前回に引き続き、調理家電の進化を観察、考察していきます。
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サマリー
料理の現場では、フードエコシステムの進化や家庭での食材利用に関するさまざまなアイデアが展開されています。また、調理家電の進化や包丁のメンテナンスについての新しい視点も示されています。このエピソードでは、陸上養殖や料理の現場での革新が語られ、特にキッチンの使い勝手や調理器具の発展が取り上げられています。さらに、実際の料理イベントを通じて、参加者が直面した課題や新しい食材の可能性についての考察も行われています。フードテックの進化には、多様な料理人の知識と経験を取り入れることが重要であり、特にKDCのような革新的なコワーキングスペースが、料理の現場に新しいアイデアとイノベーションをもたらしています。
フードエコシステムの進化
たべものインテグラル。
あれかもですね、今ふと思ったんですけど、
日本はフードエコシステムが高度に進化しすぎているのかもわかんないですね。
例えば、豆腐自分で作りゃ作れるんですけど、あんま作ろうと思ってないじゃないですか。
そうですね。
なんなら自分で作るより、豆腐屋さんに任せた方がうまいし安いしって思ってると、
作ろうという意識すら消えてしまうとか、
味噌でも醤油でももちろんそんな感じになってるから、
あんまりコンシューマー向けに売れていかないとか、はるかもわかんないですね。
それは世界的に見てどうなんだろうな。
今思いましたけど、なんかそういうチーズ屋さんみたいなものっていうのができやすくなるんですよね。
こういうちょっとプロシューマー向けというか、アマチュアとプロの間をつくようなこういう家電とかがあると。
レストランとかまで高度なことはできないし、スーパーとかまでは作らないけど、チーズだけを売るとか、
なんかそういう形態がもっとできてきてもいいんだろうけれども。
これチーズなんかそうですね。キッチンカーとかで売ってても良さそうだな。
オリジナルチーズとか。
あとそのうちにこれ本当に流行ったらオリジナルチーズレシピ集みたいな食べログが出すみたいな。
食べログ?違うな。クックパッドか。クックパッドが出すようなものができるかもわかんないし。
面白いかもしれない。
もしかしたら楽堂の現場の近くでそういうこともできるかもしれないし。
なんか色々アイデアは広がるし、それによって解決できる。
調理家電の進化
なんかフードロスの削減とか色々できそうだとは思うんですけど。
あとあれですね。今ふと思いついたんですけどね。家庭でチーズ作ったら必ずホエーが出るじゃないですか。
人によっては捨てちゃおうっていう人もいるかもわかんないですけど、多くの人ってこのホエーどうにかしようって思う気がするんですよね。
そうするとこのホエーを使った料理が何かできないかなっていう意識が働くと思うので、
今産業ではホエーをこうしてあしてとか、かぜんを固めて何かにするとか色々やってますけど、
違うロスの削減の仕方とかが生まれる気もしますね。
なんとなくセリザーさんの言ってたことがこの辺にも僕頭の中にちらちらよぎってくるんですよね。
生産現場を短にするみたいなとこでね。面白いかもしれない。
手元で増やせればその分輸送コスト自体は減るからね。
問題なのが各家庭の量産しないがゆえの個別に作るからエネルギーコストが上がるっていう。
その問題さえ解決できれば。
確かに。本当だ。そうだね。
現在量でまとめて届けたほうが安い気がせんでもないけど。
AIが全部その辺調整してくれればね。難しいところ。その最終工程の過程での調理を。
なるほどね。
でも最近はみんなガスコンロ、普通のガスコンロでもね温度あれで一定以上上がらないようにセンサー付いたりするもんね。
そうだね。最近のガスコンロ超優秀ですからね。
びっくりしたよ。リフォームした後にね。何年か前にうちでリフォームしたじゃん。
入れた時のガスコンロがあれなんでこんな火力すぐ下がるんだろうと思ったら火加熱防止みたいな。
過剰に加熱するのを防止するセンサーが入ってて。
大火力にするときはこのボタンを3秒以上長押ししないとフライパンが熱くなりすぎると強制的に温度下げますみたいな。
それどころかあれですよ。もう10年以上前ですけど。
