ローラーダウンの成長
スーパーナチュラルハイテンションズ
スーパーナチュラルハイテンションズ
あの物語に対して、どちらが受動的な人間でした?
死体性、脳動性という部分では、ローラーダウンが僕のメニューですよ。
初めて見せた死体性、脳動性って子供ができて、子供をニコラスケージが出生する6年後まで一人で育て上げて
尚且つ出生するニコラスケージに会いに行っちゃダメっていう親を振り切って自分の意思で迎えに行く
ただ迎えに行って対面した時にやっぱり戸惑っちゃうんですよね。戸惑った上で、でもやっぱりこの人と一緒になりたいっていう
そこが僕の中ではすごい感動的なぐらい、ローラーダウンの意思みたいなのが伝わってきていて
だからそういう意味では作中の終盤まではローラーダウンって多分すごい受動的な存在
支配されるがままの存在だったと思うんですよ。それをそこに強い情熱みたいなのをぶつけて
どんどん大人にしていくじゃないですけど、一人の女性として仕立て上げていくっていう言い方が良くないかもしれないですけど
熱を当てている存在がニコラスケージの過剰なまでのロマンチシステムなんじゃないのかなっていう気もしますけどね
あの魔女は何なんですかね?
オズの魔法使い
オズの魔法使いと東の魔法使い、東の魔女みたいなの
そうだよね。モチーフを入れ込んでるんですよね
なんか天使と悪魔みたいな感じですかね
僕も読み取れないですね
あれもね、いろいろ考察見させてもらったら上手に書いてらっしゃる方とかいらっしゃる
でもどこまで理解できるか、僕は全然できないので
長さが難しい、そうやって考えると
朝川さんはどう思いましたか?あの二人の関係性っていう
僕ね、本当に正直に言うとあんまりあの二人にも全然感情移入できなかったですね
今回はやっぱりポッドキャストで話をするっていうことを
大前提に見てたことももしかしてあるのかもしれないですけど
やっぱりデビッド・リンチがどういう思いでこの作品を手掛けたのか
そしていろんな役割の人たちがどういう作用を起こすのか
みたいなことばっかりで考えてたので
あの二人っていうのは主人公であれだからあんまり感情移入しなかった
誰かに感情移入できた人物がいるかって言ったら全然なくて
確かに僕が今言った親からの支配の克服みたいな
自立って
それはそれで一つのテーマになり得ると思うんですけど
僕のイメージですよ、デビッド・リンチが描くにしては
ちょっと大衆的すぎるというかピュアすぎるなっていう気もしたんですよ
だから多分そこにあんまり力点はないのかなっていう気もするんですよね
そのストーリー自体に
一人の女性としての自立とか過剰な愛っていう部分には
あんまり多分力点がなくて
なんかその過程で
映画の制作意図
そういったストーリーで動かしていく中に
自分の表現、感情表現みたいなものを
一枚絵としてどんどん差し込んでいってるのが
あの映画の特色なのかなっていう気もちょっとします
僕のデビッド・リンチのイメージですけど
あんまりそういう真っ直ぐな描き方する人じゃない気もするんですよね
ストーリーで語るっていうタイプではないっていうか
面白いね、本当にやっぱりこうやって2人で映画の話していくと
どんどんやっぱり映画に対する見方が変わってくるよね
次こういう風に見てみようかとか
そういう面ではワイルド・アット・ハートはすごくいい映画だな
いや、いい映画だと思います
もう一回ちょっと見てみたいなっていう
なんかストーリー置いとけるから
そうですね
何なんだこれはっていうのがたくさんあるんだよね
あと話ちょっと変わっちゃうんですけど
僕結構いろいろ考えてて今回ワイルド・アット・ハート
ブルーベルベットちょっと見たんですけど
じゃあ例えば自分が監督で
ローラダンの母親は役人で
こういう演じてくれって
口に顔ばっかりして
電話で来る、怒り来る
演技をしてくれって
どのように指示をして
俳優がどのように理解して演じてたか
そこまで考えたら本当にすごいですね
すごいよ
ブルーベルベットもそうなんですけどデニソッパーが
ちょっと狂気じみた役で出るんですけど
本当にちょっと狂見であって
ちょっと狂ってるんですけど
どのように作品の意図と
自分の役割を理解させて
どう役者と絡み合わせたのかっていうことを考えると
ちょっとね、あれで例えばですね
役者たちがストーリー自身とか
全体の流れを把握していれば
演じることができると思うんですよ
僕は浅い知識の中で言うんですけど
断片的な作品、今水澤さんが言ったみたいな
断片的な絵を撮るだけで
そこに役者をはめ込むっていった時に
役者がどうアジャストしていくかっていうのは
すごく興味が出た
確かに
めちゃくちゃ
あれをデビット・リンチ自身がこういう風にしてって
指示してたのか
それとも役者の発想に任せていった部分もあるのかとか
デビット・リンチが一回真っ赤になってるのかとか
撮影前にこうやってやってみたいな感じで
いろいろ考えちゃいますね
そういったのも含めると
めちゃくちゃ魅力的な監督だったんだろうなって僕は思った
あそこまで役者を動かしてしまう
だから映画と全く関係ないところなんですけど
役者もそうだと思うし
もちろんお金を出す製作会社だったりとか
そういったのもそうだと思うんですけど
作り手としての凄みを感じますよね
ある意味凄いと思った
そこはすごく知りたかったんだよね
やっぱり特に母親だったり
ウィルデフォでしたっけ
あの方の競技児みたいな
特殊メイクしてたじゃないですか
母もそうですけど
ミシソさん監督だったらなんで指示しません?
