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2025-08-16 27:17

#265(s29-7)初期アメリカの食文化〜自由と愛の町(中部植民地)編〜

アメリカ中部植民地(ペンシルベニア/ニューヨーク)の食文化へ進む前提として、アメリカを形づくった移民の三段階を一気に整理。

17世紀の初期移民(イングランド/オランダ〈ニューアムステルダム→ニューヨーク〉/フランス)から、18世紀の仏印戦争~独立戦争を経て育った“リスクテイカー”の気質、そして19世紀の大量移民(中国〈アヘン戦争・労働需要〉、アイルランド〈ジャガイモ飢饉とマクドナルド一族〉、中部欧州〈1848年革命とリーバイ・ストラウス、フォーティナイナーズ〉)。さらに1880年代以降の新移民(日本/南イタリア/ユダヤ人〈ポグロムからの避難〉)まで。

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サマリー

このエピソードでは、中部植民地の自由と愛の町の成り立ちやその食文化が探究されます。移民国家としてのアメリカの初期移民段階や、ヨーロッパ各国からの移民の影響が重要なテーマです。初期アメリカの食文化には、ユダヤ人移民や日本人、イタリア人の影響が大きく、特にアシュケナジムの人々がアメリカへ移住する過程やリーバイス・トラウスの成功が語られます。また、食文化には労働者や移民の歴史が深く影響しており、アメリカの多様性が反映されています。初期アメリカの食文化は、多様な移民によって形成され、各国の料理が融合しています。特に中部植民地では、自由と愛の理念が食文化にも表れています。

自由と愛の町、中部植民地の成り立ち
はい、ということで前回の続きです。で、今回は自由と愛の町、中部植民地。
自由と愛の町、中部植民地。はい。
急になんか、ドラマ的なタイトルになったね。
うむ。ちゃんと今回と次回で回収しますよ。
回収する。はい。
ということで、今回と次回で中部植民地の成り立ちとその食文化についてお話をしていくわけなんですが、
今回に関してはですね、食がなんと一切出て参りません。
そうなの?
はい。というのもですね、このハンバーガーのシリーズで一つ鍵になっているのは、
移民国家であること、いろんな民族が混ざって、そして根決していく料理っていう話じゃないですか。
はい。
なので、そもそもアメリカ合衆国の成り立ちにおける移民国家がどういうふうにできてたのか、
このざっくりした構造を知っておかないと後々困ると思いますので、まずそこをやります。
今回はもうアメリカの勉強みたいな感じか。
初期移民の段階
そう、アメリカ史の勉強です。
へえ。
すっごいざっくりいきますからね。そんな細かくやってたら大変なので。
まあまあ。
はい。ということで、まず移民の段階を大きく分けて3段階です。
3段階。
はい。移民国家、アメリカの構造、第1段階は初期移民です。
初期移民。
はい。一番最初はイングランドからバージニア植民地っていうのが作られますね。
はい。
イギリス人がやってきて、今のバージニア州に植民地を作ります。
その後に前回までにお話をしたマサチューセッツのプリマスのピルグリムファザーズの植民地ができる。
この辺りの話ですね。
はい。
これが初期段階で、イングランドだけじゃなくてオランダもアメリカにやってきますね。
オランダもやってくる。
はい。ニューアムステルダム。
アムステルダム。
はい。どこだ。
ニューアムステルダムだよ。アムステルダムは今のオランダにあるからね。
ニューアムステルダムは名前が変わっていますよ。
ニューアムステルダム。
はい。
ニューヨーク。
その通りです。覚えてたね。
ニューで覚えてたね。
そうか。
エーラン戦争3回やりましてね。
で、最終的にはスリナムとニューアムステルダムを特改行して、ニューヨークという風に名前が変わりましたね。
ヨーク港。ヨークから取ってニューヨークでございます。
ヨーク港って言ってたね。
そうそう。後に王様になるジェームス2世ですね。
の名前を取ってニューヨークという風になっていくところが一つね。
あとはフランスですよ。
フランス。
前回の話出てきましたね。
はい。
でかいルイジアナとか、ケベックとか。
ケベック。
あの辺りですね。
この辺りに入ってきましたということで、ヨーロッパからは主に3つの国の人たちがやってきたのが初期移民です。
あとはね、一応カッコ書きで言っとこうかな。ユダヤ人も来始めてますね。
そうなんだ。
セファルディムと呼ばれるイベリア半島からオランダに移ったユダヤ人。
ほうほうほう。
これね、限定の方で書くにはユダヤ人の歴史をざっくり紹介したんですけど。
ローマ帝国時代にユダヤ人はディアスポラって言ってあちこちに離散をしますね。
散らばっていって行った先がスペインの方とか、真ん中辺の方から北に向かって行った人たちとか。
