Akiko
ノオト・ブク子
ノオト・ブク太郎
Akiko
シリア担当国連特別使節のゲール・オー・ペダーセンさんという人が、この度辞任をするそうなんですけれども、シリアの現状と未来に関するブリーフィングペーパーを国連安保理で発表していて、それをもとに協議が行われたようです。
それが、2024年の12月以降のまさに今も続いている人道危機の状況とか、民主化に向けた動きの中で浮上してきた対立や課題がうまくまとまっていると思うので、ブク太郎さんとブク子さんにお願いをしてまとめてみたいと思います。
ノオト・ブク子
こんにちは。ザ・ディープダイブの時間です。さて、今日はですね、2025年9月18日に国連の安全保障理事会、安保理ですね。そこで行われたシリア情勢に関する議論、これについて深く見ていきたいと思います。
手元にあるのは国連の公式な会議レポートです。今回の目的、ミッションとしては、外交的な言葉のその裏にある移行期にあるシリアのリアルな姿ですよね。つまり、山積する課題、それでも見える変化の兆し、それから国際社会のいろんな思惑、これを解き明かしていこうと。
特に長年この問題に関わってきたゲール・ペダーセン特使、この方が辞任を表明したと。このタイミング、一つの時代の区切りとしてもちょっと注目ですよね。
ノオト・ブク太郎
まさにそうですね。ペダーセン特使自身が、戦争と独裁政治の巨大な遺産とシリアな格闘をしているんだというふうに表現していますけども、この一言が状況の重さを凝縮している感じがしますね。
ノオト・ブク子
じゃあ、その特使の言葉からいきましょうか。戦争と独裁政治の巨大な遺産、具体的にはこれどういう状況を指してるんでしょうか。レポートを読むと、社会は分断されてて経済はもうめちゃくちゃと。で、まともな立法機関すらないなんて書かれてますけど。
ノオト・ブク太郎
そうなんです。だからこそ特氏は国際的な支援、つまり制裁の緩和とか国内改革の後押しですね。これと国内での政治改革、例えば信頼できる暫定的な立法機関を作るとか、あるいは誰も排除しない包括的な選挙の実施とか、この二つを同時に進める必要があるんだと強く訴えているわけです。
ノオト・ブク子
なるほど。二つ同時ですか。
ノオト・ブク太郎
この二正面アプローチって言ってますけど、これがなぜそこまで不可欠なのか。それは結局、シリアが一部の権力者のためじゃなくて、すべてのシリア人のための国家としてちゃんと機能しない限り、根本的な解決にはならないんだという考え方に基づいているんですね。
ノオト・ブク子
言うはやすしですけどね。言うは易し、確かにそうですね。
徳氏が具体的に挙げている懸念点も見ておきたいんですが、南部のスウェーダ県の緊張。
スウェーダ。
ここでは一部のドゥルーズ派の勢力が、アメリカヨルダンシリア間のロードマップ、これは地域の緊張緩和とローカルな取り決めを目指すものらしいんですが、これを拒否して自治か分離かみたいなことを求めていると。
ノオト・ブク太郎
うーん、かなり踏み込んだ要求ですね。
ノオト・ブク子
それからイスラエルの介入も容認できないと。あとアルホルキャンプからの国民送還問題、これも根深いですよね。
ノオト・ブク太郎
ええ、アルホルも依然として大きな課題です。
ノオト・ブク子
これら一つ一つが何か、いつ爆発してもおかしくないような、そういうかじみに見えちゃいますね。
ノオト・ブク太郎
まさにかじみだと思います。政治的な合意形成に失敗すれば、新たな紛争と海外介入の波にシリアがまた飲み込まれかねないと、特使は警告してるんですね。
わあ。
非常にその危ういバランスの上にあるというわけです。だからこそ、過去の人権侵害に対する説明責任、これも追求することが重要になってくる。
ノオト・ブク子
説明責任ですか。
ノオト・ブク太郎
ええ、シリア側がですね、国連の調査委員会の調査を受け入れたという点は、わずかながらも前向きな動きだと評価はされていますね。
ノオト・ブク子
なるほど。
そして、ぺダーセン特使の辞任。6年半以上というかなり長い任期の後ですからね、このタイミングでの辞任表明というのは、やはり大きな意味を持つと思います。
ノオト・ブク太郎
後任選びも気になりますね。
そうですね。後任選びも含めて、国際社会の関与の仕方が今後どう変わっていくのか、しっかり見守る必要があるでしょうね。
ノオト・ブク子
その特使の政治的な視点に加えてですね、現場の人々の状況、つまり人道危機、これはどうなってるんでしょうか。
国連の人道問題担当事務次長、トム・フレッチャーさんの報告がかなり生々しいですよね。
ええ。
人口の自治に70%以上が援助を必要としている。これはちょっと衝撃的です。
