カントリーマンラジオの魅力
スピーカー 2
こんにちは、のらじおのムロです。
スピーカー 1
こんにちは、かえです。
スピーカー 2
今日、なんの話ですかね。
スピーカー 1
今日は、聞いてすぐ、むろこしさんにすぐ聞いてくれってラインしたんですけど、
カントリーマンラジオの最新回のやつがすごい面白くて、
おすすめポッドキャストみたいなんでも、カントリーマンラジオに言ったことあったと思うんですけど、
またいいのが上がっていて、それが、カントリーマンラジオっていうのは田川のダイヤモンズっていうバンドがやってるポッドキャストですよね。
バンドの人だけじゃなくて、周囲の幼馴染とか同級生とか友達も時々参加してる、すごいローカルな話題をよくしているポッドキャストで、
私はそれが好きなんですけど、知らん人の知らん昔話みたいなの聞いても全然私に関係ないんだけど、
それが面白いんですよね。
で、それがすごくよく出ていったのが最新のやつで、ダイヤモンズの人たちの歴史みたいなのをまとめている人がいて、
お友達かな、なんかちょっとよく人間書きわかんないんですけど、その辺の、その人がまとめた年表をたどるっていう回だったんですよね。
それがすごく面白くて、小学校、何々小学校で誰々と誰々が出会う、その時はこういう服を着ていて、こういうのが流行ってたみたいな、そういうのがずっとたどられていく回なんですけど、
全然私知らないし、一人も知ってる人いないんですよね、私。もろこしさんね、会ったことある人何人かいると思うんですけど。
スピーカー 2
ほとんど会ったことありますね、はいはい。
スピーカー 1
私一人も会ったことないし、全然関係ない人たちなんですけど、そのなんか、全然知らない人たちが、そのうちわの話で盛り上がってるのを外から聞いてる感じがすごいなんか、エスノグラフィっぽくて面白いんですよね。
多文化、多文化を観察してるみたいな気持ちをさせてくれてすごい面白いんですけど、っていう。
面白かったですよね。すぐもろこしさんに、面白いから聞いてくださいってすぐLINEして。
なんか、そこにいる人たちも知らないのに、その人たちしか知らない、また全然知らない人の名前とか当たり前にポンポン出てきて、あいつはこういう口癖があったとか、あいつはでかいシャツを着ていた。
あの時はでかいシャツが流行っていて、みんな家の中にあるよりでかいシャツを探して着ていたみたいな話があって。
で、そこに、それは1900何年で、この年はオブチさんが倒れたとか、時々社会情勢の歴史が。
スピーカー 2
ビッグヒストリーの方の話が入ってくるんだよね。
スピーカー 1
入ってくるから、そんなぐらいかってことは、私はあのぐらいの時か、みたいな。
ちゃんと時代感も感じられつつ、その時の知らない人たちの知らない人たちのローカルな文化みたいなのに触れられて、めちゃくちゃ面白いんですよね。
スピーカー 2
うん。面白かったね。あれ、何なのかな、そのダイヤモンズのカントリーマンラジオって結構たびたび昔の話してるんですよね。
スピーカー 1
同級生だからね、みんなさんが。
スピーカー 2
そうそうそう、当時、だから1980年代の田川地区、あれ多分田川だけじゃないんだよね、なんか田川郡とか、田川市だけじゃなくて田川郡とかあの辺の概念的な意味における田川。
自治体の田川市と必ずしも一致してない概念としての田川みたいなものを中心として、彼らが80年代から2024年までのいろいろな歴史を話すっていうのがたびたびあるんですよね。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
それが面白いっていう話を。
田川地区の歴史
スピーカー 1
面白い。そう、なんか大きな日本の歴史みたいなのがあるときに、そういうローカルの、それを知ったからといって何にもならないんだけど、でも確かにそこに人がいたっていう感じがして。
これは残るべきものがちゃんとポッドキャストの記録に残って素晴らしいってすごい思うんですよね。
スピーカー 2
そうねぇ。
あの岸政彦先生のさ、東京の生活史っていうすっげー分厚い本があるんだけど、あれに似てるよね。
あと僕たちの出身の研究室でさ、福岡市の市の歴史の福岡市の中で福の民っていうのが出てるんだよね。
市市を今変算中なんだよね、新しい市市を。福岡市が。