あとはイスラム方面に行った人たちとかこうバラバラになるわけですよね。
スペイン方面に行った人たちはスペイン王フェリペ2世とかあの辺がスーパーカトリックマンなので、カトリック以外は認めんとか言うんで、ユダヤ人生きていけないですから。
同じスペイン寮だった、スペイン寮って言うとおかしいな。
ハプスプルク家の寮内だったオランダ辺り。
あちの方に逃げて行くと。
そっちはプロテスタント系なので割と迫害が少なかったんでそっちに逃げて行った。
この人たちのことはセファルディムって言うんですよ。
彼らはちょっと補足情報ですけどお金持ちになっていく人たちが一部出てきます。
全員じゃないですよ一部の人たち。
なぜならば土地を持つことができない。
それからギルドに入ることもできない。
だから物流をやる以外に商売のやり方がない。
その物流をやっているうちにだんだん金融業銀行業みたいなものを始めていってお金持ちになって金貸しを始めるっていう感じの流れの人たちがオランダにいたので
この人たちも一緒にニューアムステルダムに行きます。
ニューヨークになってもそこに残ります。
つまり後のニューヨークの原型を作る人たちはもうこの時点で入ってますよって話ね。
こんな感じです。
これが17世紀1600年代の出来事で18世紀に入るとですねあんまり外から新しい人たちは入ってきません。
19世紀の移民の多様性
入ってこないんだ。
植民地の中で移民同士の勢力争いしてます。
オランダ出てきてはもうやっちゃったんで主にはイギリスとフランスがバチバチ戦ってますね。
前回言った通りのフレンチインディアン戦争別名AF2植民地戦争ですね。
フランスと戦ってるんですけどイギリスが勝ったのでフランスと先住民を追い出して作る植民地。
そんな感じかな。
これが一つの大きな植民地戦争ですね。
もう一つは1775年から1783年にかけて起こるアメリカ独立戦争ですよ。
植民地側がお前ら出てけここは俺たちが独立するんだみたいな感じになってイギリスと手を切るわけですよね。
これが結構大事なポイントなんですけど。
気質が違うんですよ。
社会背景とか政治情勢とかいろんなものが違うんですけど。
もう一つのポイントはね本国であるイギリスっていうのは基本的に安定志向で保守的なのね。
だからニューイングランドの北部の植民地あたりっていうのは植に関しても保守的だったわけでしょ。
だってもう発展しちゃったからどっちかっていうと危ない橋を渡るように安定したいわけ。
ところが植民地の側の多くの人たちっていうのはチャレンジャーばっかりなわけ。
もうこんな世界嫌だって言って新天地求めてやってくる人たちばっかりだから基本的にチャレンジャーばっかりです。
すげえリスク低下。
もうここ一発勝負もうこれ外したらやばいけど行くっていう人がめっちゃ多いっていう感じの土壌がこのあたりで形成されていきます。
この後ですよ19世紀1800年代この人たちがたくさんやってきて俺たちが今のアメリカを作ったんだっていうアイデンティティを持ってます。
この人たち。
この人たち誰かって言いますね。
大きく分けて3種類の人たちがやってきます。
一つのグループは中国人。
中国から来るんだ。
中国人がやってきます。
これはねアヘン戦争の影響です。
アヘン戦争。
もうねアヘン戦争でイギリスにボコボコにやられた後に中国の本土の中をここはフランスですここはドイツですここはイギリスですって横からちょろっとできて日本もちょろちょろしてるみたいな感じになるんでもう嫌ってなって亡命するわけですよ。
この時点ではアメリカっていうのは独自で間もないところなので中国の利器晴らしにまだほとんど関わってませんからね。
じゃあ行こうよっていうのとかあとは労働者としてですね世界各地のプランテーションで労働者が足りなくなっちゃったんですね。
だって奴隷解放しちゃったんだもん。
ということでたくさんいるアジア人をお金で雇ってどれとまではいかないけど低賃金で雇うような労働者会計を欲しいという状態になります。
これも佐藤のシリーズで出てきたと思いますけどもそういう意味で中国人がアメリカ大陸にやってきます。
あとはアイルランド人ね。
アイルランド人。
これジャガイモのシリーズですよ。
ジャガイモね。
ジャガイモ基金でございます。
ジャガイモ基金あったね。
アイルランドにもう飢え死にするかどうかっていうところなので何年かかけてですがおよそ100万人の人がアイルランドを脱出しました。
結構いたっけね。
その多くが行った先というのがアメリカですね。
アメリカなんだ。
ほとんどの人はアメリカに行きました。
だって土地広いもん。
広いよね。
まだ誰のものでもない土地いっぱいあるんだこの時代は。
もうまさに西部開拓時代ですよね。
その時にアイルランドからアメリカに渡っていった有名な一族。
一番名前が知れてるのはマクドナルドですよ。
マクドナルド?