ノオト・ブク太郎
その筋は重いですね。具体的に見ると、約9000万人が深刻な食糧不安に陥っていて、700万人が家を追われた国内避難民。日々の暮らしがいかに過酷か、ちょっと想像を絶するものですよね。
ただ、ほんの少しですけど、明るい兆しというのも報告されてはいるんです。
ノオト・ブク子
そうなんですか。
ノオト・ブク太郎
シリアの当局との協力関係が少し改善したこととか、あと一部の制裁が緩和された、その影響もあって、援助物資の輸送状況が以前より良くなっていると。
長年支援が届かなかったような地域にもアクセスできるようになったという報告もありますね。
ノオト・ブク子
なるほど。
ノオト・ブク太郎
これはつまり、国際社会の動き一つで、現場の人々の命長が左右されるという現実をある意味示しているとも言えますね。
ノオト・ブク子
具体的な支援としては、どんなことが行われているんですか。
ノオト・ブク太郎
レポートによると、毎月100万人への食糧支援、さらに100万人分のパンの補助。
パンですか。
あと、月200万人への医療処置とか、170万人以上の5歳未満の子どもたちへの予防接種とか、そういったことが行われているようです。
現場での努力は続けられているんですね。
ノオト・ブク子
そういう努力は続けられていると。
ノオト・ブク太郎
ええ。国連の職員の方々とか、NGOのスタッフの方々は本当に奮闘されていると思います。
ただ、しかし最大の問題は。
ノオト・ブク子
やっぱり資金不足ですかね。
ノオト・ブク太郎
そうなんです。今年の人道支援の養成額に対して、集まったのはたったの18%。
ノオト・ブク子
18%?いや、信じられないほど低い数字ですね、それは。
ノオト・ブク太郎
低いですよね。その結果どうなっているかというと、病院、特に弱い立場にある女性や少女のための安全な場所、セーフスペースみたいなものが、次々と閉鎖に追い込まれていると。
ノオト・ブク子
うわあ、それは本当に深刻な事態じゃないですか。
ノオト・ブク太郎
非常に深刻です。そしてもう一つ、ちょっと複雑な現実がありまして。
ノオト・ブク子
と言いますと?
ノオト・ブク太郎
帰還者が増えているという報告もあるんです。
昨年12月以降、難民の方が86万人以上、国内避難民の方が約190万人、故郷に戻ったと。
ノオト・ブク子
へえ、それは一見良いニュースのように聞こえますけど。
ノオト・ブク太郎
一見するとそうなんですが、ただその期間が持続可能ではない可能性も同時に指摘されているんです。
ノオト・ブク子
持続可能じゃない、どういうことでしょう。
ノオト・ブク太郎
つまり、帰る場所はあっても、生活を再建するための基盤、例えば仕事とか、安全な環境とか、そういうものが十分に整っていないんじゃないかと。
安全が保障されていないという、そういう矛盾があるわけですね。
ノオト・ブク子
うーん、なんか希望と絶望が隣り合わせというか、複雑ですね。
ノオト・ブク太郎
そうなんです。だからこそ、単なる緊急援助、その場しのぎじゃなくて、復興とか開発をちゃんと見据えた支援へのシフト、これが急務だと多くの関係者が声を上げています。
ノオト・ブク子
生き延びるためだけじゃなく、生活を再建できるように、と。
ノオト・ブク太郎
ええ、人々が尊厳をもって生活を再建できるような支援へと。
そして、こういう状況の中で、シリアの内部からの声、これに耳を傾けることが非常に重要になってくると思うんです。
ノオト・ブク子
内部からの声。
ノオト・ブク太郎
はい。ここでちょっとご紹介したいのが、マジド・シュルバジさんという方です。
ノオト・ブク子
マジド・シュルバジさん、シリアの起業家であり、NGOのディレクター、そして平和対話を推進する市民活動家、なんか多彩な顔を持つ方ですね。
ノオト・ブク太郎
ええ、そうなんです。彼女のメッセージの中心は、前の政権のあの発生からは解放された、でも不安は消えないんだ、という点ですね。
ノオト・ブク子
不安は消えない。
ノオト・ブク太郎
特に、約20万人の共生失踪者、そして7400万人にも上る難民・国内避難民、というかなり具体的な数字を上げて、正義が実現されない限り、シリアの問題は終わらないんだ、と力強く訴えています。
ノオト・ブク子
20万人、1400万人、ものすごい数ですね。
ノオト・ブク太郎
ええ、彼女はシリアが今、非常にデリケートなキロに立っている、と指摘していて、どんな失敗も、私たちシリアの人々が払ってきた、あまりにも大きな犠牲を無にしかねない、と警鐘を鳴らしているんですね。
ノオト・ブク子
失敗は許されない、と。
ノオト・ブク太郎