先生がやってたんですよね。
そうそう、僕らの先生がね、担当してて。で、その中で福の民っていう民族編の別冊が出てるんだけど、その民族編の別冊がやっぱりそういう感じの福岡のいろいろな人々の人生の話っていうのを聞いて、4ページぐらいにまとめてあるっていうやつで。
めちゃくちゃ面白いんだよね。
スピーカー 1
そう、私も持ってます、それ。
例えば政治家とか福岡を代表する企業の創始者とかじゃなくて、結構そこら辺の人なんですよね。
インタビューされてるのが商店街の何屋さんの主人とか、お寿司屋さんの大将とか。
普通のっていうか、ここに残らなければ何か前が残ることはなかったかもしれないなっていうような人たちばっかり集められて、人たちのライフヒストリーとかが書かれて。
面白いんですよね。
そうそう、そういう感じがする。
人がいたんだっていう感じがすごく強くするんですよね。
あと私がすごい好きなのが、そういう方面ですごい好きなのが、福岡に今ダムグルイっていうバンドがいて。
これ直接見たことはないんですけど、友達が対バンしてたから、きっかけでSNSで見かけて、めちゃくちゃかっこよくて、音源を聞いたりYouTube見たりしてるんですけど。
ダムグルイっていうバンドの曲で、長いんでしょうね題名が。
ちょっと待ってくださいね、名前を出す。
ダムグルイ、4人グループのバンドで、ボーカルの女の子、ギャルなんですけど、若い女の子と、あとベース、ギター、ドラムの4人組で、今福岡で活動してるバンドなんですけど。
そのバンドの、R-11、天神コア、グッバイマイ、スクランブル、バイオレンス、スイートデイズっていう曲があるんですね。
もう一回言いましょうか。
スピーカー 2
お願いします。
スピーカー 1
R11、R11っていうのは、Rして11っていう意味、多分。
天神コア、グッバイマイ、スクランブル、バイオレンス、スイートデイズっていう曲。
これがどういう曲かっていうと、はっきり書かれてないけど、感覚として、2010年前後の天神の文化、天神のギャル文化。
スピーカー 2
福岡には天神っていう中心地があるんだよね。
福岡って博多が中心地のように思われるんだけど、博多ってビジネス街で、あんまり文化的施設がないんだよね。
だから、東京で言うと原宿とか渋谷みたいな感じで、天神っていう街があって、そこでちょっと文化的な施設があって、バンドマンとかはどっちかというと天神に集まるわけだよね。
天神にもちょっとより小さい地区があるんだけど。
スピーカー 1
ライブハウスもあるし、ファッションビルがいっぱいあって、デパートじゃなくて、ティーンズが買い物に行くような。
スピーカー 2
天神コアっていうのは、いろいろ天神にたくさんあったファッションビルの一つなんだよね。
スピーカー 1
そうそう、そうなんですよ。
その天神コアを中心としたギャルの日常みたいな感じの歌詞なんですね。
天神っていう地区は今、天神ビッグバンっていう福岡の製作で、古いビルを一層して建て替えるっていう工事がずっと進んでて、天神コアもなくなったし、
あとその辺に一緒にあったファッションビル、ビブレとかイムズとかいろいろファッションビルあったんだけど、みんななくなっちゃって、今、全然多分これから景観も変わるし、なくなっちゃったんですよね。
スピーカー 2
全部建て替えられて新しいビルになってるんだよね。
それを天神ビッグバンって言って、福岡市長肝入りの。
福岡って飛行場が近いから、福岡空港が近いので、建築制限があってビルの高さっていうのが低かったんだけど、その建築制限を取っ払って高いビルを建てられるようにしたから、
それで低いビルを全部、低くて古いビルっていうのを全部壊して、新しくて高いビルっていうのを今建て直してる。それを天神ビッグバンって言って。
僕とかかえちゃんが福岡にいた2000年代の中盤から後半みたいな福岡っていうのはもうちょっと変わっちゃってて、今全く違う街並みになっちゃってるってことですよね。
スピーカー 1
それが何年か前から天神ビッグバン始まって、まずコアとかの辺、最近はイムズっていうビルとかがなくなってきてて、この曲は2年前にできた曲なんですけど、ダムグルイのこの曲は。
これ聴いて、これは天神ビッグバンに対するカウンターソングだって思ったんですよね、私は。もうなくなってしまうものをここに残そうとしてるんだってそう思って。
