1. たべものラジオ 〜食を面白く学ぶ〜
  2. #245(s27-3) こんにゃくはど..
2024-12-02 59:12

#245(s27-3) こんにゃくはどこから来た?〜植生と人類から〜

1.アジアの植生ゾーン

・針葉樹林帯 / 落葉広葉樹林帯 / 照葉樹林帯 /焼畑農耕

2.人類の移動

・【南から北へ】温暖化、海面上昇などから東南アジアから北上 / 【海へ出る】オーストロネシア人、東アジアのモンゴロイド、航海術、現地文化と融合

3.蒟蒻の伝播物語

・東南アジアの照葉樹林〜熱帯山岳 / 中国南部、東南アジア北部へ / オーストロネシア人?古代マレー人? / 日本列島の照葉樹林~熱帯地域へ


たべラジLINEスタンプ



⁠⁠公式ページ⁠⁠

⁠⁠たべラジグッズ(Suzuri)⁠⁠

⁠⁠通販ショップ⁠⁠

⁠⁠たべラジ格納庫(台本等)⁠⁠

⁠⁠たべラジBooks(参考書籍)⁠⁠

⁠⁠たべラジ音源倉庫(限定配信)⁠⁠

⁠⁠⁠たべラジサポーター⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

⁠⁠掛茶料理むとう⁠⁠


コメント送り先 

公式ハッシュタグ(#たべものラジオ/ #たべラジ

・X (Twitter) ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠@tabemonoRADIO ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠Instagram⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

⁠⁠コメントフォーム⁠⁠ ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

サマリー

このエピソードでは、こんにゃくの起源と日本への伝播について探求しています。特に、こんにゃくがインドシナ半島からどのように伝わったのかを植生ゾーンの観点から考察しています。こんにゃくの起源や生息環境について語られ、日本列島の植生の変化とそれに基づく農業方法が紹介されています。また、焼畑農業の持続可能性と効果についても考察されています。このエピソードは、こんにゃくの起源とその発展の過程を探ります。特に、こんにゃくの生育環境や歴史的な流通、東南アジアからの移動に焦点を当て、文化的な背景とその影響について考察しています。こんにゃくの起源については、オーストロネシア人が紀元前4000年頃、中国南部から台湾を経て日本に伝来したことが述べられます。さらに、こんにゃくの栽培と食文化の発展が縄文時代中期に与えた影響についても考察されています。こんにゃくの起源や移動経路について詳細に考察し、特にオーストロネシア人の海を越えた移動がこんにゃく文化の形成に与えた影響を探ります。

