ちえラジChat 2025年7月最終週〜8月第1週 ブリーフィングドキュメント
このブリーフィングドキュメントは、2025年7月28日から8月1日までの「ちえラジChat」の放送内容をレビューし、主要なテーマ、重要なアイデア、および事実をまとめています。
1. 普代村での活動と今後の展望 (2025-07-28)
- メインテーマ: 普代村への移動と、それに伴うSIDE BEACH CITY.の活動方針の転換。
- 主要なアイデア:
- 活動の事前準備: 普代村でのSIDE BEACH CITY.の作業は極力行わず、事前に前倒しで作業を完了させる方針。「SBCast.もね、だいたいもう9月ぐらいまでは終わらせるということでやってますし、あとは前倒しの他の作業、SBCast.チャンネル2とかもそうですね、今まだ全部は終わってないんですが、9月まで終わらせる予定ではいます。」
- 普代村での限定的な活動: 主に8月16日のSBC.オープンマイクの配信準備とアフターフォロー(ダイジェスト作成など)に限定される。「基本的には向こうではあまり何もSIDE BEACH CITY.の作業はしない予定です。」
- 活動バランスの見直し: SIDE BEACH CITY.の活動に傾倒しすぎている現状を認識し、収益化の必要性や自身の生活を支えるための他の活動(Udemy講座など)への注力も検討している。「残念ながらね、SIDE BEACH CITY.はそうではないので、自分の面倒は自分で見る必要があるんだろうなっていうふうに思っています。」
- 泉寿荘でのプログラミング授業: 昨年12月から実施している泉寿荘でのプログラミング授業の振り返り資料作成や情報公開を今後の課題としている。また、App Inventorを使ったプログラミングにおいて、iPhone利用者が多い現状から、Androidに特化することでより多くの可能性を探りたいと考えている。
- 重要な事実:
- 2025年7月最終週には公開の予定はない。
- Windowsのパソコンは普代村へ持っていかない。
- SBC.オープンマイクは8月16日開催予定。
- 泉寿荘でのプログラミング授業は昨年12月から実施。
2. Notion PDFエクスポートツールの開発とAIの活用 (2025-07-29)
- メインテーマ: NotionのPDFエクスポートツールの開発と、その過程におけるChatGPTをはじめとするAIの活用。
- 主要なアイデア:
- Notion PDFエクスポートツールの必要性: Notion標準のエクスポート機能では、改ページやMermaid記法などの問題があり、より実用的なPDF出力のためにGoogle Apps Scriptでツールを自作した。
- ChatGPTの有効性: 複雑なWeb API(JSONファイル操作)を伴うプログラミングにおいて、ChatGPTが非常に有効であることを強調。「今回のプログラムはね、ほとんどChatGPTを使ってプログラムを作りました、またかよって感じではあるんですが、ただWeb APIってこういうJSONファイルを手繰り続けるっていうような処理になるので結構複雑になりがちなんですよね。だからこういうところにAIのプログラムって結構相性いいかもっていうふうに思ったりはしました。」
- AIによる学習と効率化: AIがコードの書き方やAPIのリファレンス理解に役立ち、効率的な開発を促進したと述べている。「ただ正直こういう書き方するんだとかこういう書き方あるんだとかいうのを気づかされても多かったですし、やっぱりAPIのリファレンスっていうのはあるにはあるんですが、じゃあ実際の中身どうなのかっていうとやってみるとわからないところ結構ありますからね。」
- Notion APIガイドの「Ask AI」機能への驚き: NotionのAPIガイドに組み込まれている「Ask AI」機能に驚きを示し、自団体での応用可能性についても言及している。「このNotionのAPIのガイドページについてはAsk AIっていうものがあるんですよね。このボタンをクリックすると自分の使っているAIプラットフォームにこれについて質問に答えてねっていう質問文を投げかけて、この質問にいつでも答えられる状態にできるよっていうようなものなんです。」
- 重要な事実:
