1. たべものラジオ 〜食を面白く学ぶ〜
  2. #68(s11-1)【日本酒概要回】な..
2022-03-23 40:06

#68(s11-1)【日本酒概要回】なぜ人は日本酒をのむ?酒の肴(酒菜)は間違い?日本酒ってそもそもなんだっけ?ってどゆこと笑(たべものラジオ)

日本酒シリーズ突入!
初回から長くなりましたので日本酒シリーズは長くなる予感しかしませんしもしかしたら過去最長回になるかもしれませんが皆様におそらくと思いつつほぼ確実に楽しんでいただけると思っておりますので最後のさいごの最後まで皆様お付き合いいただければ幸いですあしからず。(一文が長い)


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00:00
たべものの世界を探求する、たべものラジオの掛茶料理むとう、むとうたくろうと、そして、むとうたろうです。
このラジオは、少し変わった経歴の料理人兄弟が、食べ物の知られざる世界を、ちょっと変わった視点から学んでいくラジオ番組です。
はい、ということで雑談会を3話かな2話かな挟んで、日本酒の会に突入しますけれど。
日本酒の会って言うと何かの回答がありそうだな。
たべもの ちょっと雑談会を挟んでしまったんですけど、冷凍のシリーズ、冷やすシリーズのコメントが早々よりもいただいているので。
ね、今回冷やすシリーズはだいぶチャレンジをしましたからね。
まずもう2人戻ってますけど、3人でやったらどうなるんだろう。
これも一つ実験でしたし、一番の実験はなんせね、食べ物じゃねえ。
そうなんだよね、もはやタイトル詐欺って言われたからね。
まあ確かにね、タイトル詐欺なのよ。もう冷やすっていうなんか、もっと漠然としたものになっちゃったからさ。
今までにコメントをいただいてなかった方からも、冷やすシリーズ面白いとか、
あと直接の知人でね、ツイッターで流してくれりゃいいものを、わざわざ直コメントくれるっていう。
わざわざ送ってきた。
逆に聞いてたんだねっていうくらいの。
最近あれだよね、知り合いの中とか仕事の仲間の人たちもしれっと聞いてたりしてさ。
そうなんですよ、直接紹介対してしてないのにどうして見つかったのかわかんないんですけど。
そう、びっくりしたよね。わざわざチャットワークとかね、裏でね。他のグループ回線で来るっていうことね。
チャットワークでコメント来るって謎。
全然話題関係ないしね、他のやつと。
意外に面白かったですよ。
まあ共通して言えるのはやっぱみんな熱量があって変態だっていう。
そうですね。
まあ褒め言葉ですけどね、変態っていうのは。
ツイッターでもよく僕は変態呼ばわりされておりますって。
ねえ、まあ実際そうだからしょうがないよね。
おい。
ダメかな。
あんまり否定しないでおきましょう。
まあ否定したらこれ続かないんで。
ああそうかそうか。
まあこれを聞いてる皆さんも同レベルなんで大丈夫です。
聞き込み事故。
聞き込み事故だよ。だってこれに興味があるんだよ。
そうか。確かにね。
なかなかないと思うよ。聞いてるあなたも変態です。
ちょいちょい1万年前とか行きますからね。
そうなんだよね。
大事です。今回1万年遡らないと思います。
03:00
ああ本当に。
あれ?行くかな?