こんにゃくの魅力と背景
たべものラジオ たべものの世界を探求するたべものラジオの掛茶料理むとう、むとうたくろうです。
むとうたろうです。 このラジオは、少し変わった経歴の料理人兄弟が、食べ物の知られざる世界をちょっと変わった視点から学んでいくラジオ番組です。
はい、ということで、えーと、今回、ちょっとですね、番組の最後にお知らせを用意しております。
何の反応もない。 いや、いきなり来たなと思って。
えーと、たぶんね、右斜め上の報告になるかなとは思っています。
で、サポーターの皆さんには後ほど、まあこのね、今収録裏側で聞かれてると思うので、その時のURLは後ほど皆さんにお送りします。
こんにゃくさ、あれから食べたいなと思ってたんだけど、収録1ヶ月空いたじゃない。
はい、空きました。
あの、第2話をね、配信しているのがたぶん先週なのよ、この配信上。
そうですね、はい、そうなりますね。
ただ収録したのが9月5日だったのよね。
はい。
で、その編集をしたのは、今この収録をする直前ということで。
はい。
今、めっちゃこんにゃく食べたくなってる。
この収録してからの1ヶ月以上、何しとった?
こんにゃく?
はい。
あの、しらたきの説明はね、なぜか家族にするタイミングがあって。
はい。
なんかおでんの下りからしたんだけどさ。
はいはい。
結局食べてない?
いつもならね、収録のあいまいまというか、配信のあいまいまにちょこちょこ食べるようにはなるんだけど、いまだに食べてなくて。
最近体調がよろしくないので、腸内環境を整えるためにもこんにゃくを食べたいなと今感じているところ。
ですか。
これから旬の時期ですからね。
植物と気候帯の関係
今から旬なの?
はい。芋は秋に取れますので、粉になっちゃうとね。こんにゃくの粉から作られてるものだと、また旬は関係ないかもわかりませんが、こんにゃく芋の収穫時期は秋なので。
秋に冬を越えるために取るっていうのは、3年目になると同じ時期に取るけど、それが収穫になるんだ。
そういうことです。
そうなんだね。
はい。
なんかその話、多分俺聞き漏らしているのか。でもさっき編集したときになかったから、多分ちゃんとしてないんじゃない?
ちなみに南の方とか少し暖かい地域になると、冬に1回収穫して保存するっていう作業がなくて、普通に植えっぱなしになります。
確かにその話は言ってたね。当たり前なんですけど、芽植物だから。
こんにゃくね、第1話は割とエネルギーにならないから無駄じゃねって話だったけど、第2話になったら急に方向転換したね。
そうか。わかりました。
すいません、なんかすいません。いいのか。
わかんないけど。ということで、本編行きたいと思います。
はい、ということで前回の続きです。
今回はこんにゃくはどこからやってきたか。
こんにゃくはどこからやってきたか。
前回ですね、植物としてのこんにゃくの原産地はインドシナ半島からインドのどこかという話をしました。覚えてますか?
でですね、じゃあその中のどこが原産のピンポイントで、どのように日本の方向に向かって電波をしてきたのか。
そこを探ってみたいと思って一生懸命資料を集めながら推察をしてみました。
推察ね。
前回も最後のところで言いましたけどね、そんなことをちゃんと検証してる資料なんてのが見つからなくてですね。
論文検索サイトを片っ端から見てみたんですけど、まあないんですよ。
ないんだね。
見つからなかっただけだとは思うんですけれども、しょうがないので自分なりにいろいろと周辺情報を集めて考えてみましたというのが今回のお話です。
はい。
で、どこからアプローチをするかと言うとですね、なんて言ったらいいんだろうね、これは植生ゾーンという言い方をするんですが。
植生ゾーン。
はい。皆さん聞いたことありますかね、新葉樹林帯とか。
新葉樹林帯。
はい、落葉紅葉樹林帯、松葉樹林帯。きっとね中学生か高校生かわかりませんけれども、一瞬触れてると思うんですよね。
なんかね理科のテストですごい書いた記憶がある。
はい、これは社会ではなく理科で出てきたと思います。
そうだね。
で、他にも熱帯雨林気候帯とかね。
熱帯雨林ね。
はい、聞いたことあると思いますよね。
他にも熱帯山岳気候帯とか。
熱帯山岳か。
はい、熱帯も2つに分類されることが多いようですね。
で、主にアジア圏を中心に今回の話を進めていきますので、今回は新葉樹林と落葉紅葉樹林と松葉樹林の話をメインでしていきます。
新葉樹林と落葉紅葉ね。
新葉樹林帯に関してはほとんど関係ないので、さらっとね昔の記憶を掘り起こす意味でやっていこうかなと思います。
比較対象ですね。
一番北に分布しているのが新葉樹林帯。
新葉樹林帯。
新葉樹林って今漢字見てるとわかると思いますけど、針の葉っぱって書くんですよね。
葉っぱがツンツンしてるやつ。
じゃん。
モミとかさ。
スギとかそうなのかね。
スギはそうでもないんじゃないかなあれは。
ちょっとよくわかんない。
俺もねはっきり覚えてないんだわ。
はっきり覚えてない。もう中学生くらいの記憶なので。
わかんないですけど。
赤ん帯とか黄山帯に分布する気候ですね。
北の方に行くと新葉樹林帯域になるんですが、少し南下してきても緯度が高いじゃなくて物理的に垂直方向に高度が高いっていうの。
山の上登ったら寒いじゃん。
寒いね。
なので新葉樹林帯の気候区域になりますよと。
そういう意味ね。
これ本当山登るとわかるんですけど、新葉樹林帯のゾーンを抜けてさらに上に登っていくとですね。
背の低い寒木みたいなのばっかりになって、その上に登っていくと何もなくなるっていうね。
これが南北で行くと北極近くってことですよ。
北極の方に行くんだね。
そういう寒いところに行けばいくほど植物が育たなくなって、だんだん南に行くと元気に育ちますよ。
それが新葉樹林だったり紅葉樹林だったりで分類されていきますと。
新葉樹林帯っていうのは最も人工支持力が低い。
人工支持力?
人工支持力っていう言い方をするんですけれども、この気候帯の植物、植物の収穫物だとそんなにたくさんの人工を支えられませんよと。
そういう意味?
澱粉を獲得できる植物資源がほとんどないので、なかなか生きていくのが大変なわけですよ。
コクダカみたいなもん?
コクダカっていうかね、実がならないとか。
実がならない。
例えばどんぐりとかあればそれ食えるじゃないですか。
ならないんですよ、新葉樹林だと。
確かにならないね。
そんなに実をつけてくれないので、そうすると人間が食べることもできないし、動物の方も食べるものが少ないわけですよね。
だから草食動物で葉っぱだけ食べてるやつはいいんですけど、澱粉質が少ないので、超大量に葉っぱを食べて体を維持しなきゃいけないみたいな状況になるんで、動物が少ないじゃないですか。
つまり人間が食べる植物も少なければ、人間が食べる動物も少ないので、なかなか生きていくのが苦しいと。
縄文時代と農耕の起源
そういうことね。
なので一部のベリー類をちょっと食べてみたりとか、あとは魚類ですよね。
魚類。
川の魚、湖の魚。
あとは海辺に行くと海洋哺乳類ってやつね。
アザラシとか。
ああいうのを食べて生活してます。
もう俺のイメージ今アラスカが出てきてる。
そこら辺も入るのかな。
あそこの新葉樹林なのかな。
今でいうとロシアの南部とか中国北部とかね、ああいうあたりです。
