炭酸水の歴史とイメージについて
たべものラジオ
掛茶料理むとう、むとうたくろーです。
むとうたろーです。
このラジオは、少し変わった経歴の料理人兄弟が、
食べ物の知られざる世界を、ちょっと変わった視点から学んでいくラジオ番組です。
はい、ということで前回の続きなんで、早速本編に行きましょうか。
はい、じゃあ行きましょう。
はい、では前回からの続きです。で、今回は…
はい、飲み物も甘くなりました。
飲み物も甘くなったと。
はい。
何でも甘くなるね。
そうね。今回は主に炭酸飲料の話をします。
炭酸飲料。
炭酸水。あるよね。
あるね。
うちでもこうやってピシーってやるのあるけどさ。
あるね。
炭酸水のイメージなんかある?
イメージ?
イメージ。
炭酸飲料のイメージ?
水でいいっすわ、炭酸水とかで。
何を聞かれてるね。
例えばコンビニに行くじゃないですか。
うん。
喉が空いたなーってお茶とかコーヒーとかミネラルウォーターと炭酸水とか売ってますよね。
うん。
その時にお茶だったら健康に良さそうだなーとかコーヒーかとか。
ドライブ長いしコーヒー買っとくかみたいなのあるじゃないですか。
甘いのから何からいろいろ。
その中でミネラルウォーターとか炭酸水ってどんなイメージありますか?
ミネラルウォーターとか炭酸水?
炭酸水の健康効果について
うん。
うーん、そうだな。
水分補給というか。
うん。
水分補給の時は水だろうし、でもなんかスッキリしたいなっていう時は炭酸水?
うん。
炭酸水って今どこでも売ってますよね。
売ってる?
うん。もともと炭酸水売ってるのって薬局オンリーなんですよね。
ん?薬局オンリー?
薬局オンリーなんですよ。
へー。
だから日本だとあんまりイメージないんですけど、ヨーロッパとかアメリカの社会ではもう炭酸水を扱うのはイコール薬局っていう時代なんですよ。
あーそうなんだ。
だから炭酸水のイメージイコール健康なんですよ。
はー。
日本人その感覚少ないですよね。
うん。
で、それを学んだ時にだから炭酸水多いんだと思った。
ほう。
海外行くとやたら炭酸水多いですよね。
そうだね。ドイツに行った時はその友達の家だからさ。
うん。
定期便がミネラルウォーターではなくて炭酸水だった。
うん。
あとそれも炭酸にするのみたいなスパークリング紅茶とかね。
あーあったあった。
普通に売ってるじゃないですか。
売ってる。
なんか日本人からすると嘘でしょっていうのまでみんな炭酸にするんですよ。
なんでこんな炭酸水が好きなのか。
これねちょっと調べたら出てきた。
あったのそんなの。
あった。あのね炭酸水を利活用始めたのって紀元前1200年くらいかな。
紀元前。
紀元前からある。
紀元前1200年。
もちろん人工では作ってないですよ。
自然のいわゆる温泉ですよ湧き水が炭酸っていうものがあるんです。
あーあるねそういえば。
特にヨーロッパとかアジアで一番有名なのってトルコですよね。
トルコなんだ。
現在のトルコって割と天然炭酸水がよく出るところなんですよ。
へー。
そういうのでちょっと料理に活用されたりとかしてて結構有名になってるんですけど、実は古代ローマでもそれが活用されてて。
へー。
日常的に飲むというよりは天然の炭酸水飲むと病気が治るっていう。
もう温泉だね。
そうそう飲む温泉ですよまさにそのまんま。
っていう活用してましたよっていうのが古代ローマにもあったっていうのが書いてあって。
そうなんだ。
クレオパトラも炭酸飲んでる。
へー。
なんなら真珠。真珠ってほら火水分解するとシュワシュワになるじゃないですか。
おーそうなの。
火酸化水素水ってほらなんだっけ漫画だったの火酸化水素水素のコーナーとかちょっと科学的なこと忘れちゃいましたけど。
そういうので例えばワインに真珠溶かすと炭酸シュワシュワするよみたいなのがもうすでにクレオパトラがやっていて。
でもう超でかい最高級の真珠入れて私とあなたとどちらがどちらがリッチかしらみたいなのを宴会で競ったりとかね。
へーそんなことしてたの。
