1. たべものラジオ 〜食を面白く学ぶ〜
  2. #155 (s19-8)【砂糖を喰らう】..
2023-03-22 37:14

#155 (s19-8)【砂糖を喰らう】(前編)古代インドとアラブイスラーム社会

砂糖の大量使用!?

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砂糖の広がりとビジネス
タベモノラジオ タベモノラジオのカチャ料理ムとムトータクローとムトータローです
このラジオは少し変わった経歴の料理人兄弟が食べ物の知られた世界をちょっと変わった視点 から学んでいくラジオ番組です
はい えーと
冒頭特にないのかよ ありました
50万回再生達成しました おぉー
すごい それは本数が多いからでは まあね本数が150本超えたんでね
あのまあ行くよね多分ね まあ普通にやってると行くかな
と思ってるけど他のなんかポッドキャストの再生回数をちゃんと見たこともないし あれなんだけど
多いのか少ないのかよくわかんないけど うーんまあまあ計算してもまあ平均3000回ぐらい
まあ合ってると思うけどねあの正直 そうっすかね、そんなにバラエティ食濃いわけでもないし
あの人気の歴史カテゴリーでもないし まあねまあちょっと変な人が多いというか変な人ほいほいみたいになってるね
ですか? だと思うよサポーターさん見ててもそう思うもん
はいそうっすかね なんともノーコメントで
だいぶね今日もちょっと疲れてテンション上がんないですけど上げていきましょうか はい声張っていきましょう
声張っていきましょうかねー 近い
どこにテンション持っていけばいいのか全然わかんないけど 本編始まったらなんとかなるよ
そうなの? 自然に上がるんじゃない? あーそうだといいね あの今日本編だから
あーそっか まあそのこと心は後でちゃんと話します
ギョクギョクだよ では本編いきたいとおもいます
はいでは前回の続きですで今回は はいみな砂糖食べてますか
どういう質問? ちょっと待って砂糖食べてますか?
今回の砂糖のシリーズですね 初回の概要回の時にもお話ししましたけど
砂糖に魅せられた欲望と権力の物語みたいなね タイトルつけてましたけども
ほぼ背景しか喋ってないんですよ あーそうなんだ
概要回の次にまず砂糖って何者かっていうね スクロースの話しましたよね
次は砂糖黄皮ってなんだっていうのと インドで始まったよって話しました
で砂糖って儲かるのっていうことで ペルシアアラビア世界でビジネスとしてすごい広がっていったよっていう話をしました
それが地中海世界に移っていって ベネツヤ商人が没効していって
大西洋に飛び出ていったよということをお話ししました これはあくまでも砂糖をめぐる生産とビジネスの話と広がりの背景しか話をしてないんですね
砂糖の歴史と食べ方の変遷
皆さんよく思い出してください 食べ物ラジオですから大体食べ物の食べられ方がどのように変遷してきたかがメインストリームなんです
確かにね 最近歴史ラジオかなとちょっと思ってはいたんだけど
ちょっと長めに背景をやったというのが事実です ちょっと長めなのあれ
お寿司の回なんかね寿司の形がこう変わっていってこんな風に食べられるようになりましたよってことをやったので
いい加減砂糖も混同に戻りまして みんな砂糖をどのように食べてきたのかというところをお話ししようかなと思います
はいということで砂糖シリーズ本編スタートです おいやっと?
