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スピーカー 1
おー楽しみです。はい。で今日早速なんですけれども、シリア内戦についてやります。
うわーすごいね。はい。で、もう早速入っちゃうけれども、この収録が2025年2月の上旬にやっているんだけれども、
ちょうど2ヶ月ぐらい前、2024年の12月9日にだいたいどこの民放でももうニュースで速報みたいな感じで、アサド政権、シリアのアサド政権が崩壊したっていうニュース出てたんだよね。
はい。で、アサド政権が崩壊してその反体制派が勝利して、まあ勝利というかあの実験を握って、こうわーってなんか喜んでるようななんか映像だったりとか、
反体制派の、まあその実験を握ったグループのリーダーが会見というかなんかテレビに出て、なんかこう喋ってるような映像が多分流れた、
あ、そんなのあったねみたいな記憶ある人いると思うんだけれども、実際さ、まあ2ヶ月今経ってシリアのニュース流れてる?
いやーあんまり、なんかやっぱりウクライナとか多いよね。そう。で、なんでなんだろうっていうのはさ、まあ1回置いといて、
じゃあシリアって、なんかその12月の時のアサド政権崩壊ってニュースでさ、すごいわーってみんな民衆が盛り上がっててさ、
え、なんかじゃあシリア戦争やってたけど終わったんだ、良かったねっていう感じなのかどうかっていうところをちょっと今日やりたいなと思ってます。
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あーはい。お願いします。
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で、まずシリアって、ちなみに小片郎シリアってさ、なんか馴染みある?
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いやないね。なんか具体的にどこって言われるとちょっと迷っちゃうかもしれない。
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シリアってね、多分あんまり馴染みある人の方が少ないと思ってて、例えばさ、まあうちらで言うとさ、世界史選択者だったからシリアっていう単語はもちろん出てきてて、
セレウコス町シリアで多分初めて出てくるのかな。ちょっとごめんなさい、もうちょっと前に出てくるかもしれないけど、
アレクサンドロス大王が大帝国作って、で、その亡くなった後にアレクサンドロス帝国が3分割になっちゃうんだよね。
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そのうちの一つがセレウコス町シリアで、そこでシリアっていう名前が多分出てくるんだけど、それ以降全然シリアなんてまず出てこないんだよ、ほとんど。
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だからそんなにさ、こうメジャーな国じゃないっていうのがまず一つあるんだよね。
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だから日本人にとってはそんなに馴染みがない国。で、シリアってじゃあどんな国なのかっていうところに入るんだけれども、まず人口は2000万人ぐらいいるんだよ大体。
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2000万が多いか少ないかっていうのはちょっともう感覚的なものになっちゃうんで、まあ2000万人ぐらいで、で、面積は18万5000平方キロメートルぐらいだと思ってくれればいい。
だから大体日本の半分ぐらい。だから日本の半分ぐらいの土地に2000万人ぐらいが住んでるから、人口密度で言ったら日本よりも全然スカスカだよね。
で、地理的な部分で言うと、まあ場所だね。場所っていう意味で言うと、北側にトルコがあって、東側にイラク。で、西側にレバノン。南にイスラエルとヨルダンがあるんだよね。
はいはい。で、シリア自体は東地中海にこう面してて、まあ要はその地中海交易とかでもこう古来から栄えてた場所なんだよね。
で、首都はダマスカス。まあこのダマスカスっていうのもウマイア町の首都だったから、そこでああダマスカスねって大体ピンとくる人は多いと思うんだけれども。
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ちなみにダマスカスって世界遺産ね。世界遺産の都市になってるから。 そうなんだ。ごめんピンとこないわ。
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ダマスカスは多分超有名な都市だね。で、まあとにかく古来より、もう全然昔からあの交通の要項だったし文化の要項でもあった。
要するに全然そんなポッドでの国じゃなくて昔から栄えていた、ある程度こう人の行き来とか交流とかいっぱいあったようなところですよっていうのがシリア。
で、歴史的な部分で言うとさっきセレオコス町っていう話したけれども、もともとはヒッタイト王国の時代ぐらいからもうそこって人の活動があるんだよね。
もっと前からあるけど正確に言うと。ヒッタイトから、まあ例えばあとアケメネス町ペルシアだったり、
まあさっき言ったアレクサンドロスのマケドニアだったり、その後はローマ帝国の支配下にもなるよね。
で、7世紀にローマ帝国の領土だったところがイスラムの勢力にどんどん侵食されていって、で、ウマイア町の勢力下になるんだよね。シリアは。
で、そこでダマスカスが首都にされて、そこからダマスカスっていうのはもうどんどんどんどん栄えていくっていう感じ。
で、ずっともうイスラム教の支配、そこからずっと20世紀いくまでもずっとイスラムの支配下に置かれるんだけれども、20世紀の初頭にフランスの植民地になるんだよね。ここ。
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で、第二次世界大戦後にシリアは独立を果たすわけ。シリアとして。これがちょっとシリアの超ざっくりな歴史。
で、冒頭に言ったアサド政権についてちょっと今度は触れておきたいんだけど、シリアは1946年に独立をして、その後アサド政権っていうのは1970年に軍部空戦を起こしてアサド政権が発足するんだよね。
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はい。
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ちなみに、たぶんニュースとかで見ている、あのうちらがそのシリア内戦の時に見ているアサド大統領は息子アサドなわけよ。
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あ、息子。
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そう、子供アサド。バッシャルアサドっていうんだけれども、いわゆるうちらがアサド大統領って言ってたのは息子なわけよ。
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うん。
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で、1970年の軍部空戦を起こしたのはハーフィズアサドっていう父アサドなわけよ。
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うん。
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で、その1970年からこの2024年までアサド政権っていうのが二大に渡ってずっとシリアの政権を担ってたんだよね。
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はい。