僕が以前住んでたマンションのガスコンロもプログラム付きでしたよ。
普通にご飯を炊くって言ったらそのガスコンロの方が判断してくれるとか。
グレートによってはあったね。確かに今もあるね。ガスコンロにタイマーが付いてるんだなと思ったもんね。
確かに。
びっくりしたんだよ。
タイマーって言うとイメージ電気って感じしますからね。
IHクッキング系のやつだったらわかるけどガスでもあるんだと思ったよね。
これも思い込みですよね。ガスと電気が組み合わさるっていうのをうっかり忘れちゃうから。
そういう進化も下手したら数年以上気がつかないですよね。
そう意外と盲点でね。
確かに。
確かに。なんか食べ物ラジオやっていてもこれに気づくのに30年かかったんだみたいな音がたまに出てきますからね。
頭悪いとかじゃなくてしょうがないんでしょうね。
みんなできちゃうことが多いからね。ただめんどくせーなって思ってるけど、何らかんだ別にやると思わなくてもとりあえずできちゃうレベルのものって難しいよね。見つけるのを。
さらに脱線しちゃうんだけどさ、ガスコンロとIHヒーターっていう基本的な調理家電じゃないですか。器具。
これもう一歩先行ってくんないかなってずっと思ってるんですよね。
もう一歩先。
IHとっても便利じゃないですか。火力も3000キロカロリーとか下手すると4500キロカロリーとかあるんで中華鍋レベルのことができるぐらいガス火力に負けないぐらいの火力を持ってますよね。今のは。
それによって煮物の時間も相当短縮されましたし和食の煮魚なんかレシピ変わっちゃったんですよ。
知らない人多いと思うんですけど煮物って特に煮魚ですね。煮魚はお湯が沸いた状態から煮るのが鉄則だったんですよ。
僕が修行し始めたばっかりの20年前30年近く前かな。
でも今そんなの必要ないんです。水からいってok。なぜならIHだとあっという間に沸くからなんですよね。
火力が当時最大でも1500キロカロリーとか1.2千だったんでっていうぐらい変わってきたんですけどただなぜまだガスがなくなんないかこれはもう僕らタコロもよくわかってると思うんですけど
だし巻き卵は絶対IHであげないんですよ。
めっちゃ難しいんだよね。
コンロから離した瞬間に点滅してピーピーピーとなっちゃうわけですよねIHの場合。
じゃあ漬けっぱなしでいいかっていうと電磁波、マクロウェーブに近い存在だよね。
電磁波を受け取るものがないから脱照がなくなってしまうんで原理的に難しいんだと思うんですよ。
僕らほら弱火にするときに瞬間的に弱火にするんだったら鍋を持ち上げるっていう手が使えるのが火なんですけどね。
そうだねよく使ってるとちょっととろみのあるものをデザート系を作るときに加熱するんだけどIHは弱火でも焦げんのよね。
焦げつくよね。火は弱火にしとくと焦げつかないの。
そうなのよ。
なんか一点がめっちゃ熱くなるんだろうね。弱火って言うと弱いじゃなくて量を減らしてるだけだから。
見てると時間で止めてるっぽい。
10秒やって30秒休ませるみたいなことをやるみたいで一定の最低レベルから下になるとそうなるらしいんだけど
火ってもっと無段階にアナログにコントロールできるからっていう差があるんじゃないかな。
灯火が効くじゃん。
灯火が効くね。
灯火の場合は無限に細かくコントロールできるからね。
火から離せば相当弱火できるんでね。
IHだと接点の近いところ。よく設置してる部分の方が加熱されやすくてそこだけめっちゃ熱くなるからそこが焦げるのよね。ピンポイントで。
分かる。あるある。
毎回焦げる場所一緒なのよ。
あれだよね。そこがちょっと難しいよね。弱火とかっていう。
この辺がよく融合して使いやすくなってもちろんコストも安ければですけど、それ完成したら多分本当にガスコンロとIHヒーター既存のバリエーション全部消えてなくなってもおかしくないと思うんですよね。
むちゃくちゃ便利になるから。
確かに。
で、エネルギーコスト下がったら最高じゃないですか。誰かやって本当に。
本当ですね。なんか意外と家電に対するリクエストを出せることってなくて。
包丁のメンテナンスと価値観
確かにね。
そうですね。
ちょっとここの番組では言っていきましょうよ。
ぜひ。
本当そうですね。届けって感じで。