いわゆるミルクのシリーズで出てきたモンゴルですよ。
モンゴルね。
モンゴルの北の方。寒いでしょ。
寒いね。
だから新葉樹林帯でそこに生えてる植物とか動物から栄養を取ることができないから牧畜文化が盛んになって、
もう全フリでミルクに依存するっていう社会になったわけですよ。
ここで繋がるわけですよね。
これに対して牧畜文化が発展しなかったのが落葉紅葉樹林帯。
落葉紅葉樹林帯。
まあこの辺、ざっくりと。
葉っぱが落ちる葉っぱの広い木。
そう、新葉樹じゃない普通の木ね。
僕ら紅葉よく見るじゃないですか。
見るね。
だいたいそうだな、東海地方から北南側はもう基本的に落葉紅葉樹林帯に入りますよね。
ここがね実は人工支持力が最高なんですよ。
そうなんだ。
一番人間が生きていくのに快適な場所。
まあ結構温かいところのイメージだね。
そうですね。
暑すぎず程よく温かいって言ったらいいのかな。
森はケンカ類。ケンカ類ってわかるかな。
固い果実の類って書くんだけど、栗とかどん栗とか。
ああいうのがいっぱい取れる。
だからこの食べ物ラジオの番組の中でも時々話をしてるんですけれども、
落葉紅葉樹林帯に生活してるとあんまり濃厚しようっていう気が起きないんですよ。
森がすごく豊かなのでいつでも入っていつでも取れますみたいな状態ね。
確かに。
ちゃんと秋になると葉っぱが落ちてくれるから入りやすいんですよね。
その落ちた葉っぱが土壌を豊かにしてまた植生を豊かにしてくれるとかそういうこともあるし、
動物も元気に生きていける。木材の利用にも向いている木が多い。
木材もそうなんだね。
使いやすいんですよね。
ただですね、縄文時代くらいになってくるとですね、
人間が縦穴式住居だったりとか土器作り始めるじゃないですか。
作ってたね。
木切っちゃうんですよね。
まあ木は切るだろうね。使うから。
そうすると自分たちの住んでる周りの森がどんどん遠ざかっていくわけですよ。
当たり前ですけど。
遠くの方から収穫物を運んでこなきゃいけない状況が起きますよね。
そこが実は紅葉樹林帯における農耕の起源って言われてるんですね。
遠くなるから手前で育てる。
遠くなっていくので、遠くなっちゃって木だからね、そう簡単には育たないかもしれないですけど、
例えば栗の木を集めてきて一箇所にまとめて群生させる。
そういう意味か。
栗ってほっといても群生しない植物なんですよね、あれ。
しないね。
ほっとくと一本あってまた次へ飛び散りまた一本あってみたいな感じじゃないですか。
同種では繁殖できないからね。
そうですよね。これが縄文の遺跡、一万何千年前とかねっていうのを見ていくと、
群生してる地域が発掘調査で見つかってるんですよ。
へえ。
ということは完全に人間が選抜をしてきてなのか運んできてなのかして群生させてたと。
そうだね。人工的でなければ群生できないもんね。
あとはあれですね、水芽ですよね。
水芽。
雑穀の元になってるキビとかアワとかが生えてるわけですよ。いわゆる雑草ね当時は。
でもその雑穀の実の部分が食べられるよっていうことが分かってきて土器が使われるようになるんで、
それを炊いたりなんなりして食べるようになってくる。で、どっから運んでくるじゃない。
ポロポロ落ちるじゃない。
落ちる。
生えるじゃない。
生える。
だから住居の近くに雑穀植物の群生体ができて、それが徐々に畑化していくみたいなね。
ああそっか。自分で植えるとかはないのね。
こんにゃくの起源と植生の変化
そう。そう。そう。そうすると水芽と住居の間、集落の間に畑ゾーンができてくるじゃないですか。
まあ確かに。
で、水汲むために水芽行きますよね。
そうするとそこには淡水魚もいるし、小動物もいるし、鳥も集まってくるんで、こういったものを捕らえて食べるという。
半分濃厚のような雰囲気を醸し出しつつ、飼料採集やってるような感じかな。
グラデーションの部分ね。習慣のね。
まあ大体日本列島でいくと、そうだね、関東、以北とかね、その辺が該当するのかな。
関東より北なの?
この辺も入ると思うんですけどね。
ちょうどね、今の日本でいうと中部地方というのがグラデーションゾーンと言われてるんですが、これは時代によって気候が大きく違うので、南北上下します。
上下する?
はい。縄文時代の暖かい時になれば、このグラデーションはずっと上に行ってしまって、この静岡県辺りも商用樹林帯になったりもしますし、九州辺りが熱帯気候になったりしますからね。
ああ確かに。結構暖かかった。
暖かい時期がありました。
あったんだよね。
逆に寒冷化すれば、静岡辺りなんかは完全に商用樹林帯が押し寄せてきたりとかするかもしれませんし、そのグラデーションっていうのは時代時代によって動いていきます。
歴史って言うよりはこれは考古学とか地学の世界だけどね。ものすごい長いスパンなんでね。
今は上に上がりつつあるからだいぶ生産物も上に行ったね。
そうですね。若干西日本が亜熱帯化していくんじゃないかみたいになってますからね。
まあ外見でわかるけどさ、今収録してるとこの後ろから見える景色が。クズがすごい。
そうね。茎太くなったよね。茎になってきたよね。
茎だね。
鶴が。
茎というか小枝超えてきたね。太さが。
これはいつぞや訪れた万国周辺の状況に近づきつつあるなと。
耕作放棄地になった茶畑でもあるけれども、ここに住んであんなに茎太いかなっていうぐらいの勢いで上の方から侵食されたね、クズに。
もうね、あれですよ。僕よく言いますけど、よくゲリラ豪雨とか言いますが、あれはもはやスコールなのでは?
言ってたらね、スコールって。
スコールになりつつあるかなみたいな。そういう変動が時代ごとにあったということですね。
最後、松葉樹林帯は洛陽紅葉樹林帯と熱帯の間にある気候帯ですね。これが今の、そうだなどのぐらいだろう。
北半島から西のほうは比較的松葉樹林帯の雰囲気になってくるんじゃないかな。もちろん紅葉はあるんですよ。
山のほう行ったりとか、地域的に紅葉があるような地域ももちろんあるんです。
それから日本列島現在においては、自然林とかってほとんどないわけですね。原生林みたいな。
人間の手が入ってるので、この辺はぐちゃぐちゃに混ざっちゃってますけれども、本来ならば松葉樹林帯に区分されてもおかしくないような地域。
松葉、照らす葉っぱなんだね。
焼畑農業の説明
これはですね、一年中葉が鬱蒼とした森っていうイメージね。
だいぶ地からイメージするのと違ったな。
結構元気に育っちゃうので、落葉してくんないんですよ。
落葉してくれない。
ずっとじめじめしてる。なんでじめじめしてるかというと、一年中葉っぱがあって森になったら下のほうまで日の光が届かないですよね。
ということは、地面のあたりはずっとじめっとしてる。
日本人にわかりやすい感覚でいくとですね、春の終わりくらいから秋の始めくらいまでは、その森に一歩でも踏み入れようとすると、一斉に蚊が襲ってくるような感じ。
一番嫌なやつだ。
だからもう人間を拒絶してるんですよ。
拒絶なのね。
拒絶してるわけじゃないんでしょうけども、人間が森の中に入って何かキノコを取りたいとか思ってもですね、入るのがめちゃくちゃ大変。
大変そうだね。
だから人工支持力は若干落ちちゃうんですよ。
逆に落ちるの?
入りづらくなってくるんで。
うっそ落としすぎてね。
