1. たべものラジオ 〜食を面白く学ぶ〜
  2. #157 (s19-10)【砂糖振り返り..
2023-04-05 39:53

#157 (s19-10)【砂糖振り返り】第1リスナー「拓さん」からの質問回答

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インドからの砂糖輸入
タベモノラジオ
タベモノラジオのカチャ料理無刀 無刀卓郎です
無刀太郎です
このラジオは少し変わった経歴の料理人兄弟が
食べ物の知られざる世界をちょっと変わった視点から学んでいくラジオ番組です
ということで第10話
もう10話なんだね
想像以上に前回とその前の回が長すぎて
二分割二分割ってまさかの事態でさ
しかも前回は結構詰め込んだよね
あれですよね
今回佐藤のシリーズは先に背景をやってる
歴史的背景とか社会背景の方をやって
それを把握した上で
佐藤の使われ方がどんな風に変遷しましたか
っていうのが前回と前々回の話なんですけど
よく考えたらですね
初期の頃のタベモノラジオって
この前回と前々回の
食べ物の使われ方の話しかしてないんですよ
使われ方?
ほとんどね
味噌汁だとか胡椒だとかもそんな感じでいって
所々に背景こんなだったよねっていう話を入れてたんですけど
今回はがっつり背景やってるんですよね
がっつりだねだいぶね
背景だけでも4話とかやってますからね
前回も言ったけどさ
だいぶ歴史を学んでる感じがすごいよね
そうなんですよね
いつもやらない構成を今回はあえて
チャレンジとしてやってみてるところがあるんですよ
っていうのもこれ割と僕が読んでる参考文献にも書いてあるんですけど
例えば佐藤の世界史っていう本があるんですね
矢波ジュニア文庫から出てる
あれなんかもう帯に高校生で歴史詳細を取ってる
選択してる方なんかもう出読書みたいな書き方をされてて
そうなんだ
でもやっぱ確かに勉強してみると
特に世界史ですね
そのあたりを勉強したいなっていう方にとっては
非常に有用なカテゴリーなんだろうなっていうことが分かったので
じゃあ少しでもニーズがあるなら
噛み砕いてお伝えすることができたらなと思って
あえてその世界史っぽいことをやってみてるんですね
噛み砕けてるかというとちょっと微妙
どっちかっていうと深掘ってますね
だよね
だってさ読んでて僕そんなに世界史得意じゃないから
誰これとかこの本何とかいろいろ用語が分かんないじゃないですか
その都度調べる
ってか兄ちゃんが得意じゃなかったら俺はなんなん
本当に
そう分かんないところを一個一個潰したり調べながら進めると
30分かけて10行しか進まないとかそういうことがあるわけですよ
ちなみに歴史あったらどのくらい続くのこれ
ここから先はそこまで深掘らなくてもいけそうじゃないかなという風に感じてます
というのもこれちょっと過去回と連動しちゃうので聞いてない方には大変申し訳ないんですけど
ビールのシリーズやったじゃないですか
で産業革命期にエールとかラガーがイギリスに渡ってとか
農業革命が起こってみたいなのをやったと思うんですけど
まさにそこに突入していくところなんですね
なのである程度そこら辺の時代感とリンクさせながら聞いていただけると
その裏側で同時に佐藤ってこういう動きしてたんだなみたいな感じが見えると思うので
ここからはもうどちらかというと佐藤がどのように消費されてきたのかっていうのと
どこにインパクトを与えていって現代につながってるのかっていう話になる予定です
今回は特に追われてるからね
そうですね実業の方がね特に
コロナも落ち着いて春休み入って
毎回忙しくなるたびに最近言ってる気がするけど
久しぶりの忙しさだねって言うんだけどまだ上がり続けてるこの忙しさ
嬉しいことなんだけどね
いろいろと頑張らないといけないですね
垂れないように頑張りましょう
ちょっと前回と前々回の話がさちょっと分からないというか
聞き直してて入ってこなくて
なるほどじゃあ本編に入ったらまずそこの前回と前々回
つまり佐藤をどのように消費してきたのかですね
これについてざっくりと概要を説明してから新しい話に移っていこうと思います
では前回の続きの前にちょっと振り返りからお願いします
今回の話はですねイギリスでどのように佐藤を使われていくようになったのかって話をするんですけど
その前提としての前回までの話ですね
佐藤を喰らうこれもう何度も出てきましたけどインドが発祥ですよね
毎度のことなんですけどやっぱ薬でスタートしている
薬って言ってたね
でインドとかその後に出てくるイスラム帝国の社会観ですね
割と早い段階で調味料化していく
調味料化