してるんですよ。
へー。
でこれ面白いなと思ってちゃんと調べてないですけどサラサラっと読んだ限りだとどうやら日本でもそういうのってあったらしくて。
おーそうなんだ。
日本初期の中地頭天皇の時代ですねに滋賀県だったかな滋賀県のどこだかで炭酸水温泉っていうのが出たと。
それを飲んだ人たちのほとんどの人たちが病気が治ったっていうのがもう日本初期の中にも記述として残ってる。
随分古くなったね話が。
まあ日本の場合はそれは記録だから600何年とかってそういう話ですけどね。
もうだから炭酸水はイコール健康っていうのが割と古代からある。
どうなんだろうね炭酸を飲むと血流が良くなるっていうのは実はあるらしいんだけど。
まあそれだけじゃないだろうなどっちかってこうミネラルウォーターとしてのミネラルが体にいいんじゃねえかなっていう部分もあるとは俺は個人的に思うんですけどね。
炭酸水の生産と商業化について
なんか炭酸水をお風呂に入れるとかもあるよね。
確かにね結構みんな昔から飲んでたらしくてそれが延長していくとですね炭酸水作れたらいいよねって言って作り始めるんですよ。
17世紀1600年代の終わりぐらいからいろんな人が実験をしていて炭酸はこれって二酸化炭素溶かしたら炭酸になるんじゃないっていうのを
ビールのことを研究してるうちに見つけた人がいて見つけた人っていうのがイコール酸素という存在を見つけた人でもあったりする自然科学者なんだけどその人が見つけて論文発表してじゃあこれを生産する方法ないかなっていうのを考えた人がスウェーデンあたりでいて実験してできたつって工場作りましたけどそんなに売れなかったらしいんですよ。
これどこ持ってったら売れるかなって言ったらスウェーデンからイギリスにお引越しをしてそこで売り始めたらこれがまたよく当たるとめちゃくちゃ売れるとということでどんどん商業的にも成功していくという流れがあったそうです。
これ18世紀の終わり頃1700年代の終わり頃の話なんですね。まずここで押さえておきたいのは炭酸飲料特に炭酸水イコール健康イコール薬局にあるこの流れですね。これ以前の炭酸水以外のシュワシュワするものといえば
以外のシュワシュワするもの?さっき言ったビール?
そうなんですよ。ビールってシュワシュワするじゃないですか。健康でいいよねっていう話なんですけどこれお寿司の時とかと一緒でいろんな方向に枝分かれしていくんですよ。
まずビールの側から。ルートビアって聞いたことあります?ルートビールとかルートビアとか言われるやつ。
なんかあるかもぐらい。
ほとんど名前だけかなみんな知ってるのはね。これはルートっていうのは根っこっていう意味ですよね。根っこを使って作ったビールのようなアルコールなんですよ。
そんなのあるんだ。
リコリスとかユリカの植物とかの根っこを取ってきて、根っこだから糖質高いんでそれで発酵させられますからね。それで自家醸造をするんですよ。そこにキノコとか葉っぱとかいろいろなスパイスを入れたりして味をつけて。
売るというよりは自分家で作って自分たちでパーティーするときに飲むみたいな。そんな感じになったらしいんです。それがこれ薬効成分ありそうだよねっていう感覚があって。
樹皮が入ってるとか葉っぱが入ってるとかスパイスが入ってるっていう時点で薬っぽいじゃん。これいいよねっていうことになって。で、もとを作るんですよ。発酵させるんじゃなくて樹皮、葉っぱ、スパイスなどを混ぜた液体を作るんですよね。
例えば今でもあるのがコカコーラみたいなやつありますよね。コーラの炭酸で割ってない原液みたいなの。これをルートビアの原液っていうのが出るんですよ。で、とある薬剤師さんがこのルートビアの原液作って売ったらこれは便利だってことになって作り始めるんです。
それはノーアルの原液の部分だったり粉末状のものだったりして作ってこれを売るんですけどこれ薬局にあるものと混ぜたらもっと飲みやすくなったり美味しくなったりつまり他の薬と混ぜたら調合できるんで薬剤師だからさ調合するの仕事じゃない?