これ人工支持力が、落葉公有樹林帯が最高って言ったのは入れるタイミングがあるっていうのが大きいんですね。
はいはいはい。
他の南の方に行った時に現れる商用樹林帯、それからもっと南の熱帯は入ろうにも入れない。
入れないんだ。
もうでかい刀みたいなナタ持って薙ぎ払っていくんだけど、蚊とかヒルとかヘビとかと戦いながら行くみたいな。なので大変じゃないですか。
そういう状態なので人工支持力は南に行くとさらに下がっていくっていう状態です。
南に行けば行くほど上がると思ったんだけどね。
そうでもないんですよね。
違うんだね。
でちょっと脱線していくんですけど、この商用樹林帯から熱帯のあたりで発達した農業方法っていうのがあるんですよ。
農業方法。
これが森を焼き払うっていう方法ですね。
前回も言ってたね少しね。
一般的に社会通念として、例えばビジネスの世界で今の経済活動の中で焼き畑的なやり方だねっていうので悪い意味で使われたりするじゃないですか。
なんですけど本来焼き畑っていうのはこんなにSDGsにのっとったやり方はないって言われるぐらい素晴らしい農法なんですよ。
ただし結構な広大な土地が必要。
広大な土地が必要なの。
そうなんです。
焼くだけだけど。
これはね草木を焼き払うじゃないですか。
そうすると草が増えますよね。
草が増える。
で、種子植物がいっぱい出てくるので種子の生産力が一気に増大する状態ができますよね。
で、燃えかすの灰がミネラルになって土壌をアルカリ性にしてくれることで中和してくれる。
そうすると稲荷作物のような植物が一気に育つんですよ。
確かに。
だから焼き畑農業をやった後に麦を植えるとめちゃくちゃよく育つんですよね。
まあそうだね。山生土壌だとあんまり育たないからね基本的に。
で、この状態をやるともうみんなが一気にたくさん食べられるし焼いちゃってるから入りやすいじゃないですか。
で、これをほっとくとニジリンができる。
要はそのうちに草の次には大体木が生えてくるんですよ勝手に。
自然のサイクルってそうなんですよね。
うちの庭だね。
山火事とかやってもそうだし草伐採してもその後だんだん木になってくるじゃないですか。
なります。
そうするとニジリンは何ができるかっていうとケンカラクヨウジュが生えてくる勝手に。
ケンカラクヨウジュ。
どんぐり的なやつね。
ああどんぐりのほうね。
ああいう木の実ができるやつが出てくる。
で、その次にだんだんこうしげてって再びショウヨウジュリン帯の鬱草とした森に戻っていくわけですね。
で、草木を一回焼き払ったおかげで雑草が一度消えてなくなりますよね。
で、天敵である虫も動物もみんないなくなりますよね。
で、そこの上のほうで命を育んでいたものはみんないなくなる。
それは植物も含めてなんですが、土壌中に子孫を残しておける植物っているわけじゃないですか。
根っこさえ残っていれば俺は生きていけるぜってやつ。
キュウコンとかね。
そう芋類とかね。
芋類ね。
だから東南アジアって芋食文化なの。
それで芋がいっぱい残ってんの?
そういうことなんですよ。
で、もうアルカリ性の肺をまいてくれたら芋なんか超元気になりますから、そっから一気にわわわってなって。
で、また株から再生して種子の発芽もよくなるし。
で、これねすごいのが散歩式なんですよ要は。
散歩式。
焼くじゃないですか。あるエリアAを焼きますよね。
で、しばらくそこで農業やるんですけど、次はBに行くんですよ。
同じぐらいの面積の。そうするとAほったらかしになるんで、今度ケンカラクヨウジが生えてくるじゃないですか。
だいぶほったらかしたね。
そうすると今度Bを使い終わったら今度Cに行くんですよ。
そうするとBがケンカラクヨウジとか寒木が生えてきて、Aはもう徐々に徐々に森に戻ってくっていうね。
だいぶ空いたスパンだね。
三ヶ所とかじゃなくてもっと何個も何個も巡回していく、いわゆる有牧民的な農業をしていくわけですね。
そうするとずっと豊かな森が一定の面積維持し続けられるっていう状況ができるんですよね。
これをやることで商用樹林の南側とか熱帯の人たちは豊かな植生を維持できる。
自分たちもたくさん食べることができるっていうことで人口が増えていった。
そんなサイクルがあったんだ。
もともとがこれなんですよ。
ちなみに現代の悪い意味で言われてる焼畑農耕っていうのは近代とかのやつですね。
近代。
もう後のことなんか知らねえよ、全部いっちまえ。
いろんな植物を植えて自然にいろんな雑木が生えてくるってことをしないで単一植物を植えちゃうじゃないですか。
単一。
いわゆるプランテーションね。
砂糖のシリーズでやった砂糖木もそうだけど東南アジアで横行してるのはゴムの木ですよ。
これは完全に西洋文明ですけどね。
ゴムなんだね植えるの。
ゴムを植えるじゃないですか。そうすると土壌が荒れるんです。
だから焼畑良くないねって言ってるんだけど伝統的な焼畑農耕と近代以降の焼畑農耕を一緒方に考えるとわけわかんなくなっちゃう。
本来の焼畑農耕やってればいいんだけどただ今この現時点ですね2000年代においてそんなに広い面積は用意できるのですよというような状態が今起きてますと。
基本的な循環から外れたことやってるんだね。
中国とお米の発祥
そういうことですね。でなんでこの話をしたかというとですね一瞬も勘のいい人気づいたかもしれませんけどポイントは芋なんですよ。
芋ね。
芋食文化イコール東南アジアぐらい思っててもまあおおむね間違いじゃないくらいなんですけど。
そんなに芋あるんだね。
もうやむ芋たろ芋が主食ですみたいな世界ですからね。で米は商用樹林帯から生まれてくるんですよね。
商用樹林帯。鬱草としたところね。
そう鬱草としたところここもね焼き畑やるんですけどだいたい野生稲の管理をし始めたのは商用樹林帯って言われてるんですよ。
で多分ね僕が思うにいろいろとちょっと今回細かいところを話してるとあと2時間ぐらいかかっちゃうんで思いっきりカットするんですが
おそらくこの商用樹林帯と熱帯との境目あたりないしは紅葉樹林帯と商用樹林帯の境目あたりこのグラデーションゾーンが肝になりそうだなというふうに考えてます。
そういうのもですねお米ちゃんがねやっぱその辺なんですよ。
お米ちゃんがね。
お米ちゃんはね紅葉樹林帯と商用樹林帯の境目あたりで発祥してるんですよね。
それがね見事に超高の中流域から上流域。
超高の中流域から上流。
上流。
中国。
中国の南部の方です。
南部の方。
あのね今の中国の写真とか山の方とかね絵とか見るとですね割と茶色いイメージじゃないですか。
木が生えてないみたいな。
まあ中国はね。
それは今。
今は。
それは今の話。
その1万年くらい前の話をするとですねあの辺商用樹林帯でもう典型的な水目の自然豊かな土地なんですよ。
だからそこからお米が出てくるみたいな感じだったりするんですよね。
で同じようなエリアでかつ山の中でかつ日が当たりにくいゾーンで芋が育つんですね。
わかります?
こんにゃくの生育環境
ちょっと前回の話に1回戻りましょうか。
前回こんにゃくっていう植物はとってもわがままちゃんでしたよね。
風が吹いて葉っぱが傷つくと傷んじゃうし病気になりやすいし。
で水はけが良くないといけないんだけどあんまり降ってくるとね腐っちゃうから。
