1. たべものラジオ 〜食を面白く学ぶ〜
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2022-03-01 29:39

#62(s10-1)【概要回】人類はいつ冷やすことを思いついた?冷やす技術が変えたもの(たべものラジオ)

初のたべものではないシリーズ!”冷やすこと”を中心に話していきます! そして今回は初ゲストとして北川剛大(きたがわたけひろ)さんを交えてお送りします!


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00:01
たべものの世界を探求する、たべものラジオ
たべものの世界を探求する、たべものラジオの掛茶料理むとう、むとうたくろうと、そして
むとうたろうと、そして
北川衣装計画室の北川竹広です
このラジオは、少し変わった経歴の料理人兄弟が、食べ物の知られざる世界を、ちょっと変わった視点から学んでいくラジオ番組です。
はい、ずいぶん雑談会が続きましたけど、やっと本編に今日は
そうっすね、何本やりました?
えーと7本かな、しか
え、そんなに雑談やった?
あ、雑談は3本
あ、3本3本
3本、3連チャンは初めてかな
なかなかね、今まで2本が限界だったからね
そうね、雑談してる途中で、ちょっとこれやってみようかって急遽増やしたからねあれね
増やしたね、最後の1本完全になんかネタ会みたいなやつだけど
前回ひどいよ
ひどかった?
ひどいと思うよ
あれはひどいな
聞きましたよね?
聞いてない
聞いてないんかい
聞いてない
おかげさまで総再生回数も11万回を超えました
すごい、よっ11万回
で、ここ1ヶ月ぐらいはもう月2万回ぐらいのベースで
へー、素晴らしい
すごい伸びて、びっくり
でyoutubeもね今100人を超えまして
はい
まだ13本しか上げてない
今どこどこ
今やっとお茶に入ってたところ
やっとお茶来た
やっとお茶
あれ収録したのいつだっけ
あれ収録してたのが9月頃だったかな
そのぐらいでしたっけ
8月末か9月の頭ぐらいかな
だいぶ経っちゃいましたけど
うん、あと50本ぐらい
全然追いつかない
今回が60?
63かな次
2か3かその辺ですもんね
そうそう
ギャップがまだ50本
すごいな
ずいぶん来ましたよ
これ誰が突っ込むんだよ
突っ込んでおきますか
何が?
何が?なんか1人多いんですよ
そう、今日は初めてのゲストをお呼びしてます
はい
初めまして
初めまして北川武洋さんです
北川ですよろしくお願いします
僕は初めましてですね
初めまして
どこで知り合ったの兄ちゃん
僕はね商工会議所政連部YGの関連で
そうなんですね
じゃあ一応自己紹介を
自己紹介
お願いします
野郷は北川衣装計画室という野郷で
デザイン制作の全般を仕事としております
はいざっくり
ざっくり
03:00
デザイナーさん
デザイナーですね
へえ
どんな
どんなってよく言われるんですけど
何でもやります
何でも
デザインってよく思われがちなのが
目に映るものの定裁を整える仕事かなって
思われがちなんですけど
実は大事なのはその前のストーリーを
作ってあげるっていうのが大事だと思ってますので
企業のブランディングだったりとか
ロゴを作ったりするまでのストーリーを作ることが
僕の仕事だと思ってやっております
本当の広域でのデザイン
そうですね
素晴らしいついにあれですよ
横文字入りましたよ
横文字
僕らあれですか
肩書き縦書きですからね
料理人ですから
料理人
漢字だからね
縦読ま風で
左から右へデザイナー
そうだからデザイナーって響きが
あまり好きじゃなくて
そうなんですね
なので衣装計画室っていう
なるほどなるほど
来た縦書き
縦書き
縦書き
縦書き直して
衣装科
衣装科
格好良すぎだな
意味の意味巧みですね衣装科ですね
以上詳しいお話また
雑談会はこの本シリーズ終わった後に
あたりますのでまたそちらで聞いていきたいなと思います
お願いします
では本編に行きたいと思います
冷やす技術が変えたもの
冷やす技術が変えたものということで
これは
はい食べ物ラジオシリーズ初の
食べ物じゃないやつ
食べ物じゃないやつ
食べ物じゃないやつ
食べ物じゃないんですよ