薬っていうだけじゃなくて普通に甘くてうまいっていう価値観に変化していくわけですよ
一番最初だったら古代インド紀元前の状態でもうすでにパンチャンっていうのが出てきて
これが前回かなフルーツパンチになったりとか日本に来てポン酢に変化しちゃったよみたいな話ですね
なのでもうすでに砂糖を飲み物として楽しむ社会が紀元前300年ぐらいにもうあったよっていう話ですね
西ヨーロッパへの普及
紀元前300年
この時代にアレクサンドロス大王がインドまで東方遠征でやってきて
なんじゃこりゃーってなるわけですよ
めっちゃヨーロッパの方から攻めてきて一番端がインドあたりまで来たってことだよね
はい行きましたギリシャの人なんでギリシャからずっとペルシャとかの辺全部征服しながらインドまで行って
インドに行ってみたらなんかすげー甘い固形物あるけど何これっていう風にして
これいいじゃんってなったからヨーロッパにちょっとだけ輸出乳が動き出すみたいな
でインドにローマ帝国の金貨が残ってたりとかねそういう話をしたと思います
インドからその人が持って帰った
実際持って帰ったかどうか書いてないんですけどインディカっていうね
インドに行った日記をつけてた人とかが書いてるんですよ
それでちょっとギリシャとかローマの方に砂糖の存在が知られるようになって
これでいいじゃんってなって当然西ヨーロッパ社会では薬としてやっぱりスタートするので
薬として使われる少量の砂糖をインドから輸入するっていうのがまず始まりですね
これが海路海で行った場合で同時にインドと陸続きで繋がってる今度は陸路ですよね
それがペルシア地方に伝わっていくわけですよだんだんと西にじわじわ行く
砂糖消費の拡大
西側に向かっていく
これはもう輸出乳ではなくて単純に砂糖きびの栽培域が広がっていくイメージ
ゆっくりなんですよすごく それは栽培域だからゆっくりだよね
ゆっくりな代わりにちゃんと文化も伝わるんですね
輸入じゃないから自分たちで作って自分たちで消費するわけじゃないですか
そうするとインドのパンチャンみたいな飲み方でうまいなこれって
ペルシア人たちが真似し始めるわけですよ
ペルシアのあたりの人たちっていうのは割と古い時代から氷を作る技術を持ってたんで
それと合わせてシャーベットの原型になる甘い冷たいドリンクを開発したりとかね
ペルシアってヨーロッパじゃなくて中東
今の中東ですねイラクイランシリアあのあたりですから
そのあたりに広がっていくそれが紀元6世紀以降になるとイスラム教が出てくるので
イスラム社会っていう形になってここで一つ転換点なのは
ペルシアでももともとビジネスってのが発達したんだけど
イスラム社会がすごい高度な経済状況を作り出したので
ここで佐藤が一回ビジネス化するんですよね
めっちゃ儲かるやん
確かにイスラムの文化は今見てもハイテクというか
よくできたシステムを持ってたよね
制度がかなり整ったじゃないですか
それがめっちゃ国自体がでかくなるんで
もうモロッコのあたりまで北アフリカ大陸のあたりも行くし
何なら海渡って今のスペインとかポルトガルのあたりまで伝わっていっちゃう
領土になるんでね
これはもうイスラム帝国内で流通するというのが一つの側面
もう一つはこのイスラム帝国内のムスリム商人と呼ばれる商人ですね
この人たちが普通にイタリアの商人と取引をする
里を売る
いわゆる中継貿易ですよね
インドのものを一回イスラム帝国内に輸入する
それをもう一回イタリアに売るみたいな
でもイスラム経由しないとヨーロッパは無理だったでしょ
貿易自体が
まずでかすぎて
中間って言うけど中間が一番でかくない?あれ見てると
めっちゃでかい
なおかつイスラム帝国内で里を作ってるし
エジプトとかモロコとかでも作ってるんで
これはもうウハウハで儲かるわけですよ
それがしばらくの間続きますと
砂糖の普及
9世紀とか10世紀くらいになってきて
だんだんと貿易が拡大してきて
その時代にイタリアの北側の方にあるベネツヤですね
当時ベネツヤって独立した都市国家ですけど
あそこがまた同じように中間貿易でクソほど儲けるわけですね
そこも中間になるのか
古い時代っていうのは
ムスリム商人が中継貿易をしてローマ帝国内で売るみたいな
ローマ帝国ってめちゃくちゃでかかったんで
これ分裂しますよね
いろんな国が出てきた状態で
ベネツヤが西ヨーロッパ社会のいろんな国の
金持ちに売るってことで始めるんですよ
それ以前っていうかこの時代中世もそうなんですけど
当時軍より以前のフランスとかドイツのあるあたりとか
今のベルギーがあるあたりとかあっちの方は
蛮族だって言われるくらいちょっと貧しい地域なんですよ
どこが?