やっと やっとすぎないそれは もうちょっと長かったですけどね 長かったね 今日で8本目ですか
8本目かな 8本目だね 8本目にしてやっと登場です
長かったよ 特に前回と前々回はもう俺の中でもほとんど歴史だったもんね
特にあの前回は台本の外の話してますからね まあね
なんか海賊の話とかしたような気がするし 海賊のワンピースのね
名前の由来みたいなところで ドレイクとかね ドレイクとかあれはすげー面白かったよ
全く砂糖関係ないとこ行っちゃったけどね そうだねあのなんだろう公開中にアルコール中毒になってる
あのくだりが面白かった あのままドレイクなんか ドレイク海賊団確か
アメリカ大陸をぐるっと回って太平洋側に行って スペイン所有のポトフ銀山を襲った挙句にそのまま北上してなぜか太平洋を渡ってますからね
フィリピンのあたりを経由して なんと逆回り航路で世界一周しちゃうんでドレイク海賊団
そうなんだ インドネシアかフィリピンかどこかあのあたりでは
スペイン料から奪ってきた銀を種銭にして そこで砂糖とかスパイスとかハブとか買うんですよ
であと他の地域ではだいたい他の国の船をボコボコに襲って 奪ってそれをイギリスに持って帰る
だからブリストルで英雄ドレイクの銅像が立つわけですよ 世界一周してるんでね
今日そっちやる? やんないそれちゃんと勉強してないからあれ読んだだけでメモすら取ってないで今記憶で喋ってるからね
名前忘れちゃうよもう他 あのでも記憶で喋ってる時の方がねあの生き生きしてたけどな
だって端折ってるし性格性変えててもまあいいやっていう雑差があるからね
まあねまあまあいきますよだってあんまやってるとまた時間長くなっちゃうんでね
これあれだよ前説でやるやつだこの今の会話 そうだね
ということで本編いきます
なんかやんの
ということで砂糖を食らうですが砂糖もですねゴタブンに漏れず薬だったという話ですね
薬だったまあやっぱりなっていう感じだねここまで来ると
またかで一方でですねちゃんと砂糖は砂糖として甘味料として認知をされています
それがね地域とか時代によってこの地域この時代ではほぼほぼ薬としてしか扱われてないよねっていう時もある
別の地域でもっと古い時代なのに社会背景が違うせいでイメージ言ったら6割薬だけど4ぐらいはお菓子だよねみたいな感じで捉えてる地域もある
でそれこそそうだな地中海で没航してた頃っていうのはあくまでもヨーロッパの南の方だけがまとめに砂糖入手できてるんで
北部のドイツだとかあとイギリスあたりだとまだまだ砂糖がまともに行き渡っていないから砂糖はほぼ100%薬だと思ってるみたいなね時代もやっぱりあるんですよ
砂糖の階級と所得による利用の違い
このグラデーションがあちこちの地域と時代で起こっているのでそれがどんな風に違うのかなっていうのを今日見ていくのは一つですね
であともう一つの見方ですね誰が食べているか
誰が食べてるか?
ざっくり言うと上流階級の方が先に手を出すわけですよ
まあそうだね
王公貴族権力があって金があるでその次にだいたい広がっていくのは裕福な大商人と裕福な家庭で最終的に庶民に行ってから貧乏人に行くんですね
で今日のお話の中では貧乏人にもあれはなかなか届かないです
で貧乏人が砂糖を食べられるようになってくるっていうのは実は今回のシリーズではなくていくと次か次ぐらいにやっとですね
それまではまあいいとこ一般庶民の中流階級程度までっていうのが普通でしたというのもこれもやっぱ社会と時代によって違ってくるっていう感じですね
でその広がり方も晴れの日だけの食べ方だよ普段は食べてないよ
あとは家には置いてないけど外食することはできる
ジュース飲むことができるみたいなね買い食い的なものとあとは広がり方としては完全に日常化してキッチンに必ずあるみたいなものなんですね
でこれらを総合してずっと見ていくんですけどもキーワードが一つあってですね
やっぱり砂糖というのは長い歴史の中で贅沢と権力の象徴であって富の証であるということはもう普遍的にずっと古代から近世くらいまで続いてくるんですね
そんな感じの流れを今日は食べ物自体を見ながらどんな食べられ方をしたのかっていうのを見ながらお話をしていきますここまでが前段ですね
これが分かったところでまず早速ですがとりあえずインドでどういうふうに砂糖を食べてたかいきましょうか
そっちの方がわかりやすいんで記録に残ってるんでめっちゃわかりやすいのはもう何年とかっていう時限でわかんないんですけど期限前なんで
デーツっていう夏目矢市で作られたワインがあるんですね
これ多分ねビールのシリーズのすげー初期の回に出てるはず
夏目矢市のワインがあってそれペルシア地方でも飲まれてるんだけどね
ビールのシリーズだと割と貧乏人ほぼドマーではいけないけど一般庶民くらいになるとビールが飲めないんで夏目矢市のワイン飲んでたよみたいな話をしたと思うんですけどそれですね
この夏目矢市のワインが味わかんないんでどういう理由かわかんないんですけど砂糖入れて飲んでますね
あとねもうこの時代にちゃんとフルーツジュースがあってフルーツジュースってあれ絞っただけだとそんなに甘み強くなかったりするじゃないですか
だから砂糖入れてる
期限前から期限100年とか200年の時点でだいたいそういうことをインドではもうやってます
もうやってるんだね
あとね砂糖水を作ります
砂糖水を
砂糖溶かしただけ
砂糖を溶かしてで飲む
終わり?