おはや食べ物ラジオではない
はい
食べ物をどうにかするラジオですね
もう全然よくわかんない
よくわかんない
今までにビールだったりとか
寿司だったりとか
ちょっと料理の関係やってきましたけど
ところどころで
例えばビールであればバイエルンの
ラガーが登場したときに
ここで氷がたくさん必要だったよね
冷やさなきゃいけないんだよね
みたいな話も出てきましたし
お寿司の会でも生物が扱えるようにならないと
今の握り寿司の形は完成しなかったよねみたいな
そのためには冷蔵技術が絶対必要だったよね
っていう話になったんで
ここらで一回冷蔵技術って何ぞや
っていうのをやっておこうかなと
ということで調べましたよ
調べた
はい
3万文字以上の原稿書いちゃいました
多いねまた
相変わらずね
だんだん増えていくんですよ
何冊読むのそれ
今回は結構まとめてくれてある書籍が
1冊2冊あってですね
それを軸に組み立てていったんですけど
なんせね物理とか化学とか
現代化学ならまだいいんですよ
古代化学をやるんですよね
これとこれ絶対おかしいよね
物理上こんなことならんよね
でもその概念を理解しないと
06:01
当時の人たちが何を考えてたかわからないんで
現代でいう間違った物理を勉強するみたいな
ために論文読んだりとか
ネット情報をずっと探すというね
最近はねGoogleさんが素晴らしい機能を搭載してくれてて
Googleスクーという検索エンジンが搭載されてますね
このスクーで検索をすると学術論文だけ出してくれるんですよ
スクー自体はね俺が学生の時にあった
そう知らなかった
論文をそれで調べろっていうので言われてたから研究室で
そうなんだ
もう20年くらい経つんじゃないかな
知らなかったな
20年違う10年くらい
全然知らなかった
検索しないと出てこないからね
そうね
最近おすすめで出てきましてね
そうなんだ
国会図書館デジタル愛用してるんで今
ついにおすすめされるほど読んでると
読んでますね
その辺でいろんな科学知識だったりとか時代背景とか補足しながら
なので原稿を書いてるうちに新しい情報が出てくると追記されるんですよ
1万5000文字のはずが3万3000文字に到達するという
今回も割とキュッとしてもらって頑張って
キュッといきますね
勉強してみてやっぱ冷やすってすげえ革命だったんだなっていうのに気づきました
実は加熱と比べるとよくわかるんですけど
加熱することを人類が一番最初にやり始めたのが
だいたい10万年くらい前
10万年
10万年です
今まで一番昔なんじゃない
だってホモサピエンス以外の人間がいた時代ですからね
それわかってんだね10万年前
およそそのくらいって言われてますね
およそなので誤差1万年くらい軽くありますけど
1万年って
遠くなると誤差でかいんですよ
まあしょうがないねそれはね
これは当然火を発見したからですよね
これが冷却技術になると人間がコントロールできるようになったのが
だいたい170年前なんですよ
170年前
だいぶ最近
最近だね
急にね
日本で言ったら江戸幕府の後半くらい
明治維新が1800年代後半なので
それからちょっと前くらいですね
割と最近だね本当に
それまではまともにコントロールできてない
へえ
これはねちょっと表で書いてみたのでちょっと共有してますけどね
例えば加熱だったら自然利用ってちょっと想像つかないですけど
例えば冷却だったら山とかにある氷を持ってくるとか
寒い時期雪が降ってるのを利用するとかってあるじゃないですか
加熱の場合も雷で火がついたとかそんな感じなのかな
わかんないけどね
多分ね
これ熱減っていう発想にいくとピンとくるじゃないですか
加熱するときどうします
どうする
どうするか何を使ったら加熱ができるか
コンロ
コンロ現代的だな
09:01
100万年前だっつってな
100万年前
擦る
擦って火が出る
山火事もあるだろうし
あと日光にさらすとか
地熱火山温泉近くとか
そうですねこれ冷やすとなると熱減どうするって話になるんですよ
ちょっと考えてもらいたいんですよね機械なしで凍らせるには
凍るのか
凍るまでいく
冷やす風に当てるとおかげに持っていく洞窟
あと振り回す
振り回す
寒い地域でタオル振り回すとカチカチなる
あれ思い出したのに