あのファストフードチェーンの創業者であるマクドナルド兄弟のお父さんかなお母さんかなおじいちゃんかなぐらいがこの時にアイルランドを脱出した人ですね。
マクドナルドって名前あったよ。
え、何だと思ってたの?
本当にそのまま名前だと思わなかったから。
わかりやすいのは、僕もあんま詳しくないんだけど、アイルランド系の人の名字って、頭にMCってついたら大体アイルランド系ですよ。
あ、そうなの?
ドナルドの前にマクがついてるって感じね。
はいはいはい。
ドナルド・トランプのドナルドの前にマクがついてるみたいなイメージでマクドナルドだね。
えー。
マクゴナガルとかね。知らんけど。
あ、マクゴナルド先生。
あんな感じのマクがついたらアイルランド系だと思って疑っていいっていう感じですよね。
そうなんだ。
今はね、もうこのマクドナルド系から完全に分離してチェーンテーになってますけどね。
これはアイルランド系でしたという感じですね。
あとは、中部ヨーロッパの農民。
中部ヨーロッパ。
はい。真ん中辺なのでね、ドイツとかポーランドとかルーマニアとかテコとか、ちょっとロシア、ウクライナ辺かな。
あの辺の人たちがやってきます。
へー、あそこからも来るんだね。
そうなんですよ。これがね、実はすごく重要なところで。
なんならこの人たちのパワーがアメリカの土台を作る意味ではすごく重要なんですよ。
そうなの?
これね、何が起こったかっていうと、もともとフランスで2月革命っていうのが起きるんですね。
2月革命?
アシュケナジムと移民
はい、1848年の、47年かな?48年か。48年の2月に2月革命っていうのが起きるんですよ。
で、フランスの革命っていうのはフランス革命一発じゃなくて、その後何回も何回も革命的なことが起きていくんですね。
で、王様ダメだーって民主化だーって言っても民主化したと思ったら貴族が持っとるんかい貴族ダメだーって言ってまた労働者回帰を持って、
労働者ダメだーって言って貴族回帰に戻って金持ち回帰に戻ってまた労働者回帰に戻ってってずっと揺れてるんですよ。
この繰り返しの中で最終的に本当に自由権を獲得したって言われてるのがこの2月革命なんですね。
で、このフランスの2月革命って革命の輸出が起こるんですよ。
革命の輸出?
