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2025-05-05 05:27

【解説】2025/05/04

ポッドキャスト風/配信者とは/訂正可能性

サマリー

このエピソードでは、ライブ配信者のユニークな視点から人間関係とテクノロジーの関係が探求されています。特に、安定した存在へのニーズやAIチャットボットの活用法について考察されています。

ライブ配信の人間関係
さて今回はですね、現役精神科医でもある、ある配信者さんのライブ配信記録、これを一緒に深く見ていきたいと思います。
内容がすごく多岐に渡ってたんですが、特に、これは面白いなと感じた点が2つありまして。
ご自身の専門的な視点とか、体験も踏まえて、人間関係とか、あと現代のテクノロジーについて、かなりユニークな見方をされてましたよね。
そうなんですよ。
じゃあ早速その革新の部分を見ていきましょうか。
はい。まず一つ目なんですけど、ライブ配信での繋がりですね。これについて、ちょっと逆説的な話が出てきてて。
ほう、逆説的というと?
あの、配信者さんご自身は、コメントで質問してくれた人が、なんかこう、答えを待たずにパッといなくなっちゃうみたいな。
ああ、ありますね、そういうこと。
ええ。だからなかなか深いやり取りになりにくいっていうのを感じてるそうなんですよ。
うんうん、なるほど。
でもその一方で、なんというか、むしろコメントへの反応がそこまで多くない、例えば加藤純一さんとか釈迦さんみたいな大規模なゲーム配信者っていますよね。
ええ、ものすごい視聴者数の方々ですね。
そういう方たちのスタイルに、むしろ長期的な、なんていうか、安心感とか、そこに居続けてくれるみたいな感覚を見出してるっていうのがすごく興味深いなと。
ああ、なるほど。それは面白い視点ですね。
ご自身がちょっとうつ病で苦しんでた時期があったそうで、その時に、いわゆる長らき期ができる、そういう安定した存在にすごく救われたっていう経験が背景にあるみたいなんですね。
へえ、つまりインタラクティブな密なコミュニケーションよりも、むしろ安定して存在し続けてくれるということ自体に価値を見出す。
ええ、たぶん5年後も10年後も、あの人はああやって配信してるんだろうな、みたいな、そういう安定感がかえって支えになるっていう。
なるほどね。特に精神的にしんどい時なんかは応答しなきゃっていうプレッシャーがない方が。
そうそう、そっちの方がありがたいというか。
うん、わかります。それは単なるコンテンツ消費っていうよりは、現代的な居場所みたいな感じなんですかね。
ああ、近いかもしれないですね。
あるいはその積極的な関与を求められない受動的なつながりへのニーズみたいな。
ええ、低負荷な関係性とでも言うんでしょうか。
そうですね。そのつながり方への意識っていうのは、もしかしたら2つ目のポイントにも関連してきそうですね。
AIチャットボットの役割
そうなんです。2つ目のポイントがAIチャットボットの活用法で。
はいはい、チュール菩薩と呼ばれてる。
そうそう、それです。これを単に作業を手伝ってもらうとかじゃなくて、自己調査とか、あるいは他者との関係を健全に保つためのツールとして使おうとしてるっていう。
ここがなんか非常にユニークだなと感じました。
ここで大事なのは、AIに単にそうだねって肯定してもらったり、要約してもらったりするだけじゃないってことなんですよね。
え、じゃあ何を求めてるんですか。
求めているのは、むしろ5%程度の訂正とか、ちょっと違う視点なんですって。
5%の訂正?わざとですか?
普通はなんか心地いい反応を求めちゃいそうですけど。
そう思いますよね。でも背景には精神分析でいうところの転移っていう考え方があるみたいで。
転移?転移ですか?
過去の重要な人間関係、特に配信者さんの場合は、お母さんとの関係で繰り返してきたパターンを無意識に現在の関係、例えばリスナーさんとの間でまた繰り返しちゃうんじゃないかっていう。
なるほど。
そういうことへの強い警戒心がある。そうなんですよ。
だから過度に慣れ合いになったりとか、依存的な感慨になるのをすごく避けたいと。
それにAIなんですね。感情的なしがらみがないから。
そうなんです。客観的なフィードバックをくれる存在として、東弘崎さんが言うところの観光客じゃないですけど。
外部の視点?
なんかちょっと異質なものというか、感慨性をちょっと覚ます。冷却装置みたいな役割を期待してる。
なるほど。冷却装置。面白い表現ですね。
AIには感情がないですから。母親みたいに感情的に怒ったりしないし、過度な慣れ合いもない。
確かに。
だからこそ、なんか熱圧ぎすぎた関係性をちょっと冷静に見つめ直したりとか、あるいは配信者さん自身が無意識に過去のパターン。
例えばリスナーを拒絶するときに、母親が自分にしたみたいにバサッと断絶しちゃうみたいな、そういう可能性を指摘させたりとか。
うわー、それはかなり意識的ですね。
ええ。まさにテクノロジーを使って、ご自身の心理的な課題と向き合おうとしてる。すごく現代的な試みだなと思います。
いやー、というわけで、今回はライブ配信の記録の中から、そのオンラインでのちょっと意外な繋がりの形と、それから自己理解を深めるためのAI活用っていう2つの刺激的なテーマを掘り下げてみました。
デジタルな関わりが当たり前になった今だからこそ、他者との心地よい距離感ってどうやって見つけるんだろうとか。
あとテクノロジーが私たちの内面と向き合う上でどういう役割を果たし得るのかとかね、考えさせられる点は多いですよね。
本当ですね。あなたにとってテクノロジーは自分自身をより深く知るための、なんていうか鏡になりうると思いますか?それともやっぱり生身の人間関係とは全く別物なんでしょうか?ちょっと立ち止まって考えてみるのも面白いかもしれませんね。
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