お二人はプロですし、私はもう本当に全然ド素人ですけど、でもそれでもね、やっぱりもう一駅こうなってたらいいのにっていうのは、なんか料理してる最中ってめちゃくちゃあるけど、その場では何とかしちゃうので終わっちゃうんですよね。
確かに。
で、なんか謎の工夫とかでなんか違う方向にいったりして。
そうだね。
やっぱね、食って本当そういうことの塊ですよね。その場その場では何とかしているのだけど、本当はもっと抜本的に変えると、もう少しロスが減らせたりとか、悩まないとか、おいしくなるとかいっぱいありそうなんだけどね。
本当にそう。
なんか多分今こうやって思いついたのを言ってるだけですけど、忘れてるけどその時気づいたものはもっともっといっぱいあるんでしょうね。
めっちゃあるよね。
ちょっと今から考えると時間がなくなっちゃうけど。
もう一個、これ今仮例になってないやつ。
包丁研いでほしい。
めっちゃくちゃめんどくさいんですよ。僕嫌いじゃないですけど、ただ本数も多いし頻度も高いのもあって、めんどくさいなと思いながら夜中にやってたりするんですよね。
しかも包丁研ぐと砥石の方が削れるんですよね。
そうすると今度砥石をメンテナンスしなきゃいけないんですよ。
調理する道具をメンテナンスする道具をメンテナンスするっていうことになるんでめちゃくちゃめんどくさいんですよね。
これなんとかならんのかな家電で。
砥石はへこんじゃったりすると一部が包丁自体が歪んじゃうからね。
家庭用レベルだとそんなにいらんちゃいらんだよね。
包丁を使ってるからなお繊細にっていうこともあるんでしょうけど、なんかうまいことなんないのかな。
そしたらどの家庭でも切れ味が常にいい状態で包丁が使える。
もちろんカッティングの方そのものをレーザーとか水圧とかに切り替えていくことで包丁自体がいらなくなるって方向性はあると思うんですけど、
一方でどの家でも包丁ストッカーから出したら常に切れ味抜群みたいなね。
そうすると指の毛が減るんですよ。
素人な方って言ったら大変申し訳ないですけど、見てて包丁の音がカタンって言って切ってるのを見ると怖いんですよ見てて。
いつ横滑りするかと思って。
圧で切ってると上から力がかかってる分だけ抑えてる方の反対の手に当たったらズバッていきますしね。
っていう意味ではそういうのもあって面白いな。
世界にはいろんな料理の種類とか調理に対する向き合い方の価値観っていうのがあるので、
一概に包丁が切れればいいかっていうとそんなんどうでもいいわっていう食文化圏ももちろんありますしね。
農機具兼包丁みたいな国だってあるわけなんで。
野菜収穫するときも包丁だけど、調理するときも包丁、別にナイフでもいいよみたいなところあるじゃないですか。
そういうところには別に意味がないし、ヨーロッパの一部の地域だと包丁はそんなに切れ味求めてないっていうね。
切れればいいよっていう人たちもやっぱりいるんで。もちろん日本でもいらっしゃると思いますけど。
それはそれとして逆に切れ味があった方が料理がおいしくなるよねっていう人たちもいるので。
キャレツとか白菜の収穫を見に行くとだいたいみんな包丁だけどね。
そうだよね。
あんな茎、釜とかじゃ切れないから。
スパっていくもんね。
変にスパっていっちゃうから包丁をちょっと特殊加工してとかちょっと曲げてっていう人もいるし。
特殊加工すんだ。
それはね料理人でもいるぐらいだからいるでしょうね。自分の適度な角度に変形させるとかね。
なるほどね。
なんか家電からちょっと離れちゃったんですけど、そういう方向にも調理家電になってないものも家電のテクノロジーとかを使ってイノベーションが起きてて面白いなと思いました。
あとスペースもないだからね。家電が増えれば増えるほどスペースがなくなっていくっていう。
料理の現場における新技術
トイシが永久無限のデジタル化したら包丁1種類で多分いけるよ結構。
僕らプロは多分3種類ぐらい必要なんでしょうけど、一般家庭でそんなになくてもありとあらゆるバリエーションのやつが切れるようになっちゃったりとかね。
ヨーロッパとかアメリカとか映画で見た限りですけど、ストッカーにいっぱいいろんなの去ってるじゃないですか。あれいらんくなるって。万能包丁1本でいけるって。
そういう熟得ナイフを凌駕する切れ味を維持するための家電とか面白いな。
ダメ?