今の西ヨーロッパイギリスとか
スペインは別だけどフランスのあたりとかね
あっちの方って結構野蛮な人たちが住んでいる
未開の地ぐらいの認識をされてるんですよ
そんな感じなんだ
ローマとかベネツヤのイタリア半島の人から見るとですよ
大田田舎みたいな
実際西ローマ帝国滅んだ後のあのあたり
ドイツとかねあのあたりって
いろんな都市が荒廃しちゃって
何せペストで人ばかつか死んだりとかするような感じだった時代なんで
森だらけなんですよ
森だらけ?
人が人口減っちゃったから森になっていっちゃう
廃墟いっぱいだし
そういう人たちだったんだけど
徐々に徐々に復活してくる時代があって
そこにいろんな国が出てきて
その国が出てくると貧乏人とそこそこの人と
金持ちと貴族と王様みたいなのが出てくるわけじゃん
王様とか貴族とか金持ちが買ってくれるんですよ
現代と比較にならないくらいの格差社会なんで当時
貧しい人はとことん貧しいし
王様とかはクソほど金持ってるし
認識としては国の面積全部俺の庭ぐらいのイメージですからね
そういう人たちに高価な砂糖を売りつけて儲けるっていうのがベニスであったり
そういうことね
そしたらいろんな高価な使い方をするようになってくる
砂糖の塊を使って造形物作るとかね
この間言ってた何万トンのやつ
そうそうああいうことを始める
普通の料理にもいっぱい砂糖入れ始める
これは13世紀から14世紀くらいの
1200年代から1500年代くらい
日本で言ったら鎌倉時代から室町時代くらい
ちょうど日本でも料理文化が花開いて芽吹き始める時代ですよね
このくらいの時代にレシピブックというのがたくさん出るようになって
レシピブック
一番最初は砂糖を使うのは病人食だよね
薬の文脈があったから
それが1300年くらいなんだけど
1400年くらいになってくるとほとんどのレシピに砂糖使ってんじゃん
それだけ砂糖が普及した
普及した一応言っとくと上流階級だけね
上流階級だけね
一般の人たちは薬としてしか手に入れられないけど
超裕福な人とか貴族とか王様だけが甘い料理食べ始める
多分ね分量ちゃんと書いてなかったんだけど
見た感じ絶対甘いよ
そうなんだ
薬なんか食べたらうえぇってなると
マジか
カスタードとかドとかミルフィーユとかプリンとか
クッキーの甘いやつがみたいなそんな話
甘いものの進化
クッキーなんかもともとパンじゃん
パンだね
あれ甘くしたらクッキーになるわけで
その流れなの
そういう感じで捉えてるっぽいですよ
あれ主食にすると思ったらゾッとしない
いや主食にはしたくないな
そんな時代なんですよ
庶民はないよ
貴族たちがどんどん甘いもの食べてるから
当時の肖像画とかウィキとか見ると出てくるけど
王様とか王妃とかの割とぽっちゃりしてる
そうなんだ
これはもちろんね
甘味料と社会の関係性
ぽっちゃりしてることは
権力を持っていてお金を持ってる象徴なんですよ
みんな太ってる人に憧れる
ああそっか
周りが貧しくてご飯もまともにないような人がいるから
それに対してぽっちゃりが富裕層というか
そういうことです
金持ちの象徴みたいな
現代人だと細い人がモテるみたいなところがあったりとか
時代によって違うじゃないですか
日本の平安時代もそうなんだけど
こういった古い時代はぽっちゃりめの方が美人美男って言われがち
いろんなところでそういう情報見るねそれはね
健康状態いいんだもんだってどう考えたって
食い物があるから
そこに砂糖くるじゃん
めっちゃ甘いからカロリー過剰気味になってくるみたいなのがあって
それがしばらく100年くらいかな続くんですよ
そしたら途中でこれは流石に甘すぎだろっていう人が出てくるんですよ
甘すぎね
1400年代1500年代くらい日本でいうと室町戦国時代ね
この間は甘い料理が高級料理の中にバーっと入ってて