輸出。要は人権宣言とともに本当の意味でみんな平等になろうよっていう感じなんですよ。
その2月革命とかっていう1848年革命って言われてますけどね。
これ諸国民の春とかって言ってまとめられるんですけど、選挙制度を確立させてもう完全に民主主義作りましたなんですね。
で、これを見た他の国の人たちは俺たちもって思うわけじゃないですか。
俺たちもそうなりたいって言ってオーストリアのウィーンでもそういうことが起きます。
結果メッテルヒーが失脚してイギリスに亡命するといろいろあるんですよ。
で、ハップスブルク帝国領でもハンガリーが革命を起こすんですよね。
で、ドイツでも革命が起きるんですよ。
で、うまくいった革命とうまくいかなかった革命があります。
要は民衆が放棄してるので国王軍が強かったらその革命失敗するわけですよね。
失敗したら革命軍はその土地で生きていけない。
もう出てくしかないっていう人たちがわんさか出てくるのね。
すんごい量出てくるの。
で、もうね、この3月革命っていうのは1カ国だけじゃないから。
シンセイローマ帝国だけでもでかいのにもういろんなところで起きるからね。
プロイセンになってるからこの時代。
いろんなところで起こるからもうとにかく大量の人たちが難民化していくわけですよ。
で、そんな中で宗教的な迫害もひどくなっていく。
土作作ってやつですね。雑に言うと。
細かいこと言ったら大変なんで言わないですけど。
そういうことが起きるんですね。
で、居場所のなくなった人たちがヨーロッパからアメリカに向かって移動を始めます。
大量移民です。
この時のヨーロッパの出口になった港がハンブルクなんですよ。
それがハンブルクなんだ。
ハンブルクから船が出てニューヨークに向かっていくっていう船になるんですけどね。
この中にね、アシュケナジムも結構混ざってて。
このアシュケナジムっていうのはさっき言ったディアスボラで離散したユダヤ人の一派でスペインの方に逃げたんじゃなくて、
中央辺りからポーランド辺りに住んでいたユダヤ人なんです。
ポーランド辺り?
ポーランドの南部辺りに固まって住んでたんですよね、主には。
だから後に第二次世界大戦でヒトラーが大変なことをやらかすのはポーランドなんですよ。
ユダヤ人迫害するじゃないですか、ヒトラーって。
そうするとユダヤ人が固まって住んでるところをターゲットにしますよね。
強制収容所みたいなのを作りますよね。
それがポーランドの南部なんですけど、そのポーランドの南部こそがアシュケナジムと呼ばれているユダヤ人が固まって住んでた場所なんですよね。
それはずっと後の時代ですけど、ずっと後だって50年後?60年後とかだけどね。
その前の段階でこの3月革命によって居場所を失ったアシュケナジムというユダヤ系の人たちが出ていきます。
この人たちね、イディッシュ語っていう変な言葉を喋ってるんですけど、変なって言ったら怒られちゃうんだけどね。
今のイスラエルの公用語だから。
イディッシュ語。
イディッシュ語っていうのはね、もともとのヘブライ語を、ヘブライ語っていうのはもともとのユダヤ系の言葉ね、アラブの辺りの。
あの言葉をちょっと入れたドイツ語なんですよ。
ちょっと入れたドイツ語。
ドイツ語とヘブライ語が混ざったような言葉。
ドイツ語圏の人たちって英語にすぐ行けるんですよね。
スペイン語とかフランス語よりもドイツ語の方が英語にとても近いので。
どっちもゲルマン系の言語ですから。
なのでこの人たちはアメリカに渡った時にすぐに馴染めるの。
ドイツ民も多い上に英語にも行けるからドイツ語英語両方行ける。
当時のアメリカにおける主要言語2つを同時に操れる人たちなんです、この人たち。
有名なのがリーバイス・トラウス。
ゴールドラッシュとリーバイス
リーバイス・トラウス?リーバイス?
正解。リーバイス・トラウス。
そういう名前なんだ。
この人はアメリカに渡ってすぐにサンフランシスコを目指しますね。
カリフォルニア。
カリフォルニアを目指すんだ。
ゴールドラッシュですから。
ああそういうことね。でリーバイスができる。
そうゴールドラッシュで金を目指しに行ったんだけど、金を目指してやってくる人たちに向かって洋服を売るっていう商売で大当たりするのはこのリーバイス・トラウスね。
この時代に行く人たち、48年に3月革命があって49年にゴールドラッシュが起きるんですよ。
だからフォーティーナイナーズって呼ばれてる。
フォーティーナイナーズ?
スポーツチームの名前とかでもありますよね。
あれは49年にゴールドラッシュに乗っかった人たちのことをフォーティーナイナーズって呼ぶんですね。
ああそうなんだ。
リーバイス・トラウスは完全なるフォーティーナイナーズです。
あとはね、ラザラス・ストラウス。
ラザラス・ストラウス?
誰だってなるでしょ。
これはこの人の息子はミルクのシリーズで登場しました。
ミルクのシリーズ?
はい。
どれだ?