いいと思うんです。そういうことで料理が楽しくなったりしますからね。
それ。真っ白のノートは書きたくなるみたいな感じよ。
なんでね、ちょっとキッチンすらいらないんじゃないかって言われるような時代なんですけれど、でもこういう面白い家電だったり、そういうガジェットっていう面と、あとそういう昔からのツールですよね。
そういうところも多分まだまだ実はイノベーションの余地っていうのはあって。
私CSでまな板にセンサーついてて、だから測りとまな板が同じとか、測り付きのまな板とかね。
確かにみたいな。
どういうふうに切るか教えてくれるような、そういうキッチンとかね。
なんかいろんなやっぱりアイディアっていうのは、なんか展示会とか行ったりすると出てきはするんですけど、でもそういうもの欲しいよっていうのは生活者の方がこう言っていかないと、やっぱなかなかそれが世に出てくるっていうことは難しいわけで。
陸上養殖の食材と課題
やっぱ測りとかはいいよね。
ね。
あのSKSジャパンにこの間あったボトルの量を監視するやつ。
東洋製炭酸ですね。
東洋製炭酸の。
醤油何cc使ったか分かるやつね。
そうそう。常にそれに置いといて、減った分をアプリが差し引きでどのぐらい使ったかを記録していくっていう。
うんうん。
ああいいね。でも便利は便利だよね。
前回どのぐらい塩入れたっけとか思わなくていいし。
そうだね。
あとたぶん一日の塩分管理とかしてる人だったらね、どのぐらい塩減ったかで分かるもんね。
今0.5g入れたからあと1gぐらいまでいけるかみたいな。
あれさ、それでいったらオートで混ぜてくる機械とかあってもいいね。
例えばレシピブック見ると、みりん酒味噌をあらかじめ合わせておきますとかあるじゃん。
そうそう。
それレシピをAIで元々スマホ連動かなんかで読み込んでおいて、さあ作るよってなったら結構忘れる人いると思うんですよ。
炒め始めてからまだ種合わせなかったみたいな。
で、慌ててやってるうちに焦げちゃうとかね、冷めちゃうとかあるんで、もう混ぜておいてくれるやつがあるっていうだけでもちょっと面白いかもしれない。
確かに。
東洋製菓さんいけんじゃないこれ。
たぶんそのうち塩とかそういうのだけじゃなくて、この機械はスパイス専用に買っておいておいてみたいな。
マサラを自動でバリション作ってくれるとかね。
スパイスブレンダーを置いておいて、AIに記憶させておく。
で、気分に合わせてこんなのはどうでしょうって提案してくれる。
面白い。
そうですね、そういう調味料サーバーとかスパイスサーバーはありますね、展示会とか行くとね。
ありますね。
ありますよ、あります。だからそういうのもたぶん時間の問題で出てはくると思います。
今のところ僕が言って、僕がここで話してる内容って、今あるものを楽しみをなくさないで便利にするみたいな発想ですよね。
そうですね。
これはこれでやっぱ会ってほしいし、それこそさっきのみたいに明後日の方向に何に直接電気流すみたいなのもやっぱ欲しいし。
電子レンジ何だかんだ便利だしね。
今日お話を聞きながら思ったのが、すごくワクワクしたってことなんですよね。
もちろんね、サステナブルだとかリジェネラティブだとか、いろんな意味性ってあると思うんですけど、その一個手前にワクワクしてる自分がいるんですよ。
環境とかとりあえず置いといて面白そうっていうのもやっぱり入り口としてはあっていいなと思いました。
はい、それではここでメンバーから体験やおすすめをシェアするコーナーです。ということで本日は私とタクからかな。
はい。
サル、2025年6月27日金曜日ですね。クラフトフィッシュレストランというイベントに参加をしてきました。参加でいいのかな?