確かに振り回したらより冷える
そうなんですよね
ただここでハッと気づいたんですよ
寒い地域の人は別に冷却技術求めてねえなと
それはそうだね
アイスランドとかグリーンランドの人は別に冷やす技術いらねえだろうと
凍っちゃうからね
冷たいものが欲しいのは比較的温暖な気候の人たちなんですよね
結構むずいなこれマジでっていうことに
意外と僕ら気づいてないんですけど
改めて言われるとね
すげえなちゃんと冷やすってよくやったなっていう
冷やしたかったのかね
冷やしたかったんですよ
素晴らしいそこなんですよ
人類は冷たいものが欲しかったのかなっていうのを調べてったら
欲しかったんです
欲しかったんですね
期限前にすでに冷たい飲み物を飲もうという努力をたくさんしてるらしいんですよ
また期限前言っちゃうんですけど
ペルシアとかねあの辺の時代ですよ
期限前3000年とかねいうくらいの時代なんですけど
これすごいなと思ったのが
冷たいのが美味しいなっていう感覚はあるんですけど
これを保存技術として活用しようとする人たちが
ごくごく少数派で全然定着しないんですね
食材の保存に興味ない
でも僕ら人類は保存するために料理を作ってきた歴史があるわけですね
塩漬けにするとか火物にするとかいろんな工夫してきてるのに
なぜか冷却保存に関しては意外と意識浅い
これに大事だこれいけるって気づいて動き始めたのが1600年くらいになってから
江戸幕府できた後ぐらいにイギリスからスタートするんです
イギリススタート
本当にいるんですよ
ごく一部の人たちの金持ちの本当にごくごく一部の人が
氷で氷室って言ってね
氷の部屋を作ってそこに果物置いといたら
意外と直期的保存できんじゃんみたいな
いるんですけど定着していかないんですね
意外とイギリスなんだね寒いのに
ペルシア そうなんですよ
なぜかイギリスなんです
もっとあったかい方で頑張ったかと思った
ペルシア あったかいところは氷を見たことがないので
12:01
冷却の発想自体が生まれてこない
ないのか
ペルシア アフリカとかでね
確かにアフリカでは無理だろうね
ペルシア 氷の存在知らねえから
そうなんですよ
これで冷却保存でできるようになっていって
その冷却保存期間がだんだん伸びていくんですよ
3日間が1週間になり冷凍ができるなんて何ヶ月になり
そうすると今度ね冷凍食品マジいなって
最終的には長期保存食品をどうおいしくしていくか
っていう工夫が始まっていくっていうのが今
ペルシア 今
被っちゃった
ペルシア 170年しかないから今なんですよ
そうか
ペルシア ほら僕ら子供の頃の冷凍食品ってどうですか食べてみて
言われてませんでした冷凍食品うまいとかまずいとかって
冷凍食品のイメージがあまりないやっぱり今最近かなって
イメージありますね
最近の冷食うまくなったよねみたいな表現ですもんね
昔は冷凍食品イコールまずいって言われてましたよね
それを今まだ現在進行中ということが続いてるわけですよ
あと冷蔵庫調べで食べ物じゃねえところも
すげえことなってんなっていうことに気づきました
ペルシア 技術?
技術がこの冷蔵技術が今の日本ではなくて
地球を支えている
ペルシア ちょっとわかんない
あのね人類を滅ぼしたいと思ったら世界中の冷蔵庫を止めると
人類は簡単に滅びる破滅に向かうちょっと極端ですけど
ペルシア どのくらい止めるの
全部
ペルシア 期間
期間1月あれば十分じゃないですか
ペルシア へえ
例えば今東京に暮らしてる方何千万人かいますよね
あそこにある冷蔵とか冷凍の技術東京都内もそうですけど
そこにつながる冷蔵技術全部止めるとですね
2週間ぐらいで冷やがあるんじゃないですか
ペルシア そんなに
なんてね僕の子供の頃たけさんの子供の頃って
日本にパパイヤあったかな入ってきたかなマンゴー入ってきたかな
ペルシア そんな感じなんだ
ないんじゃないかな
ギリないくらいですよね
これ冷蔵技術があって冷蔵庫を積んだ船ができたから来るんですよ
ゴールドチェーンって言うんですけどね
生産現場で冷やして間もずっと冷やしっぱなしで
スーパーも冷やしてて自宅でも冷えてるから手元に届く
これ冷凍じゃなくて冷蔵でもこれが起きてるんですね
人類ってずっと食い物の取り合いで戦争してきますよね
中世も古代も