何と調合するか。で、そこに砂糖の薬だったでしょ。薬局にあるんですよ。混ぜるの。こうするとビールじゃなくなる。アルコールじゃなくなる。ノンアルコール飲料としてのルートビアが成立してくる。
まあ栄養ドリンク炭酸版だね。 そうそうそうまさにそういうのがルートビアとかから出てくる。で、同じ文脈のものが出てきてこれもっと有名なのがジンジャーエールね。ジンジャーエールの原型っていうのはイギリスのヨークシャー州とかでもともと地元で飲ばれていたジンジャービール。
エールを作りますよね。ビールのシリーズを思い出してもらったけどラガーじゃなくてエールの方を醸造します。その時にグルートって言ってホップが入る前はグルートで香り漬けをしたりとかしてたっていう。ハーブ入れたりとか。あれがジンジャーなんですよ。だから生姜のエールなのね。
わかります?ビールじゃなくてエールってそういうことなんですよ。 ジンジャーエールってビールのことか。 そう。生姜エールなの要は。意外と僕らは当たり前のようにジンジャーエールって一単語で覚えちゃってるけどよくよくバラしてみたらエールか。イギリスのビールのエールねみたいな。
確かにエールっていう部分に疑問を感じてなかったかも。 よくよく見たら生姜のエールだったっていうだけなんですね。これがさっきのルートビアと同じことを起こすんですよ。結果ノンアル化するね。 ノンアルしたのがジンジャーエールとして呼ばれるようになっちゃった。
エナジードリンクの起源と現在の状況
その原液があってやっぱり薬局で生姜だからね。絶対体に良さそうじゃん。実際漢方でも使われてるからね。これが薬局で扱われるようになってこのジンジャーエールのエキスが薬局で取り扱われるようになりました。そこで炭酸水ってなかなか持ち歩き難しいんですよ。保存が難しい。シュワシュワしてるの抜けちゃうから。薬局でその場で調合してどうぞって渡す。
それを持って帰ってコップにあけて飲むとかその場で飲むっていうことが始まります。この文脈で見るとコカ・コーラの出どころがなんとなく見つきますよね。コカ・コーラのコカはコカの実。コカイの原料ですけどね。コカの葉っぱの方かな。
あとコーラの実。アフリカ原産のコーラの実っていういわゆるどっちも薬ですよ当時の。それを砂糖と炭酸水で作ったのがコカ・コーラなんで。全部同じ文脈なんですね。
だからドクター・ペッパーとかもエナジードリンク的な扱いがあるんでまだ。
今回はちょっと原稿上カットしちゃったんだけどこの後に出てくるエナジードリンクも同じ文脈上でもっと商業的に近代に入ってから現代に近いところに出てくるやつね。
そうなんだね。
あれなんかもう砂糖の塊なんだけどさ。
よくやってるもんね実験でね砂糖何個分とかね角砂糖か。
だいたいちょっと書いてないのを余談で言っちゃうけどエナジードリンクってイギリスだったかな元々出てきたのが。
その発祥も薬剤師とか医学系の人が病気の子供の体力回復のために開発したものね。
そうなんだ。
これ飲んでちょっと体力つけて補助的にあったらいいよねっていうそういう医療的な感覚で発明されたのがエナジードリンク。
ところがどっこい実際商業化してみたら違う使われ方してますよね今ね。
違うね確かにね。
スポーツドリンクの本来の目的と現在の問題
なんか全然違う文脈でわーって飲んで。
スポーツドリンクとかもやっぱそうだよね。
スポーツプロのアスリートの人たちとかね普段から運動する人たちのエネルギー補給のためにこういうのあったらいいよねって砂糖たっぷりのスポーツドリンクができました。
けど現在はスポーツドリンクを飲んでるシェアのうちの7割8割は運動じゃないところで関係なく飲んでる。
結果体も化してないんでカロリーが消費できずに肥満のもとになっちゃうみたいな。
じゃあよくスポーツドリンクとかさ風邪の時に薄めて飲むといいっていうのはあれ元々なんだ。