これいいよねめっちゃ甘くて美味しいよね砂糖の造形物なかったら料理って言わないよねみたいな
砂糖の造形物がなかったの
完成してないよねコースがゴールしてないでしょみたいな言い方するんだよ
途中で終わってデザートがない料理はこれはコースとしては完成してない未完成です
そういうことか
音楽とかでも曲とかでもあるじゃん最後のエンドの部分がボコって抜けてるみたいな感覚のことを言ってるんですよね
じゃあ今のコース料理の最後にデザートっていうのはこの頃からの名残みたいなのかな
まさにですこれをもって完成という概念がこの中世から近世ヨーロッパの中で生まれてくる
で本当の近世に入って16世紀の終わりから17世紀ですね1602年かな
江戸幕府が1603年なんで大体その辺
江戸幕府1603年
そのくらいの頃にこれまでの料理本見てると甘すぎやしないかと
素材云々とか調理技法じゃなくてもう砂糖とスパイスに頼りまくってんじゃん
これはどうだろうねみんなあったらそうだそうだって
お前ら甘いのそんなに好きじゃなかったみたいな
そんな無理して食べたってこと
うんてか多分やりすぎたんだと思う
やりすぎた反動ね
どっかのシリーズでもちょっと言ったけどなんか奇抜なものとか
強烈な味付けこそが高級品みたいな時代が長く続いてたんで
それって別にそんな裕福じゃない時代は良かったんだけど
社会全体が一部じゃなくて社会全体が裕福になってきて
そうすると食材も回ってくるじゃないですか
美味しい野菜とか肉とか魚とかが手に入らなくなってくる
そうすると砂糖一本に頼ったりスパイスで何とかしなくていいんじゃないっていう
そういう時代がやってくるのが1600年頃
1600年頃かな
これね多分世界的に見ても大体同時期に食料自主良くなる
同時期なの?
大体似てるこの辺この辺
確かに江戸時代も1600年頃って言ったから
そんなだって距離離れてるもんね
距離離れてる
人間の進歩の技術進歩文化進歩の速度が大体同じなのか
それとも気候の問題なのか
いろんな複合要因があるんだろうなとは思うんですけど
大体似たようなところに固まってるのは多いっていうのが僕の個人的な考え方です
そうなんだね不思議だね
これが前回までの話ですね
でそこから今日の話に行くんですよ
今日の話
ヨーロッパ社会で言ったら西の端っこ
何なら海の向こう側にあるグレートブリテン島ね
グレートブリテン島
現在の日本人の考え方はイギリスですよね
イギリスね
イギリスでどうだったのかと
イギリスやっぱ行くよね
なぜここであえてイギリスをチョイスしてるか試してみますね
別にフランスとかドイツとかベルギーとかでもいいんですけど
後の時代のことを考えると
ここで生まれたイギリス人たちの挙動が
後の世界にめちゃくちゃ影響を与えるんですよ
ああそうなの
当然ですけどアメリカ合衆国
現在のアメリカ合衆国ってのは
イギリスの植民地だったわけじゃないですか
朦朧に影響を受けるわけですよ
まあそうなるね
世界の覇権国として
大英帝国と呼ばれたイギリスがあって
一時大戦以降今度はアメリカが牛耳るぐらいの感じになってくる
だからこのイギリス系の2カ国が
砂糖文化にめちゃくちゃ影響を与えてるんですね
それを遡っても一回イギリスが
どんな風に砂糖を消費したのかな
イギリスにおける砂糖消費の歴史
ってザーッと見ていったんです
一応一通り細かく年号別に読んだんですけど
あまりおもろくないんでざっくり概要いきますね
おもろくなかったね
イギリスってやっぱり最果ての地なんで
なかなか砂糖入っていかないんですね
近いとはいえ海はまたいでるからね
ベニツヤで貿易やって薬屋が砂糖チロップ作ってたみたいな時代には
ほとんどイギリスで砂糖見られないぐらいの勢いだね
そうなんだ
そんなとこまで届いてない
そうかイギリスってそんなに
大陸側のヨーロッパとは関わりなかった?
