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2024-08-10 14:18

♯19「お金が手に入る前に、心が折れちゃうん19

中学生 虹巴くんの話〜


タダの箱庭プロジェクトをやる切っ掛けになったと言っても過言ではない、原点となるお話。息子が小学4年生の頃、父親が楽しそうに働いている姿を見て「僕もお父さんと一緒に仕事がしたい

」と言い、かっこいい映像の素材になるようなドローン映像を撮って、素材を使ってもらえたらチームの一員になれるのではないかと考えた。ただ、撮影用のドローンを買うにしても10万円くらいかかってしまうので、今は買えないなと答えたところ、大人たちから「自分で稼げばいいんだよ」とのアドバイス。1杯200円で売り出したみかんジュースの行方とは?

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さあ、始まりました。タダの箱庭ラジヲ。
本屋では買えず、増札もされない、読み手から読み手へとギフトされる1万冊の箱庭本について、今回もお話ししていきたいと思います。
ご紹介するのは、僕の息子のお話になります。
タイトルは、「お金が手に入る前に心が折れちゃうんだ。」というお話なんですが、
子供ならではの視点から、お金が絡んでモヤモヤしたエピソードをご紹介したいと思います。
この息子の話ということで、ちょっと照れくさいんですけれども、
僕がこのプロジェクト、タダの箱庭プロジェクトをやるきっかけになったと言っても過言ではないというか、
そんなプロジェクトの原点というか、そこにちょっと引っかかってくるお話なんですが、
これは僕の息子、今中学生なんですけれども、まだ小学4年生ぐらいだったかな、の時にですね、
僕たちが住んでいる場所が熊本にあるミスミエコビレッジ最果てという、
リアルダッシュ村と言ったらいいのか、自分たちで村を作ってですね、生活をするようなちょっと変わった場所で、
そのためですね、僕は広報というか、そこら辺マーケティングというかですね、
そういったことを多く担当していたので、プロジェクトをよりみんなに面白く伝える庭とか、
かっこいいPR映像を作ったり、みたいなことをよくしていたわけです。
それを父親が楽しそうに働いている姿を見て、当時小学4年生だった息子がですね、
僕もお父さんと一緒に仕事がしたいというふうに言ってきたことがあって、
僕らも本当に遊ぶように仕事をしているというか、企画をしているので、長男にとってもすごい魅力的に感じただろうし、
小学4年生ぐらい、5年生ぐらいになってくると、ちょっと大人の仲間入りをしたい年頃というか、
誰かの役に立ちたいみたいなですね、あの感覚が芽生えていたのか、
一緒に仕事がしたいという思いを持ってくれたんですよ。
その中で、当時ドローンが出始めたあたりだったので、
かっこいい映像の素材になるようなドローンを僕がラジコンみたいにして操って映像を撮って、
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それをお父さんたちがかっこよく映像に使ってくれたら、僕も仕事のチームの仲間になれるんじゃないかと多分考えたんですよね。
それで、その思いはすごい僕たちも嬉しかったというか、
ただですね、撮影用のドローンを買うとなると10万円ぐらい安いのでもかかってしまうので、
なかなかそういったポンと買ってあげれる余裕もなくてですね、
ちょっとでもこれ買うの今お父ちゃんできないなみたいな感じで行ったんですよね。
そしたら、その村にいた大人たちが、それだったら自分で稼いだらいいんだよみたいな感じでですね、息子にアドバイスをして。
当時、最果て村、みかんの柑橘畑が結構なっていたので、
子どもたちはよくそのみかんを取ってきて、ジュースを絞る機会があるので、
みかんを半分に切って、絞り機に設置してグーッと押して絞ってですね、
みかんジュース、全年100%みかんジュース、みたいなのをよく絞って飲んでたんですね、子どもたちが。
実際その最果て村にいろんなゲストさんが訪れたりもするので、
子どもたちは村に遊びに来ている人たちにですね、
自分が飲んでるみかんジュースをすごいね、みんな自分で絞ってみかんジュースにしてるんだなんて言われるから、
子どもたちも嬉しくてですね、それを絞って訪れる人にあげるわけですよ。
これ僕が絞ったから飲んで、みたいな形ですね。
そうするとみんな喜ぶわけですよ、大人は。
こんなちっちゃい子どもがみかんジュース作ってくれたんや、ありがとうっておいしいねって言って、
誰もが手にして喜んでくれる。
そんな体験がちっちゃい子どもたちをしていたので、
それを大人のアドバイスなんですけどね、それを仕事にしたらどうかいと。
いっぱい200円でも値段をつけて、今こうやって振る舞っているみかんジュースを売ったら仕事になって、
それを貯めていったら自分でドローン、10万円するようなドローンも手に入るよっていうことを聞いてですね、
やってみようというところで、そのみかんジュースいっぱい200円っていう形でですね、商売にしてみたわけですよ、子どもがですね。