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で、ちなみにその息子のバッシャルアサドに関しては2000年にその父親ハーフィズアサドが亡くなっちゃうんだよ。
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うん。
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それを機になんと34歳で大統領になるんだよね。
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はいはい。
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まあアサド大統領についてそこまで触れる気は今日ないんだけれども、アサド大統領自体はなかなか優秀な大統領というか優秀な人で、もともとお医者さんだったんだよね。
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うん。
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そう、軍医をやってた。で、だからまあ医者になれるぐらいだから優秀なわけよ。
だから34、まあもちろん後継者、まあ後継者はもともと別にいたんだけれども、その後継者も亡くなっちゃって父親も死んじゃったから自分が継ぐみたいな感じで、割と急遽大統領の地位を継いだとも言われてるんだよ。
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はい。
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まあ34歳で大統領になれるぐらいだから、まあその世襲っていうのもあったけれども、それなりにやっぱ優秀だったっていうのがアサド大統領ね。
で、2001年からいわゆるダマスカスの春って呼ばれる民主運動が起きるんだよ。シリアでは。
で、これを要はワッシャルアサドはこれを鎮圧するのよ。
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はい。
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で、そこからまあいわゆるさ、そのなんかアサド政権って言うとさ、すごいなんか独裁政権のさ、すごいなんか粛清みたいなイメージが多分ある人多いと思うんだけれども、
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うん。
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それはこの2001年のダマスカスの春を鎮圧してそれ以降、この息子アサドが個人崇拝とか粛清っていうのを行っていったことによってそういう印象がついてるんだよね。
まあこれは父親の代からやってたことなんだけれども、なんかちょっと強化されたぐらいに思ってくれればいいかな、それが。
うん。
で、早速もう内戦の部分に入るんだけれども、このシリア内戦っていうのはさ、めちゃめちゃ複雑なのよ。まずちょっと先に言っちゃうと。
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はい。
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よくさ、まあ内戦っていうかさ、アメリカの例えば南北戦争とか思い浮かべてもらうといいんだけどさ、基本的に南対北でしょ?南北戦争って。
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そうだね。
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まあわかりやすいよね。まあ要は1対1みたいなさ、なんだけど、このシリア内戦っていうのはそうじゃないんだよ。だから複雑なのよ。
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はい。
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で、まずシリア内戦のきっかけっていうのが、まあ2010年ぐらいにアラブの春っていうさ、出来事が、まあ世界中っていうかそのアラブ世界で起きるんだよね。
まあアラブの春は有名だからここではちょっと説明は割愛させてもらうけれども、その影響がまあシリアにも来るんだよ、アラブの春の影響が。
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うん。
スピーカー 1
で、それによって要はそういう独裁政権を倒そうっていう動きが出てくるわけね。まあアラブの春で他の国でこう起こったようなことが、あのシリアでも起こるっていう感じ。
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はいはい。
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それで、いわゆるアサド政権のまあ現体制派と反政府組織っていうのができて、それが対立していくことになるのよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、ちなみになんだけど、アサド政権っていうのはイスラム教のいわゆるシーア派の分派なんだよね、勢力的には。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、シリアって国民はほぼイスラム教徒なんだけれども、その中でもスンニ派がほとんど大多数を占めてるのよ。まあ8割ぐらいスンニ派って思ってもらっていいかな。
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うん。
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で、残りのもう2割弱ぐらいがいわゆるシーア派。要はアサド政権はシーア派側なんだけれども、要は少ない少数派で国を治めてたっていう構図なんだよね。
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うん。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
トルコはなんで出てきたかっていうとこのままシリアでクルド人が勢力を伸ばして万が一クルド人がシリアの政権を取っちゃうなんてことがあったらやばいんだよ。
トルコはまぁ基本的にクルド人はまぁなんだろう言葉をちょっと悪く言うと嫌いなんだよね。
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うん。
スピーカー 1
だからそんな人たちに政権なんか取ってほしくないしむしろ勢力的には要待ってほしいんだよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
だからトルコが今度は参戦してくるの。参戦って言っても直接攻撃をするというよりはどっちかっていうとシリアの中にシリア国民軍っていうのを作るのよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
でこれは何かっていうとアラブ人をその反クルド人用にこういろいろ軍事訓練とかしてで政権頑張って取ってねみたいなそんな感じの勢力を作るのよ。
スピーカー 2
はい。
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だからそのいわゆるシリア国民軍っていうのが今度は参戦してくるわけ。
で反政府組織の中でもこうごちゃごちゃさ色んな勢力ができてさあのそこでも戦い出すわけよ今度は。
でそんな中なんとヌスラ戦線は全然警戒されなかったわけ逆に。
冷静に考えたらさアルカイダ系組織なんだからさやばいって言ったらちょっとあれなんだけどさやばそうじゃん。