かといって日光の力が強すぎるとそれはそれで困るわけですよ。
あんまり日に当たりたくない。
日に当たりたくない。
完全ひきこもりちゃんなのねこの子。
うってつけの環境があるんですよ。
松葉樹林帯の内側。
松葉樹林帯の内側?
人が入れないぐらい鬱蒼としてますよね。
結構森立て広いので内側に行くと風があんまり入ってこないじゃないですか。
まあそれはね。
で日の光も差すけどそんなに強くないですよね。
そういう環境でちょうどいい。
そこでちょうどいいんだね。
それも山のふもとの方じゃなくて中ふくる上の方。
これね松葉樹林帯のゾーンの地図から頭のないとよくわからないと思うんですけど。
松葉樹林帯が平地、海抜0メートルとか10メートルの地域で松葉樹林帯が展開されてるのって
だいたい今の日本の西側ですね九州とかあとは中国の中間ゾーンかな。
上海とかあの辺かなのかな。
になるんですけど実はこの松葉樹林帯ってひまらや山脈のふもとぐらいまで広がるんですよ。
ひまらや山脈のふもとまで?
結構南西方向まで伸びてるんですよゾーンが。
ただ南西に行けば行くほど標高が高くなる。
わかります?
冒頭でお話しした植生ゾーンっていうのは緯度、北か南かっていう軸と高度が低いか高いかっていう二軸で展開されてるわけですね。
山の上の方に行けば当然涼しいわけですから。
涼しいね。
南へ行ったら暑くなって熱帯になりそうなんだけど山登れば松葉樹林帯みたいなゾーンが出てくるわけじゃないですか。
まあそれはね。
それがミャンマーの奥とかラオスの山奥とかあとは中国の山奥とかがちょうどその辺なのね。
確かにあの辺がひまらや山脈だもんね。
見事にグラデーションゾーンなのね。
そういうことね。
気になって調べたんですよ。
調べたんだけど残念ながら古い時代の文献を持っていない集落のところでは遡れないんですけど。
ミャンマーの山岳地帯に住む一部の民族は今でもこんにゃくを食べているんだそうです。
食べてるんだ。
生産もしてるんですって。
近年はそれがわかってきたので産業としてちゃんと作って中国から日本に輸出するってことを始めてるらしいんですけど。
面白いのがね。
例えば同じミャンマーの国民でもメコン川とかが流れてるのは平たいところですよね。
ゴマ育ててます麦育てますみたいなああいうところ行くとこんにゃくって言っても何それって返ってくるらしいんですよ。
そんだけ食べられてないの。
全然文化が違って本当にごくごく一部の集落だけでこんにゃくがみゃくみゃくと作られ続けてる。
中国もそうなのよ。
中国もそう。
今で言うと四川省のあたりかな。
四川省。
左下のほう。
左下か。
だから東南アジアとの境目あたり。
あの辺に行くと今でもこんにゃく文化がちゃんとある。
歴史の流れの中で一旦中国全土ぐらいまで知識は広がるしもっと東側とかのほうまで広がっていくんだよ。
広がっていくんだけど決してマジョリティにはならなかった。
そうなんだ。
今こんにゃくって名前すら捨てちゃったからあの人たちね。
こんにゃくっていう言葉は中国語から由来なんだけど今マイモって言ってるからね。
悪魔の魔の芋って書いてマイモって書くんだけど。
なんでそうなったかはよくわからなかったんだけど。
そのぐらいなんかあんまり知られてなくなっちゃって。
中国料理の中でもあんまりこんにゃくという食材はメジャーじゃなくなっちゃった。
確かに見かけないね。
っていう状態になっちゃってるんですけど。
だいたいイメージするところは中国、ベトナム、ラオスとかミャンマーかあの辺のぐにゃぐにゃっと国境が入り組んでるゾーンあたりがどうやらこんにゃくの生まれ故郷じゃないかなみたいな感じですね。
こんにゃくの中国と東南アジアでの文化
そうなんだ。
これは焼き畑農業もやっぱりすごく大きく影響していてですね。
すっごい古い時代からやってるみたい。
そんな古いの。
1万年とか8千年とかそういうくらい前からやってるみたい。
結構あるね。
1万年前って言ったら本当に人類が農耕始めた頃なんだよね。
本当の初期なんだね。
初期の方からやってる。
多分最初は落雷による山火事から始まってその後にいったらもう色々と食材が豊富だったみたいなところから始まって徐々に徐々に利用するようになっていく。
確かに山火事は昔からあるもんね絶対。
木が盛ると灰ができるじゃないですか。
灰がね。灰がね。もう一回言うよ。灰がね。
前回に言ってた灰すごいね。
こんにゃくにおいて灰がないと固まらないんですよ。
固まらないか。
こんにゃくっていう僕らが知ったブヨブヨした物体はアルカリにならなきゃダメなんですよね。
そのために僕らは灰を利用してきたわけじゃないですか。
そうだね。
灰汁と書いてあくですけど。
このね灰の文化というのがやっぱり焼肌農工から生まれてきてるっぽいんです。
山焼いた後に雨が降ればその灰汁はできるもんね。
そうなんです。その水で炊いたところみたいな。
それが流れたとか溜まった水でたまたま炊けばそうなるよね。
そうなる。
しかも上積みだもんね。たぶん溜まった水使うにしても。
すべての文献に当たったわけではないんですけどもちろん諸説あるんでしょうけれども
実は今日本に伝わっている灰を使ったアク抜きだったりとか業工の技術っていうのは
東南アジアの焼肌由来じゃないかっていう説が出てますね。
水田とこんにゃくの関係
そうなんだ。
だから縄文時代のどんぐりをアクを抜いて食べてたっていう記録ありますよね。
山内丸山遺跡とか。
それも実は東南アジア由来なんじゃないかっていう。
そうか。東南アジアね。
すごくあんなところから縄文時代に今の青森とかまでいくんだぜ。
縄文時代か。今回想像できないんだよね。
もうこれ歴史超えてるからね。
ちょっと想像の域を超えてしまっている。
とっても幅広い話をだいぶ細かいところをはしょっているので
興味のある方は細かい部分を穴埋めで調べてもらえるといいかと思います。
カットしてくれてるんだけどサポーターさんには僕今文字原稿で起こしてるんですけど
そこでは結構細かめに書こうと思って今頑張ってます。
いずれ公開できるように頑張ります。
頑張ってください。
ということで英明に戻りますがこんな感じで
おそらく東南アジア特に今でいう国境のあるあたり
集合してるあたりから始まったと考えられるんですが
これはこのこんにゃくがどのように移動していったかというと
ポイントは2つ。
1つは商用樹林帯と公用樹林帯のゾーンの中にあること。
商用と公用樹林帯。
平たーく言うとこんにゃくが普通に元気に生きていける
自然区域の中から出れないよねって話ね。
当たり前なんだけど。
それはそうだね。
だから当然その帯の中を移動していくわけですよ。
普通に考えれば。
ただ勝手に広がっていくかというと
相当ばかりも言えないわけですよね。
人間の手が介在しないといけない。
もちろんその悪抜きの文化とかもね出てかなきゃいけないので
じゃあその商用樹林帯の帯の中を
人類がどのように移動したのかっていうのも
1つポイントになるわけですよね。
時は1万5千年前にぶっ飛びます。
わりと最近の方だね。
氷河期の終わり頃。
氷河期の終わり?
最終氷河期とか言われますけどね。
最終氷河期だね確かに。
その辺からオルダードリアス期とかヤンガードリアス期とか
いろいろうねりながらですけど
だんだん温暖化していくわけですよ。