これねもしかしたら戦争止めてるのは冷蔵技術かもしれない
止めてるのはね
戦争よりも冷蔵の方がコスト安いんだもん
繋いじゃった方が
確かに
だし儲かるじゃん戦争予感
命の危険もないし
15:00
このゴールドチェーンの仕組みを全部分断すると再び戦争が起きる可能性すらある
という記述が書いてありますよ論文に
そうなんだ
確かにちょっと言い過ぎだけどなくはねえなって思いますね
まあ食料めぐっては多いよね
そうですね
同じく食料でつながってるところでいくと肥料ですね
肥料
液体アンモニアとかね
液化窒素とかね
農家さんたちあれで土壌改善しますよね
これね冷却技術がないと扱えないんですよ
そうなんだ
液化できない
液化できない
例えば二酸化炭素と窒素と酸素って待機中の主な成分ですよね
ここからそれぞれを個別に抽出すること自体が一回冷却しないと無理っていう
マイナス温度まで下げなきゃいけない
マイナス温度に下げて液化してそこで分離をする
そうですそうです
液化する温度がそれぞれ違うじゃないですか
マイナスなんどでこれが抽出マイナスなんどでこれが抽出ってやって取っていくので
これ冷やさない限りは絶対抽出ができないですよね
そういうことね
だからこの冷却技術によって作り出された液化アンモニウムっていう肥料ね
これが救った人口がだいたい30億人ぐらいの命を救ったって言われてます
地球の半分だね
すごいでしょ冷却
すごいね
すごいなやばいっすよ
確かに窒素とかなかったら今の農業は大ダメージだと思うよ
そうなんですよね
こんなに育たないと思う
何よりも液体アンモニアって窒素と酸素から作れるんですよ
窒素と酸素の加合物なんですね
すごくざっくり言っちゃうとね
窒素も酸素も待機中にアホみたいにいっぱいあるじゃないですか
ということは電力と機械があればどこでも作れる
ということはまだ発展途上国とか食料問題を抱えてる地域でできちゃう
技術を持ち込めばね簡単にできると
他のものだとあるところから船に積んで運ぶ
ないところに運ぶっていう作業が必要なんですけど
その必要がない
で途上海水までできちゃう
できちゃう
そうしたら強いね
そうなんですよ
現代社会というのは貧富の差という課題はまだまだ全然解決されなくて
格差広がってるっていう問題は残ってるんですけど
一方で貧困問題はもう千年ぐらいの歴史をずっと辿っていくと
ずっと量化し続けてるんですよね
でかなり改善されてきてると
その中の最後の一踏み二踏みのところに
この冷蔵技術によって作られた液体アンモニアというものが関わってきてる
冷蔵技術やばくね
やばいね
なかったらやばいね
なかったらここまで産業というか人口も増えなかっただろうしね
そうなんですよ
30億人ですよ
今地球70億人ですよ
半分じゃない
すごい規模だね
そうなんですよ
これの人類が一番最初にどうやって冷やしていったかという工夫をちょっとだけ紹介しますね
18:05
紀元前の話です
メソポタミアです
ちょっと感動した
すごい冷やし方してるんですよね
すごい冷やし方
そういえば緩やかな丘があって
平地の地面と同じぐらいのところに地下水が流れてるんですよ
これは当然冷たいですよね
湧き水なんで
これを利用する
まず丘のところに登っていって専門の技師さんが地下水脈に対して真上から穴開けるんですよ
井戸みたいに
それを地下水脈に沿って1本2本3本4本5本ぐらいこうやって穴開けていくんですよ
僕らの考え方からすると井戸だから
穴開けたらそこに家建てりゃいいじゃんって話になるじゃないですか
水汲むだけだったらそこに住まないんですよこの人たち
あくまで下の平地にいるんですよ
農業的にそっちの方が都合がいいから
ここで何をしてるかというと地下水脈がずっと平地にやってきて
その平地のところにも井戸みたいな穴を掘ってそこに家建てるんですね
何がすげえかというとさっき言った丘のところの穴から空気が入るじゃないですか
暖かい空気が
エソポタミアってちょっと暖かい温暖な気候なんで
あそこから入って地下水脈で風が冷やされて
出てくる時に家の中を冷やしてくれるみたいな
エアコンだ
マジでエアコンなんですよ
この風の流れを作るのには空気を送り込むか空気を引っ張り出すかの
どっちかをしなきゃいけないですね