- NotionのPDFエクスポートツールはGoogle Apps Scriptで作成された。
- プログラムの大部分はChatGPTによって生成された。
- NotionのAPIガイドには「Ask AI」機能が存在する。
3. SBCast.#147振り返り:NPOのIT課題と自己認識へのAI活用 (2025-07-30)
- メインテーマ: NPOにおけるITスキルの課題と、自己の客観的な状態判断におけるAI活用の可能性。
- 主要なアイデア:
- NPOのITリテラシー問題: NPOにはITに苦手意識を持つ人が多く、その課題解決の難しさについて言及している。「NPOにITが得意じゃない人が多いという問題。これについては、本当に自分もすごくどうにしようかなって思ってるんですよ。」動画やUdemy講座だけでは根本的な解決にならないと指摘。
- 自己認識の難しさ: 人間が自身の変化や危険な状態を客観的に把握することの難しさについて、ゲームのレベルアップに例えて説明。「自分が危なくなっているかどうかを客観的に常に把握するって難しいんですよね。」
- AIによる自己認識支援の可能性: NotebookLMでの全録音生活の試みから、AIが心理状況の把握に役立つ可能性を感じている。「まあ個人的にはねこういうのにAI使えるんじゃないかななんていうふうにちょっと思ったりするんですけども。(中略)NotebookLMにまとめるだけでなんとなくその時の心理状況ってわかったりするんですよね。」
- 未来のAIアシスタント像: 昔のアニメに出てくるような、ユーザーの状態を分析しアドバイスを与える「ナビゲートAI」の実現可能性に期待を寄せている。「なんかねこういう方向で支援できるAIとかできるんじゃないかなっていうふうに思ったりします。」
- 支援者におけるAI知識の重要性: NPOなどの支援活動を行う人々が、受益者にAIツールを勧めるための知識を持つことの重要性を提唱。「なんかAI知識身につけておいて、こうするといいよとかこういうツールを使うといいよっていうのをなんか受益者の方にお勧めできる、そんな知識を持っててもいいのかななんていうふうに思ったりしました。」
- 重要な事実:
- SBCast.#147のゲストはNPO法人アスイクの大橋雄介さん。
- パーソナリティは現在「半分全録音生活」を試行している。
- NotebookLMは心理状況の把握に一定の効果があった。
4. 「不謹慎」の壁を乗り越えるフィクションの力 (2025-07-31)
- メインテーマ: 「不謹慎」という暗黙のタブーによって真面目な文脈でしか語られにくいテーマを、フィクションがいかに乗り越え、メッセージを伝えることができるか。
- 主要なアイデア:
- 「不謹慎」の存在: 朝日新聞ポッドキャストの例を挙げ、直接的に「不謹慎」という言葉が使われなくても、戦争や人命に関わるような話題では笑いを交えられない暗黙のルールが存在すると指摘。「不謹慎という言葉自体は使われてなくても、例えばこの話題をするときには神妙な面持ちで話さなければならない、笑いを交えてはならないとか、そういうふうに言われそうな、そんなものっていう話題はいくつかあると思うんですよ。」
- 真面目な文脈だけでは伝わらない問題: 硬い内容だと「難しそうだから嫌」と敬遠され、メッセージが届かなくなる危険性がある。
- フィクションの役割: フィクションが、難しいテーマ(エネルギー問題、戦争、社会問題など)を間接的に、しかし効果的に伝える手段となりうると提唱。「そんな時にこの不謹慎の壁というかそういうものをポンと飛び越えることができるのがフィクションの力なんじゃないのかなって最近自分は思うんですよ。」
- 具体例:
- ファイナルファンタジーVII (魔晄エネルギー): 核エネルギーを想起させる環境負荷の高いエネルギー問題。
- ファイナルファンタジーXVI: 環境負荷の高いエネルギー源との向き合い方。
- 仮面ライダーガヴ: 闇バイトや薬物依存といった社会問題をモチーフにしている。
- コミュニケーションの重要性: フィクションのメッセージが見過ごされても、周囲との議論を通じて気づきを得る可能性があり、特に親と子がフィクションについて語り合う機会の重要性を強調。「だからね本当に親御さんとか周りの大人とかそういうような人と子どもが語る機会っていうのがすごく重要なんじゃないのっていうふうにすごく思うんですよね。」