なんて素晴らしい曲なんだと思ったんですけど、概要に貼っておくのでぜひ。福岡に関係ない人はあんまり意味わかんないかもしれないけど、2010年前後に天神によく出かけてた人には刺さると思うんですよね、この曲は。
個人のローカリティ
スピーカー 1
これも、この曲が残ったっていう気持ちになるんですよ、これ聴いたら。ちゃんとここに残ったみたいな、その天神の匂いみたいなものがちゃんと刻まれたみたいな。
この曲は多分そういうつもりで作ってるんですけど、ダイヤモンズのラジオは別にそういうつもりではないんだけど、みんな集まって楽しい話をしてるんだけど、でも同じような良さを感じるんですよね、私は。
スピーカー 2
そうね、確かに。ダイヤモンズのラジオ、ダイヤモンズのラジオ、どうだったかな、何を思ったかな、僕。僕の話になっちゃって申し訳ないんだけど、ダイヤモンズのラジオはすごい面白かったんだけど、ああいう来歴僕ないなって思ったんですよ。
僕、幼稚園からお受験で航空の学校行ってなかったから、し、僕の実家もずっと新興住宅地、歴史のない場所で育ってるから、し、僕の両親も大分の人じゃないから、
その、なんていうかな、大分へ、なんて言えばいいかな、その、大分とのつながりみたいなあんまないんだよね。すごく抽象化された世界の中で僕ずっと生きてて、だから学校社会ぐらいしか僕と大分をつなぐものはなかったんだけど、つまり地元の友達みたいにいないわけよね。
で、その、学校社会あんまり好きじゃなかったんで、あの、学校出てから別に誰とも連絡とってないから、その、本当に地元の連れみたいなのもないし、その、子供の時も誰かと連れ立って遊びに行くみたいなこともなかったから、この場所でこういうふうな思い出があったみたいなのマジで全くないんだよね。
だから、あの、つまりダイヤモンズの話を聞いていると、すべてが濃くてすごい。
だから、二十歳ぐらいからだもんね、たぶんね、僕にそういうローカリティーみたいなのが生じたのは。
スピーカー 1
福岡?
スピーカー 2
福岡で。箱崎と天神だよね。博多とか、たぶんかえちゃんとかはバンドやってたから役員とかよく行ってたと思うけど。
スピーカー 1
いや、私がやってた時は役員はまだだったから、大名ですね。
スピーカー 2
あ、そうなんだ。あれ、ゆうてろとかって。
スピーカー 1
ゆうてろは、私が福岡引っ越してから盛り上がってきたとこなんだよ。
スピーカー 2
あ、そうなんだ。だから、役員とかって僕はあんまり親しくなかったし、親福岡とか、天神の中でも親福岡通りとか天神の北側のところね、そのバンドマンがよく集まるようなところなんだけど、
そういうところにはあんま変がなかったから、本当天神と箱崎っていうものだけが僕のローカリティーで、天神ビッグバンド、あと九州大学の移転で。
あ、そうね。なくなっちゃったんですよね。
九州大学の移転と学生街の変化
スピーカー 1
全てが失われてるんでね。
そう、九州大学伊都キャンパスに移転しちゃったから、それまでは箱崎が学生街で、東区箱崎っていうとこが学生街で、大学生の街って感じだったんだけど、もうなくなっちゃったから、
まあ、だいぶ変わって、天神ビッグバンドほどそういう会はされてないけど、それでもやっぱり雰囲気は違いますね、だいぶ。
スピーカー 2
あのね、ご飯屋さんとかが全部なくなってんのよ。
スピーカー 1
学生を対象としていた食堂とかがなくなって。
スピーカー 2
箱崎とかなくなってんだよね、満腹圏とか。
スピーカー 1
船越し。
スピーカー 2
船越しもなくなってるし、から、もう、なんていうの、僕の人生みたいなのを明かししたものはほとんど何も残ってないから。
スピーカー 1
すごいですよね、そうね。キャンパスもないもんね。
キャンパスもない。
キャンパスもない、跡形もないし、住んだ街も全然変わっちゃったし。
天神もビッグバンドだし。
スピーカー 2
天神もビッグバンドだし。
スピーカー 1
そうなんですよね。
スピーカー 2
なんにもない人間として、だから、あとは羽原なんだけど、でも、羽原もちょうど都市設立500周年かなんかで、いろんなところをきれいにしちゃって。
スピーカー 1
で、なんていうかな、僕がよく行ってた店とか、なくなってるっぽいんだよね。