引っ張ってるんですよ自宅の方から
引っ張ってんだ
そうなんですこれがまたすごいんだわ
その建物の上に煙突を立てて
普通の煙突って上に穴開いてますよね横に穴開いてるんですよ
先端の方の横にでその穴は常に風向き的には風下を向いてます
こうすると風上から風吹きますよね
でその穴の開いてるところがエアスポットになるんですよ
飛行機の原理と一緒ですよねこれで吸い出していくんですよね
家の中の空気を
でこれも穴を開ける蓋をするとかっていう操作ができるようになってて
常時人間の手カシャンカシャンカシャンって切り替えをして
家の中を冷やし続けると
へえすごいな 素晴らしいな
それが何年前
これが紀元前3000年頃からやるって
すごいな
この地下水脈のところに開ける穴のことをカナートって言って
これも専門の技師さんが当時いたらしくて専門職で
でバードギールっていうのがその煙突がついた建物ね
二重のドームになってるんですけど
これを組み合わせて冷房施設を作ってると
これをさらに食料の貯蔵のために作ったのがヤフチャールと言われていて
さらに壁を厚くしてで断熱効果を持たせるような壁を作って
21:03
そこに入れていくという方法なんですけど
実は食料の保存よりも主に氷の保存に使ったらしいんですね
氷の保存
山から氷を切り出してきて持ってきてそこに入れとくと
冷たいから氷が保存できるとか
あとは冬場近くに今で言うコンクリートのたたきみたいなのを作って
そこにやっぱりコンクリートの壁を作るんですよ
日陰を作って寒くしてで夕方そこに水を浅くまくんですよね
夜のうちに凍るんで日が昇る前にそれを回収して
そのドームの中にガンガンガンガンしまっていく
この氷が商売になる
製氷機か
製氷機ですよでっかい製氷機
奴隷を使った製氷機
偉いことやってるな
この氷を使って商売して売ってたのが
雑談会でちょろっと言ったかなシャルバート
シャルバート
シャルバートっていう飲み物ですよ
シャルバート
フラワーオイルで味付けをした果物の汁で甘くして
スパイスをちょっと入れたシャーベットの語源なんですけど
なんかシロップですね
これに氷を入れたものを亀に用意して
それを背負って売子さんが売って歩くと
だから売子さんは雇われの身であって
この製氷技術を持ってる王公貴族が大儲けするという
ちゃんと商売してるな
これが古代ペルシア地方にあったので
その後マケドニアですねアレクサンドリア大王がペルシア滅ぼして
技術者にそれの文化が伝わっていって
ローマ帝国とガッチャンコしてローマに行って
イタリアの方に伝わっていって
それがシャルバットがシャーベットという名前に変化したり
フランス語によってソルベになったり
凍らせないやつはシャルバットがシロップということで
今でも言葉としては残ってますし
実際今のイランとかイラクの方行くと
シャルバットもしくは発音違いでシャルバートっていうと
当時の飲み物が出されてるみたいですよ
まだあるんだね
普通に喫茶店で飲めるみたい
フラワーオイルね
あともう一つ僕すごいなと思った
エジプトインドの文明も頑張って冷やそうとしてる
エジプト
エジプトなんかヤバいっすよ
水冷やしたいんですよ
ワインもあるからワインも冷たくして飲みたいと
まず水を壺に入れます
それを屋根の上に運びます
夜中一晩中奴隷が仰ぎます
なんかもうちょっとあったんじゃない
入れ方
ただこれすげえ工夫されてて
壺自体がちょっと表面ツルツルしないんですよ
ザラザラしないんですよ
その壺の周りにオケみたいな水を持ってっておいて
奴隷がその壺に水パシャパシャかけるんですよ
それを仰ぐとより冷える
これ気化冷却っていうやつですね
汗かいたところで風に当たるとひんやりするとか
自体は気化するときに熱を奪っていくという性質があるので
それを利用してずっと一晩中仰がせる
24:03
まあ冷えるかもしれんけど
そこまでやる意味があったのか
そこまでして冷たいもん飲みたかったんです
相当金持ちだね
王公貴族ファラオとかそういう世界です
金持ちしかできない
そりゃそうだよね
これがさらにインドだともう一工夫加わるんですよ
これね亀に入れるのは水じゃなくて
ぐらぐら煮立てたお湯
お湯?
お湯熱湯ですよ
熱湯でそれやるんですよ
その方が早く冷めるから
どういうこと?
