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2022-02-07 18:29

第49回(1) 新海誠マラソン①『秒速5センチメートル』オープニング

新海誠マラソン第一弾『秒速5センチメートル』の話をしました。

まえださんの到着を待って、山口とマリオンさんで話しています。

■メンバー ・山口 ・マリオン

映画の話したすぎるBAR1月号に関するお詫び

マリオン近況 スワン・ソング

山口近況  フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 前科者

■映画の話したすぎるBARのお知らせ 2022年2月19日(土) OPEN~ CLOSE ※アルコール提供あり https://virtualeigabar.com/eiga-bar_2022-02

山口は今回も店長として参加しないこととなりました。申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。

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00:12
はい、始まりました。映画の話したすぎるラジオリニューアル第49回になります。
この番組は、大阪の南森町にある日替わり店長によるイベント型カフェバー、週間間にて映画トークバーイベント、映画の話したすぎるバーを月1ペースで開催している店長メンバーによる映画トーク番組です。
私、映画の話したすぎるバー店長の山口です。
マリオンです。よろしくお願いします。
今回、原口さんが収録欠席で、前田さんが参加できるかどうかちょっとまだわからないので、一旦2人でオープニングを始めていきたいと思います。
まずですね、映画の話したすぎるバーの1月なんですけれども、もともと僕は店長を欠席させていただく予定でお伝えしてたんですけれども、
マリオンさんも急遽ですね。ちょっと参加できなくなってですね。
本当にちょっと、なのでちょっとね、前田さんと原口さんの2人でっていう、しかも原口さんもちょっと途中参加みたいな感じだったんですよね。
なのでちょっといろいろ手間をかけさせてしまったなと。
前田さん古文奮闘してた時間があったっていう。
特にマリオンさんの欠席はお知らせのタイミングがなかったので、当日来てみたらいないの?みたいになった方も、もしかしたらいらっしゃったんじゃないかなと思いまして、
ちょっとこの場でお詫びを申し上げたいなと思いまして。
急にちょっと、本当にやむにやまれぬ事情がちょっとありまして、すいませんでした。本当に。
すいませんでした。
まあそんな感じで近況を伺っていこうかと思うんですけども、
マリオンさんの近況はいかがな感じですかね。
まあいろいろ事情があって映画館に行けなくなったりとか、まあね、バーにもちょっと参加できなくなっちゃったりとかあったんですけど、
その分家でいろいろ映画をいっぱい見てたんですけど、
The Royal Tenenbaumsとか、ウェス・アンダーソンの作品とか、あとフレディVSジェイソンとか、
あとAmazonプライムで配信されてる限定のやつで、インフィジット 無限の記憶っていう、これはマーク・ウォールバーグ主演で、
監督がマグニフィセントセブンとかのアントン・フークワのアクション映画とか、
あとこれはApple TV Plus限定のやつで、スワンソングっていう、まあハーシャラリーとかが出てるような映画なんですけど、
あとこれもちょっと映画館ではやってない配信になっちゃった作品で、アントラーズっていうホラー映画とかも見てました。
03:02
どうしてもちょっと家にいないといけないみたいな状態になってしまったので、ここぞとばかり家で映画をたくさん見てはいました。
相変わらずむちゃくちゃ見てますね。
見たいやついっぱい溜まってるんですけど、すぐ映画館行っちゃうので、こういうのがどんどん溜まっていって、
NetflixとかAmazonプライムのマイリストがパンパンになってるので、ちょっと消費したいなと思って見てたんですけどね。
正直僕、さっき上がった作品全然把握してない感じなんですよね。