スピーカー 2
から、羽原ってすごく飲食店とか宿とかのオーナーがコロコロあるから、移ろう都市ではあるんだけれども、もう、なんていうんですか、ない。
僕、そういうのが。カントリーマンラジオができる街が僕にはどこにもない。
スピーカー 1
多分、たくあんもきっと変わってるんだと思いますけどね。
でもその、実際のものがあるないより、あの時あそこにあれがあったっていうのを、共有し合える人がいるっていうのが大事だと思いますね。
スピーカー 2
だから、それもいないんだ、僕は。
思い出の店舗とその消失
スピーカー 2
じゃあ、私トロコシさんで箱崎の話をこれからもしていきましょうよ。
そうね。飯島先生を、飯島先生。
スピーカー 1
飯島先生を、呼んで。
スピーカー 2
飯島先生、なんかあの移転する直前かなんかに箱崎の写真を撮って回るプロジェクトをやってたじゃない。
スピーカー 1
あ、そうなんだ。
スピーカー 2
だから、あの、飯島先生、呼んで。
スピーカー 1
見せてもらう。
スピーカー 2
見せて、飯島先生に箱崎の話をさせる。
スピーカー 1
だから、僕が箱崎にいた時と飯島先生が箱崎にいた時、絶妙にかぶってなくて、
スピーカー 2
多分そこでも移ろいが出るんだよな。
スピーカー 1
もう六本末なんか、何にもないですよ。
面影すらない。
スピーカー 2
メンチャンコしかないもんな。
スピーカー 1
私の住んでたアパート、駐車場になってたし。
もう道すら変わってるから、本当に分からないですね。
どこが何だったかも分かんないぐらい。
何にもない。
スピーカー 2
そうか、アパートすらなくなるんだ。
だってあの六本末周辺って比較的安かったよね、多分、家が。
学生向けアパートみたいなのがいっぱいあったのに、今福岡で家探そうと思うと六本末周辺ってめっちゃ高いよね。
スピーカー 1
なんかだって、オシャレな街になってますもんね、今、六本末。
スピーカー 2
嫌な話だな。
スピーカー 1
嫌な話。
そのままそれが残っていくっていうのはやっぱり難しいから。
スピーカー 2
それはそうよね。
スピーカー 1
あの時あそこにあれがあったっていうのを共有できる人がいるっていうのがやっぱり。
地域の歴史と記憶の共有
スピーカー 2
カントリーマンラジオでも言ってたもんね。
あの漫画喫茶まだあるんやか、いや、A to Zになった場合って。
スピーカー 1
そうそうそうそう。
でもその時あそこには漫画喫茶があったよねっていうのを共通の記憶を持つっていうのが、
それをやっぱりでも確認し合えるっていうのがすごい貴重だったと思う。
スピーカー 2
この世界にいる感じがするよな。
自分の記憶を、お前の記憶は正しいよって言ってくれる人が居続けるって素晴らしいことだよな。
スピーカー 1
私なんかその自分の過去が確定されている気がするなんていうか、ちゃんとピン止めされてるっていうか。
スピーカー 2
来歴のある人間って感じするよね。
スピーカー 1
時間が経てきたし、それは確かにあったっていう感じが。
それがすごい収録感じましたね。
それが場所だけじゃなくて、誰々はいつもこんな服を着ていたとか、
あの当時こんなものが流行っていたとか、
で、ちゃんと時々入るその時日本の歴史はみたいなやつから自分の記憶と結んだ時に、
確かにそういう雰囲気だったっていう感じがするのが面白いんですよね。
でかいシャツが流行っていたとか、
なんかチキで撮った写真に7人並んで立ってて、そこにセブンソングスって書いてあったとか。
なんかそういうテンション確かにあったなみたいな。
スピーカー 2
そうね。
スピーカー 1
面白い。
スピーカー 2
そうね。
スピーカー 1
あれはなんかだから知らない人の話だけど、ちょっとなんかノスタルジーな気分になる。
スピーカー 2
ユゲタはアメリカで、イーカネはイギリスって言ってたもんな。
スピーカー 1
そしたら、よく言い過ぎだろって言われた。それもよかったですね。
なんかある話は、校区でこっちの学校の方がちょっと流行が早かったみたいな話も面白かった。
それは誰々がうちの学校に伝え聞いてきた流行であって、その頃にはまだ来てないみたいな。
めっちゃ面白かった。なんか情報が伝播していく感じがなんか面白かった。