値にかなってるんですよね。
日本のやつはそれでももうちょっと考えて作られてるんで。
ポカリンなんかはね人間の体積にかなり近くしてるからそんなに高いけどそこまででもないけど他のは結構高いのもあって。
海外のやつはやばいよね甘さが。
あれはねその方が売れるから。
ああそういうことね。
っていうのと元々はそのハードなもうぜいぜいハーハー言って息上がって動けないみたいなところに当てるとちょうどいいみたいな文脈なんですけどね。
そういうことね。
同じような理由でルートビアとかジンジャーエールとかが炭酸飲料として精霊飲料水としてだんだん人気を博していくそのうちに薬局じゃないところで売り始める。
多分雑貨屋さんとか甘いからお菓子屋さんでも売れるわけですよ。
ああまあね。
もしくは薬局が雑貨屋になっていく。
本業廃止してるじゃん。
薬局に行ったら洗剤売ってるとかねトイレットペーパー売ってるとか。
街に一つは絶対薬局あるんだもん困るから。
ああまあまあね。
割と当時そんなに医療大発展してるわけじゃないので医者と薬局ってのは必要インフラなんですよ。
けどいわゆるスーパーマーケット的なねああいうのってあってもなくてもなんとかなるんですよ街って。
もう屋屋さんがあって雑貨屋さんがあって回るわけですよ。
それは場所によっては集約しちゃった方がいいよね薬局で全部取り扱ってくれたらいいよねってなるわけじゃないですか。
だから今日本でもアメリカでもドラッグストアといえば何でも売ってるわけですよね。
売ってるね。
薬屋さんだったら薬屋さんじゃなくなっていく。
そこでルートビアとかジンジャイルとかコーラとか売ってる。
でその場で飲むっていう文化ですよね。
でこれが出てきたのの別の背景は何じゃろうなと思ってちょっと調べてみました。
禁酒法と禁酒運動の背景
でちょっと直感的に調べてたら意外とちゃんとかすめたなと思ったのがこれちょっと後の時代なんだけどアメリカの禁止法。
禁止法。
これねアメリカの人たちが歴史上みんなこれは正規の悪法って言うんだけど。
1920年から禁止法っていうのがアメリカの憲法で制定されまして。
あーあったねどこだっけ出てきたよね。
前に一回ちょっとどっかで喋ったかもしれないですね。
とはアルコール飲んじゃダメだ作っちゃダメだ売っちゃダメだって言われたんだよ。
禁止法だから。
わずか13年で廃案になっちゃうんだけどね。
実はこの禁止法の時代にアメリカの社会ってすごいいっぱい変わってて。
変わってる。
この時代にいわゆるギャングと呼ばれる人たちが力バコッつけてでかくなったりとか。
そういう社会的な問題もあるし密増種問題だったりとかドラッグ問題だったりとかの根っこは割とこの辺にあるって言われてるんですね。
ただこの禁止法っていうものが成立するよりももっと前の段階。
そうだな100年近く前かな1850年代からルートビアとかジンジャイルが世の中に出てきたくらいの時代に既に禁止運動っていうのがある。
あるんだ。
あるんですよ。
実はすぐ早くなっちゃうんだけどアメリカのメイン州東海岸ですね。
メイン州の州法でアルコール禁止法とかいう法律が本当に決議されたっていうのもあるんですよ。
この前に民間運動として例えば社会運動家の人たちとか健康増進を謳ってる団体だったりとか宗教団体とかがアルコールダメだよねやめた方がいいよっていう運動してる。
禁止運動っていうのをデモする勢いでうわーって言うわけ。
なんでかっていうとこの時代ってめちゃくちゃみんな酒飲むんですよ。
ビールの歴史とかでちょっと出てきたけど日常的に酒飲むわけじゃない。
日常的にそうか働くのにも飲んじゃう。
危なっかしくしょうがないよね工場労働しながらビール飲んでるんだからさ。
栄養ドリンクとしてね。