特にたぶん最後の3本とかは映画館でやってないやつなので、たぶん知らないかなっていう。
特筆すべきはこれみたいなのありますか?
僕ね、スワンソングがめちゃくちゃ喋りたくないんですよ。
どんな話かっていうのをまず言わないと何の話かわかんないと思うんですけど、主人公がマハアシャラーリー演じる主人公の男がいるんですけど、
彼は奥さんもいて子供もいて、アーティストとして活躍されてるんですけど、
ただ彼にはもう余命が少ないと。難病で長くは生きられないという状態になって。
彼はあることをするんですけど、それは近未来の話なんですけど、完璧なクローンを作って、そのクローンと自分を入れ替えるっていう。
家族はそれを知らないまま過ごすので、ただクローンと入れ替わってるので死んだことにはなってないんだけど、実際は死なくなっててみたいな状態にするっていう。
ちょっと特殊な話というか、近未来SFというか話なんですけど、その過程で最後に何を家族に残せるのかとかっていう話にだんだんなっていくんですよね。
そのクローンを、もう自分の完璧なクローンを作り上げる過程で、自分のこれまでの記憶とかもなんか走馬灯のように見ていったりとかするし、
あとクローン自身と一緒に対話をしたりとかっていうシーンとか、それはもう完全に鏡合わせの自分との対面みたいな感じになっていって、
最後に死に行く中で自分は何を残せるんだろうかとか、自分がどんどん亡くなっていくみたいな感覚とかっていう不安に震えながらもなんかいろいろそういう自分の新編整理をしていく話なんですよね。
結局このスワンソングっていうタイトルが何なのかっていうのがあるんですけど、スワンソングって英語でアーティストとか芸術家が残した最後の曲。
自生の句とかそういう遺作とか、そういうふうな意味があるんですよね。だから最終的に彼は家族に何を残すのかっていうのがだんだん物語の盛り上がりになっていくっていうか、
ちょっと普通に泣いてしまいましたねっていうぐらい、すごくSFチックな話なので、そういうクローン技術の是非みたいなのもちょっと触れるんですけど、
どっちかっていうとやっぱりその死に行く男の最後の心のざわめきというか葛藤みたいなのを丁寧に描いた作品で、これは結構すごくよくできた映画で、ちょっと見事でしたね。
06:11
一応配信が去年に公開されてたので、多分去年見てたらベスト入れてたんじゃないかなっていうぐらい、ちょっと僕は好きな映画でした。
Amazon限定でしたっけ? これはね、Apple TVプラスですね。
そうですね、SFって結構哲学を語るのにすごく適した題材な側面ってあると思うんですけど、
そこをうまく使った作品の一つなのかなっていうふうには伺う限りでは思って、
ファンタジーみたいに根本的にこの世界とは違うルールで動いているのではなくて、この世界にプラスされた超現実性みたいなのを通じて哲学していくみたいなのって、SFの得意良分なのかなとは思うんですよね。
使い方がうまそうだなっていうのが思いましたね、聞いてる限りだと。
そうなんですよね。ハワシアラーリ以外にもグレンクロースとかオークアフィナとかナオミハリスとか結構豪華な役者さんが揃ってて、
これが配信限定っていうのはちょっともったいないぐらい結構いい作品だったので、
なかなかApple TVプラス入ってる人もなんかあんまりいなさそうなんでちょっともったいないなーってぐらいなんですけど、
できれば皆さんに見てもらいたいなってぐらい僕はお勧めしたい映画でした。
なるほど。 じゃあ次僕の近況入っていきたいと思うんですけども、
まずフレンチディスパッチ、ザ・リバティ、カンザス・イブニング、サン・ベスタツを見ましてですね、
マリオンさんはウェス・アンダーソンの予習をしてた感じですかね?
そうですね、ザ・ロイヤル・テネンバウムス見てたのもちょっと見たことないし、ヨシュー・ガテラって感じでちょっと見てました。
僕のウェス・アンダーソン編歴としてはあんまり見てない人なんですね。
グランド・ダーペストホテルと犬ヶ島を見てる人でして、今回フレンチディスパッチを見てなんですけど、
率直な感想としては結構面食らいました。
なんかビジュアルで押し流されるには結構読解が求められるというか、