ああいう顔面にはならないんですからね
僕監督だったら
もうちょっとウェルメイドな感じに
やっぱりしちゃうのかなと思っちゃいますよね
ここでストッキング被って強盗に入って
自分で首をね
三段銃で打って首振り
吹っ飛んでしまうんだよ
じゃあこのシーンっていった時に
何がしたかったんだって
あそこまで狂気に
やっぱり作品を
やっぱり彩る
役をさせるっていうか
それも一つ監督の手腕だと思うんですよ
そうですね
あと5000ドルって思いましたけどね
銀行強盗ってもっと大きい金額やで
狙わないって
ちっちゃいとこで
5000ドルって多分
75万くらいですよね
でもあの当時のレートだったら
いくらくらいだったかな
もっと高いのか
どれくらいだったんだろうね
デビッド・リンチ作品の魅力
ちょっと勉強不足ですけど
もうちょっと高かったんじゃない
確かにそうかもしれないです
でも驚くほど
スモールサイズの銀行強盗というか
感じもします
3人でか
山分けしても
いくらですか
1500ドルくらいでしょ
金額とか少なくね
みたいな
どちらかというと
ニコラスゲージからする
その場をしのぐための金額を稼ぐだけの
感じで動いてたような気がするけど
逃げるための
たぶんウィリアム・デフォンも
基本的に銀行強盗するというよりは
殺すための手段でしたね
ニコラスゲージを
最高でしたね
もう一回見たくなってきた
ウィリアム・デフォンだけで何回も見た
すごいなと思いましたけど
じゃあ例えば役者として
水田さんがキャスティングされた時に
どういうイメージ?
無理無理無理
イメージとかもう全然できない
無理
狂いすぎて
細いヒレかいてさ
ファックミーって言って
ファックミーだ
ダメですよあれ
役者もすごいね
すごいですよね
でもちょっと
水田さん今度また
デビッド・リンチ作品見る時に
そっちの視点でも見てみてください
そうですね
アスファーさんの見方
僕は逆に新鮮でした
なのでそうじて
結構デビッド・リンチっていう
今回こういう話もあるから
デビッド・リンチっていう人物を中心に
映画を見ました今回は
なのでそこでおいてもやっぱり
素晴らしさ
まだそこを知れぬ
監督としての
デビッド・リンチはちょっとこれからも
深掘りしていきたいね
多分何回見ても
新しく解釈できる
全然違う会話してると思う
映画だと思うんで
そこはきっちり
長い時間かけて付き合っていきたい
映画監督だなとは思いますね
そうですね
なので佐知さんもね
今回の会話もし聞いていただけたのであれば
一応ちょっとね
ワイルドだったと
映画の新しい解釈
でもツインピークスあたりとか
結構ヒットしたんだよね
そうですね
ツインピークスとか
ドゥーン、砂の惑星とか
ドゥーン、砂の惑星ちょっと見てみる
そうなんです
今もドゥーンって別の監督で
監督でやってますけど
それとは別のデビットリンチ版の
ドゥーンがあって
結構うちの
父親に聞いてもすごい好きな
映画っていう
アイレーザーヘッドみたいな
映画を撮ってる方は
別に映画をめちゃくちゃ見てるわけじゃない
ような人たちも
好きな映画があるっていう
そこもすごいなと
僕はちょっと思っちゃう
あれは何年か分かんない
でもやっぱりデビットリンチ
フィーバーみたいなの起きましたしね
多分ツインピークス
起きましたので
そういった面でも
言葉悪いですけどお金も集められる
監督だったんですね
そういった面では
よくカタヤカルト界の
巨匠と言われているデビットリンチが
そうやって
一般としても
映画を制作するにあたって
巨額のお金を集められる
ちょっと不思議な人物だなと
思いますね
もしこれで
映画とか詳しい方が
たくさんいらっしゃると思うので
正直僕なんかは
全然そんなに語れる人間ではない
何か意見があると
教えてほしいね
デビットリンチがすごいお好きな
方がもし
聞いてくださったりしたら
そういった解釈も知りたいですし
そういった解釈をもとに
僕たちちょっと新しい解釈でね
映画を見ていったりとかもしたいですね
そうですね
というわけで
今回は幸さんの映画鑑賞の話から
始まって
デビットリンチについて
語ってまいりましたけど
ぜひデビットリンチ見てください
そうですね
僕も今回話しながら
エンタメ性のある映画だね
そうですね
芸術性と娯楽性
私も兼ねつないで
ちょっと本当にこの回終わって
僕ちょっとまたデビットリンチの見方が変わりました
そうですね
ちょっとまた
別の作品
僕はブルーベルベットとか見てないので
また機会改めてブルーベルベットだったり
他のね
ロストハイ名も今見たら全然一緒
違うと思いますし
見ていきたいなと思いました
はい
というわけで
これで終わりにしますか
ありがとうございました
ありがとうございました
じゃあね
バイバイ
最後だけめちゃくちゃハイテンションになって
お茶濁すけど