マハーバーシャのレシピとパンチャ
なんだけどそれだけだとなんとなく味気ないじゃん甘くて美味しいけど
だからそこにね花を入れたりとかハーブで香りをつけて美味しく飲むと
すごくないこれ
やよい時代以前の話だよこれ
やよい時代以前?
以前の話よ
そんな前からの?
やってます
甘いっていうのは美味しかったんだね
縄文時代ぐらい日本でいうと期限前300年とか400年の話なんで
このシリーズの中で期限前400年から200年頃の間のどこかで書物に砂糖のレシピ載ってたよって話したの覚えてますかね?
あったね
第2話か3話かその辺
なんだっけ国の書籍
カウテリアが書いたアルタシャーストの実理論とね
もう一つがサンスクリット語の文法書であるマハーバーシャ
文法書で
そう文法書の方ですね
でその時はねマハーバーシャっていう文法書に載ってたよしか話してないんですけど
実際にどんなレシピが載ってたかって話なんですよ
今言った3つも載ってるんですけど
一番有名になったのは何の因果か分からないけど
いろんな変遷があって有名になっちゃったレシピがあるんですよ
マハーバーシャに載ってるレシピその名はパンチャと言います
パンチャなんか大手ならん感じで俺知ってんのそれなんか
なんか聞いたことありますよねある人あるかもしれないですけど
パンチャというのはサンスクリット語で数字の5という意味ですね
でこの5っていうのは5種類の食材を混ぜることで作られたもののことを指してるんで
5という意味でパンチャと言われています
でこれね食べ物ラジオの本編シリーズではないんですけど
番外編なのかななんかお試しゼロ回っていう
ゼロ回で一番最初に一番聞かれるやつね
あれ本当は僕らが出すつもりなく食べ物ラジオのテストとして撮ったやつね
そうだねテストだったね
試しに撮ってみるかっていうそこでお話をしてるんですけど
それがパンチャですね
でパンチャの中身その時も話をしてないんですけど中身せっかくなんで言いましょうか
これが分かると作れるんで
牛乳
いきなり牛乳なんだ
イントちゃんが牛乳この頃から使われてるんで
牛乳とすりごま
お米ご飯ね
スパイス
砂糖
割とドロッとしてる流動食みたいな感じね
イメージしてたパンチャはそんな感じじゃなかった
もっとサラッとしてるのかと思ったけど
どちらかっていうとね薬的な栄養価が高くて体力回復してくれる食べ物的な
プロテインみたいな感じ
もっと美味しいと思うけどこれ見た感じね
だって牛乳とごまでお米も多分ね
普通に炊くんですよお粥みたいになるんで
ドロドロになってるんで
それに別にスパイスイコル胡椒じゃないんで
いくつかのスパイス入れて砂糖で旨味をつけていったら
割と美味しいイメージですけどね
この5種類混ぜてるものっていうのが
インド、アラブイスラーム社会と砂糖の食べ方の誤解
なんと17世紀ですね
1600年代になって
とんでもない誤解を生んでいくわけですよね
とんでもない誤解
これねなんでそうなったのか分かんないですけど
僕の勘ではおそらくさっき言ったの砂糖水に花とか
フルーツジュースに砂糖と
このっていう飲み方と
パンチャがごっちゃになってイギリス人に伝わってしまったんではないかと
僕は思ってるんですね
イギリスにたどり着いた頃には名前がフルーツパンチに変わる
フルーツがくっついた
パンチャをフルーツで作りましたよって話
あーそういうことね
スパイスだけしさ
そもそも米ねイギリスなんかほとんどね
なんでパンチャをフルーツで作りましたよっていうことで