意味わかんないでしょ
これ無ペンバ効果って言うらしいんですね
冷水よりも沸騰したお湯から冷やした方が冷却効果が高い
へえそうなんだ
そういう効果があるんですって
だから夜間のお湯って速攻冷えるのはそういうこと?
夜間かどうかわかんないけど
もしかしたらyoutubeとかで見たかもわかんないですけど
熱湯の入った湯呑みを
例えばノルウェーとかね
ああいう極寒の地域北海道とかで
ブワーって巻くと空中で凍るんですよね
水だと凍らないんですよ
そうなんだ
熱湯の方が凍る
これね身近で実はあって
東北地方の人ピンとくるかもしれないですけど
朝起きたら車に雪が積もっちゃって
フロントガラス凍っちゃってって
これを溶かすのにお湯使っちゃダメだよって
ああそうね
余計凍っちゃうんですよ
ありますよね
これ無ペンバ効果
そうか兄ちゃん宮城住んでたもんね
そうです一時仕事宮城行ってましたんで
雪国に住んでるともうそれはデフォですよね
そうか
ツイッターでも話題になってたけどね
お湯かけると速攻凍るから
もちろんフロントガラス割れるとかもあったけど
道路に撒いたバカがいるとか
もうあれは宮城だ
何やってんだよな
バカでねえなって言われました
駐車場に近づけなくなるっていうオチがあった
これ物理の謎だったんですよ長年
なんでこんな効果が起きるんだろうなって
言って2020年2年前ですね
やっと解明されました
最悪最悪
僕本読んでずっと勉強してたんですよ
へえ謎があるんだ
たまたまネットで見てネイチャー読んでたんですよ
あれ答え出てる
ちょ待て待て待て
ムペンバ効果っていうのが提唱され始めたのが1963年
提唱した人すごいですよ
このムペンバさんが言ってるからムペンバ効果なんですけど
この人ね13歳
13歳
学校の自由研究で
こんな事情があって不思議でしょっていうのを先生に出して
そんなわけあるかって言ったら世界中の学者が
確かに
本当だ本当だって
これ昔から確かにあるよねなんだろうなんだろう
誰も解明できんっていうことで
そのムペンバ君の名前がそのまま残ってムペンバ効果
27:00
へえ素晴らしいな
すごいね
どうやらね温度が高いか低いかよりも
温度のムラがあると早く冷却が起こるらしい
ムラ
ムラ
例えばこのコップでも水槽でも何でもいいんですけど
お湯全体が均一の温度ではなくて
ああそういうこと
この辺はちょっとぬるくてこの辺は熱いみたいなのがあると
ムペンバ効果が起こるということが最近わかり始めたと
へえ
2年前ね
2年前ですマジ最近
それを古代インドの方たちは
利用してた
感覚としてやってたんですよね
だから多分その気化冷却もあれなんですよ
汗かいた時に風当たったらヒヤッとするな汗かかせるかみたいな
なるほど
ようやるな
ここからですよこれ3000年前とか4000年前の話ですよ
ここから冷却に関して意識止まってるんですよずーっと
そんなに
4000年以上
1600年くらいになるまでずーっとこのまんまなんです
むしろこれが最先端
ヨーロッパとか日本ではこんなこと思いつきもしてない
そうなんだ意外だね
やってることといえば雪を取っておくとか
富士山から氷切り出して持ってきて
何百キロも切り出したのに江戸に着く頃にはおワイン一杯になってるとか
それが西勢なんですよ
これが一気に1560年頃から急激にドーンって変わってきますんで
だから冷食まだ未熟なんだね
なんでちょっと次の回からはね
そもそもどういう仕組みで冷蔵庫が冷えているのか
意外と知らん人多いよ
エアコンとかね
分かりますエアコン
知ってるよ
今の顔今の顔
じゃあ真夏超暑い時に家帰ってきました
暑いなーつってつい部屋を早く冷やそうとして
設定温度ぐーっと下げるでしょ
下げる
意味ないさ
無駄っす
知ってるよ
大体こんな感じだと思います
そうなんですよ
その辺の構造から順番にお伝えしていきたいなという風に思っております
楽しみですね
完全に食べ物から離れるくらい
食べ物味今回はシャルバート以外してないからね
大丈夫これ
入れなきゃいけないと思ってブリクリ入れただけだから
ちゃんとね後半つながっていく話ですね
そうですね
分かりました
じゃあ今回はこの辺で終わりたいと思いますありがとうございました
ありがとうございました
ありがとうございました
29:39

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