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うん。
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でもそれどころじゃなかったっていうのもあってなんかヌスラ戦線っていうのは割と放置され気味だったのよ。
だから誰からも攻撃されないみたいなそんな感じイメージとしては。
だからヌスラ戦線はヌスラ戦線でもどんどんアサド政権とずっと戦っていくわけ。
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うん。
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でそんな中さなんとあのロシアとウクライナ戦争が始まるじゃん。
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はい。
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でロシアはさ自分らの今度ウクライナとの戦いが手一杯になっちゃうからアサド政権のバックから手を引くんだよね。
であとイランがいたじゃん。
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うん。
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イランもイスラエルとちょっと関係悪化になってるよね最近。
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うん。
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まあお互い攻撃し合ってるじゃん今イスラエルとイランっていうのは。
だからそんなんでちょっと時刻の方がやばいからやっぱりちょっとシリア情勢からはちょっとこう一歩引いちゃうんだよね。
つまりアサド政権のバックにいたまあいわゆるあの峡谷あのロシアとイランっていう国が戦場から去るのよシリアの。
ここで一気に形勢が逆転しちゃうわけ。
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はいはい。
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それでアサド政権っていうのはそのまままあこれは意外と本当にすぐえこんなに早く終わっちゃうんだっていう感じなんだけれども。
ヌスラ戦線が一気にダマスカスに攻めてアサド大統領が亡命するんだよねロシアへ。
うん。
でヌスラ戦線がそのまま政権をダッシュする。
これがシリア内戦のまあ一通りの流れ。
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うん。
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まあめちゃめちゃちょっと途中こうはしょったりはしてるけれどもまあ大まかに言うと今みたいな感じ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
でちょっと現状について最後お話ししておきたいんだけれども。
まずさそのもともとの政権になってたアサド政権っていうのはさまあアサド大統領がロシアへ亡命して一部残存勢力がまだシリア国内には残ってるのよ。
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はい。
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ただこれはもう本当にもう弱体化しててまあそんなに勢力としては大きくない。
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うん。
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で政権をダッシュしたヌスラ戦線っていうのはシャーム解放機構っていう名前に変えるのよ。
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はい。
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まあこれは多分イメージが悪かったからとかそういう理由もいろいろあるんだと思うけれども。
でシャーム解放機構になってもうシリアを統一しますよみたいな感じのことで今シリアを支配してるのはこのシャーム解放機構なわけ。
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うん。
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で他にも反政府組織っていうのはいっぱいいたじゃん。
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いたね。
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そう。例えばシリア国民軍はトルコ国境を支配してクルド人勢力をこう、てかまだだからクルド人勢力と戦ってるわけよ。
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うん。
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でシリア民主軍の方は旧イスラム国支配地域をこう支配してる。
でこのシリア民主軍にいわゆるクルド人部隊も含まれてると思っていい。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
でここでまた出てくるのがイスラエルなんだよね。
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はい。
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イスラエルがあの急に出てくるんだけれどもイスラエル実はこの内戦のゴタゴタに乗じてもともとゴラン高原はイスラエルが実行支配してたんだけれども
ちょっとそこからシリア側に何だろう漁夫乗りみたいな感じで進出するんだよね。この機に乗じて。
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うん。
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ちなみにゴラン高原って一応シリア領だからシリア領なんだけれども実行支配がイスラエルっていう状態ね。
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はい。
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そう。だからこの騒乱でイスラエルっていうのはまあ何だろうちょっと得しちゃったっていう言い方はちょっと適切じゃないけれども
シリア側に領土、あの実行支配領域を伸ばしたっていう感じ。
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うん。
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で、シャーム解放機構にちょっと話最後戻るけれどもシャーム解放機構のトップがアフマドアルシャラーっていう人なんだけれども
この人はまあニュースで多分こうインタビューの映像とか流れてたからその12月の段階で見たことある人結構多いと思うんだけれども
一応アルカイダ系組織じゃん。だからさどう考えてもやばいじゃん。あのもともとはね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
だからそれを多分自分らでもわかってるんだよ。