そういう状態でそれが良くないよねってなって1800年代の中頃ぐらいからイギリスの工場労働者たちが前回の話もちょっと出てきたけどマグカップで甘い紅茶を飲むっていう風に変わっていって酔っ払わずにエネルギー補給できるよねって話になってくるわけですよ。
まだアメリカはその時代変わってなかったんでアルコール禁止にしないと労働力としても危なくてしょうがないし喧嘩勃発するし健康被害も当然あるし家庭内暴力あるし犯罪の温床だからこれやめたらいいよねっていう運動が出てくるんですね。
これにうまいこと乗っかっていくのが薬として出てきた清涼飲料水ですよ。
砂糖が入っていてエネルギー補給もできる上にさらに薬効ついてますよみたいな。紅茶買わなくなりましたよねイギリスから独立するときに。もちろんその後貿易で入れてるけどどっちかというともうコーヒー文化にバーンって寄りましたよね。薬効のあるものをもっと求めてるんだと思うんですよ。
ジンジャーエールとかコーラとかルートビアとか。 だからコーラとかが売り上げ伸ばしたんです。
炭酸飲料の起源と拡散
ここでバカって伸びていく。禁酒運動禁酒法が成立したら特になんですけど居酒屋潰れますよね。国の法律で酒売っちゃいけないんだけどさ。しかも成立した段階では廃案になることは想定してないわけですよ。廃業しますよね。
あちこちに空き家ができるじゃないですか。これを買い取って新しく商売したイヌキで入った人たちがいるんですよ。バーカウンターでビールサーバーみたいなのがありますよね。今でもバーとかスナック行くと見ますよね。あれの中身がジンジャーエールとかになるんだよ。
ジンジャーエールか。 カウンターで売るんだよ。これなんでこうなってるかっていうともともと薬局で炭酸飲料売ってる時に同じスタイルで売ってるんですよね。炭酸がそこから出てくるんでジャバーって。混ぜて売るってことをやってるからそれを専門に切り出してやる場所として元居酒屋元バーが炭酸の専門店なんですよ。
今では英単語として炭酸飲料などのサーバーのことをソーダファウンテンって言うんですよね。 ソーダファウンテン。 ソーダファウンテンって言うんですけどこれがもっと自動化されたのが今フリードリンクの時にファミリストとか行くとポチッとジャーって出てくるでしょ。
ああいうのがあの機械がソーダファウンテンなんですね。その原型が実はビールの生サーバーみたいなやつなんです元々ね。 ああそういうこと。確かにドリンクバーのやつって出てくる注ぎ口は炭酸水と原料を混ぜ合わせて別々に出てくるよね。
確かに。 本当だ。 あのだってちょっとさ昔誰かがやってたけどここの位置にコップを置くと炭酸水があんまり入らないから濃くできるとか言い出した人がいて。 嬉しくねえけどな俺。 ジャバジャバこぼしてるんだけど。すごい甘いオレンジジュースとかが出来上がんない。
っていうことだよねあれ。 日本のやつだとさ一回押すと自動で止まるやつも多いけど押してる間だけ出るってのもあるじゃないですか。 ああでもドリンクバーは割とそうじゃない。押してる間出る。
今でもアメリカのコンビニエンスストアとか行くとよくあるんですけどソーダファウンテンがコンビニエンスストアの中に普通に置いてあるんですよ。 そこにいろんなサイズのカップが置いてあるんですよね。好きなサイズのカップを取って自分で入れてレジ持っていくとカップのサイズに見合った金額を払う。
種類ではなくてね。 量で払うって感じ。のが未だにあるんで僕がアメリカに留学してた時なんかは割と同級生たちはセブンラップこのぐらい入れてドクターペッパーこのぐらい入れてとかって隠し味にちょっとこうちゃんみたいなことやってたよ。
俺もドリンクバーで昔よくやってたけど割ると美味しいんだよ。 本当はアメリカの中でもマナー違反でダメなんだけど結構若者の間ではスーパーとかコンビニエンスストアでソーダファウンテンでソーダ入れるじゃないですか。飲みながら他のも買い物するんだよね。で出かけにも1回満タンにジャーって入れて蓋してレジ持っていく。