組み合わせがなんかいろんな果物と
酒と
なんていうかな
急に酒入ってくんだよな
酒はあれじゃないの水がないっていう
のかもしれないね
まんまなのかね
でスパイスと砂糖ここ一緒だね
まあねベースは一緒
ベースはどれか分からないけど
まあ甘けりゃいいんじゃない
知らんけど
雑だな
雑な伝来してるもん
まあねじゃなきゃこんなフルーツパンチみたいにならんもんね
ならないですよ
パンチャですね
このフルーツパンチっていうのはもともとねお酒だった
これがアルコールがないものに変わってくるのはもう少し後の話
18世紀19世紀ぐらいに変わってくるんですけど
オランダ式ポンスから日本の料理に
でこのフルーツパンチのパンチの部分が
オランダ語読みをするとポンスになるんですね
オランダ語読みか
確かにそう言ってたね
でこのオランダが日本にやってきます
1600年代ですね
置いて始めます
その時にこのオランダ辞込みのポンスが
日本に伝わります
なんでそんな迂回したんっていうやつね
そうね
迂回どこじゃないんだよね
逆走してんの一回ね
ちなみにですけど5世紀か6世紀ぐらいに
このパンチャはちゃんと中国にも伝わってますからね
中国に伝わっている
インドからな
インドから
直接ね
シャルバーダとかいうその中央アジアの砂糖の使い方は
当然ながらインドから中国に行ってるんですけど
そこからではなくなぜかオランダからやってきてる
でこのポンスのというのはね
1699年くらいの書物に記録が残っていて
それに作り方が載ってる
そうなんだ
オランダ式ポンス作り方
焼酎1に対して水2
もうなんかちょっと変わってるね
ただの水割りだよね
水割りに砂糖を入れて
ナツメグを入れます
フルーツパンチっちゃパンチかな
スパイスがない代わりにフルーツはナツメグが1つ
そこ日本酒じゃないんだね
焼酎なんだね
日本酒じゃない
多分オランダで作られてたものが上流酒だったとか
そういうことじゃないですか
そういうことか
水割りに砂糖入れてナツメグ入れたら
オランダ式ポンスできるねっていう
ここ日本酒だったらもとなパンチャーの
米入りっていうのにちょっと戻るだろうね
そこか確かに確かに
原型にちょっと戻ったはずなのに
焼酎にしたから余計転んじゃったけど
そっからさらに転ぶんですよ
ナツメグじゃなくて
多分ですよ
これちょっと僕の想像なんですけど
最も当時ありふれていた果物といえば
クネンボーなんですよね
クネンボーか
みかん系の
みかんそういえば当時の柑橘類
柑橘類ね
そのほうがうまいなってことになって
レモンサワー酢から言ってみれば
炭酸入ってるだけで
焼酎でしょ
砂糖で甘味つけて
焼酎自体が糖分ないからもともと
砂糖入れて
炭酸入ってないけど
柑橘絞ったら
ただのレモンサワーじゃん
気の抜けたね
ただの美味しいレモンサワー
こっちいけるねみたいな話になって
なんだ広がってきたんじゃないかな
って予想してるんですよ
この後分かってるのが
どういうわけか
酸味のある果汁を使ったものっていうのが
イコールポン酢っていう誤解が発生をして
気がついたら
果汁のことをポン酢って言い出すんですよ
果汁のことを
そう果汁自体のことをね
クネンボーかなんか分からないですけど
絞った果汁のことをポン酢って
呼び始めちゃうやつが出てきて
当時辞書とかないんで
広まっちゃうんですね
ポン酢と砂糖の広がりと変遷
高等でね
なんとなくそれがポン酢だポン酢だっていうことで
当時の日本ってのは酢味噌とか
酢醤油とかがありますから
もうあったの?