温暖化すると海面は上がりますよね。
海面が上がった結果陸地減りますよね。
別に明日から陸地ボーンってわけじゃなくて
数百年とか千年単位で陸地が削れていくんですけど
徐々に徐々に人間が内陸に押し込められていきます。
特にタイの南側でっかい湾がありますよね。
あそこ全部陸地だったんですよ。
結構広いね。
かなり大きい面積がね。
それが全部なくなったので
そこに住んでいた人たちがじわじわ北上してくるわけですよ。
でもそこには平地があるものの
ちょっと北行ったら山なわけじゃないですか。
人間って住みづらいですよね。
ここに一気に人口が密集するんですよ。
そこで止まっちゃうんだね。
商用樹林帯かつ工業樹林帯のところに
ぐーっと人が寄っていくわけですよね。
だって人口支持力高いから。
人口密が上がりますよね。
支えきれなくなっちゃうね。
さすがにね。
さすがに無理だよね。
だいぶ寄せ集めたからね。
しょうがないからどんどんどんどん移動してくるんですよ。
北へ北へと。
行った先がすげーでかい川流れててね。
水は豊富だし土地は広いし開けてるし
もうここ最高っていうのが長江の中華流域なんだよね。
長江。
でなんと水田が果たすんで。
有名だね。
有名な水田が果たすんで。
そういうこと?
昔の水田って面白くて
これ僕コメのシリーズだったとき知らなかったんだけど
最近勉強してね
はっと気づいたっていうか読んで分かったのが
この1万年くらい前の水田って
今の僕らが知ってる水田と全く違う。
全く違う。
今の僕らが知ってる水田って
幼児用プールぐらいの深さしかないじゃないですか。
ないね。
大人が立ったらもう膝下ですよね絶対に。
そうだね。
だけどこの頃の昔の水田っていうのは膝上。
腰くらいまである余裕で。
腰?
近くまである。
それ蓮根畑やけど一種の。
うん。
いいんだよ別にそれで。
そうなの?
これね僕らはイメージ
水田のついでにそこに住んでる魚を取って食べるってイメージだったじゃないですか。
うんうん。
違うんだな初期の頃は
水田でもありプールでもあるっていう感覚で
そもそも構成してる。
イケスなのあそこ。
イケスなんだ。
イケスで水草も育つし
魚も育つじゃない。
そこの辺にある水槽そうでしょ。
そうだね。
あれを作ってるんだって。
へえ。
で徐々に徐々に魚老をしなくなって
水田漁業をしなくなって稲作に特化した結果
今の形になってるっていうだけね。
はい。
それは日本は川が豊富なので小川で魚老ができるから
水田じゃなくてよくなったみたいなのもあると思うんだけど。
で浅くなったみたいな。
浅くなってた。
昔はもう深いのが当たり前。
へえ深いんだ。
こういうのが出てくる。
オーストロネシア人の移動
ここで人口が増加するから
昔は言われてなかったけど今では
超高文明がそこで発達したと言われてるんだよね。
こういうところで人がいっぱい出てきます。
東アジアにいっぱい人が
人口が集約して出てきますと。
当たり前だよね。
食性がいいから増えるよね。
食料があれば増えるのはいつもの話だよね。
そうなんですよ。
そしたらね
海に出る奴らが出てくるんだよ。
海に出た。
超高の下流域まで行くと
今の石膏省とかね
上海とかね
あの辺りに行きますよね。
そこからほいと南に向かって
海に出るとですね
何があるか。
何がある。
台湾があるんですよね。
台湾ね。
紀元前4000年くらい。
紀元前4000年。
東アジアのいわゆるモンゴロイドが
中国南部から台湾へ渡ります。
台湾渡るんだね。
この人たちがむっきり海洋民族として
世界中に羽ばたいていく。
こっから世界に行くの?
すごい広いよ。
移動距離やばいよ。
もちろん100年200年かけてたけど
そうなんだ。
まずフィリピン行くでしょ。
インドネシア行くでしょ。
日本にも当然来てるんですよ。
この人たちオーストロネシア人って呼ばれるんですけど
なんと日本では例えば南九州とか
キー半島とか愛知県とか
静岡県西部とかに
このオーストロネシア人の遺伝子を持った人たちが
比較的集中して住んでいることが分かってる。
そうなの?
僕らはその遺伝子をついてる可能性があるんですよ。
へえ。
そういう感じに移動していくんだって。
すげえ遠くだとニュージーランドとか
あとアフリカの隣にちょこんと島があるあのマダガスカル島ね。
あーはいはい。
そこまで行っとるわ。
結構行ってる?
行ってる。
これねちょうどね温暖化の時期とかぶるんだよね。
ほう。
温暖化の影響であったかくなったから
海洋民族になったりとか
人口が増えちゃったから陸地から出てくとか
そういうのがあってブワーッと海洋民族出てくる。
これが2回目の日本人って言われる。
大度だね。
1回目はもうその15000年前の
最終氷河期であったかくなった時にね。
当時陸続きじゃない氷河期って。
陸続きだね。
氷河期っていうのは大陸と日本がもうつながってる状態ですよね。
そうだね。
だからこれがだんだんこう海に沈没していくときに
みんな陸に上がるときに
西側に上がる人もいれば東側に上がる人もいるわけですよ。
それ縄文人なわけですよ。
日本のね。
それが日本の縄文人の源流。
その後にこのオーストロネシア人がモンゴロイドとして
今の中国大陸から台湾経由で日本にあってくる。
こんにゃくの起源と伝来
これ第二陣みたいな感じで。
これがいわゆる歴史区分で言うと
縄文時代の中期にあたるね。
縄文時代の中期。
縄文時代ってなんか極文ぐらいなんだよね確か。
早期、前期、中期、後期、晩期とかって分かれてんだけど。
そんなにある?
1万年ちょっとあるからさ。
縄文時代超長いから。
1万年を逆に極文だったら割と少ない方だね。
極文的には。
マジで日本の歴史の教科書でやめて欲しいなっていつも思うのが
江戸時代の260年と縄文時代を併記しないで欲しいな。
確かに。
なんで1万年と260年を併記すんだよ。
同列じゃねえだろ。
時間間隔バグってるね。
次は弥生時代って500年とかっておいって。
おかしいよみたいな。
確かに。もう少し細分化してもいいんだろうけど
きっと細分化するあれがないんだろうね。
ないので縄文時代中期にあたる時代ですね。
紀元前5000年4000年くらいのところかな。
紀元前5000年前後って言われてますけど
そのくらいの時代にちょうどこのオーストロネシア人と呼ばれる人たちが
中国の南部から台湾経由で日本にやってきました。
この中国南部台湾っていうのがものの見事に商用樹林帯なんだよね。
どうしたっけ。
そして芋ってさ結構持つじゃん。
持つね。
茹でりゃ食べれるじゃん。
茹でればね。
お米ももちろん持つし茹でれば食べられるんだけど
大変なんだよ持ち歩くのに細かいしザラザラしてるし
そんなに優秀な袋とかあるわけじゃなくて
芋は船の上に転がしときゃいいわけさ。
文字通り今頭の中転がったけどね。
ゴロゴロゴロゴロしときゃいいわけじゃない。
痛むけどね。
痛むけどなんとか生きていけるわけ普通に。
何百日も後悔するわけじゃないからさ。
行ってダメなら風に押し込ませて帰ってくればいいわけだし。
カルーズだからね。ヨット。
くり抜き船なんだけど
今でも見ることができる東南アジアの帆船ね。
ヨットみたいな方がついてるやつ。
片側にバランスのあれがついてるやつ?
そうそうそうあれです。