俺ハンバーガーショップだけかと思った。 コンビニでもありました。僕は実際体験しました。でも当然ファストフード店も同じですよね。そういう感じ。だいたいおかわり自由なんで。
でもハンバーガーショップも店内で食べてる間は何回行ってもよかったもんね。 そうなんですよ。実はもういいふりしてくれたなと思ってるんだけど、実はこのソーダファウンテンっていうのがもともと居酒屋じゃないですか。ビールの代替品として炭酸飲料ですよね。そこがね溜まり場になってくるんだよ。
これちょっとね原型違うけどルーツ全然違うんだけど例えばコーヒーハウス的な感じでそこで集まってソーダ飲むっていう集会所化していくんですよ。でこれはちょっと今回割愛しちゃったけどアイスクリームとかもで一緒に売ってたりなんかして甘いものつながっていいじゃない。
ペッパーとかミントとか入っててなんかいい感じになってて中にはカツカレー的にソーダの中にアイスを入れるやつが出てきてそれがまた大ヒットするみたいなことが起きるんですよ。でもう集会所集いの場になってくると飲み物だけだとちょっと物足りないじゃないですか。
ビールだったらスナックとかつまみ出てきますよね。そんな感じで軽食出し始めるんですよ。サンドイッチとかねビスケットクッキーみたいなの売ってるわけですよ。だんだんマフィンが出てきたりとかしてそのうちにいろんな料理を頑張るお店っていうのがところどころ出てくるわけですよ。でちょうど時代はこのいろんな移民がやってきていろんな国の食文化が入り混じる時代ですわ。
これは今回はちょっとやめてちゃんとルーツ別で切り出してやりますけどハンバーガーっていうのができるわけです。これドイツ系移民の人たちがいろんな文化持ってくるんで。
ハンバーガーってハンブルグって意味ですからハンブルグっていうのはドイツの地名なんで京都風のって言ってるのとハンバーガーって同じような意味合いですからね。そういうのが出てきてこれちょうどいいわけですよ。
はいいい仕事したね。
だいたいソーダファウンテンに集ってる人たちは上流階級じゃないんで労働者なんで。
あーはいはい。
炭酸飲料の産業化につながる技術革新
ってことはああいうねファストフードとかもううってつけなわけですよ。
でこれが常食化したらどうなるかっていうとファストフードのセットは必ずソーダってことになるわけです。
そういう結びつきなんだ。だからハンバーガーにコーラとかレバーが定番になっていくんだね。
だから食事とともに甘い炭酸水みたいなもうセットになるわけですよね。
結果として家庭に戻ってももっと後の時代ですよね家庭に戻ってもハンバーガーが相手じゃなくても食事中に甘い炭酸飲料っていうのがね定着していっちゃうんだよね。
なんでそこに行っちゃったかね。
ね。
そこのファーストフードまでの流れは良かった。なんで家に持って行っちゃったんだろうね。
まあ家でもそういうことはあるしこれもともとイギリスがさランチじゃないけど食事と甘い紅茶っていう文脈の延長上にこういうことになってるわけですよね。
どっちも薬の文脈で新しいこれねアメリカ人すごいプライド持ってるんだよ。
数少ないアメリカ生まれの食文化なんだよ。
ハンバーガーとかの炭酸飲料にかけるプライドやばいからね。
そうなの。
日本人にとってのご飯と味噌汁ぐらいのプライド持ってるんで。
ハンバーガーに関するプライドの持ち方僕らと全然違いますからね。
そうなんだ。
だって新しい国なんで。
特に当時は誰の時だったかな大統領で言ったら3代目4代目5代目とかその辺ですよまだ形成期ね。
文化の形成期なんでこの時代にできたものってものすごく大事にしますね。
そういう背景があります。
そういうことね。
これで今タクが言ったように今回は振りがいいね偶然だけどここから家庭に行くわけじゃないですか。
これが産業化してドーンって売るためには何が必要か。
分かります?