あるんですよ
刺身なんか酢醤油とか酢味噌で食ってますからね
じゃあ同じ酢だったら
ポン酢と醤油合わせたら
美味いんじゃねえのって言って
登場したのがポン酢醤油で
それが生ってポン酢醤油になって
それが昭和の間ずっとポン酢醤油で来たはずなのに
いつの間にかですよ
昭和の終わりから平成くらいになったら
ポン酢の酢が漢字で酢って置き換わって
なんだそれってなってるっていうのが現在のポン酢
砂糖の一般化
っていう
元はこのマハーバーシャに書かれてたパンチャなんですよね
そんな話をちょっと小ネタですわ
プロテインドリンクがポン酢に行くっていうくらい違うもんね
しかも間がおかしいんだよね
いろいろおかしい
なんか一つ思ったのは
最後は焼酎じゃなくて日本酒だったら
ポン酢はもしかしたら誕生しないかもしれない
系統が変わっちゃうからね
柑橘合わせようってなっていかないんじゃない
どうなんだろうね
わかんないよ謎だよ
もしかしたらやったかもしれないよ
酒なしの方がうまいんじゃねって言い出すやついるかもしれない
まあね
知らん
キリがねえなあ
ちょっとこれはねもう証拠が何かあるわけじゃないので
飛び飛びなんですよ
飛び飛びって
残ってる記録が飛び飛びなんですよ時代が
ああそういうことね
その間埋める記録ないんでわかんないっていうだけですね
まあ誰かがやったんだよ
なんかもう砂糖関係なくなっちゃったよねっていうのもあるんだけど
砂糖消えてるしなほぼほぼね
インドっていうのはもともと紀元前から砂糖を
薬というか栄養ドリンク的に扱ってた部分もありつつ
ワインに砂糖を入れたりとかフルーツジュースを美味しく飲むための調味料としても使われている
こんなスタートですね
ただ気をつけなきゃいけないのがやっぱり古代ですからまだ
料理には使われてない
使われてないんだ
あまり文献上見ることができない一番料理っぽいのがパンチャかな
そこから1000年くらいした頃ですね
13世紀くらいになると社会に一般化して広まっていきます
13世紀
日本で言うと鎌倉時代くらい
1200年代くらいになるとほとんどの家庭で当たり前のように砂糖を使えるようになってくる
今日ちょっと話カットしちゃったんですけど
実は中国もだいたい同じくらいの時期に一般化してくる
そこは同じくらいなんだ
宗の時代の中国の南側とか東側
南部とか東側の沿岸あたりでは
当然南部の方が砂糖取れるんで中国で行くと
暖かいからね
北部の方は砂糖取れないんで
牧草みたいなもんでしょ
牧草地でしょそこは
寒すぎて取れないんでやっぱ取れるところだとそうなるんだなっていう話ですね
インドも山地だから比較的早い時代
これでも早い時代に一般化した方
そうなんだ
古代インドの砂糖文化
日本で一般化するのはもう少し後の話なんで
そっちの東側行かずに西側広がっていきましょう
アラブ・イスラーム社会
西側ね戻ってきた感はあるけど
メソポタミアね
陸続きずっと左に行きますという話です
細かいところちょっとカットしちゃったんですけど
10世紀900年代ですね
平安時代です日本で行くと
枕草子とか現地物語とか
ああいう世界くらいの時代感ですね
に料理書が残ってるんですけど
その料理書に載っているレシピのうち
80種類以上が砂糖を使ったものが載ってると
そんなにあるんだ
砂糖を使ったレシピが80種類あったよっていうのが分かってます
大根のレシピ100人作れるようになるかもね
調味料がね
日本人だって醤油のレシピって言ったら
醤油使ったレシピだったらいいんでしょ
1000くらい出てくるから
片っ端からかければ終わりだからね