あるんだけど遠いっすよ
遠いんだやっぱ
地中海の中でもイタリアってのはちょっと右寄りなわけですよね
右寄り?
地中海って横に長く角字みたいになってるじゃないですか
左側が切れて海に出てる感じですね
それで行くと真ん中でもちょっと東側右側なんですよね
イタリアっていう場所が
ベネツヤ商人ってのは海で回路でもって商売することが多くて
あとは陸路でそこからドイツ方面に行ったりとかするわけなんですけど
これ遠いんですよ陸で行っても海で行っても
ベネツヤからすると遠い
そうそういうことですね
なんでなかなかその文化がイギリスまで届いてなくて
もう何だろう
中世後半から近世に至るヨーロッパ文化の発展
乾電池と電球繋いでその間の電線めっちゃ長くなると光弱くなるみたいな感じ
微妙に届いてますみたいな
水道水めっちゃ遠いと弱まるみたいな
そんな感じそんな感じ
で全然届いてなかったのが1200年代くらいまで続くんですね
結構だね
結構後まで
一番多くあるのは1300年代400年代くらいになって
レシピ本とかが出てくるようになって
ちょうどなんとか長なんとか長
ハプスブルクケーとかブルボンケーとか出てくるじゃん
あの辺が出てきて各国がバトルというか
どっちが上だみたいなこと争い始める時って
お互いに婚姻政策したりとか
やってたんですよね
修行のために勉強のためにフランスに留学するとか
やっててこのシリーズのどこかでも言ったけど
今のスペインとかのあたりに
アラビア系の進んだ文化があったから
そこに留学するみたいなこともあったりしたじゃないですか
あれが人が直接移動することによって
文化が一気に混ざるタイミングが来るんですね
それが中世後半から近世に至る
14世紀から16世紀の間
海上貿易による社会経済の発展
14世紀から16世紀
1300年代だから室町時代から戦国時代の間ぐらい
日本で言ったね
その辺にいろいろ繋がりが出てきて
イギリスにも大陸側と同じような文化がバーっと出てくるんですね
もちろん王公貴族
ベネツィアから佐藤と
佐藤を使った文化を本とかと一緒にボーって輸入して
でパリからも輸入して文化をね
でイギリスで同じことやり始める
っていうのが起きていって
どんどん甘いレシピになっていって
ちょうどそのくらいがほら
ポルトガルが大西洋の真ん中に島見つけてさ
で里作り始めたりとか
1400年代の終わり1192年にコロンブスが新世界に到達とかってあるんで
ヨーロッパ人目線でいくと
輸入しなくても自前で里を用意できる世界になるんですね
そうかそうか
イギリスに佐藤が渡ったのはまだ
ポルトガルのちょっと外側で佐藤を作ってなかった頃
初めベネツィアからなんで
インドとかイスラム帝国経由で輸入したのが
ベネツィアからぐるっと回ってロンドンに行くみたいなイメージね
間パリとか経由するんだろうけど
それが新世界ができて
新体力発見してから植民地化して
佐藤を自分たちで作るようになってたら
コロンドはベネツィアが没落していって
ポルトガルが自前で佐藤を作り出すじゃん
これをイギリスが買うから近くなるんですよ単純に
しかも船の性能上がっとるし
地中海の中だけ移動する船とさ
大西洋渡ってアメリカまで行く船一緒なわけないじゃん
初めはどうやら地中海用の船で外出てったらしいけど
ヤバいよマジで
大西洋に出るっていうのは結構違うらしいね
船の作り的にも根本的に
余談だけど日本っていうのは長らく
江戸時代に船作っちゃダメって言って
あたけ船しか持ってなかったから
ベリー来た時にひっくり返るみたいなね
そうなるよね
船ないんだよ
でもあのくらいの江戸時代のような船で
外海に出ようとしてたんだよね当時
ワンチャン行けちゃったから
で島見つけてこれいけんじゃねって
船もだんだん改良していく
アラビア世界にあった先進的な科学技術とか知見を
図書館の話あったじゃない
ああいうところで
日本の地理的特徴と社会経済の発展
ペタグラスとか偉い人たちが作った
数学とか建築の術を
ヨーロッパ側で持ってって
それルネサスって言うんだけど
で船がバージョンアップされて
で外洋に出れるようになったから
ポルトガルが里を作って
それをそのまま持って帰って
いろんな国に売り捌くってことだよ
でその拠点になったのが今のベルギーにある
アントウェルペンね
ベルギーのアントウェルペン
もうベルギーだからずっと北じゃない
北海だからね
ベルギーは北海接してるの?