- 重要な事実:
- 朝日新聞ポッドキャストの神田さんがSBCast.に出演した際に「不謹慎」について話題になった。
- ゲームや特撮作品が社会問題を比喩的に描く例として挙げられている。
5. 「ゲームさんぽ」以外のゲーム関連動画の可能性 (2025-08-01)
- メインテーマ: 「ゲームさんぽ」という概念に囚われず、現実世界とゲームを結びつける多様なコンテンツの可能性を探ること。
- 主要なアイデア:
- 現実とゲームの融合コンテンツ: 剣道道場の方がキングダムハーツのキーブレードやファイナルファンタジーのセフィロスの刀を現実でどう使うかを実演するYouTube動画に感銘を受けた。「剣道道場の方がキングダムハーツのキーブレードっていう武器、キーの形をしてるんですけども、剣としても使えるっていう不思議な武器なんですが、この武器をどう使うかっていう実演動画が上がってたんですよね。(中略)なんかこれ面白いなっていうふうに思ったんですよ。」
- 多様なアプローチの模索: 「ゲームさんぽ」のように現地に行って撮影するだけでなく、ビジュアルを一切使わずにゲームについて語る形式など、さまざまな表現方法があることを認識。「場合によってはなんかビジュアルを一切見せずに、でもなんかゲームについて語ってるっていうね、そんな動画の出し方っていうのもあると思うんですよ。」
- 制作ハードルの考慮: 映像制作のハードルの高さを鑑み、時間的な制約がある中でより効果的な情報発信の形を模索する必要性。「やっぱなんていうかね、ゲームさんぽをするって言っても、やっぱりそういうふうに動画を撮って音声も入れて、それをちゃんと辻褄が合うようにちゃんと構成して話すっていうのって、なかなかハードルが高いことだと思うので、やっぱりおいそれと、まあそういう自分も時間そんなないんでね、そんな自分ができるとも限らないんですよね。」
- 受益者の特性に合わせた情報発信: ゲームを知らない受益者が多いというSIDE BEACH CITY.の特性を踏まえ、ビジュアルの有無を含め、最適な情報伝達方法を検討していく。
- 重要な事実:
- キングダムハーツのキーブレードやファイナルファンタジーのセフィロスの刀の実演動画を視聴した。
- SIDE BEACH CITY.の受益者にはゲームを知らない人が多い。
- パーソナリティは「ゲームさんぽ」の概念に以前から言及している。
総括
この1週間では、普代村への移動を控えた準備期間と位置づけつつ、活動の重心を将来に向けて見直す姿勢が示された。特に、Udemy講座や泉寿荘でのプログラミング授業といった「自身の生計」と「地域貢献」を結びつける具体的な行動が示唆されている。
また、技術的な側面では、NotionのPDFエクスポートツール開発を通じて、ChatGPTのようなAIが複雑なプログラミングにおいて強力なサポートツールとなることが実証された。AIの進化が個人のクリエイティブな活動や問題解決に大きく貢献している現状がうかがえる。
さらに、社会的なテーマとして、NPOにおけるITリテラシーの課題と、個人の自己認識を支援するAIの可能性が深く掘り下げられた。AIが単なるツールに留まらず、よりパーソナルな領域での「支援者」としての役割を担う未来像が提示されている。
文化的な側面では、「不謹慎」という無形の壁が、特定の社会問題の議論を阻害している現状を指摘し、フィクションがその壁を乗り越え、多様な層にメッセージを届ける媒体としての可能性が強調された。これは、エンターテインメントが持つ教育的、啓発的な側面に光を当てるものと言える。
最後に、「ゲームさんぽ」という自身のキーワードを再考し、ゲームと現実世界を結びつけるコンテンツの多様な表現方法を模索する姿勢が示された。これは、自身の活動をより広範な人々に届けるための柔軟な視点と挑戦意欲を示している。
全体として、来たるべき普代村での生活を見据えつつ、自身の活動領域、社会貢献のあり方、そして最新テクノロジーの活用について深く考察し、新たな可能性を模索する1週間であった。
サマリー
今回のエピソードでは、NPO活動における課題やAI技術の活用を探求し、特にNotionを用いた具体的な解決策に焦点を当てています。また、フィクションを通じて現代の問題を対話する可能性についても考察しています。