1925年から75年までの50年間存在していた架空の雑誌の編集長が亡くなって、
それの追悼記念号にして、その雑誌自体の閉館号の記事を作るみたいな話なのかな。
もしかしたら話自体僕が捉え間違えてる可能性はあるんで、すいません。
まあ僕はそういうふうな話として見てたんですけど。
とですね、かつてあった雑誌文化みたいなものに対する雷山の物語かなと思ったんですけれども、
09:09
今みたいにジャンルが細分化して、この物語だけみたいな感じのものに触れていればいいとかではなくて、
本当にそのハイカルチャーって言ったらいいんですかね。
文化であるとか、政治であるとか、実際の街並みであるとか、
ジャンルとしての文化ではなくて、もっと広い意味での営みすべてを含むような文化のあり方みたいなのを表現していた雑誌みたいなあり方。
それってきっともうおそらく今失われている何かだと思うんですよね。
そこにいろんなものを預けていった人たちの取材と、その取材を通じた人生の物語みたいな感じだったんですけど、
そこにあるハイカルチャーというものが含んでいる豊かさと同時の敷居の高さみたいなものをどっちも含んだ映画だったかなと思ったんですね。
で、僕はその敷居の高さを乗り越えられませんでした。
非常に強要が求められるというか、
何だろう、そういう物事そのものに対する生き方としての理解度みたいなものが求められる映画だなと思ったんですよ。
僕は映画とか漫画であるとか、そういう細分化しきったカルチャーの末端だけをつまんで食べては生きてきた人間なので、
もっとその根っこにある、もっと巨大な文化というものそのものに触れながら生きるみたいな価値観ってあんまり持ってない人なんだなって思って、自分が。
なんかそういうふうなものの豊かさを見せられたときに、私はその領域には行っていません、すいませんっていう思いを感じてしまって。
あー、なるほど。
ちょっと気遅れしちゃうという感じなんですかね。
すごくもう目の前に広がっている景色とか文脈とかはものすごいんだろうけど、全くそれがわかんない、わかんないじゃないけど、全容を把握はちょっと難しくなって、そこがちょっと気遅れしちゃうみたいな感じなんですかね。
なんかすごい意義深いことを謳ってる映画だと思うんですけど、その意義深さって僕あんまり触れてきてない意義深さだなと思って。
ただ、日本で言ったら80年代ぐらいまでは、ああいう雑誌文化の豊かさってもしかしたら存在してたのかなとは思うんですよね。
90年代とかもちょっと残ってたのかなとは思うんですけど、僕はもうその世代には遅れてきた世代で、もう雑誌がだんだん廃れていってインターネットが生まれていって流世していくのを見ている世代なんで、
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雑誌文化を持ってた豊かさみたいなものに憧れはすごい持ってはいるんですよ。
インターネットになって、一人が思う存分発信して、それを思う存分キャッチできるとかではなくて、どこかに豊かな文化を作ろうとしている志の高い人が集まって、その人たちが生み出したものを人々が享受するみたいな。
送り手と受け手に明確なレイヤーの違いがあって、その上層のレイヤーから送られてくる文化の豊かさみたいなものが描かれている映画かなと思ったんです。
その感じは僕は適切に受け取れてないなと思いました。
ある種の敗北宣言です、これは。
なるほど。
マリオンさんが見たときにどう感じられるかっていうのはぜひ伺ってみたいというか。
僕も別にそんな文化質が高いわけじゃないんですけど、僕も一緒ですけどね。映画ばっかりしか見てないような人ですけど。
でもそれでもやっぱウェスタンダーソンの映画ってすごく見てるだけで綺麗とかおしゃれとかって簡単に言っちゃいますけど、なんかやっぱ画面に広がっているそのこだわりみたいなのとかすごいじゃないですか。
ちょっともはや変質的ですらあるみたいな、その辺のこだわりみたいなのをスクリーンで堪能したいなとは思ってるんですけど。
そうですね。始まった直後ぐらいの映像の作りとか、やっぱこの人頭おかしいなと思いましたね。