そうです。政治の移行が成功するためには、差別なく全ての市民が権利を持つこと。それが基本なんだ、と。
ノオト・ブク子
なるほど。
ノオト・ブク太郎
彼女自身、ダライアの出身で、かつて拘束されて拷問を受けた経験もお持ちなんです。で、ハンガーストライキを主導して、83人の解放を勝ち取ったという、かなり壮絶な過去がある方なんですね。
ノオト・ブク子
ハンガーストライキで解放を、すごい経験ですね。
ノオト・ブク太郎
彼女の言葉に、人間の強さっていうのは、叫んだり報復したりする力じゃなくて、断固として立ち上がって、正義を支持して、そして慈悲を示す力で図られるんだ、というのがあるんですが、これにはやはり、経験に裏打ちされた重みを感じますね。
ノオト・ブク子
深い言葉ですね。シリア人女性の能力開発、エンパワーメントにも力を入れているんですね。女性が立ち上がれば、社会全体が立ち上がる、が、力強いメッセージです。
ノオト・ブク太郎
そうですね。
ノオト・ブク子
旧政権時代の腐敗とか、縁故主義が残した問題にも触れつつ、安保理事会に対しては、シリアを不安定化させるような動きはやめてほしい、阻止してほしいと訴えています。
はい。
そして、自国の政府に対しては、政治以降のプロセスを本当に包括的なものにしてほしいと、女性とかあらゆる宗教民族グループがちゃんと参加できるようにしてくれ、と強く要求していますね。
圧勢からは自由になった。でも、私たちは歴史的なキロにいるんだ。だから責任を分かち合おうと。
ノオト・ブク太郎
シルバジさんのような、現場に根差した声というのは、どうしてもハイレベルな外交交渉だけでは見えにくい、現実を保管してくれる非常に貴重な視点だと思います。
ええ。
彼女が訴える、女性やマイノリティを含む全ての人が参加できるプロセス、そして根深い汚職の問題への取り組み、これらはシリアが本当に持続可能な未来を築く上で、絶対に欠かせない要素ですよね。
ノオト・ブク子
そうですね。
ノオト・ブク太郎
責任を分かち合おうという呼びかけは、国際社会だけじゃなくて、シリア国内のあらゆる立場の人々に向けられている、そういうふうに受け止めるべきでしょうね。
ノオト・ブク子
なるほど。さて、ここからは安保理での各国の反応、これを見ていきたいと思います。全体としては、シリア国内での一定の進展を歓迎するみたいなムードはあるようですが、やっぱり国によってかなり温度差というか、重視する点が違うようですね。
ノオト・ブク太郎
ええ、かなり違いますね。
ノオト・ブク子
まずはアメリカですけど、彼らは全てのシリア人に発言権を与えること、それから民族や宗教に関わらず全ての市民を保護すること、そして指導者には虐待に対するゼロトレランス、つまり一切容認しない姿勢を求めていますね。
ノオト・ブク太郎
ゼロトレランスですか?
ノオト・ブク子
ええ、あと興味深いのは、アメリカ自身の制裁が見直されているという点。8月には通信とか衛星といった重要インフラの再建を妨げていたライセンス要件を緩和したんだとアピールしています。
ノオト・ブク太郎
ああ、制裁緩和の動きもあるんですね。
ノオト・ブク子
ええ、一方でそのアメリカの動きとはかなり対照的にですね、ロシアそしてアラブグループを代表したイラク、さらにイランはイスラエルの行動をものすごく強く非難しています。
ノオト・ブク太郎
ああ、やはりそこは対立軸ですね。具体的には、2024年の12月以降、イスラエルがシリア南部の広大な地域を占領し続けていて、シリア領土への攻撃を繰り返し、内政に好然と干渉していると。
ノオト・ブク子
かなり厳しい批判ですね。
ノオト・ブク太郎
ええ、イスラエル軍の即時撤退と、ゴーラン高原に関する1974年の兵力引き離し協定、これは第四次中東戦争の後の停戦合意ですけど、これをちゃんと守るようにと求めています。
シリアが、なんか知性学的な対立とか、王国間の駆け引きの場にされているんじゃないかという、そういう強い危機感が表明されていますね。
ノオト・ブク子
うーん、王国の思惑に翻弄されていると。
ノオト・ブク太郎
ええ、この対立構造がシリアの安定化プロセスにどう影を落とすのか、これは大きな懸念材料だと思います。
ノオト・ブク子
アメリカの制裁緩和の話と、ロシアやイランのその制裁とか介入への非難、この辺りの綱引きが現場の復興にどう影響していくのか、非常に気になるところですね。
ノオト・ブク太郎
そうですね、その影響は大きいでしょうね。
ノオト・ブク子
他にもいろんな声が挙がっていますよね。
例えばパナマとかギリシャなんかは、透明で誰もが参加できる議会選挙の必要性、これを強調していて。
選挙ですか?