行くの?まあね。聞いてくれた人もさ、お米の会からの人も多いけど、そっから遡って味噌汁とか。
前回の冷やすシリーズの方もいますけど、やっぱ聞いてね、想像以上に世界が広がったっていう話が。
ありますね。
ありましたね。
実際僕たちが勉強をしていて一番それを感じてますしね。
元々あれなんですよ。例えば美術館で絵画を鑑賞します。絵を見てる時にその美術館の中であれこれうんちく語るのはちょっと部粋かなとは思うんですよね。
ただその前とか後に美術雑誌とかで学ぶとより作品の奥行きを感じるとか、面白がれ方が変わったりするじゃないですか。
それをこのラジオでやってしまおうと。僕たちは料理を提供するときはそういう話はもうしないでいきたい。
そうだね。まあこの話料理食べてる横でされたらちょっと邪魔くせえもんな。
普通にねマジでうざいと思う。飲み会で喋ったら今回日本酒ですけど日本酒の注文した時にいやね日本酒ってのはねって始めたらマジでうざい。
引き出し取りしてねストックとして持ってもらってて差し込めるときにちょっと差し込むぐらいがちょうどいいんだよね。
そうですね。
使えるものを使っていただいてまあ8割9割あまり役立たないですけど。
愛着は湧きますよね知るとね。こんな人がいてこんなに苦労して今の形になってるんだということを知るだけでもその食べ物に対する愛着が深まるというのがありますね。
そうだねまあ解析料理もそうだしね見た目がさ今の僕も含め解析料理をやってるから解析料理に詳しいだけで
多分普通に生活してたらまあお目にかかる料理がないんだよ。20代とかで食べないでしょなかなか。
そうですね20代であるとしたら顔汗ゆいのとかねそういったところぐらいじゃないですか。
そうだよねけどその簡単な食材お米にしてもそこを深く知ることで日常ががらっと180度イメージが変わるっていうお米の大切さと味噌汁の大切さ素晴らしさが伝っていればそれはラジオの求める場所なんで
そうですね それをもっと広がってくれれば和食ってこんなにすごいんだよっていうのも和食だけじゃないけどね食事というものにもう少し皆さんフォーカスしてもらえれば楽しめるかなと
食事というのは基本的にはまあ今現代では1日だいたい3食この3食を1回1回機械的にこなすよりも知ることによって3食1回1回を楽しめるようになる
これだけでも生活が豊かになった気がしますよね そうだねはいじゃあこんなところで本編いきますか 本編長そうだけど大丈夫このシリーズ
06:01
頑張ります まあ日本酒はね日本の代表するお酒の一つですから力を込めていつも以上に熱量を持っていただければ
頑張ります まあリスナーさんは必死についてきてください はい
頑張りますねこちらも では本編いきます
日本を代表するお酒日本酒ということでまんまだけど はいまんまです
まあ日本酒って日本ついちゃってるからね そうなんですよまず今回日本酒の勉強しているにあたって
一番最初に引っかかったのが名前なんですよ それでかさっき言ってたの
ないですよじゃあイギリスのお酒だからといってエールのことイギリス酒とは言わないじゃないですか
確かに じゃあワインは ワインはワインだもんね
国の名前がついて例えばアメリカ酒とかロシア酒とか聞いたことないでしょ
そうだねない ないんですよ日本酒だけですよ
確かにアメリカンはアルコールとか言わないでしょ ないと思いますよ
どんなよ 便宜上中国酒ってカテゴリーは日本で使われることがあるはあります
それは中国のお酒というカテゴリーの中で例えばラウチューがあるよとか
商工酒があるよっていうカテゴライズの一つとして中国酒という表現はあるんですけど
透き通ったね日本酒ですよ僕らがイメージするこの一つのカテゴリーを指して
ワインやビールのように日本酒というカテゴリーはまあ珍しいですよ
まあそうだよね考えてみるとね
一番最初原稿を書き始めるときになんだこれ
出だしからつまづいた はいつまづきました
一応ね日本の酒税法まあ法律ですね法律上は日本酒ではなくて
聖酒という定義がされてますね 聖酒ね
まあよく聞きますよねこっちが法律上は正しいということになるのかな
じゃあ日本酒という名称はどこから生まれたのかっていうのはよくわかんないんですけど
法律で聖酒と定められる前は何と呼んでいたのか
法律で聖酒と定められる前 そうですよ
日本人は日本酒のことを何と呼んでいたのか
日本酒のことを酒