接してる
もう入口あたりね
であそこまで行けるってことは
当然アントウェルペンとロンドンをつなぐ
ビンなんかに造作もないことだよね
でここで入ってくるようになるっていうのが
だいたい1600年頃の話かな
1600年か
1500年代とか
その辺の話
だいたい同じ動きだんだんとキャッチアップして
揃ってくる感じなんですよ
海というか海上貿易というか
海路が開発されることによって
ヨーロッパ社会が一つにビジネスで繋がったよね
みたいな感じ
いわゆる日本でも
輸入線とか輸出線がちゃんと整備されたみたいな
そんな感じなのかな
もうアジア全体が繋がって
お互いに貿易関係が結ばれましたみたいな感じ
国土面積って言ったらね
ヨーロッパってすごい大きいようだけど
西ヨーロッパに限定すると
そんなにでかい国じゃないんだよみんな
そうなんだ
日本の方がよっぽど長くてでかいぐらいなんだよ
確かにね
今の縮尺というか
表現方法の世界地図だと
日本そんなに大きくなく映ってるけど
実際面積的にはかなり大きいんだよね
結構でかいですよ
地球儀で見るとぐるっと回して
ものさしかなんかが出てやったら
うわ日本長でかって思いますから
確かにね
1200キロだっけか
思ったんだっけか
どのくらいなんだろう
ちゃんと数字知らないですけど
例えばベルギーとスペインくらいまで入れて
本州の長さくらいじゃないですか
本州の長さで収まっちゃうんだ
そうだから北前船ってあったじゃないですか
日本海と北海道と下関繋いでる船
僕運んだりしてたやつ
あれができてるんだからできないはずないんですよ
確かに
ロンドンなんかね
ドバ海峡渡ったらすぐ向こう側だから
そんなにべらぼうな海じゃないんで
それができるようになってくる
砂糖の普及とその影響
これがちょうど海賊とかがバッコしてる時代ですよね
そうかできるのは分かっちゃったし
海上の輸送が活発になったから狙いやすいよね
この時代に自前で砂糖作れるようになったんで
砂糖の量増えるじゃないですか
自然と砂糖の価格が若干ですけど下がってくる
今までは王族と貴族くらいまであったのが
そのすぐ下の中間層ちょっと裕福な家庭くらい
スーパー金持ちなくて裕福な家庭くらいまで砂糖が届いていくようになってくる
これはイギリスに限らずヨーロッパ全体がそうなってくるって話ね
全体的になんだ
そのぐらいアントウェルペンとかのリスボンか
そこを拠点とした貿易がすごく活発だったって話ですよね
ここからイギリスとかオランダとかフランスが
俺たちも海出るんじゃいっつって
それまでスペインとポルトガルに議事られたから
俺らも植民地欲しいぜって言って出てくるんだよね
海賊力とかをオランダも海賊を囲ったりしてるから
スペインとかをボコボコに倒しに行くわけ
ポルトガルも当時ポルトガルとスペインって
一つの国に統合されてた時期もあるんで
統合されてたことあったんだ
ポルトガルちゃんとどっかで独立するんだけど
それまでの間ちょっと一緒の国というか
厳密に言うと国違うはずなんだけど
王様が同じ人だから
同じになっちゃうんでね
何ならオランダとかベルギーもそうなんだけど
オランダとベルギーもそう
スペインハプスブルーク系にまとめられてるから
そのくだり話すとめっちゃ長いから
ちょっと滑舌するけどそういう時代があったと
そこを削り取りに行くっていう感じ
削り取りに行く
西インド諸島とかカリブ海の方に出てって
ポルトガルが植民地にした島に乗り込んでって
ガーッとぶっ倒して
ここ俺たちの国につってイギリスが乗り込んでんだりとか
イギリスそういう動きすんだね
オランダとかもやってるけどね
フランスとかもやってる
無人島の征服もするし
原住民の方々がいるところに行くのもあるんだけど
ポルトガルが一回植民地支配したところ
一回上書きしていくみたいなこともやる
っていう感じで動いていくんですよね
これによってだんだんと国力増強と