砂糖だから
塩並みにいっぱいあるはず
結構今でも続いてるなって感じるものがあるんで
レシピ紹介しましょうかね
砂糖をまぶしたアーモンドやくるみ
砂糖をまぶしたやつね
今でもありそうだよ
普通に売ってるよね
あとクッキー
売ってるねっていうか普通によく食べるね
クラッカー
プリン
あと小さいパイ屋さんとか行ったら小型のパイ売ってるじゃん
小さいパイ
あんなかに砂糖漬けになった果物がポンって入ってるやつあるでしょ
あるね
お菓子でも袋詰めで小包装になってるやつとかあるよね
あれ
あれがもうある
そうなんだ
この時代のその料理書に書いてある
あともう一つはミルフィーユを作ってさ
それにバターを染み込ませといてね
しっとりさせて
その上に蜜をかける
砂糖溶かした蜜をトローンとかける
ホットケーキみたいなイメージ
というような甘いお菓子が出てきてます
ホットケーキみたいな
どうやら一番人気は
パイのやつとこのミルフィーユが大人気だったっぽい
パン的なコースもあるよね
お菓子とかね
おそらくバザールやそういった宿泊施設とか
チャイハーネとか空いたところで食べられたんじゃないかなっていう風に言われてますね
アラブ・イスラーム社会における砂糖文化
バザールでめちゃくちゃ人気だったドリンクがあってですね
それ砂糖漬かれてた甘い飲み物なんですよ
砂糖漬かれた甘い飲み物
使ってるやつは当然甘いですけど
まんまだなと思った
その名もシャルバート
シャルバート
内緒はシャルバートどっちでもいいですよ
発音が違うだけなんで
聞いたことありますよね
この間聞かなかったかな
シャルバート
これ多分概要欄でもちょっとお話ししてるんですが
シャルバートのことをちゃんとお話ししたのは
10話前の
冷やす技術のお話
つまりこのシャルバートというのはですね
甘いだけではなくて冷たいんですよ
冷たいね
キンキンに冷えてるんです
フラワーオイルとか
スパイスで味を入れて
水に氷が入っていて
砂糖で甘みがついていると
何がすごいって
これ改めて考えると分かるんですけど
やっぱりまだね
砂糖っていうのは贅沢品であることは間違いないんですよ
10世紀なんで
その時代の氷もやっぱり
氷を作るっていう技術がない
やっとこそあったようなところなんで
氷を作れる
詳しくは言わないですけどヤフチャールっていう説があるんですね
このヤフチャールを持っていられる人っていうのは
大商人かもっと上の貴族とか
そういう人しか持てないですね
つまり砂糖と氷が同時に手に入る人って
やばいわけですよ
この両方が揃う社会も
ほとんど見られない
冷やすために
仰ぎまくってた時代でしょ
仰ぎまったのは
ムペンパ効果を利用してたとかいうのは
エジプトの方ね
ヤフチャールはイスラム世界のやつで
レンガみたいなのに薄く水を撒いておいて
深夜に冷たいところで冷えるっていう
建物の北側の方に壁を作って影作って
放射冷却でもって一気に冷やすことで氷ができる
地下水を使った
冷風が入ってくるような室を作っておいて
その中に氷を溜め込んでおいて
それを割って運び出して氷を売るっていう
ビジネスをやってる時代ですね
これも繰り返しになるんでさらっといきますけど
砂糖文化の広がりと変容
このシャルバートがイタリアに渡って
ソルベット英語読みするとシャーベットになるんですね
ちょっとここで気を付けて頂きたいのは
冷やす技術の話をしてる時には
イタリア方面に渡ってソルベットになりましたよとか
フランス行ってあとイギリス行きましたよ
サラーって言ったんですけど
前回までの話分かります?