その通りなんです他にビールもないしワインもないしウイスキーも日本にないので酒イコール酒なんですよ
ややこしいですけどだから酒としか呼んでないですね
まあそうなるよね はいでこの酒の亜種として
みりん中があったり焼酎があったり白酒があったりというそういう扱いをされていたようですね
そういうことね はい江戸時代までは
09:00
江戸時代までは それより前になると酒っていう大きな括りの中にもっといっぱい酒のカテゴリーがありました
はあそうなんだ はい僕が読んだ本の中では例えば平安時代
平安時代の政府の中に酒を作る場所があったんですよ
ああそうなんだ はい先の司っていうところがあるんですけど
先の司 はいそこで作られていたお酒の数が15種類
ああ結構あるね 結構あるんですよ
現代人から見ると全然知らんっていうような酒ばっかり
ああそうなんだ はいそうなんですよ
ええでもそんなにあったのになくなったんだね
当配合があったのもありますし進化をするんですやっぱり
じゃあまあ他のやつはそんな上手くなかったっていうこともある
上手くなかったというよりは食文化とか生活習慣に合わせて
主役が貴族からだんだん武士や庶民に変わっていくわけですよね
お寿司の回でもちょっと出ましたけど経済の中心がだんだんと庶民の方に移っていく
この経緯に合わせて趣味思考がだんだんずれていく
だから食文化も進歩進化をしていきます
これにあったお酒にだんだんと変化をしていくというのが正しいところなんじゃないかなと僕は思いますね
そうなるよね そうなんですよ
今日本に残っているいわゆる日本酒の中のカテゴリーに入っているのが
例えばもちろん清酒もありますけどそれ以外だと白酒ね
白酒ね名前だけは聞いたことあるけど
雛祭りの時に飲むあれは甘酒とは別ですよね
別なの 当然甘酒もありますし
薬酒とか濁酒とかいわゆるドブルクですね
入ったものが現在市場で残っているものですね
残っているものがそういうシリーズなんだその種類だよね
一般の市場で売られているもの
一般の市場では売られていないんだけれどもちゃんと作られていて
神前に備えるだけのために作られているとか
それこそ天皇家だけが神事で使ってるお酒とかいうのもまだちゃんとありはします
そうなんだ 見ないですよ
神事とか全然わかんないからね
そうねだいたい伊勢神宮の中の神事って一般人見れませんからねあれ
見れないんだそのレベルじゃないと使ってないんだ
というものもあるらしいですよ
そうなんだ絶対知らないじゃん
絶対本読まなかったら絶対知らないもんね
でもこの酒の呼び方もさ現在は日本酒が海外に出ていってるのでどう呼ばれているか
外国の方は日本の酒を見て何と呼んでいるか
日本の酒を見て
日本人がビールのことビールと呼ぶかのように海外の人たちは日本酒を
酒 そうなんですよ
現在はサーケイって
ジャパニーズサーケイっていうのは聞いたことある
言ってますよね
けど少し前まではライスワインっていう表記だったんですね
ライスワインおしゃれだな
12:02
ただこのライスワインっていうのはあまりにも正確ではなさすぎるんですよ
確かに全然ワインの工程何も踏んでないから
全くですからね本当の根本的なことを言ってしまうと
ぶどうから作るワインって水すら使わないで
ぶどうの実だけで作るじゃないですか
日本酒は水使いますよね
めっちゃ加水するからね
根本的に違うんですよ
そうだね加水か無加水かじゃもう全然違うね
ワインは単純発酵一段階です
日本酒は三段階が基本なんですよ
もうここも違いますよね
確かに
何から何まで違うのでワインじゃないよねっていうことで
サーケイって
まあ思いっきり違うのは加熱してるからね日本酒
一番最初に麹作る時にさ蒸し込むじゃん
そうですねお米を蒸し込みそこで作り方でいくと
比較的ビールに近い
ああ確かにあれも加熱してるねそういう部分では
はいどちらかというとワインよりはビールなんですよ
製造工程を
じゃあライスビールか
ライスビールなんだけどもライスビールではない
炭酸ね出るんです本当は
それを全部放出してしまってるので
ああそうか
なんで濁酒いわゆるドブロクの中には
微発泡のものが売られてますよね
浸酒の時の粗走りって一番最初に出るお酒なんかは
微発泡だよね
そうなんですあれは炭酸を追加してるタイプではなく
そういうものはあるはあるんですけど
あるんだ
あるはあるんですけど本来の微発泡の
なんて言うんですかあれ発泡酒なのかな
あれは酵母の力で勝手に炭酸が含まれてしまう