炭酸飲料を大量生産して大量に販売して市場を拡大していく。
それによって家庭にでかいボトルの炭酸飲料とかGTRとかコーラとかがあって家でシュポンってやって飲めるようになる。
そのためにはどんな技術が必要かってことですよ。
どんな技術が炭酸水を詰めるとか以外でってこと?
詰めるってことですよ。詰めて保存することが大事なんですよね。
他のね。
例えばスパークリングワインってコルクで栓してるんだけど上から針金でぐるぐる巻きに止めてますよね。
あれやらないとどうなります?
あれやってないと輸送中に全部出ちゃうね。
全部出ちゃいますね。
コルク以外でどうやったらあれ弾け飛ばずに止めておけるか?
そういうことね。
1892年ウィリアム・ペンターさんが王冠を発明します。
王冠の発明と炭酸飲料のパッケージング
ビールの栓ね。
そうですそうです。まさにこれビールのシリーズもちょっと触れましたけど。
この時代にガラスの加工技術っていうのが爆上がりするんですよ。
そうなんだ。
いろんな機械が出てきて技術発展するので分厚い瓶とか薄い瓶とかいろんなのが出てきて。
そこをちょっとくぼませると強くなるよとかそういうこともいろいろと工夫がされていく時代なんですよ。
これによってですよ。さっき出てきたルートビアもジンジャエルもドクターペッパーもセブンアップ。
セブンアップ当時なかったかもしれないけどコーラとかそういうのが全部パッケージング化されて商品として物理に載せられるようになるんですよ。
そういうことか。
これで世界で初めて清涼飲料メーカーの爆弾です。
これはだいぶ革命的だね。
それで今最強の会社の一つになってるのがコカ・コーラボトラーズさんとテプシコですよね。
こっちもアメリカ企業ですよね。
確かに。
世界に出荷している炭酸飲料ああいう清涼飲料水で2社合わせて多分7割ぐらいシェアなんじゃないかな。
そんなあんの。
ほとんどだね。
ワールドワイド見るとそんな感じかな確か。
これを誰に向けて売りますか。
誰に向けて。
おじいちゃんに向けて健康飲料ですよって売りますか。
いや売らないよね。
誰が買うんでしょうね。
子供たち。
はいその通りです。
そうなんです。徹底的なマーケティングターゲットは子供なんです。
だからよく考えてください。
クリスマスシーズンとなれば100%セットでイメージ戦略してますよね。赤くして。
してるね。
サンタさんは子供たちにとってのヒーローですからね。
確かに。サンタさん出てくるもんねコカ・コーラのCM。
それこそキリスト教世界ではね。僕らの感覚ともっと違いますからサンタさんの感覚。
そうなんだ。
もっと大事な人じゃないですか。
宗教界の中でね感覚として僕らみたいな宗教あるんだかないんだかわからないような人間とはちょっとわけが違うわけなんで。
しかもまだ1800年代1900年代初頭の話ですからね。
そこでサンタさんがシュポンゴクゴクゴクみたいなね。
やってたんだその頃から。
でその後もうちょっと後の話ですけど世界で初めて大きいアニメーション映画とかね出てきますよね。
オールドディズニーあたりから出てきたりとかいろんなアニメーションとか漫画っていうのが出てきますよね。
その中で気持ちよさそうにおしゃれに飲んでるのがその炭酸飲料だったりするわけですよ。
そうだわ確かに。
いっぱいあるでしょそういうの。
あるある。
そういう広告をもうこれでもかおりゃーってやるわけね。
だからアトラクションとかテーマパーク作るときさ共産でさメーカーがお金出すじゃん。
あれの看板さよく見ておくとさコカコーラとかさああいう飲料系メーカー多くない?
