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さあ、始まりました。タダの箱庭ラジヲ。本屋では買えず、増札もされない、読み手から読み手へとギフトされる、1万冊の箱庭本について、今回もお話ししていきたいと思います。
ご紹介するのは、老舗鶏肉屋の土屋さんのお話。タイトルは、「安ければ良いのか、老舗鶏肉屋のこだわり。」ということなんですが、
100年以上続いている老舗鶏肉屋さんのこだわりから、お金が絡んでモヤモヤしたエピソードをご紹介したいと思います。
早速なのですが、リスナーの皆さんは、わさびきの鶏ってご存知でしょうか。
この老舗鶏肉屋さんはですね、大阪にあるんですが、朝にですね、鶏が生きたまま大阪の宮古島に着くんだそうです。
早朝3時ごろにですね、処分されて毛を抜いた状態で、このお店に届くのは朝7時ぐらいというところなんですが、
鶏はですね、鮮度が特に命ということで、このこだわりのですね、老舗鶏肉屋さんは、
本当に鮮度が大事な鶏をですね、もう4台、100年以上続いてこのお店を営んでいるそうなんですけれども、
実際にですね、この鶏、さばいてから12時間が一番おいしい状態になるそうなんです。
なので、7時に届いてちょうどお店に並べて、お客さんがちょうど夜食べる頃に熟成が済んで、一番おいしい状態で提供することにこだわっていると。
なのでですね、とにかく鮮度だったりとかこだわりが強いので、普通のスーパーに売っているお肉よりかは割高というかですね、高価な商品になっているということなんですけれども、
ここの鶏を食べたお客さんはですね、特に子供がそうらしいんですけれども、他のスーパーで買った鶏肉、食べれなくなると言われるほどおいしいんだそうです。
これだけですね、こだわりを持って商品を扱って、本当に信頼というか品質にこだわるということをですね、ここの鶏肉屋さん、土屋さん、代々大事にされているということで、ファンも多くですね、
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最近は県外からもこの鶏を買いに訪れる方が増えているというふうに言っているんですけれども、ここですよね、じゃあどこにこの鶏肉屋さんがもやもやしているのかというお話だったんですけれども、
品質よりですね、価格の安さというものをやっぱり消費者さんが求めるようになってしまうと、そこにもやもやを感じるということなんですけれども、
実際にですね、この土屋さん、商店街でお店を営んでいるんですけれども、やっぱりですね、今大型スーパーとかコンビニがもうあちらこちらに増えていて、その結果ですね、やっぱり個人商店がどんどん減っているそうです。
こちらの土屋さんの商店街も本当にシャッター通りになってしまっていて、近くのお店はもう5軒ほどしかないというふうにお話していました。
個人商店のぬくもりみたいなですね、人情あふれる商店が減ってきてしまっているというのは結構どこのローカルでも問題にはなっているんですけれども、この大型スーパーは何でもですね、手に入ると。
大量に扱うのでその分価格も安くてですね、その分個人商店のそれぞれのお店のこだわりだったりとか、そういったものがローカルから消えていってしまっているという現状があるのではないのかと。
同じように一緒に商店街で土屋さんがですね、この鶏肉のお店を営んでいる中で、いろんな金物屋さんだったりとか、本当にその商店に行けば何でも買い物が済んだという一つのこれは地域の地域社会みたいなものにもすごい関わっています。
関わっている話だなと思っていて、この間僕も家族連れて沖縄に行ってきたんですけど、やっぱりイオンだったりとかマックスバリューみたいにですね、大型のスーパーがすごい増えていて、その分やっぱり地元の沖縄っぽい個人商店というものがどんどんなくなっていて、
沖縄に来たのにあまりその大地と変わらない風景というか、買い物行ったりご飯食べに行ったりしてもチェーン店でよくある居酒屋みたいなところがあって、昔みたいにお客さんが三振引いてみんなで盛り上がっているみたいなスタイルのお店もどんどん減っていっているように感じていて、
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こういったものもですね、やっぱり品質とかよりも価格の安さというものにどうしても抗えない市場の仕組みというか、こういったものに影響されているところが、この辻谷さんの話を聞いて改めて感じたというか、
この繋がりが規格化されていくという現象がお金によってローカルには色濃く反映されているような、コスパが良ければいいというコスパ市場主義というかですね、
というものがどんどん地域の独自性とか繋がりみたいなものを規格化させていく一つの要素にもなっているんだろうなというふうに感じてしまいました。
この間ですね、そういった地域がどんどん衰退して元気がなくなっていくと言いました商店街みたいな現象って本当にいろんなローカルでも起こっていて、
それを例えばまた新しくですね、若者の力だったりとか、あとはアイデアなんかによってこういった個人商店のぬくもりを取り戻そうみたいな活動も逆に増えていっているということもこの間教えていただいて、
これは土屋さんこの本のエピソードではないんですけれども、
友人がですね、地域プロデューサー的な企画でやって、すごい地域のですね、潰れそうな飲食店を再生させるプロジェクトとしてですね、
絶品飯っていう企画を立ち上げて、これがですね、すごい大成功したっていう話を最近聞いたのでちょっとご紹介すると、
いわゆるですね、もう絶滅してしまうローカルのこういった個人商店みたいなお店を救うプロジェクトとして、
絶滅する前にもう一度ローカルのあそこの大正の天ぷらがうまいんだよねとか、あそこの焼き鳥がまたうまくてみたいな、あるじゃないですか、どこのローカルにもあそこは行ったほうがいいよって言われるような、
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本当にその地域の地域性だったりとか、そういったものを本当に商売で支えてきたような、死に性の数々みたいなものがやっぱり、
事業継承問題だったりとか、こういった価格競争についていけずにですね、廃業していっているという現実の中で、気づいたら去年までは食べに行けてたんだけど、今回市長でまた来たらもう閉まっていたっていうお店って結構多いと思うんですよ。
そういったお店を絶滅とちょっとかけて絶品飯っていうところでですね、もう潰れる前にみんなもう一回食べに行こうみたいな、ちょっとそういった企画にはなっているんですけれども、
その結果ですね、やっぱりあそこに絶品飯あるから行ってみようみたいなグルメツアーをする観光客だったりとか、あとは本当においしいものを食べたいという方たちがですね、このプロジェクトを通してお店を知って、またファンになったりとか売り上げにつながるということで、
実際に事業を継承するっていう人が現れたりとか、お客さんが来るからもうちょっとお店やっていこうかなっていう活力にもなったりして、廃業にならずに済んでいるみたいな事例もあるみたいです。
なので、こういった形で個人商店が存続していくための何かっていうところにフォーカスを当てるっていうのも時代的に必要なんだろうなって感じたり、
本当に市消費者としてもですね、安ければいいっていうところの選択がこういった地域性みたいなものを破壊してしまっているんではないかっていうところも考えさせられるお話だったのかななんて思っております。
僕自身ですね、やっぱりいろんなところを回った時にローカルの古びたお店に入って、絶品ご飯を食べるっていうのがですね、すごい好きなので、そういったお店がどんどんなくなっていかないようにぜひそういったお店を探して、僕も食べに行きたいななんて思っております。
ということでですね、本日は安ければいいのかと、老舗鶏肉屋の店主、土屋ひとみさんのお話をご紹介させていただきました。本日もありがとうございました。