あれに乗って後悔するわけ。
モアナじゃん。
そうそうそうマジでそうだよね。
あのモアナで出てくるような船で
結構古い時代から風上に向かって航行する方法とかも編み出されてるからね。
すごいよね。
そんな前からあるんだね。
海流にも逆らってるからさ。
すごいじゃん。
東南アジアの人たちがなんで東に向かって船を出すかっていうと
海流に乗ると北に上がって大陸沿いに海流が流れてくるから
漂流しても陸地に行きやすいじゃん。
東に向かっていっても風で押し戻されるから
東にも帰ってこれるんだよ。
あーそういうことね。
っていうことは風上に向かう技術をもう既に持っていたってことだよね。
あーそうか確かに。
だからフィリピンにも行けるしインドネシアにも行けるし
最終的にはニュージーランドまで行っちゃうんだよね。
だいぶ行ったね。
イースター島とかも行ってるんだから。
すげーな。
すごいね。ずっと逆らっていったんだね。
これが紀元前4000年頃だから。
紀元前4000年頃。
縄文時代中期から後期にかけての間ぐらいにいっぱい移動してます。
この時に里芋が日本に伝来してるんですよ。
この頃なの。
里芋はね。
でもこんにゃくがわかんないんだよ。
でもわかんないんだ。
でもわかんないんだよ。
なんせ証拠がないから。
証拠はないな。
ただね、里芋家の植物なわけですよこんにゃくだって。
これはね、伝わるタイミングとしてはもうここぐらいしかない。
あーそうなの。
この後にね、中国からの紀元前じゃなくて紀元後に中国から伝来した説もあるんだけど、
それだといくつか整合性が取れないところがあって、
もちろん芋だから化石として残るわけじゃないのでわかんないんだけど、
文化風習考えるとね、完全に中国伝来説を鵜呑みにするのちょっと危ないかなと思ってるんだよね。
そうなんだ。
普通に考えたら植物としては里芋とこんにゃくを一緒に持ってきた方が自然。
ただねカロリーないからねわかんないけどね。
条件は一つ。この時点でこんにゃくを栽培して加工して食べてることが条件ね。
あーそうだな。
ですよね。
加工できてないと無理だね。
っていうことぐらいなんですけど可能性としてはこれが一番高いと言われてます。
だからどこのサイトを見てもどの本を見ても二つ載ってます。
こんにゃくの日本伝来は縄文時代中期とも中国から仏教が伝来したタイミングとも言われていますみたいな書き方されてる。
食文化の発展
だいぶ年号の違いすごいけどね。
現前4000年頃か西暦5、6世紀、7世紀くらいとか。
4500年くらいの差があるけど。
その幅があって確定してませんよみたいな感じです。
中間ってのは考えにくいのでこのどっちかじゃないかなっていう風に言われていますと。
まあ里芋持ってきたタイミングは濃厚だよね確かにね。
なんかいろんな芋持ってきてそうなもんね。
そうなんですよね。
里芋とピンポイントってことはなさそうだしね。
という風に今回の考察では思えました。
ということで今日の話だいぶ情報が錯綜しながらいろんなデータを並べて推察をしたことを話したので結構わかりづらいところが多かったと思います。
なのでちょっと僕が考えたストーリーを1回まとめますね。
まとめてください。
今回なんか東西南北とか南とか東とかがすごくさ移動の名前と地名の名前と東アジとか南側とかもうね東西南北が入り乱れてて結構頭の中の整理整頓大変やん。
これはね頭の中に世界地図が浮かんでる人ははいはいはいだと思うんですよ。
イメージはできてはいるんだけど。
ごめんなさいね僕あの映像タイプなのでビジュアル進化タイプなのであの中はこう人形が動いてるんですよずっと。
ちょっとその話しましょうか。
まずスタート地点が東南アジアのどこか特に松葉樹林と熱帯山岳帯のちょうど間ぐらいグラデーションゾーンかなみたいなところですよね。
東南アジア。
ミャンマーとかあの辺じゃないかなみたいな話です。
ミャンマー辺り。
の山奥とかね。
焼き畑のこの影響で凝固とか悪抜きはわかんないけどそのこんにゃくが今のプルンプルンに固まるっていう製法が自然発生的に生まれてきたというふうに考えました。
で気候の温暖化により人も北上するけれども植物も気候に合わせて北上していくわけですね。
これ米は北上できないんだよ。
寒いと育たない。
温暖化してるから北に行きそうじゃん。
夏作物って気温だけじゃなくて日照時間で決まるからあったかいから北上したところで日照時間が足りなくて育たなかったりするわけ。
日照問題ね。
このタイミングから日照時間減りますっていうタイミングで実をつけ始めるわけじゃん。下死のタイミングから。
そこから何日後かに米ができるでしょ。
北行くと足んないんだよ。
足りないんだ。
米ができる前に冬きちゃうみたいな。
寒いじゃんみたいなところがあるんでこれが日に照らされて生きていくような植物は北上できないんだけど地下に潜ってて若干引きこもり的なインドアタイプだから一緒に北上できたっていうのはあるよね。
温度だけ足りてればとりあえず大丈夫ですね。
その森の中をずっとウネウネウネウネと妖怪のように行くと人も一緒に移動していくから持っていこうと思わなくても自分たちが慣れ親しんだ環境がずっと一緒について回るみたいな感じね。
イモ類っていうのが全般。
そうかイモのハウスね。
そうそうイモのハウス。
人工のハウスがそのまま移動していくだけなんだよね。
人間と一緒にね。
そういうことね。そりゃ育つわ。
これがだんだん上がっていって中国の南部今の朝鮮から南側ね四川とかあの辺に行くわけですよ。
こんにゃくの起源と移動
そう東南アジアから沿岸沿い中国南部の沿岸沿いを今度右側方向東側方向にずっと北上していきますよね。
これ以上北行ったらさすがに気候違うから無理だっていうところがありますよね。
これは行き止まりになるわけですよ。
ここからオーストロネシア人とか古代マレー人みたいな人たちが海の方に出ていく。
気候帯から出ないようにっていうか偶然なんでしょうけど偶然その気候帯から出ない移動しちゃった海の上を。
日本来ちゃった。
日本ね。
みたいな流れですかね。
あとは日本の中の商用樹林帯をずっと移動していくみたいな感じなので当然ですけども九州とか西日本を中心に
こんにゃく文化が先に展開されていくってことになりますよね。
上に上がっていったけどこれ以上行けないから海に渡れたら右側でまたちょっと上まで行けたなっていう感じ。
ここからさらに温暖化すれば岩手とか青森の方まで行けるんですけど寒くなったらもう無理なんでまた下がってきますよね。
気候と文化の関係
そういう感じ。
じゃあ青森の方はさすがに行かなかったんだね。こんにゃく自体は。
このタイミングで行ったかどうかわかんないんですよね。
だってもう全部土に帰っちゃったからさ。
まあね。
痕跡がないんだよ。
稲もみとかだったら残るんだけどね。
まあガラス繊維入ってますからね。
お芋は全部なくなっちゃうからね。
そうだね焼いたら何もないからね。
そう全くわからない。
そうだね。
でも可能性はあるよ。北まで行った可能性もなくはないよ。
その温暖化した時期に。
一瞬ね。
行ったかもしれない。
そうなるとニュージーランドとかってことはオーストラリアとかにはないんだね。
そっちにはないっぽいです。
ないんだ。
あっち行くとねもう商用樹林帯じゃない。寒い。