クラフトフィッシュ。
クラフトフィッシュって表現がとても面白くてですね、陸上養殖で育てられた魚介。
これをイベントの趣旨としてはこの先どうしてこうねとか、養殖業者さんが集まって未来を語るといったことになってるんですが、
私たちはそのディスカッションに参加するわけではなく、食べられずとして喋るわけでもなく黙々と調理をしてきましたという話ですね。
お疲れ様です。
ありがとうございます。
場所は新大久保のKDCですね。キムチドリアンカルダモンでしたっけ?
そうです。
KDCフードラボ。
これまた会場名も面白いんですが、なぜこの名前なのか知りません。
帰ってきてから知ったんだけど、ここの会場になってるところ、シェアオフィスというか何て言うんだ。
そうですね、コーワーキングスペースとスタートアップも入居してると聞いてます。
そうらしいですね。今ラジオを聞いてくれてる方々の中にも何人か、うち契約してますとか聞いたら何名かは、
僕らが行く4時間くらい前までそこにいましたとか。
いらっしゃいましたね。
フェイスブック上げたら書いてあって、そういうことなんですねみたいな。
結構面白い場所でありましたよね。
あれ新大久保?山手線新大久保駅の駅ビルの中ですかね?
そうですね。駅ビルの4階とか。
駅ビルでしたね。本当に駅下。1階駅だったもんね普通に。
僕ら食材や調理器具を運ぶ都合上、かけがわから車で行ったんですよね、弾丸で。
朝9時前に出て、途中で足りない食材を買い足しつつ、12時入りの予定が渋滞等止まり1時半に着き、
そこから6時の開催に向けてノンストップで調理をするというね。
提供したのはお寿司、握り寿司なんですが手丸寿司って言って丸めたタイプのものですね。
これ誰でも簡単にできるので、これを6種類、つまり計300貫ですね。
死ぬかと思ったねこれねマジでね。
これは大変だったね。
あとはバナメイエビの唐揚げのお茶のペーストをつけて食べていただくタイプのもの。
あとは陸上養殖業の魚粉から育てられたレタス。
これは量があったのでお浸しにしました。
そうだねお浸しだったね。
あとなんだっけ、牡蠣だ。
牡蠣。
陸上養殖のオイスターを。
あれは焼いたのか。
蒸してポン酢で。
蒸してポン酢ではなくて塩だね。
これねやってみて思ったのが一つは味が天然物と違うものが多くて。
オイスター美味しいんだけどミネラル感が足りなくて。
ミルキーさはないのは多分品種とかの問題なのかな。
そうだね大きさもまあまあ今回まだちっちゃかったしね。
味自体は美味しいんだけどいわゆる異層臭さ。
いい意味でのミネラル感っていうのが足りないので苦りのたっぷり入った塩天然をかけることで補強するとかそこにわかめを一緒に添えることで異層臭さを人工的に再現してあげるとかそんなようなことをやってきた感じですね。
これはもう他の魚も一緒ですね。
まずいというよりかはもう魚感がなさすぎて普段天然物というかそういう天然環境のものばっかり食べてるとやっぱりなんかちょっと違うなっていう淡白すぎるなっていう感覚もあって。
いろいろとまだ課題があって今時点では陸上養殖に関してはどうしても設備投資が変わる分だけそれを回収するためのスキームを構築していかなきゃいけないっていうところでまだ今の時点では低コストで量産することを開発するフェーズなんですよね。
ただこの先はそういう工場的なものから一歩進んで味とか使いやすさとか食感とかそういったところに踏み込んでいくことになるんだろうなっていうのをまだ皆さんほとんどの方がそこに行ってなかったので僕らが料理をしたりとかここが食材として足りてないですよ。
実際これ下ろすとしたら武藤さん買ってくれますかっていや絶対買わないですって断言してきたのでじゃあ何が足りないんですかっていうそういう話もちょっとあったんですよね。