見てすごい両面性がある作家だなと思ったんですよね。別にウェスタンダーソンそんな見てるんじゃないんですけど、現実をめちゃくちゃデザインするじゃないですか、あの人。
そうですね。
実際の現実ってそんなデザインされた、整理されきったものにはならないのに、それを整理しきった絵を作りますよね。
でも完全にコントロールされた画面の中に描かれている人々ってものすごく不完全さを称えた人々だったりするわけなんですよ。
そうですね。
画面は構成されきっているのに、そこに描かれている人間性っていうのはその不完全さゆえの豊かさみたいなものを描いてて、
なんかすごい両面性があるというか、ある種の矛盾さえはらんでいるように感じたんですよね。
それはちょっとあれかもな。僕、それこそThe Royal Tenenbaums初めて見て思ったのは、やっぱり今のフレンチディスパッチとか、
グランドオブダベストホテルみたいなぐらいの、ほぼ完璧に左右非対称とかで綺麗に作り込まれてっていうほどではないんですよ。
作り込まれてもちろんいるんですけど、その中でやっぱり登場する人物っていうのが、何かこだわりにとらわれすぎている人たちみたいな感じなんですよね。
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で、そのバラバラになってしまった家族が何とか一つにまとまるっていうのは、何かしらの彼らの一つ、なんかこだわりとか猛念みたいなのを少し捨てるというか、
ちょっと脇に追いやるみたいなことで一つにまとまるみたいな話だなって僕ちょっと思ったんですよね。
けど実際なんかウェス・アンダーソンの映画ってどんどんこだわりみたいなのとかがどんどん先鋭化してって、もう完璧さを称えた絵しかもう絶対作らないぐらいの勢いになってるじゃないですか、本人は。
なんかその何かアンビバレントさみたいなのは何か面白いなってちょっと思ったんですよね。
なんか本当、完璧主義者だけど完璧じゃないみたいなのもそこには入ってるっていう感覚っていうのは何か山口さんが言った感覚っていうのは何かそれは本当に僕もよくわかるなというか、ふうに思いました。
そうですね。なんかあそこまで神経質に画面をコントロールしていくって普通のこの世界の居心地悪いんじゃないかなって思うんですよね。
あそこまでの変質的なコントロールをしようってするってことは。
でもそこに描かれてる、映し出されてる人間像は不完全さを称えてるって、なんかね、なんか監督そのもののすごい絡んでしまった矛盾みたいなのと向き合ってる作品なのかなとかね、思ったりはして。
あとそこをちょっと拾って言うとしたら、かつてあったその雑誌文化っていうものが、なんかそういう世の中の不完全さを豊かに完成させていくものとしてあって、それを雑誌というものの世界観そのものを映画として表現しているのかなとか、そんな感じには見たりはしてたんですけど。
まあそれは別にして、かなり面食らった映画ではありました。
なるほど。
あともう一本だけ新作見てて、前科物ですね。
はいはい。
前科物は素晴らしかったです、本当に。
そうなんですね、ちょっと見たいな。
僕が好きなバランスの方画なんですよ。有名な役者が出てて、ある程度対策として撮られてるけれども、結構なテーマ性とかダークサイドを抱えた物語になってる。だから、花と闇をどっちも持ってる映画、すごい僕好きなバランスなんですよ。
最近の方画で言うと、このバランス感覚で思い出したのは、罪の声です。
おー、あー、なるほど。
罪の声のバランス感覚を思い出しました。
おー。
で、罪の声はあれ、なかなかの改作だったと思うんですね。
うんうん、そうですね。
動画でこういうの見たかったなーっていう、ちゃんとお花のあるエンタメ対策しつつ、結構その社会の闇の部分をがっつり描いてる映画でもあったと思うんですね、罪の声って。
18:08
今回もそれをやってる映画で、僕すごい好きなバランスでした。
はい。
ぜひ見てそうな映画かなと思います。
はい。
ってな感じでオープニングは終わっとこうかなと思うんですけれども、
はい。
じゃあ入っていきますか。
はい。
18:29

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