白い毒薬から脱出してね、ニューヨークで自腹を切って低温殺菌牛乳研究所を建ててね。
百貨店オーナーやってた人。
元々このラザラスさんがそれをやってたのね。
会社を起こすとかっていうの全部やったのね。
ああそうなんだ。
その息子が最終的に研究所を作って、街にボランティア活動をいっぱい広げていくっていう感じ。
この人はどっちもユダヤ人ですよ。
ああそうなんだ。
あとはね、アロイス・クロック。
アロイス・クロック。
全然知らないでしょ。
全然知らないか。知らないね。
勘のいい人はクロックという苗字で反応するかもしれない。
ええ、時計?
まあそうなんだけど、この人ね、レイ・クロックのお父さん。
ああレイ・クロックね。なんかどっかで聞いたなと思った。
マクドナルドをチェーン店化させたレイ・クロックですよ。
はいはいはい。
だからね、同じタイミングでマクドナルド兄弟の親、レイ・クロックの親がアメリカに移民してる。
へえ。
この人たちがいわゆる旧移民って呼ばれていて、今のアメリカ合衆国の土台を作ったというふうに言われています。
ああそうなんだ。
新移民の到来
だいたい1840年代から1880年代ぐらいのことでございます。
はい。
ところがですね、1882年、中華排斥法という法律が制定されて、中国人出てけーっていうことになりますね。
ああそんなのあったんだ。
そうなんですよ。もう出てかされちゃうんですね。
へえ。
で、1880年代になってくると中国人の代わりにアジア人が別のところからやってきます。
ほう。
これが新移民と呼ばれてるんですけど、次にやってくる新移民のアジア系は日本人。
ああここで日本人。
あのね、やっぱね、中国人も日本人もめちゃくちゃ働きまくったらしい。
ああそうなんだ。
勤勉に働くらしいやっぱり、この時代。
ああそうなんだ。
だからすごく重宝してたんだけど、政治的なトラブル、民族的なトラブルなどなどがあり、中国人を出てけってことにしちゃったので、
じゃあ同じくよく働くアジア人で真面目な人っていうので白羽の矢が当たったのが、ちょうど明治維新を迎えたばっかりの日本人なんですよ。
へえ。
1868年が明治1年ですからね。80年代って言ったらもうまだ明治20何年とかですよ。まだドタバタしてる感じの時代ね。
明治時代の移民、脱出の時代に日本人もアメリカにも行ってるんですね。ブラジルにも行ったけど、アメリカにも行ってる。
アメリカにも行ってるんだね。
はい、そんな感じですね。あと観光人とかもいるんですよ。
ああそうなんだ。
ただ大きい塊としては日本人が大きかったっていう感じです。
ああはいはい。
この人たち後々1924年に帰省かかりますけど。
帰省がかかる。
太平洋戦争の末端の中にね。
ああそういうことね。
そうそう、そういう感じにはなってきますけど。この段階では日本人が入っていきます。あとはね、イタリア人。
イタリア人。
特に南部。
イタリア人南部。
イタリアの南側に住んでた人たち。ナポリからもうちょっと南の方の人たちかな。長靴の足の方。足先の方。
足先の方。
の人たちがわーっとアメリカに移住してきます。
そうなんだ。
これはですね、ちょうどイタリアが統一戦争やってるからなんですよ。
イタリアが統一戦争。
あのね、イタリアっていう国は新しいんですよ。
新しいんだ。
この頃できるの。19世紀の終わり頃。日本が明治維新やってる頃にやっとイタリアっていう国が統一されるの。
ああ、そうなんだ。
それまでバラバラだから。
バラバラ?
うん。もともと左上の方、フランスと接してる辺りかな。左上の方のサルディニア王国だったかな。なんかそんな国があって。
で、あと他に右の方にも国があって、真ん中はローマ教皇陵があって、南は南で別の国があって。
初期移民の影響
で、それぞれの思惑で色々とバチバチ海外と手を組んで戦ったりするわけ。
ほうほうほう。
で、そのうちの左上のところがぶわーっとパワーで持ってあちこちを支配していって、だんだんだんだん南下していくのね。南下していくから南の人たち怖くなって出てくるみたいな。
押し出される形。
そうそうそう。全員じゃないけど一部の人たちが青年党とかって呼ばれてる人たちとかも合わせて出てくる。政治闘争の中で出てくると、もう行き先は新天地アメリカということになりますね。
はあ、そうなんだ。
そしてもう一つはもう何人とかじゃないねこれはユダヤ人ですね。国がないので国を言えないですけどユダヤ人が大量にやってきます。
ああそうなんだ。
旧移民の中にアシュケナジムが混ざっていたんですけど、さっき言ったディーヴァイスとかの人たちですよね。あれはごくごく一部で中央ヨーロッパの農民が中心ですから、別にドイツ人もポーランド人も普通に白人系の人、ケルト系の人、スラブ系の人たちみんな混ざってアメリカ行ってるんですよ。
今回言ってる新移民の時のユダヤ人というのはモロユダヤ人です。どこに住んでいた人たちかというとロシアウクライナ。
ああロシアウクライナ。
そうなんですよ。もうこの話を語りだしたらとっても長くなるんですけど全部語りますか?