一部の方から僕結構厳しいことを雑談に言っちゃったわりにはすごく喜んでいただいてもっとダメ出ししてくださいって言われましたけどそんなことが体験としてありましたね。
これは今回のイベントで一つ体感したことでございました。
非常に面白い取り組みですし陸上養殖自体はこれから日本の食産業を支えていく食料自給率の意味でも非常に重要なポイントだと思うのでぜひぜひ皆さんも興味を持ってみていただければなというのが一つ思ったことです。
制作体験とフィードバック
これが養殖自体の話ですね。
あともう一個はキッチン。
使いやすい使いづらいはこれは人によってそれぞれだし規模感も違うので別にいいと思うんですけど和食は使いづらい。
一応加工場施設として登録されている調理場だったけどねちょっと和食でやろうと思うとなんか微妙だったね。
この辺はもうちょっと詳しく聞きたいです。
他のそういうキッチンとかもそうなんですけど焼き魚ができんですよシンプルに。
コンベクションオーブンがあるんでまあまあできるできないわけじゃないんですけどまずグリルがないよとか油物を使おうと思ったら普通のグリルがあるのでできるんですけど天ぷら揚げるにちょっと不向きだったりとか。
あとコマゴマとした備え付けの道具類ですね。
もう完全に洋食用の見た感じに完全に洋食だなっていうレードルとかねそういうものがやっぱり多くてですね。
完全洋食やったね。
フライパンって言ってもなんかちょっと底が深めのものとかもないし要は天ぷら揚げるには微妙にちょっと深くないといけないんですけど。
洋食のフライパン以外のものっていうと急にずんどみたいなでかいスープ煮込みようになっちゃうんでいやこれはデカすぎるのよねっていうのがあったりとかちょっとずつやっぱ違う。
ちょっとずつちょっとずつ違いましたね包丁する場所切り物をする場所も比較的日本料理のお店ホテルとかでもそうですけど包丁作業する場所と水場ってかなり近いところにあって
使いやすいというか長い包丁を使っても当たらないような奥行きを持ってるっていうのは基本なんですけど。
西洋料理の場合はあまりそういった包丁の使い方をする機会がないのでどんどん奥行きがないので僕が刺身包丁を前に出すと壁に突き刺してしまうみたいなね。
これたまに効くんですよ今回は当てないようにしましたけどそういうのでやっぱ細かいんですけどデザインコンセプトを考えた人もしくはキッチンをデザインした人が何をイメージしてるかで相当変わってきちゃいますよね。
多分うちのキッチンはフレンチのシェフが来たら使いづらいなってなると思いますしせっかく公共施設としてオープンシェアキッチンみたいに使えるんであればもう少し汎用性を高めておくのも一つ手かもしれないなというふうに感じました。
あとは不満ばっかり言ってもしょうがないんですけどオープンキッチンの方に今回触れなかったですけどいろいろとチカチカピカピカしたいろんなテクノロジーいっぱいの機械が置いてあったので次回は触ってみたかったですね。
3Dフードプリンタなんかも普通に置いてましたしね。
ああいったものがあるのはとても楽しみなキッチンでもあるなと思いました。
今東京だとそういうフードラボという施設が結構増えてきていて、KDCはかなり初期に作られた先駆者というかパイオニア的な存在かなと思うんですよね。
そうなんですね。
フードテックの革新
キッチンがあってかつスタートアップが入居するみたいなそういう施設って大きいところでいうとWeWorkみたいなそういうコーワーキングスペースってあるんですけどスタートアップもたくさん入居してるんですけど特にフードテックっていうといろんな設備がやっぱり必要でそれをしっかり用意してくれるコーワーキングスペースって本当になくて。
だからKDCは本当に多分第一号なんじゃないかっていうぐらいの場所なんですよね。
あそこから今は本当に日本橋とか八重洲とかいろんなところが出てき始めているので。