あれ、青柳兄弟の人間をありあおうというまた別の番組があって、そっちではゲセワ版のああいう話をしてるんだよね。
スピーカー 2
なんとか小出身のやつらはこれこれを知っとったわいみたいな話をしてる。
なんとか小のやつらは全然知らんかったみたいな話をずっとしてる。
スピーカー 1
面白いですね。多分ね、きっと今もそういうのあるんだと思うんですよね。
スピーカー 2
そうね。どうかな、今ネットがあるからな。ネットがあってもあるかな、やっぱり。
スピーカー 1
ネットがあってもあると思う。
スピーカー 2
そのネットの中からどういう情報を先行していくかっていうのは、やっぱその学校のカリスマによるもんな、多分な。
スピーカー 1
地域のカリスマに。
ネットにはみんなつなげれるんだけど、じゃあYouTubeの何の番組が流行ってるかとかは違うかもしれない。
スピーカー 2
確かにね。
スピーカー 1
言ってるもんね、うち子供も。誰々がこれは良いって言ってた。誰々がこれは良いって言ってた。誰々が新しくできたとんかつ屋は美味しいって言ってた。みたいなの言ってるから、面白いなと思って。
スピーカー 2
回転寿司ではサーモンが一番美味いとあいつも言っていた、みたいなことを言うから。
スピーカー 1
面白いですね。
スピーカー 2
いいなって感じ。そういうの。
スピーカー 1
いいですね。
スピーカー 2
確かに。失われた天神の話も誰かが語り継いでいかないといけないよね。
天神って純工堂にしか行ってなかったからな。
純工堂ね。
スピーカー 1
純工堂しかわかんないんだよな。
天神は大名の方のライブハウスか、あとコアとビブレがつながってたんですね、ビルが。どっちもファッションビルで。
スピーカー 2
純工堂のお迎えにあったんだよね。
スピーカー 1
そうそう、ビブレに楽器屋さんがあったから、楽器屋に行ってましたね、よく。
目的もなく楽器屋に行ってた。
なくなってしまいますね。
スピーカー 2
みんななくなってしまうね。みんななくなってしまうな。
いっちゃんとかまだあるのかな。
スピーカー 1
いっちゃんって焼肉?
スピーカー 2
もつ鍋。
スピーカー 1
もつ鍋?
いっちゃん、友達がバイトしてた。
小崎地区ではいっちゃんが一番おいしかったと思うんだよな。
スピーカー 1
ちょっと高級だったしね。
ちょっと高かったね。
高級な焼肉店だった。
スピーカー 2
食べ放題の焼肉屋さんは多分なくなっちゃったんだよね。
おしまいになったよな、焼肉を死ぬほど食えるところ。
スピーカー 1
おしまいなんだ。
僕は満腹圏っていうところを気に入ってて、よく行ってたんだけど、中華料理屋さん。
スピーカー 2
満腹圏って、中国人の…
スピーカー 1
満腹圏って、2階建てのビルの1階みたいなとこ。
スピーカー 2
2階建てだったかな。
スピーカー 1
2階か3階か。
なんか、あれですよね、バス通りじゃなくて。
スピーカー 2
ふれあい通り?そうそう、バスが通る。
天津から来るバスが通る。
分かる分かる、チンジャオロスがおいしい。
あそこ、僕はユーシャンジーをいつも頼んでたんだけど。
スピーカー 1
なんか、よく分かんないちょっと酸っぱいスープ出てくるところ。
スピーカー 2
そうそう、よく分かんないちょっと酸っぱいスープ出てくるところ。
おやしが3本ぐらい入ってる、よく分かんない。
あそこの、僕13年大学にいたから、ずっと行くわけだよね、そこにね、満腹圏に。
そしたら、だんだんおじさんと仲良くなってくるわけ、オーナーの。
で、シェフの人はよく変わるんだけど、オーナーの人はずっと一緒で、店長は。
で、その店長が最後、ご飯の盛り付けをするんよ。
おかずはシェフが作るんだけど、ご飯は店長がやって。
だから、その、店長と仲良くなればなるほど、ご飯の盛りがね、どんどん大きくなる。
その、満腹圏はご飯一杯おかわり無料だったんだけど、その、おかわりすると、そのおかわりのご飯も重く、重く出てくるわけ。
だから、その一回の食事で、ほんと、あの、4千分ぐらい食べるわけね。
スピーカー 1
いいですね、学生街って感じで。
スピーカー 2
もうあと一日何も食わなくていいみたいな感じになるっていう。
スピーカー 1
六本松にタツタっていう食堂があった、知ってます?行ったことあります?