不国共平主義といったら
みたいなことをやって
ガリガリに上っていくっていうのが
こっからイギリスがやることなんですよ
砂糖の料理での利用と飲料との関係
この時代まで今話した時代までは
砂糖の量が増えて
砂糖の価格が下がってきたところではあるけれども
まだ砂糖があるということは
砂糖を食べることができるっていうのは
金持ちの象徴だし
権力者の象徴なんですよ
まだ価格は下がってない
価格はちょっと下がったけど
それでも贅沢品であるみたいな
なんだろうね
すごい高級車乗ってるとか
タワマンに住んでるみたいな感じですよ要は
どうだ俺らすげー車乗ってんだろうみたいな
ちょっとあるじゃないですか
で多少
例えばクラウンならクラウンでもレクサスでも
何でもいいですけど
そういう高級車のブランドがあったとしますよね
それが量産をして
ちょっと低価格化されたとしても
そのブランドの権威ってあんまり崩れないですよね
まあ多少ならばね
これが軽自動車並みになったら崩れるけど
そりゃそうでしょ
その手前の段階なんでまだ崩れてない
でも量がある
だから砂糖を使った料理とかノリンクいいよね
みたいなので
それで人気が高まっていくんですよ
人気が高まる
ブランド力が残った状態で
ちょっと価格が下がったから
マーケットでかくなってるわけですよ
ああそういうことね
だからね
ヒエラルキーのピラミッドを想像すると
一段階広がるにつれて
市場どんどんでかくなるわけじゃないですか
でそれまでは
スーパートップの王様とその親戚と
そのちょい下の貴族まであったのが
その後のジェントリーとか
純ジェントリーって言われてる
ちょっと金持ちそうまでいくと
今までの3倍とかにどーっと増えるわけね
でここまでの話をして
次のステップに行くわけなんですよ
ここから庶民にわーっと広がっていくんだけど
今までの砂糖の広がり方って
基本食べ物と薬だったじゃないですか
そうだね
でこれが
他の国々と違う動きをするのが
厳密に言うと他の国でもあるんだけど
特にイギリスが顕著なのが
飲み物なんですね
飲み物
飲み物との組み合わせによって
むちゃくちゃ砂糖の消費が上がってくるんですよ
これがフランスでも起きるし
イタリアでも起きるし
何ならイスラーム国内で
昔から行われてるんだけど
イギリスだけが突出して伸びるんです
その飲み物っていうのが何かというと
コーヒーお茶チョコレート
お茶シリーズの時にあったね
これが砂糖の消費量の
爆発的な伸びに貢献しちゃうんですよ
エピソード終了まで
今日すでにだいぶ時間経ってるんで
この後コーヒーのところまで話して
その残りは次回かなお茶は
そんな感じかな
台本は1枚なんだけど
まだ左4分の1しか喋ってないけど
それでも35分ぐらい喋ってるからね
そうなんだ
一回切るんだったら3本になるけど
ちょっとライトにしときますか今回
振り返りで今まで最新観をかけてた人からしたら
新しい情報少なすぎて
すごい残念な感じにはなるけど
そうかもね
ちょっと振り返りなんで
もう一回整理をしておくと
薬としての砂糖みたいなのが出てきて
一部のお金持ちにとっては
薬にしか使えないような高級な甘いものを
調味料としても使えるちょっと贅沢な人がいると
そのうちにちょっと値段が下がってきたりとか
量が増えてきたりすることで
砂糖の調味料化について
だんだん調味料化していくんですよね
料理の中では調味料の扱いではなかったの?
グラデーションだと思っていて
例えば左端に薬やっこ効果
右端に調味料娯楽みたいなのがあったとすると
それがだんだんとバランスがね
8対2から7対3になって
だんだんひっくり返って
現代に来ると薬としての砂糖なんて
0点いくつとかになって
95から100に近いぐらいが
もう調味料化してるじゃないですか
このシーソーの流れなんですね
じゃあ料理に使ったといっても
薬効とかそっちメイン?