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最初のうちは今までただだったものがいっぱい作るごとに200円稼げるわけなので、
下手したら時給1000円以上稼げるときもあると、調子いいときはですね。
子どもたち最初すごい今までただだったものがお金が稼げると下手したらそこら辺の大人より時給稼いじゃうみたいなことに楽しいってなるわけですよ。
ただ今までは誰も断らなかった、ただなんで。
みかんジュースどうぞって言ったらありがとうって言って受け取ってくれてたんですけど、
いっぱい200円って値段がついたことによって、お金がない場合はもちろんあげないわけですよ。
今まで誰にでもあげてたみかんジュースがお金持ってない人にはちょっと渡せれませんと。
実際に今お金持ってないからって言って断る大人も出てきたりとか。
200円払うんやったらみかんそんなに好きじゃないし別にいいかなっていう感じで普通に断られるっていうことも出てくる。
そうなってくると今まで誰にも善意でみかんジュースを配っていたときには起こらなかった関係性みたいなものが生まれていったそうです。
商売的に断られるというか、商売なのでお金持ってない人にはあげません的なそういったコミュニケーションが今までなかったわけですよ。
彼にはそういう感覚が。
なんだけど一杯200円みかんジュース売ってますっていうことにした途端にそこの関係性がちょっともやもやし始めていくわけです。
お金が絡んでもやもやした話ということなのでまさに。
それがどんどん息子が卑屈になっていくって言ったらいいのかな。
今まではみかんジュース絞ったよこれ飲んでありがとうおいしいねありがとうみたいなところから仲良くなったりとかしてたわけなんですけども申し訳なさそうに。
僕今200円でみかんジュース売ってるんですけど買ってくれませんかみたいな中利の少女じゃないですけど。
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断られるって精神的に影響を受けるというか自分の価値というものに対しての意識なんですが
断られることによって自信をなくしていくっていうかそして提案するものに対しても遠慮がちになって
その結果今はいいかなみたいなことが立て続けにあると心が疲れちゃうという表現を彼はしていたんですね。
結果ですね今まで本当に誇らしい仕事として彼らは小さい子どもたちがみかんを絞ってそれを大人たちに喜んでもらうという行為が
どんどんあんまりしたくない行為でありしたくない時間というか今日も働かないといけないかみたいな感覚にみかんジュースを作ってあげるという行為が変わっていってしまい
最終的にドローン10万円のドローンを手に入れるまで一体僕は何回あとこのコミュニケーションを数百数千回しなきゃいけないのかといったときに絶望してしまったと。
そしてもうドローンを手にすることも諦めていったらお父さんたち大人たちとかっこいい映像を作ってここの魅力を多くの人に届けたいと芽生えたその気持ちは叶うことはなかったというか
その未来はたどり着くことができなかったという体験を彼がして何か言ってたが無理ゲーだと子どもたちに小学でいいからお金を稼ぐ何かお手伝いしたら一回100円みたいなですね
大人たちも子どもたちにお金の大切さとか仕事の大変さみたいなものを教えようみたいな子どもたちのスクール開講しましたみたいな
ありますけどそれによってどっちにしろ大人になったらそういった世界でやっていかないといけないというか
それを子どものうちからそのリテラシーをつけるっていうのも全然大切なことだと思うんですけれども
それがなかなかこれ子どもたちにどう教えていくのがいいのかっていったところは僕もすごい悩んだエピソードだったというか
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そもそもお金がないっていうことによって子どもたちの可能性みたいなものが損なわれてしまうっていうこともなんかこうもやもやしたというか
みんなが本当にこうやりたいって思うことに対して物が余ってたりとかその機会があるんだったらやらせてあげたいというか
それを僕の息子だけじゃなくてですね子どもたちがいろんな可能性もある中でお金によって諦めなくてはいけないっていうことがなんだかなーなんて思ったのがあって
これがこのプロジェクトのお金が消えた世界というかみんながそういったギフトで回っていくようないろんなものがですね
適材適所じゃないけど溢れていく時代で商売にしたらなかなか回らないけど商売じゃないと回るものみたいな領域もあるんじゃないのかななんて思って
このプロジェクトを始めるきっかけにもなったエピソードだったんですが皆さんも小さい時に同じような経験した人もいるんじゃないのかなーなんて思いながら
子どもがどういうふうにこのお金に対して関わっていくのかみたいなところも考えるきっかけになったらいいなーなんて思っておりました
ということで本日はこの辺でありがとうございました
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