でも今のお話すごい興味深いなと思ってこの陸上養殖で魚をいっぱい食べてもらおうみたいなそういうことをやるんだけれども実は魚がすごく料理しにくいキッチンになっていたっていうようなところもあったりするわけで。
でもそういうのってやっぱりいろんな種類の料理人の声を聞きながらやっぱり作っていかないといけないと思うんだが、あの当時やっぱりなかなかきっと接点がそこまでなかったと思うんですよねきっと。
だから本当にお二人のような方あとね養殖とかいろんな種類のやっぱり調理人がやっぱりこういうイノベーションのその現場にこう出てきて話してくださると多分ねもっともっといろんな種類のラボができてくるかなっていうのは思うので。
それはそれで一個ちょっとあのやっていかなきゃいけないことかなと思って今聞いてました。
そうですね、KDCみたいな存在は日本全国にもっと増えてほしいはほしいと思いました。
実際黙々と作業してる間僕の作業台の目の前がガラス張りでホールが見える場所だったんですけど、まるで何かのショーをさせられてんじゃないかってくらいちらちら見られましたけど。
ただねあの時見てていいあっちに混ざりたいなって思った瞬間が何度かあって、そこの入居されてる方なんでしょうねビジネスで。
でオープンキッチンの別のキッチンの方でなんかハーブティーみたいなものを作ってトライアルしていたりとか3Dフードプリンターなんかやっていたりとかいろんなことちょこちょこされてるんですよ。
そうするとそのオープンゾーンで方々とPCと向き合っている方に飲んでみるとか声掛けをしてたりとかその管理者さんとそういうコミュニケーションしてたりとか。
あと早めにイベントに早めに来た人が知り合いだったりするとおおーとか言って一緒に話しながらそれ飲んでああじゃねえこうじゃねえって言ってるのあれいいですよね。
そうですね。
キッチンが溜まり場になっていくっていうのがとっても素敵でした。
いや本当に。
羨ましい混ざりたかったあれは。
いや何度も来てください東京にいろんなイベントで握ってほしいです。
寿司か寿司の専門じゃないんですけどね。
まあまあやりますよじゃあやりまさいやるのはできるのでやりまさい。
なんだっけ東京の食べ物ラジオにコメントくれた人ワーキングワークスペースで。
あれじゃないアザブ10番の考えるキッチンだっけ。
普通のリスナーとして聞いてましたが。
そう東京アザブ10番考えるキッチンってコワーキングスペースを運営している方が食べ物ラジオをきっかけに場所を作ろうと思って作ってしまったっていう人が。
素晴らしい。
つい最近いらっしゃってオープンしてるんで。
してますねはい行きたい。
場所がね東京のアザブ10番にあると聞きしてますけどここもコワーキングスペースでインスタを見る限りはすごく真ん中にキッチンがあって。
割と開けて作られてる場所なんで料理を中心にコミュニケーションを取るっていうのは面白そうな場所ですね。
確かにこれせっかくねあの食べ物ラジオの方のリスナーさんでもありますしコメントいただいた限りで行くと食べラジの影響を受けてこれ始めたっておっしゃってたので。
食べラジのオフ会はここですな。
本当だね。
誰か企画してくださったらいきますよ。
食べ物インテグラルで食べラジの話をするというね。
でもそういうコワーキングスペースの話もあったなと思ったのでこのポッドキャストを聞いた方が今度ガチのコワーキングスペースじゃなくてガチのこういうワークスペースを作ってくれる方がいるのではないかと勝手に期待しながら。
ますます広がっていくといいですね。
本当にね。
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それではまた次回お会いしましょう。お聞きいただきありがとうございました。
ありがとうございました。
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