ではないと僕は感じていて
確かに調味料だと思うんです
一般庶民の下々は
薬としてしか飲めないようなもの
食べられないようなものを
俺たちは調味料として使ってるから
すげえだろって話
まあ割合の問題か
使ってる人数の
すげえ高級な布があったとするじゃないですか
シルクとかね
これさ普通一般庶民からすると
着物のこの部分にしか使えないよねとか
これで作った着物は超高級とか言ってる世界観の中で
別にどこに持っていくから
俺たち金持っていくから
俺もハンカチにしても
何なら鼻かんで吸っても惜しくないぜ
っていうぐらいの勢いで
ちょっとおかしいですけど
薬になるような貴重なものを
雑に扱える権威性みたいなのがあると
まあ嫌なやつだね普通にね
嫌なやつですよ普通に
現代でっていうか普通に考えたらね
この時代の王族ってのちょっと別格なんで
これ王権真珠説っていうとややこしくなる
それももうちょっと後に出てくる概念なんだけど
王権真珠説
当時の王様は何で偉いのかっていう議論がなされるんですよ
民衆はあんま考えてないんでしょうけど
そこそこ力を持ってる人たちからすると
俺らなんでお前に支配されなあかんねんって
関西弁で下まき始めるんですよ
知らんけど笑
急に関西弁怒られる
そうするといやいや理由が必要じゃん
これこれこういう理由で僕は君たちを支配する立場にいますと
その理由が神様に神託されたから
そういう理由なの
っていうのが王権真珠説
王権ってのは王の権利ね
真珠ってのは神様に授けられるっていう
そっちね
そういう話がだんだんと最終的にはジェームズ育成って
エリタベス城の次の王様の時に確立されるんだけど
その考え方って結構昔からあって
そうなんだ
俺たちはカトリックの守護者だから
みたいな感じで俺たちはその考えにのっとって
君たちを正しい方向に導くためにいますよ
偉いでしょっていう
そういう感じで
だから当然俺らはそれぐらいの富もらってもいいよね
そういうことか
家同士の勢力争い
でもあれね国と国の争いじゃなくて
家と家の争いだからね
家と家
ハプスブルク系とかブルボン系とか
途中からメディチ系とか
デューダー帳とか何とか帳何とか帳って
いろんな名前が出てくるじゃん
イギリスのデューダー帳とか
いろんなとこで何とか帳って出てくるけど
その何とか帳ってのはだいたい何々系だからね
でその家同士で政策を結んで
どっちが強いだ偉いだ金持ってるだ
っていうのをガチャガチャガチャガチャやってる感じ
国の線引きで考えるとややこしいんで
確かにね
どこの会かで会ったよね
ビールか
それまで知らなかったからね
政治とかが一番上かと思ってたんだけど
その上にもう
家があって
ちょっと調べるとすごい影響力持ってるじゃん
世界三分割か四分割でいいんじゃねえ
っていうぐらいの権力を持ってるからさ
これか裏の社会みたいなイメージ
そうなんですよ
さっき砂糖の使われ方が
薬から調味料へグラデーションで動きますよって話したじゃないですか
これがそれぞれの階層で起こるイメージね
階層
王族ぐらいの天空人的な人たちは
早いタイミングでもうちょっと調味料化したし
貴族はそれに順次る形だし
金持ち層ぐらいになるともう少し遅れてからだんだん調味料化するし
庶民になったらかなり後になってから
薬の世界から調味料化していくっていう
なだれのように遅れてダダダダダって
ドミノ倒しで動いていくような世界観ですね
そうなんだね
最後の庶民のとこに行ってバコーンって加速させたのは
背景としては政治とか貿易とか
社会が広がったっていうのもあるし
庶民に広がったタイミングでドリンクっていうものが
起爆剤になって一気に広がっていくっていうのは
今日話したかったんだけど届かなかったんで次回ですね
すいません振り返り長すぎたわ
まあまあやってよくわかったよある程度
わかった?
ある程度っていうかだいぶわかった
ということで今回は第一リスナーのタクローさんからの
質問に回答する回でしたと
本当にリスナーさんからしたらいい迷惑だよな
わかってるよという方は今回は本当パスですね
それ冒頭言わんといけなかったね
そうですね失礼しました
ということで今回はこの辺で終わりたいと思います
ありがとうございました
ありがとうございました
39:53

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