遠慮しときます。
まあすっごい簡単に言うとですね、迫害されるんですよ。
迫害される。
もともとモンゴルが来たときを発端にして、そこは話しませんが、モンゴル帝国の拡大を発端にして、モスクワを中心としたモスクワ大公国と、あとウクライナですね今の、もともとはキエフ大公国ですけど、その辺のゾーンの人たちが仲が悪くなるんですよ。
モスクワ側がウクライナ側の民族を支配するっていう構図になるんですね。
それはその上にモンゴル民族がいて、ロシア系の人たちを官僚に扱わせて朝政させるんですよ。朝政するやつムカつくじゃないですか。
でも朝政する側化すると言うこと聞けってなるじゃないですか。ここでバチバチする発端が出てくるんですよ。
それが19世紀になってくると本格的にバチバチして、最終的にウクライナ側が民族主義の気持ちが高まってね。
さっき言った3月革命みたいなのもあるからさ、俺たち団結しようぜってなって民族主義で独立しようとするんだけど、貧しいから勝てんのですよ。
ゲリラばっかりやってて。でも貧しいじゃないですか。ゲリラやってる人たちってやっぱり国軍持てないぐらいの断されてる側なんで。
そうするとどっかからですね偉い学者さんたちが集まってとある報告書書くんですよ。
シオンの賢者の議定書みたいなのを出すんですけど、今の経済状況はこうこうこういうふうになってますっていうレポートが出てくるんですね。
そこにはですねなんとユダヤ人がこの主役の公元であるって書いてある。そうなんですよ。それをみんな信じちゃう。
お前らのせいで俺たちは貧しいんだっていうのが一般に広まっちゃうんですね。
へー謎。 謎でしょ。
あとあっちこっちで本当にあっちこっちで暴動が起きて関係ないのにユダヤ人が迫害されるんですよ。暴力でもって。
もう本当にあっち行け村八部じゃなくて本当に殴られる石投げられるっていう感じの世界がここでできちゃうんですよ。
これあのね20世紀の終わり頃になって発覚するんですけど、これ陰謀論だった。
ロシア秘密警察が捏造した偽のレポートだったっていうのが発覚するんだけどね。
ソ連が崩壊した後にその証拠が出てきたんだけどさ。
これの噂がなんとヨーロッパ全体に広まるからヨーロッパ全体でユダヤ迫害がひどくなる。
その中で特にひどかったのはやっぱりウクライナあたりだったからね。
これを歴史の教科書とポグロムって言うんだけど、数百万人が反ユダヤ主義によってリンチみたいなことが起こる。
起こってやられていく。で脱出した先がアメリカ。
アメリカなんだ。 そんな感じになってますね。
今すごい細かくちょっと言っちゃいましたけどこれでもざっくり言ったんだけどね。
第1世代の初期移民ですね。1600年代。
ちょっとぐしゃっとしたときに今度1800年代に第2世代の旧移民。
アメリカを作った人たち。アメリカの形を作った人ね。
で第3移民、新移民ね。新移民はアメリカを成長させた人たち。
っていう感じです。この成長の段階で工業化をして経済成長していくっていう
我々のよく知る今のアメリカ各種国の原型ができてくる感じですね。
というのが大雑把な移民国家の成り立ちでございました。
中部植民地の食文化
どう?なんとなく理解できた? だいたいなんとなくだけど。
これをベースにして次回はペンシルバニアの成り立ちの話をします。
ペンシルバニアとニューヨーク。いわゆる中部の植民地ですね。
これをベースにして植民化がどうなっていくかって話になります。
ということで今回はこの辺で終わりたいと思います。ありがとうございました。
聞こえますか?どうぞ。
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