なぜイタリアなのかっていうのは
前回までの話
このサトウのシリーズを振り返るとですね
イスラム帝国アラビア社会の中で
大人気だった飲み物のシャーベットが
まず真っ先にイタリアに行ったっていう言葉ですよ
つまりベネツヤだって話なんです
商人がいたのか
ベネツヤがムスリム商人と繋がって
貿易をしていたわけなので
行った先が他の国ではなく真っ先にベネツヤに行くんですね
そういうことね
だからイタリアなんですよ
イタリアと言ってるけど正確にはベネツヤ
もうピンポイント
っていう話ですね
繋がったね
商人やっぱ強かったよね
おそらくなんですけど
このシャーベットもそのルーツは
インドから来てるんじゃないかなって考えられますよね
さっき言いましたね
インドで砂糖水に花とかハーブで香り付け
それがイスラムの世界に来たらただ冷やされるようになった
スパイスを入れるっていう発想も
パンチャーとかの影響があるでしょうね
それがシャーベットになってきましたっていう
そうね基本なんか中国を除くとスパイス入れるって言ったら
だいたいインド発祥だよね
そうね
じゃない全部聞いても全部スタートだいたいインドじゃん
まあ生産地だからね
砂糖の起源と広がり
他にあんまりあんな種類ない
だからさそう考えると食文化の源流っていう
あの辺りなんだよねやっぱり
そうねインドとアンデスカ
そうね
南米か
南米アメリカ大陸特に中南米と
あとはインドからペルシャ湾あたり
そうだねあったかいってことは当時はすごい都合が良かった
植物たちにとってね
この辺がだんだん見えてくると
現在世界三大料理の中にトルコ料理が含まれている理由が見えてきますよね
ああまあまああの帯状だね
そうそうなんです
そうかまあ日本はギリギリ引っかかってるっていうところもあるよね
そうですね
日本はまたちょっと特殊なんですけど
それは今回は話しませんまたいずれやりましょう
これねちょっとあのイスラム社会お話戻しますね
砂糖は砂糖でこうある程度一般化まではいかないけど
売り子さんが来てねシャルバートとか売ってくれるんで
ドリンクとして小さい粒に分けてもらってごくごく飲むっていうことができるんで
まあそうだなキャラバンの人たちとかね
ああいう人たちは普通に買って飲んでた可能性ありますよね
ラクダ引き連れて歩いてる人たちね
公園みたいなところに座って買い物に来てる人が
それを楽しむっていうこともあったかなっていうふうに言われてるんですね
で一方でやっぱり高級品ではあるので
金持ちたちはやること違うんですよ
違うんだ
アラビア社会ってクッソ広いじゃないですか
イスラム帝国ってエジプトとかあっちの方までずーっと行きますよね
エジプトからね
モロッコの方までずーっと行ってスペインの南側まで全部
っていう話を何回か前にしたと思うんですけど
あの社会全体がそんな感じだと思ってください
シャルバートで氷が手に入る入らないはありますよもちろん
モロッコのとか行っちゃったら氷入るのかなみたいなのはあるんですけど
でもシャルバートっぽいものは横に長い大帝国全域に広がっているんですよ
同じ国で横にキャラバンが移動するんで
映っていくじゃないですか
っていう感じでみんなやってるんですよ
アラブイスラーム社会においての砂糖の位置づけ
それぞれのところに領主みたいな人がいて
高級官僚みたいな人たちがいて
その人たちは金持ちなんですよ
その中のトップクラスになると
そうですねだいたい1日あたりに消費する砂糖が
450キロってよくわかんないことになるんですよ
450キロ
1日ですね
今スーパーで売ってる白砂糖売ってますね
1キロ1袋であれ450袋が1日で消えるっていう
何人で食べるの?