これが日本酒の微発泡酒ですね
この名前ね酒という言葉を少しだけ調べてみました
古代
古代出だし古代って笑っちゃった
飛鳥時代とか奈良時代
聖徳太子ぐらいの時代だと思ってください
割と新しかった
比較的新しいです
この時代は酒以外にも笹とか
柿とか幹っていう表現がされてますね
酒の笹は清らかなものという意味合いを
持った言葉らしいんですねもともと
そうなんだ
柿とか幹っていうのは男性詩に当たるんだそうです
男性詩日本にもあったんだ
あったんです
これね日本語の中では古語じゃなくても
比較的長いこと男性言葉女性言葉っていうのが明確に分かれていって
野郎言葉と女房言葉っていう風に言われるんだそうですね
ああそうなんだ
わかりやすいのでいくと
例えば古事記とか日本書紀に出てくる
イザナギとイザナミって神様いますね
神様を生み出す神様ですよ
15:00
もう神の神だな
一番最初の方に出てくる
イザナギとイザナミですね
イザナギは男の神様なんです
イザナミは奥さんになる方なんです
もう木ですよね
ああそこも関係あるの
みたいですよ
へえ
そのように書いてありました
ああすごいね
ちなみに野郎言葉と女房言葉で
現代で名残があるのがおあいそ
おあいそ
お会計
お会計する時におあいそって言うじゃないですか
あれ女房言葉なんです
あそうなんだ
だから男性がおあいそしてって言うと
今の時代だとなんか分かんなくなってますけど
これ江戸時代ぐらいの時に言うと
うわキモってなりますよ
そうだね
まあ女性側の言葉だからね
そうなんですそうなんです
そういう言葉のところからも
意外と日本酒って面白いなというのを発見しましたね
あと言葉繋がりですけどね
お酒と食事の関係の中でも
お酒のせいで名前が変わってしまった食べ物がありますよね
お酒のせいで名前が変わった
はい
へえ
じゃあタイカツオマグロなどの魚類
一般的に何と呼んでますか
一般的に白身魚
はい魚って言いますよね
魚ってあんまり言わないですよね
ああ魚は言わないね
はい魚屋さんであって魚屋さんとはあまり言わないですよね
言わない
ただ本来の日本の言葉では
あれは魚ではないんです
魚ではない
ないんです
またややこしい言葉だな
古い文章を読むと平安時代くらいに
お酒を飲むの禁止するよっていう
勅令が出てたりするんですけど
その中ではイオって言ってます
イオ
はい
ウオでもなくてイオ
イオとウオは揺れがあるので
どっちも使われてるっぽいんですけど
イオとサキの集まりを禁ずるみたいな
そういう表記なんですよね
ああそうなんだ
というのは魚という言葉を
分解すると酒と菜の2つに分かれるんですよ
酒と菜?
はい
どういうことだ
酒漢字で書くと酒ですね
菜は菜っ葉の菜野菜の菜
この2文字で魚という感覚なんです
ああ1文字ではなくてね
はい1文字ではなくて
2文字で表記されてたの
そうそう
で元を正すとですね
これ漢字ができる前の言葉らしくてですね
酒自体がそうなんですけど
この菜という文字は
菜という音はですね正確には
副菜を表してます
副菜
はい要はおかずです
ああ菜っ葉とか言うもんね
そうそうなんですよ
なんでいわゆるご飯のおかずのことを
総菜菜の字ついてますね
うんうんうん
で今でも関西地方には
言葉として残ってるようなことが本に書いてあるんですけど
18:01
飯菜
ご飯の飯に菜っ葉の菜で飯菜
飯菜と書いておかずのことを指してます
ああおかずのことね
どこかで見たことあるそれ
あります?
その漢字の並び
これ飯菜がご飯のおかずですよね
ああ
ってことは魚は
ああ酒のおかずか
その通りなんです
へえ
はいなので魚と一字で書く漢字が
魚の他にもう一つありますよね
カタカナの目みたいなのを書いて
下にあるという字を書く
ああ
はい
この魚の方がどうやら先っぽいんですよ
ああそっちが先
酒の魚はっていうよね
そっちの魚の字だよね
そうなんです
酒の魚って言ってる時点で
昔の人から見たら何言っちゃってるの?みたいな
なんか魚って言ってるんだから酒のおかずに決まってんじゃん
酒の魚ってどういうこと
二回言ってんだ
そう筋肉突いたよみたいな
酒の酒のおかずって
そうそういうことです
ややこしいですよね
ややこしいね
これが時代がずっと下って
室町から江戸時代くらいになってくると
だんだんと魚を
いろんな人が食べれるような環境になってくるんですよね
そうすると魚として魚を食べるようになる