多いですね。
まあ子供向けももちろん多いのは当たり前なんだけど子供じゃなくても炭酸系とか飲料メーカー多いなってすごい気になってたんだよね。
そうですね。
ちっちゃく書いてあるけどそういうことなんだ。
そういうことです。
日本の日曜日の朝8時ぐらいからやってる子供向け番組といえばバンダイさんがスポンサーやってること多いって同じロジックですよ。
それと同じだね確かに。
それのもっとすげえ規模でえげつなくやってるのが当時。
あらゆる媒体ジャックしに行くからね。
そうなんだ。
アメリカの飲料産業と健康問題
これずっと後ですよ2000年代入ってからですけど最近かなこのソーダがあまりにも浸透しすぎてアメリカ人の健康問題に結構影響があるってことがもう科学的にわかってきますよね。
で実は連邦議会会議員だったかな民主党の議員さんとかが超党派の団体を作ってもっとアメリカ人の健康について直接討論するような会議を作るべきだっていうのをホワイトハウスに対して申請するんですね。
その中でソーダ法とかっていうのも提案がされていて。
ソーダ法。
でソーダにメーカーなり商品に関税かけてちょっとブレーキかけさせないとアメリカ人ダメになるよねみたいなことを提案してるんですけど毎回ポシャるんですよ。
それは通ってないんだ。
なぜか数千万ドル規模のマーケティングパワーでオラーってキャンペーン張るんですよ。
メーカーサイトが。
きついですね。
確かにそれはなかなか規制かけられないね。
だって売れた方がいいんだもん。
まあね企業はね。
これちょっと実際いろんなところで語られてる話ですけどアルコールメーカーがもっとアルコールの売り上げを上げようと思ったらアルチュー作ってアルチューに売ることが一番手っ取り早いんですよ。
無限に売れるから。
確かに。
そういうことと同じような仕組みがこの中にもあっちゃうんだよね。
闇だね。
今本当に2000年代以降社会課題になってます。
まあそうだね依存してしまったら抜け出せないしね。
そうなんですよ。
この後ちょっと文章的にはめっちゃ短いんだけどその話したいんだよね。
飲料メーカーによる消費者の食欲ハック
その話?
すごいこの後にすごい心理学的な実験だったりとか食品化学的な実験だったりを繰り返してハックするんだよ。
ハックする?
つまり消費者の食欲をハックしに行く。
こうやってやったら依存するでしょっていうのを全力でやる人たちが出てくる。
TikTokみたいだ。
やばいよね。
アメリカ国民をターゲットに麻痺させていく。
そしたら売れるじゃん。
そういうのをちゃんと発明した人がいる。
いるんだ。
やっぱ今のTikTokみたいなことやってた人いたんだね。
分割してちょっとそっちの話しましょうかね。
ちょっと次回はやばい話ですよ。
次回。
でも現実社会あるし日本はまだマシな方ですよアメリカに比べれば。
だけど日本もその影響を受けてる。
そうなの?
アメリカのことは日本結構影響を受けやすいよね。
そうなんです。
ということで今回はこの辺で終わりたいと思います。
ありがとうございました。
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