こんなに市場にいっぱいいるんじゃない?高級官僚ぐらいになると
いるにしても450キロはやばいでしょ
何でそうなったかわからない
出てますからね
それが毎日
あと気持ちがわけわかんなくなっちゃったんですけど
皆さん想像してくださいね
11世紀エジプトの皇冠のお祝いの宴会がありました
砂糖の消費と役割
いろんな人が来ますパーティーでやってますと
お菓子とか食べ物とかビールとかブワーッと出てます
ここで消費された砂糖の量が20トンです
ちょっと想像してみて
すごい想定と違う桁が来たな今
2トンとかなら1トンとかならいいけど
桁間違った?じゃあ2万キロで
2万キロでしょもっとおかしいじゃん
バグってんじゃん
2万キロ消費しました
どっから突っ込んでるんだろう
なんでかっていうとね
種明かししちゃうと砂糖で彫刻作ってるんですよ
でもよって
でも結構ね
例えば砂糖の彫刻っていうイメージ作るかな
何がいいんだろう砂糖菓子で
誕生日ケーキとかクリスマスケーキの上に
サンタクロースとかの乗るじゃないですか
ああいう感じでもっとリアリティがあって
もっとデザインチックでっていうのを作ってるんですね
押し固めてってこと
押し固めたり彫刻師が彫ったりとか
微調整をしてすごい美しい造形を作ったらしいですよ
お城の形を完全に彫り切るとかね
像をリアルに表現するとか
ライオンとかやばないあのたてがみ
たてがみはやばいね
砂とかそういうのもやるし
兵隊とか大砲とか船とか
もうちょっと後の時代になると大砲がちゃんと
ドンって撃つとかね
そういうギミックが入ってくるよくわかんないけど
どうやってやってるか知らないけど
全然想像つかない
なので宿縁になると
そういうのがずらずらって出るんですけど
大体他の宴会の記録を見ると
1体2キロ弱の彫刻
これを5万体
それは砂糖なくなるよ
想像の限り使うよ
っていうような感じのことを
イスラム帝国ぐらいの時代感の中でやってます
本当何やってんだろうね
それだけ権力の富の象徴なんだよ
砂糖が
すごくないって
めちゃくちゃ高級品だよ
それをかき集めて
20トン分の砂糖の造形物がある
うわーこの人マジすげーみたいな
ちょっと変わった保管の仕方だよね砂糖の
見せびらかす保管方法みたいな
見せびらかすためなのかな
今でもやろうと思ったら
例えばファグラとかキャビアとか
そういうのブワーッと
ナリティンチックにやる人いるじゃないですか
俺金持ってるぜアピール
ダンペリバンバン開けろみたいな
あれを全部砂糖で表現するとかもある
ここに当時高級だったワインとかもバンバン入ってくるんで
ワインも高級か
俺はすげーぞっていう感じだったのが
アラブイスラム社会
なんかアリいっぱいきそうだね
そんなにあったらどうするんだろうね
どうするんだろうね
下にボロボロ落とすもんね
そこはほら使用人が頑張るんじゃない
そうか頑張るのか
すごいたくさん人使ってる気がするよ
大人クラスだから
使ってるんだろうけどさ
大変だなと思って
これに憧れる人たちがいるわけだ
憧れるんだ
いいなすっげーな
俺たちもあなりてえな
いうベンチャースピリットあふれてる人たちがいるわけですよ
俺もヒルズ住むぜみたいな
高層ビルの最上階住むぜくらいの
佐藤の文化の移動先
今のヒルズの最上階イコール佐藤の彫刻いっぱいなんだ
そんなイメージね
すげーな俺もやるぜみたいな人たちが出てくるのが
地中海あたりでバトルってことになっていくわけです
一番最初に映っていく
佐藤の文化がお引越ししていく先っていうのが
イタリア特に北イタリアですね
ベネチアとかフィレンテとかジェノバとか
あのあたりになるって話です
じゃあそのイタリアっていうのは
佐藤どのように見てきたかっていうのをちょっとだけ見ていきましょう
最初期は
37:14

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スクロール