つまみをややこしなくて
つまみとして魚を食べるようになっていくわけですよね
そうするとなんだこれはと
お酒と魚の相性抜群じゃないかと
言ってるうちにだんだんと魚が魚になってちゃんと
魚類が魚にちゃんと言われるようになっていくと
ということですね
そういう流れなんだね
らしいですよ
意外と言葉から探していっても面白いですよね
面白い
酒日本酒だけでそんな文字だけで
そこまであると思わんかった
まだほんと触りですからこれ
文字しか言ってないから
このペースでいくの日本酒
ダメだ俺いつもよりも
喋ろうと思ってゆっくりめに喋る努力をしてるんですよ
このペースでいくと20は言っちゃうからちょっとペースを上げる
20はちょっと
死んじゃう死んじゃう
何文字だっけ7文字だっけ
わかる
原稿で
まだ書き終わってないんでもっといくと思います
抑えます抑えめでいきます
ダイジェストで今回の史実どんなことを中心に話していくかっていうのを
この先ちょっと言ってきますね
次回からもういきなり入りますけどなぜ人は酒を飲むのか
もちろん日本酒じゃなくて世界でもビールとかワインとかあるじゃないですか
なぜ人類はアルコールを飲むんだいっていうのを
僕たち日本人なんで日本酒と日本文化を見ることで理解がしやすいと思うんですよ
限定することでね
そうなんですこれがわかった上で改めて
既にやったビールの回を聞き直していただくとか
先々ワインやりますけどそれと比較をすると
なるほどね人類はそういうルーツでアルコールを飲むようになったんだね
っていうのは少しずつおぼろげに見えてくるんじゃないだろうかと思ってます
21:02
だいぶ壮大な部分だね
そうなんですね僕もまだまだ勉強中なんで
全然格は捕まえきれてると思えないんですけど
一旦は少し見え始めたかなという気はしますね
面白そうだけどね
端的に言うと水の代わりとして飲むそういうケースと
もう一つは神との交信繋がりもしくは人との繋がりに
重要な役割を果たしているだろうと
すごい急にsfチックな話が出てきたけど
実はそういうこともあるみたいなんですね
神様と繋がりがあるので例えば神社でお供えする食べ物
神仙と言いますねあの神仙っていろんなものが今は
10種類とか7種類とか並べられますけど
必ず神様の本体御神体の一番近くのメインになるところには
飯餅酒の3つが必ず並ぶんですって
これ何だかわかります?
何だか?
全部米ですよね
米だ
そうなんですお米だけで作られたものが
いかに神聖でいかに貴重かっていうのがそこに現れるんですよ
一番上の位なんだ
お米すごいね
そうなんですよ
当時って言ってもわかんないか
昭和になる前までの日本人の大半は
米だけの飯ってなかなか食べられないわけですよ
米だけの飯
家庭飯って覚えてますか?
いろんなものを混ぜて炊き込んだ混ぜご飯のようなご飯ですね
冷えとか泡とか入ってるようなの
芋が入ったりとかあれが基本なので
純粋に米だけのものってすごく貴重なんですよ
ああそういうことか
それだけでも貴重なのに
さらに加工してある
だから餅ってすごい神聖なんですよ
ああそうなんだ
だから鏡餅になるわけですね
ああだから鏡餅か
炊いて食べるだけじゃなくて
蒸すのは普通に炊くと一緒ですから
土器ですからね古代は
これをさらについて丸めて形を作ってるものなんてのは
絶対高級品以外ありえないわけですね
手間すごいからね
だからお祝いの時に餅巻いたりとか配ったりするっていうのはその名残ですって
ああもう新地君の時もそうだしね
そうなんですよ
新年もみんなそうだしね
この感覚で酒を見てください
ああその感覚か
めちゃめちゃ手かかってますでしょ
めちゃくちゃ神聖なんですよ
餅のウィークね
だから神社の神事で酒は欠かせないってことになるみたいですよ
ああそういうことなんだ
確かにそうなると一段目に
お米と餅と酒が並ぶ理由がわかるね
これが古事記とか日本書紀ですね
日本の一番最初の方に出てくる書物の中にもすでにお酒の記述出てきますからね
有名なところをサクッと言っちゃうとこの花咲夜姫という神様ご存知ですか
この花咲夜姫
わかんない
生命の息吹ですね木とか花とかをつかすだる神様なんですよ
24:03
この人の旦那さんがちなみにニニギノミコトって言ってわかりますかね
ニニギノミコトって旦那さんがいて
ニニギノミコトですよね
ニニギノミコトね
この神様はアマテラス大神の孫です
アマテラス大神の孫