ええ、特に女性の政治参加が依然として、まあ極端に少ない点を問題視して、具体的な改善策を求めている。
女性が公平かつ安全に公的な生活に参加できて初めて、シリアの永続的な安定は可能になるんだ、と、これも力強い指摘だと思います。
ノオト・ブク太郎
なるほど、女性の参加が鍵だと。安全保障に関する懸念もやはり根強いですよね。
ノオト・ブク子
安全保障ですか?
ノオト・ブク太郎
ええ、アルジェリア、あとガイアナ、シエラレオネ、ソマリアも同じ意見のようですが、全国的な停戦と武器は国家のみが管理すべきだと主張しています。
ノオト・ブク子
武器は国家がですか?
ノオト・ブク太郎
はい、特にDAISH, ISILですね、ああいうテロ組織の再燃を非常に警戒しているようです。
トルコ、中国、フランス、パキスタンなども同様にテロとか外国人戦闘員の脅威に言及していて。
ノオト・ブク子
各国ともテロへの警戒感は強いんですね。
ノオト・ブク太郎
ええ、特に中国なんかは安保理が指定したテロ組織とは断固として戦うべきだと強調していますね。
ノオト・ブク子
なるほど、一方で地域的な取り組み、これへの言及もありますね。
スロベニアはシリア、ヨルダン、アメリカ間の例のロードマップ、これを歓迎して関係者に自制を求めていると。
ノオト・ブク太郎
ああ、あのロードマップですね。
そしてシリアとイスラエル間の安全保障に関する協議、これについても触れられていますね。
イギリスは対話と外交の重要性を説く一方で、韓国は最近のイスラエル軍による空爆とか地上侵攻を踏まえて、より良い明日への楽観論はほとんどないと、かなり慎重というか悲観的な見方を示していますね。
ノオト・ブク子
韓国は悲観的ですか。
ノオト・ブク太郎
ええ、このあたり各国のスタンスの違いがかなり透けて見える感じがします。
ノオト・ブク子
そして当事者であるシリア自身の代表ですね。
この方はスウェーダの状況に対処するためのロードマップの重要性を強調して、これを安保理の公式文書にするよう要請していると。
ノオト・ブク太郎
ああ、自らもロードマップを推進したいと。
ノオト・ブク子
ええ、イスラエルへの非難は続けつつも、シリアは今日、回復と復興に向けて前進しているんだと、前撃な姿勢も示しているようです。
ノオト・ブク太郎
なるほど、各国の思惑が本当に複雑に絡み合っているのがよくわかりますね。
ノオト・ブク子
本当にそうですね。ここまで議論してきたことをちょっと振り返ってみると、シリアはまさに重大なキロに立たされていると言えそうですね。
ノオト・ブク太郎
ええ、まさに。
ノオト・ブク子
変化の兆し、前進の可能性はある。でも国内の根深い分裂、外部からの干渉、深刻な人道危機等、資金不足、リスクもあまりにも大きいですよね。
そうですね。
国内の改革、国際社会の支援、そして地域の安全保障、この3つの歯車がうまく噛み合うかどうかが問われている、そういう状況だなぁと感じます。
ノオト・ブク太郎
まさに。主要な要求事項をまとめると、やはり繰り返し出てくるのは、包括的な統治体制の確立、それから過去の行為に対する責任追求の追求、そして十分な人道支援資金の確保、さらに国家主権の尊重、
これは多くの国が言っています。それに加えてイランなどが強く主張する一方的な制裁の解除とか、ロシアやアラブ諸国が求めるイスラエルによる介入の停止など、かなり具体的な要求も多岐にわたっています。
結局、統一された国際的なアプローチが必要だっていうのは、まあ誰の目にも明らかなんでしょうけど、これだけ利害とか優先順位が異なると、その実現がいかに難しいか、それもまた厳しい現実ですよね。
ノオト・ブク子
そうですね。さて、今日のこの深掘りは終えるにあたって、最後に一つ、あなたに考えてみてほしい問いがあります。
はい。
ペダーセン特使は、国家が全てのシリア人のために行動する必要性、これを強調しましたよね。
ええ、してましたね。
しかし、私たちが今日見てきたような根深い社会の分断、長年の紛争が残した傷跡、そして今なお続く外部からの様々な圧力を考えるとですね、永続的な平和と復興に不可欠な国民としての一体感とか信頼、これを育むために、現実的に具体的にどのような一歩が考えられるでしょうか。