タツタ?
スピーカー 2
タツタ。
スピーカー 1
どんなとこかな?
なんかちっちゃいとこ。あの、裏の方だった。
スピーカー 2
おばちゃんがやってたやつ?
スピーカー 1
いや、おじさんが一人で。タツタだったかな。
タツヤだったかな。
一回だけ行ったことあって、で、私とバンド一緒にやってた先輩と男の子の友達と3人で行って、私とその男の子は同学年で、一つ上の男の先輩が今からタツタ行くって言って、行く前に、
はじめに言っとくけど、あそこは美味しいけど、残したら店主の人の機嫌がめちゃくちゃ悪くなって怖いから、絶対に残すなって言われて。
で、私、お前は絶対に最初から小森を頼めって言われて、ちっちゃくないから、小森でちっちゃくないから、普通は絶対無理だから、小森でって絶対に言えって言われて、あ、わかりましたって。
で、もう一人の男の子はキョローとした感じで、だったんですよね。で、お前は普通だって、絶対に大森頼むなって言われて起こしたら、怖いからって。
分かった、分かったねって言われて、ああはいって言って、めっちゃ緊張して、どんなとこなんだろうって思って。
カウンターだけのちっちゃい食堂で行ったんですよね。で、注文は?って聞かれて、で、先輩は何々定食、ご飯普通でって言って。
私は何々定食、ご飯小森でって言ったら、で、もう一人の私の友達の男の子が何々定食、大森って言ったんですよ。
そしたら先輩がバッてその人を見て、お前みたいな言った野郎がみたいな。
思い出の食文化
スピーカー 1
えーって私もあんなに言われたのに、大丈夫かって思ったら、その人、寡黙でヒョローとしてるから、全然誰も知らなかったけどめちゃくちゃ大食いだったんですよ。
スピーカー 2
ペロッと食べた。
ペロッと食べてるから、あ、よかったって、みんな安心して帰ったっていう話。
いい話ですね。
スピーカー 1
いい話。たぶんもうないかな。
スピーカー 2
僕が言ってたのがあれだった、ホロヨイだった。
スピーカー 1
ホロヨイ?
スピーカー 2
ホロヨイっていう、やっぱカウンターしかないおばあちゃん一人でやってる。
スピーカー 1
えー知らない。
スピーカー 2
定食屋さんだった。
スピーカー 1
知らない。
スピーカー 2
で、なんか回数券があってね。回数券で食うとね、確かね、一食500円切るぐらいだったと思うんだよな。
スピーカー 1
あー安。
うん。なんか赤字でやって、最後の方は赤字でやってたって言ってたけど、建物建て壊すっていうんで。
スピーカー 1
おもしろい。
カワは?カワ行ったことある?
スピーカー 2
ない。カレーでしょ?