アマテラスって太陽の神様ですよね
あの神様の孫の奥さん
この方が天のタム酒という酒を自ら醸して振る舞ったという表記がもう古事記に出てくる
もう神様が作ったんだ
そうなんです
これちなみにこの花咲夜姫ってあまりフューチャーされないですけど
天孫降臨といって天に住んでいる神様が地上に降りてきた
今の宮崎県かなに神様が降りてきた山ってところがあるんですよ
タカチホっていうところが
タカチホでしょ
行きましたあそこそうなんですよ
そこにニニギノミコトが降りてきて結婚するのがこの花咲夜姫とそのお姉さんなんです
お姉さんのことが降っちゃうんでお姉さんが悲しみに暮れてその結果人間に寿命というものができるっていう
ああそういうことなんだ
タカチホの近くにも出会いとかそういうのを司る神社があってそこ行ったんだよ
パワースポットらしくてそこ行ったんだけど理由は俺全然知らないんだよ
そりゃパワースポットですよ神様の孫が天から降りてきた場所ですからね
そういうことね
ちなみにこのニニギノミコトが日本の天皇家につながる刑婦の一番最初ということになってるんですね
一番最初
僕もちゃんと勉強してるわけじゃないので興味のある方は古事記か日本書記読んでください
古事記の方にそのあたりの時代感は載ってます
古事記を読めばね読めるかな
頑張ってください ちょっと難しいかもしれない
結構ね僕古事記ふわっとしか読んでないんですけど
今回発行の技術とかを読んでいくと日本人ってこういうお酒を作るとかね
花が咲くとか米ができるという自然現象から日本の神話を作り出していったんじゃなかろうかっていう気がしましたよ
そんなんなんだ
そんなイメージを勝手に思いました
これ僕の習慣ですから勝手な感想です
あとついでにちょっと古事記戻りますね
スサノオのお見事
スサノオのお見事
ご存知ですよね
名前は
ヤマタノオロチ
ヤマタノオロチ
ご存知ですか
8つの頭がついてるオロチですよ
いろいろなモチーフでは見るけどね
見ますよね
ヤマタノオロチが悪さをしてますと
それをいろんな人が退治しようとするけどできませんと
そこにたまたまスサノオのお見事
このスサノオっていうのはさっきのアマテラスの弟にあたりますね
27:03
弟なんだ
暴れん坊で暴れん坊で天界を追われて地上に降りてくる
このスサノオのお見事がよし俺が退治してくれるわと
近くの村人たちにヤシオリの酒を作れと
ヤシオリの酒
その酒を作るんですよ
この酒をオロチに飲ませると
いい具合にベロンベロンになってくるわけですよ
ふわふわってなってきて何をしやがったスサノオめーって言ったら
はっはっはバッサバッサと切り伏せて
そのヤマタノオロチから草薙の剣が出てくると
オロチから出てくるの
そうそうそうです
それが天皇家の三種の神器になりますよね
そうなんだそういうね
ここで出てくるのはヤシオリの酒という酒がもう登場してますね
ヤシオリの酒
漢字はいろいろな当て方がされてるんですけど
僕がメモしてるのは八つの塩のオル
オルってのは折り紙の折りですねで酒と
この八というのはたくさんという意味を持ってますよね
八をよろずの八これは数字の八というよりは
たくさんという意味ですね
たくさんという意味で八を使ってるのね
で八折りのっていうのこの四折りの部分がですね
塩の字を当ててますけどどちらかというと
何度もという意味合いに取られることが多いようですね
何度も
はいなんで八っていうのはたくさんと
折り込むっていう意味が含まれてるので
何度も何度も重ねて仕込んだ濃い酒
現代風に直すと仕込みのために使う水を
一回目は仕込み水で酒を仕込みます
二回目に仕込む時にはさっき作った酒を水の代わりに使って
もう一回仕込みますと
どんどん濃厚になってくるわけですよ
何度も何度もやった上等な酒を使いましたよというのは
この八折りの酒の本当の意味らしいよ
へえ相当高級なものだね
そうなんですよこんなところからね
古事記から縄文時代古事記とかその辺の文化感を一通り見てですね
日本人が酒を飲むのはどういう意味があったのかとか
どういう繋がり方があったのかっていうのを
いろんな側面から紐解いてみようかなという風に思っております
深そう 結構大変でした
深いよねもう出だしで深いもんね
これ今触りなんですけど
次回1話でまとめますけど
この部分のためだけにこの部分のことだけをまとめて書いてる書籍を
何冊か読みました
そんな本あるんだ
そうなんですよ すごいな