寒いの?
ニュージーランドも寒い。
寒いのか。
割とあそこ緯度高いよ。
そうなの?
僕ら北側上の地図で一遍に世界地図バーンって見るけど南半球ひっくり返してみると結構緯度高いよ。
まあ確かに。
そうか。俺もシドニーぐらいまでしか行ってこないけどね。確かにシドニー寒いもんね冬。
そう。ニュージーランド俺現地の秋日本の春に行ったけど結構涼しかったよ。
だけどさケアンズの方に行ったのよ。オーストラリアのかなり北の方というか右上の先端のあたりなんだけどあっちめっちゃ暑かったけどね。
そっちはまた気候がいいんじゃない?
そういうことかな。
分かんないけど。
オーストラリア側とかすごいネッタウリンみたいなとこだよって回ってきたバックパックアウトの人に言われた。
その西側かオーストラリアの西沿岸はすごいなんか山だらけで蚊とかすごいみたいなもんですけど。
ちなみにですねこの昔からいる人たちね僕らの祖先ですよオーストロネシア人とかこういう人たちね。
いろいろ何パターンかが海に出てってるんですけどオーストラリアはねたどり着いてないんだよね。
そうなの?
なかなかたどり着かないんだよね。
そこはたどり着かないの?
一部行ってるけどもうほんと少数派らしくて。
へえ。
もちろん行ってるからアブリジネス人がいるんだけど。
アブリジネス人だっけか。
なかなか厳しかったみたい。
最後のゾーンやっぱニュージーランドもちょっと遅いもん。
紀元前4000年頃からスタートしたつってもやっぱニュージーランドはちょっと遅い。
食べ物ラジオの進行
そうなんだね。
ワンテンポ遅れる感じでしたよ調べたら。
調べたんだ。
面白かったからさオーストロネシア人の移動ずっと読んじゃったよ。
ほんとこの1ヶ月台本進めるじゃなくて台本深掘るでやめてほしい。
そうなんですよ僕ねほんとどうでもいい雑談ですよ。
タクがこういう忙しくなって配信遅れるじゃないですか。
今回みたいに1ヶ月前に撮ったのがやっと出るみたいになってるじゃないですか。
僕ね何を打ち迷ったか締め切り伸びたと思ってたんですよね。
伸びたわけじゃないんだよ。
普通に考えれば全ての原稿終えて今頃こんにゃくの次のこと調べてりゃいいのに今リアルタイムでずっとこんにゃく調べてるのね。
深掘りしてる。
だめだねこれ。
台本次の話書き終わったのはさっき言ってたでしょ。
おかしいもんねタイミングがね。
そうなんですよ。
前回の話とかだともう半分以上終わってるって言ってるからさ9月の頭の時点で。
進んでないじゃん。
調査の方は進んでるんですよ。
着々と進めてるんですよ。
ただ1枚のシートの中をずっとぐるぐるぐるぐる回遊してしまうので。
こういう言い方したらなんなんですけどね変態的に深掘りしててよくわかんないことになってるってよく言われますけどほとんどタクのせい。
いやいやいや収録終わってる時結構あるからね。
どっちかって言ったら100話ぐらいはそっちだからね少なくても。
ほんとどうかしてるよ。
今回はこの辺かな。
お知らせですね。
LINEスタンプができました。
とうとすに来たね。
食べ物ラジオ。
LINEスタンプができましたよーみたいのないの。
いるそれ。
そうかごめんなさい。
別にLINEスタンプできたのは知ってるじゃん。
割と今までそのタイミングで溜めて発表してたけど割と普通の反応だったよね。
そうか。
俺普通に驚いてたよ。
この間ボソッと言われて。
いつの間に?みたいな。
ちなみにこんにゃくのカバーアートもあと2パターンあります。
西村さんがねいろいろひねってひねって考えた結果迷い込んだ何かこうあっただろうね。
またどこかで発表しますけど。
アートワークもタコから聞かされたんじゃなくてツイッターに流れてきたのを見て初めて見たって感じでしたよね。
そうだね。
ウルウルさんがスクショ貼ってくれたんだよね。
だいたい僕いつも知らされないんで。
何にも知らないんですよ。
第1話の収録時点でもうできてたんだけどね。
それも初耳だし。
9月5日の時点で西村さんからもいただいてて発表を俺が忘れただけっていう。
そうなんですね。
今回はなんかちょっと歌舞伎っぽい感じになってますね。
そうですね。
きっと皆さんはカバーアート見れると思うので見てください。
LINEスタンプできましたのでこれも西村さんがご好意で作ってくださりました。
これいいよね。ちょっとさっき初めて見たんだけど超面白い。
種類が32個。
32種類。
2種類できまして。
どうやって買えるのこれ。
これLINEのアプリからも買えるんだけど普通のLINEアプリから。
あっちからだとGoogleとかApple Storeとかの関係でちょっと値上がりして出てるのでマージンが入ってましてね。
Apple Storeとかも。
LINEストアのリンクを概要欄に貼っておきますのでLINEストアの方から買ってもらえると
250円で買えます。
32種類。だいぶこだわってるからね。
これ以上逆に値下げして販売するのもデザイナーさんに失礼というか西村さんに失礼というかかなり気合を入れてね。
うちらの似顔絵を描けるようになるまで手を慣らしてどんなパターンでも描けるっていう練習を数ヶ月ぐらいしてるから。
すごいよねこれちゃんと猫なのに全部表情違うのに俺とタクがわかるもんね。
わかる。
すごいよ。
西村さんイラストレーターさんじゃないんでね漫画家さんでもないし陶芸家さんなんで全然本職じゃないんですけどもう本当にプロの意気で作ってくれたんでね。
どう考えてもですねタクのキャラクターのスタンプの方が使いやすいと思う。
単純に俺反応してるだけだからね。
俺が自ら発信してる側じゃなくてそれを受けての反応スタンプだから割とそっちは使いやすいよね。
あんまり僕自分で言ってないのが使われたりするけどね。
この元気っていうのはさ使えるんだけどちっちゃくエリクサーって書いてある。
そこかー。
ミルク持って。
ギーね。
ギーだね。
これ分かる人にしか分からないね。
分かる人にしか分からないね。
俺はこの全力で申し訳ないをちょっと使ってほしいなってなるかな。
すごい使いやすそう。
確かに。
この辺は西浦さんのねセンスがすごい。
そして俺の忙しいのとゼフ調とか不調系多いっていうね。
まあそうなんだけどさ。
いやこれいいじゃないですか。
じゃあ早速僕も購入しますよ。
そうなんでね公開したらいいけど自分でも買わなきゃいけないっていうね。
あーまあまあ。
なんで俺も後で買います。
ということでLINEスタンプが販売開始されました。
LINEストアで食べ物ラジオと検索してもらえると見つかると思います。
なるほど。
公式アプリからだと300円になりますんで。
普通のLINEのアプリからだとね。
それでもよければ買っていただいても大丈夫です。
ということでお知らせ以上です。
ということで今回はこの辺で終わりたいと思います。
ありがとうございました。
はいありがとうございました。
こんにちは。
食べラジサポーターの福代です。
食べ物ラジオでは活動を応援してくださるサポーターを募集しています。
もっと食べ物ラジオの話を聞きたいというそこのあなた。
私たちと一緒にサポーターになりませんか。
詳細は概要欄またはホームページをご覧ください。
サポーターコミュニティでお待ちしてます。
59:12

コメント

スクロール