スピーカー 1
カレー。
スピーカー 2
めっちゃ話聞くけど行ったことないかった。
カワも、しかも閉じちゃったからな。
副大の方に行ったんだけど、その後また閉じちゃったから、今も存在しない。
スピーカー 2
カワの1キロカレー。
スピーカー 1
うん。よく聞いてた話には。
スピーカー 2
カワの1キロカレーとかで、ほんと僕はあれですよ、トゲシックマスキュリンを身につきましたからね。
スピーカー 1
いっぱい食べた方が偉いみたいな。
男っていうのは1キロカレーを食うもんだっていう。
大変ですね。
スピーカー 2
男っていうのはカレー玉を10杯食うもんだっていう。
スピーカー 1
通過儀礼みたいな。
スピーカー 2
通過儀礼みたいな。
よくない。
ご飯たくさん食べたところで、なんの偉さもないからね。
スピーカー 1
食器がかさむだけ。
広く、広く伝えてあげたい。
スピーカー 2
大丈夫だぞって言って。
食えなくても大丈夫だぞって。
スピーカー 1
大丈夫ですね、全然。
スピーカー 2
なんの問題もないって言って。
スピーカー 1
なんの問題もない。
じゃあちょっと弔いとして、亡くなった町の話をしていきましょうね。
スピーカー 2
そうね。
すでに亡くなった。
僕とかえちゃんもね、たぶんね、全然違う町の使い方してるからね。
たぶんあんまり思い出がかぶらないんだよね。
スピーカー 1
ブエノスぐらいかな。
スピーカー 2
ブエノスぐらいだよね。
ブエノスはまだあるんかな。
スピーカー 1
ブエノスはまだあるけど、やってる人が違うと思います。
たぶんアルンにはあると思う。
スピーカー 2
あの、おいちゃんはなんかベトナムに行ったんだよね。
スピーカー 1
そう、らしいですね。
スピーカー 2
ベトナムに行ったって言ってからもう、あとその後どうなったか。
スピーカー 1
なんかめちゃくちゃだったもんな、あの店。
そうね。
絶対計算間違えてるって思ってたけど、黙ってたもん。
絶対3000円以上なってるはずなのに会計が、私一人で。
1600円とか言われて、絶対おかしいって思ってたけど、黙って1600円だけ払って帰ったりしてましたね。
スピーカー 2
なんか異常に安かったよね。
スピーカー 1
いや、たぶんつけ忘れてる。
スピーカー 2
いや、でもさ、ウイスキーがさ、
スピーカー 1
安かった、安かった。
1杯500円ぐらいだったじゃん。
バランスタインで、とかフォーローゼスで1杯400円だった。
スピーカー 2
でしょ、だから僕あそこでウイスキーを学んだって。
スピーカー 1
私もですね。
スピーカー 2
教えてもらったんだけど、だから1杯500円でいろいろ飲めるの嬉しいなって思って、長時ていろいろなバーに行ったらね。
スピーカー 1
めちゃくちゃ高い。
スピーカー 2
1200円ぐらい取るじゃん。
スピーカー 1
そうそう、びっくり。あそこ破格でしたよね。
スピーカー 2
破格だったね。
だっておつまみとかも300円ぐらいだったし。
何だったんだろうな、あれ。
スピーカー 1
わかんない。あれ何だったんだろう。突然現れて。
もう学生のなんかイーヴィタル。
スピーカー 2
イーヴィタルね。
スピーカー 1
暗い。暗いんですよね。照明がめっちゃ暗くて。
スピーカー 2
エンドレスサマーがずっとかかってるんで。
エンドレスサマーがそれこそエンドレスにかかっている。
スピーカー 1
画面でずっとサーフィンの映像ずっと流れてて。
スピーカー 2
で、男の人1人やってて。
スピーカー 1
だいたいそこ行ったら、ふろこしさんいるから。
あふろこしさんいるじゃんみたいな感じで一緒に食べたり飲んだりしてましたね。
誰かいるんですよ。行ったら誰かいるから。
スピーカー 2
なんか我々の仲間うちでバイトしてた子もいたしね。
うん、そうそうそう。
その、かわいい子しかバイト取らないんだよな。
そうそうそう。
すごい徹底してんだよな、それが。
スピーカー 1
うん、徹底してましたね。
暗くて、店の中暗くて。
テーブルの上にロウソクぽんってあって。
みたいな感じだった。
スピーカー 2
ね。店長元気だといいな。
スピーカー 1
うん。
店長元気だといいな。
スピーカー 2
そんなもんすかね。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
はい。
じゃあ、しばらく、あの、時々もうなくなってしまった街の話をしましょう。
亡くなった町の話
スピーカー 1
そうですね。
スピーカー 2
はい。それではまたお会いしましょう。ごきげんよう。
スピーカー 1
ごきげんよう。