民族学の学者さんの本とか読んで
ほーすげー日本酒って面白いなって思ってます
すごい量だったね
ちょっと面白かったですよ
あとね僕が個人的な謎ね僕の持ってる個人的な謎ね
謎ね
酒は百薬の蝶
言うね
言いますね本当かって
本当かそう来る
ちょっと飲む分にはなんか体にいいよっていう話は聞くから本当なんじゃないかな
30:05
そこがさ本当なら嬉しいじゃん酒飲みとしては
どういうルーツでこれが言われるようになって
科学的な根拠はどうなってんのや
その確証が欲しいわけですよ
本当に良ければ安心して飲みたい
ダメだったら考え直すし
ダメだって言われても多分違う理由を作って飲むけど
結局飲むんだ
それは離れられないからね
どうせならね健康的に長くお酒を楽しみたいですから
お酒と健康の関係っていうのもちょっとやりますね
あとこれはリスナーさんからもコメントいただいてましたけど
酒の種類がよくわからんと
酒の種類ね
なんかいろいろね酒蔵とかにお邪魔して取材したこともあるんだけど
聞けば聞くほどありすぎてわからん
そうなんですよ
どんどん沼にはまっていく
現在だと銀錠大銀錠純米純米大銀錠
純米銀錠特別純米本錠蔵特別本錠蔵普通酒と
これだけカテゴリーがあるところにきてさらに作り方で
肝閉じ込み
肝閉じ込み
山肺とかね
山肺
CMで見たことないですか
なにで見たんだ
そういうのもあるんですよ
さらに走りとか中組とかありますよね
荒走りみたいな
それぞれ工程だったり作り方だったりが入り混ざっていくんで
余計わかんなくなるんですよ
確かにね縦にも横にも広がるからね
これは今回のシリーズの中でちょっと整理します
ここは期待です
そして少し年齢の上の方になると
今のこういう銀錠とか特定名称種というんですけど
このカテゴリーじゃない時代を生きてるんです
このカテゴリーじゃない
ちょっと前まで平成4年より前までは
特級種1級種2級種という
よく2級種だこれって言うよね未だに
そうですねおじいちゃんなんか言いますよね普通に
なんでこんな変わった
確かになんかガラッと変わったよね途中から
そうなんですよ
特級種が良くて1級で2級でって下がっていく感覚が
割と長く続いたっぽいんです
そうなんだ
この感覚のまま大銀錠が特級で
銀錠が1級でみたいなランキングと思って見ちゃいがちなんですけど
全く違うんですよ
違うんだね
全く違うのでここもちょっと整理して
お伝えしようかなというふうには思ってますね
ここ結びつかないとねちょっと年齢の上の人と会話は噛み合わないよね
そうなんですよ
せっかくそこまでやったらどんな飲み方があるのかな
館をつけるだとか冷酒とは冷酒とは冷酒と冷酒は明確に違いますから
これはねお店やってると難しいよね
33:00
お客さんのいう厚感ってどれやねんっていう
厚感も人肌なのかとびっきり感なのか
ぬる感なのかって温度を表す言葉だけでもたくさんあるわけですよ
僕は45度から言っても50度いかないくらいが好きなんですけど
55度でとびっきり感なんですよね
でも70度でもってこいって人いますからね
この辺の飲み方もちょっと整理したいなと思いますし
合わせてねこれ歴史の部分を読んでて面白かったのが
味の好みが時代によって傾向が出てるんですよ
社会が豊かだと比較的辛口
ああそうなんだ
単冷辛口とかが流行ってるっぽいんですね
少し荒れてる時貧困だったりとか戦争があったりってなると
比較的甘口が増えてくる
そんな傾向もあるんだ
これちょっと面白かったですね
これもちょっとやってみようかなと思ってます
だいぶ広いね今回
ここまでやったなら
じゃあそもそも酒の醸造ってどうやってやってんのって
お酒を紹介している本ですね
結構たくさんの本読みましたけどみんな書いてくれてるんです
なんですけど皆さんね日本酒の愛が強すぎて
めちゃくちゃ細かく説明してくれるんですよ
もう1.1.1.2.1.3みたいなペースで進むから
余計わからないんです
あれはね見ててもわかんないからね
そのぐらい確かに現在の日本酒の作り方ってのは
複雑でかつすごく技術がたくさん詰め込まれてるんです
すさまじい技術なんですね
だから細かく書くとそうなっちゃうんです
ただこれは一旦ワインとかビールぐらいの感覚
ビールも現代はだいぶ細かいですけど
ワインとかビールと比較しながら
ざっくり大雑把なところから少しずつ解像度を上げていくっていう
方法でご紹介ができたらなと思って
そこ今一生懸命頑張って書いてます
