の肉性に触れられるっていうのは、情報がどんどん流れて消費されていく今みたいな時代には、実はすごく貴重な体験なのかもしれないですね。
スピーカー 2
アーカイブとして残るっていうのも強みですよね。
スピーカー 1
いつでも過去の放送を聞けるっていうのは大きいです。
スピーカー 2
あとテクノロジーとの向き合い勝手についてもすごくリアルな話が出てきてましたね。ついついYouTubeショートを見続けちゃって、この時間無駄だったかなって感じちゃう悩みとか。
スピーカー 1
ありますね。
スピーカー 2
あとAIが生成した文章に何か感じる微妙な違和感とか、あなたも何か心当たりありますか。
スピーカー 1
ありますあります。その違和感、いわば引っかかりみたいなものを大事にすることが、テクノロジーとのちょうどいい付き合い方を見つけるヒントになるんじゃないかって語られてましたね。
とりあえず試してみて、自分が何に心地よさを感じて何にうーんって思うのか、その感覚を無視しないことですかね。
スピーカー 2
AIとの付き合い方も具体的でしたね。
例えば文章を作るにしても、チャットGPTとジェミニー、両方使ってみて比較するとか。
生成された文章をそのまま鵜呑みにしないで、何かこの言い回ししっくりこないなって感じたら、ちゃんと自分の言葉で書き直すとか。
スピーカー 1
そうそう。AIが時々使う妙に断定的な言い方とか、何か不自然な一人称とかに親って思う感覚。
ありますね。
それをスルーしないで、むしろ手がかりにする。これってAIを単なる効率化のツールとしてじゃなくて、自分の思考を深めるための壁打ち相手みたいに捉える視点なのかなと。
スピーカー 2
なるほど。対話相手として。
スピーカー 1
AIの間違いとかちょっとしたズレから、かえって新しい発想が生まれる可能性もあるみたいなことも言われてましたね。
スピーカー 2
今回のこの資料を通して見えてきたのは、YCAMがメディアテクノロジーっていう切り口から、単にアート表現を探るだけじゃなくて、私たち自身の人間らしさとか、あるいは他者とか社会との関わり方そのものを問い直そうとしている、すごく真摯な姿勢だなと感じました。
そのYCAMぐるぐるラジオは、その探求のプロセスを本当に等身大の言葉で共有してくれる場なんですね。
スピーカー 1
そうですね。そしてそこで交わされている言葉っていうのは、そのまま私たち自身が日々あふれてくる情報とか、新しいテクノロジーとどう向き合っていこうかっていう問いに対するヒントにもなっているように思います。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
ちなみにこのラジオ、スポティファイとかあと文字起こし付きでリスンでも聞けるそうです。文字起こしは何か多少のささくれも含めて味わってほしいとのことですが。
スピーカー 2
それもまた味があると。
さて最後にあなたへの問いかけです。
効率とかスピードがすごく重視される中で、私たちはどうすれば作り手とか話し手の人間らしさに触れたり、あるいは自分自身のこれなんか引っかかるなっていう感覚を大切にする時間、これをこう作っていけるんでしょうか。
スピーカー 1
難しい問いですね。
ええ。でもその問いへの答えを探していくこと自体がもしかしたらこれからの時代、テクノロジーとよりよく付き合っていく上での鍵になるのかもしれませんね。
07:09

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