ノオト・ブク太郎
うーん、それは非常に重い問いですね。
ノオト・ブク子
簡単な答えはないと思うんですが、少し立ち止まって考えてみる価値はあるかもしれませんね。
Akiko
はい、今の部分は国連のプレスリリースの記事を元にしたものだったので、ある意味ちょっと詳しく、国連的というかちょっとわかりやすいとは言えなかったかもしれないんですけど、大切な情報が包摂的に全体的に入っていたと思っています。
私の方で特に興味を持った部分として、シリアの代表の一人として、シリア人の女性起業家、NGO代表のMajid Chourbajiさんという人が、この中で演説をしているそうなんです。
それをシリアフォーラムUSAという団体が、その記事を別の記事として出していたので、その部分もまたノートブックLMの短い、ブリーフな要約という形でまとめてもらったので、そちらも聞いてみてください。
ノオト・ブク太郎
今回はシリアの今後について、Chourbaji氏が国連安保理で行った演説、そのポイントを見ていきましょう。
シリアの実業家で人権活動家でもあるChourbaji氏。彼女、長年の厚生を経たシリアが今、本当に大事なキロに立っているって訴えたんですね。
つまり、正義とみんなが参加する形での政治意向、これが絶対必要だって。
まず第一に、解放された後の試練と移行期の正義がいかに大切かってことです。
Majd Chourbaji氏は、多くの犠牲を無駄にしないためにも、過去の不正としっかり向き合って将来の安定を築く、この移行期正義が欠かせないって強調しています。
これで信頼を築いて、差別のない民主国家に進むんだと。もう後戻りはできないということですね。
第二に、彼女自身の体験から来る正義への強い信念です。
7ヶ月も盗獄されて拷問を受けた経験、そしてハンストを引いて仲間を解放した。
その経験から、本当の強さって報復じゃなくて、粘り強さと正義を貫くことにあるんだって学んだそうです。
平和を貫いた故郷、ダラヤのことも話していましたね。
最後に、人道危機への対応と未来への具体的な要求です。
国民の半分が食糧なんていう厳しい現状がある中で、単にインフラを直しんじゃなくて、
透明性とか説明責任っていう新しい価値観で国を作らないといけないと。
国連には安定への支援を、そしてシリア政府には、女性も含めて全ての国民が参加する政治プロセスとか、教育の重視なんかを具体的に求めています。
厚生から解剖されたシリア国民が、ただ生き延びるだけじゃなく、尊厳を持って立ち上がれるように、国内外の強い責任共有が、今まさに問われている。そういうことです。
Akiko
はい。2つの記事から印象に残ったキーワードというかフレーズですけれども、
まずはペターセンさんの、シリアが一部の権力者のためではなく、全てのシリア人のための国家として機能しない限り、根本的な解決はないというところですよね。
全てのシリア人の国家としての信頼感を育むために、どうしたらいいか、どうしていくかという課題。
それからマジッドさんの、透明性と説明責任という新しい価値観で国をつくっていくというところ。厚生から解剖されたシリア国民が尊厳を持って立ち上がれるようにというところ。
本当にこれは、民主化といったときに、選挙が公平に行われるようにというだけではない、その裏にあるシリアのような本当に多様性のある国家で、しかもその圧政があったものが革命のような形でそれから解放されたというときに、
どうやって本当に全ての国民が信頼感を再び育んでいけるかということ、そしてそのまさに透明性や説明責任というようなものを、さらに言えば分権化とか効率的な行政の機能というものをどうやってつくり上げていくかというのは、
本当に一朝一夕に成し遂げられることではないし、とても大きな課題だと思っています。私もそれを今こうすればいいと思っているとか、なかなか一言で言えないんですけれども、
まず本当にシリアの中の人たちが時間をかけて納得のいく形でそれをつくっていく必要があるというふうには思っていますね。外からの介入でつくるのではなくて、内側からつくり上げていくということはとても大切なことだと思います。