大変そうだね
あとねついでにみんなの謎アルコール添加
アルコール添加疑問だよね
アルテンされてるものは良くないと思ってるでしょ
はい
全然違うんですよ
違うんだ
あれも技術の集大成なんです
へえ
アルコール添加って言うとこれ化学醸造か
薬品でアルコール作ってるんじゃないかって勘違いされるんですけど
あれも普通にかもして作ってますからね
そうなんだ
そうなんです
へえ全然認識と違うわ
あれを入れることでいい効果もあるちゃんと
ああそうなの
はい
いい効果もあるの
へえ
アルコール添加の技術が昭和から始まったように
錯覚してる人も多いんですけど
確かに近代的なアルテンは近代ですよ
はい
でもかなり昔からあるんですよ
へえそうなんだ
はい
技術の一つとして発達の過程で生まれたものなんですね
はあ
はい
これをずっと見ていきながら
じゃあワインと対比した時に
ワインなんかはテロワールって言うじゃないですか
36:00
テロワール
はい
単一の畑から採れたブドウだけで作ってるので
地域によっていろいろとワインの味変わるよね
っていうので売り出しをするんですよね
はいはいはい
これはブルゴーニュ地方なんか得意ですよね
これを今日本酒に当てて
テロワール的な見せ方をして販売をしよう
お茶もやってますけどやろうとするんですけど
これは成り立つのかと
ああ成り立つのか問題
はい
これ成り立ってないだったら
テロワールの考え方を日本酒にパンと置き換えただけでは
成立するはずがないとか
はい
いけるよねとか
そういったことも見えてくるようになるんじゃないかなと思います
ここは僕の考察も入りますし
それに言及している方の書物もちょろちょろあったので
そこをちょっと触れていこうかなと
当然ですけどねそういった話も入れていきたい
あとはこれを踏まえつつ
いつもの通り
縄文時代あたりから
これ踏まえつついく
縄文時代ね何回も戻ってるから
だいぶ耐性はついてる
そうですね
あと最後に僕が思ってる謎ね
最後の一つ
お寺で酒作っとるやないかと
お寺で酒
はい
僕はもともと知ってたのでいくと
奈良県の省略寺というお寺さんがあるんですね
はいはい
このお寺が現在の清宗の発祥の地なんですよ
ああお米シリーズで言ってたねちょっとね
ちょっと出ましたよね
なんで寺や
なんで寺やね
お坊さん仏教の世界で飲酒ってダメじゃない
はいはいはい
本来は
まあお幹とかは神社だよね
そうなんです
あれは神道の文化であって
仏教の中では何とか会何とか会って
あの会律がありますよね不摂生会とか
あの中に飲酒会っていうのがあるんですよね
ああじゃあ飲酒もダメなんだ
はい
でも寺で酒作っとるやないかい
矛盾するね
なんなら空会も酒飲んどるし
飲んでんの
飲んでるんです
へえ
なぜっていうのを探ってみました
そこもね確かに謎だよね
歴史を追ってったらあーっていう時があったので
いろいろいくね
何とか10話くらいまでに頑張って収めたいとは思ってます
ただ書き終わってないんでどうなるかわかりません
まあ今回はね前回ちょっと1回撮りで5本とか6本とか
アホみたいな数撮ったんだけど僕ら慣れてないでね
いつも2本とかせいぜい3本なんだよね
なんで途中途中ちょっとコメントをみんな頂いて
調子良さそうだったら皆さんの増やす方向で
そうですねできればねちゃんとお酒と料理の相性とかね
そうだね食べ物出てこないからねいつも
食べ物に戻りますって言って結局食べ物じゃないから今回は
これ飲み物だからね飲み物ラジオですよ
できれば最後にちゃんと食べ物の料理に使う調味料としての酒もちゃんと触れたい
ああそこは欲しいかもね
39:00
調理酒とかね料理酒とかなかなか人から聞かないもんね使い方を
多分後半になると思いますけどスーパーで売られてる料理酒と
飲むための酒って何が違うのってところも言及しますのでお楽しみ
気になるよねお酒で味も変わっちゃうしね料理ですね
はいダイジェストですがザクッと
ザクッとだいぶ幅広いところでということがわかったと思いますので
僕とタクとリスナーさんの覚悟を決める回でございます
決起集会で皆さんもね覚悟して日本酒のシリーズ挑んでいただいて
挑むってよくわかんないけど今回はこの辺で終わりたいと思いますありがとうございました
ありがとうございました
40:06

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