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2025-08-21 18:43

夢やぶれた若者が救われたのは‥という話 #427

いよいよ古民家リノベが着工しました♪

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サマリー

古民家のフルリフォームを通じて、職人や解体作業の楽しさが語られています。リフォームの過程で知り合った解体屋の若者の人生の変遷と、彼が職人として救われたエピソードが印象的です。若い解体屋は、経験を通じて健康的で充実した作業環境について語っています。また、伝統的なおたふく面の歴史とその意味についても詳しく説明されています。

古民家の解体工事
お聞きの皆様、おはこんばんちは。現役リフォームプランナーの寸尺かんなです。
いよいよ、今週から京都の古民家のリフォームが始まりまして、ここ数日はずっと京都に張り付いて、解体工事に立ち会っていました。
解体というのは、とにかくリフォームで新たに作り直すので、いろんなところを壊すという作業のことなんですけれども、今回の場合はフルリフォーム、フルリノベーションになりますので、基本的には全部剥ぎ取るという作業になるんですよ。
この家の骨組みだけ、大事なところだけ残して、あとは全部作り替えるということなので、大変でした。本当に、もう丸3日間ね。たまたま今、とても繁忙期ということで、もっとたくさん人数来てくれるのかなと思ったら、2人だけだったんですが、そんな広い家じゃないんですよね。
壺でいうと、30壺はないぐらいの広さで、よくある京都の長屋形式の家で、ぐーっと奥の方に行くと小さな箱庭があるみたいな、幅が狭くて奥に広いみたいな、そういう作りの家なんですけれども、逆に人数が多くない方が良かったなというふうに、今は結果的には言ってたんですけどね。
とにかく狭いんでね。次々に解体して、どんどん廃材が溜まっていくんで、逆に人数が多すぎたら作業スペースもないし、むしろ大変だったかなと思って、結果オーライだったんですけれどね。
この3日間もずっと2人でね、バンバンバンバン壊してってくれていたんですが、こういった作業の時に、わりとしっかりとずっと立ち会っておく必要があるのが、何でもかんでも壊されたらまずいからなんですよね。
絶対この柱、構造的に大事な柱とか針とかね、そういったものが必ず家にはあるんで、そこをバコーンって壊されたりしたらもう大変なことになっちゃうんで、ここは残しておいてください。ここは壊してくださいっていうことを全部言うために、月っきりでいました。
特にこんな百何十年前の古い家なんで、これはちょっとしたロマンでしたね。どんどんね、この百何十年間一つの家族がね、私の今回のお客様の代から見ると、祖父母の世代からずっと住み継いできた家なんですけれど、この百何十年の間にどんどん回収していってるわけですね。
継ぎ足したり、増築したりね、そういった形でどんどん家を直していってるんですが、これはもう私の今の現代人の目から見たら、改悪になるんですよ。改善じゃなくて、改悪だなというか、昭和の安っぽいね、ベニヤ板にプリントの柄が入ったようなやつってよくありますでしょ。
一見ログハウスの木目みたいに見えるけれども、単なる印刷だみたいなね、ああいった薄いベニヤ板みたいな建材とかをバンバンバンバン、本来の柱と柱の間は日本の伝統的な家の土壁なわけですよ。
それを全部この上からベニヤ板とか、今だったら石膏ボードとかでべしっと上から全部上張りしてしまって、だから柱が剥き出しの作り方っていうのを真壁って言うんですね。真は真実の真です。
解体作業の楽しさ
それを大壁って言って、上から壁紙を張ったりとかできるように、まっすぐな平坦な壁にすることを大壁って大きい壁って書いて、大壁って言うんですけれども、これにしちゃってるんですよね。
これをだから、それもまた昭和のリフォームなんで、綺麗な壁紙とか貼ってるというよりは、この化粧ベニヤっていうね、プリントの合板をバンバンバンバン上から貼ったような、安っぽい改修をバンバンバンバン長年してるような家だったんですよ。
こういったものを全部剥ぎ取って、元のこの百何十年前の元の本来の姿がだんだん現れていくっていうね、作業を立ち会ってたんで、大変楽しかったですね。
元々私は解体工事って結構好きなんですよ。バンバンバンバンね、古いものをぶっ壊していくんでね、楽しいんですね、見ていてね。
特に今回みたいにこの古い元の姿がね、だんだんだんだん目の前に現れていくっていうのはね、なかなかに爽快でしたね。
本物のね、土壁っていうのがね、目の前に現れましたよ。このベニヤ板剥がしたらね。
この本物の土壁っていうのはね、竹こまいっていうね、竹を三つ編み状に編んでいったようなところに、粘り気のある水分のたっぷり含んだ土をどんどんどんどん塗り固めていって作った壁なんですよね。
これはね、日本の本来の高温多湿の日本の気候にはね、ものすごく適した工法なんですよね。土とこの藁と、そういった自然素材で全部できてるわけなんで、ここはもう自然に呼吸する壁なんですよ。
だから今のね、やはりパフパフの家とかとは全然違うんですよね。だから本来あるべき姿をね、どんどんどんどんアメリカスタイルの非常に効率よく合理的に立てるスタイルでね、作っていってるんですけれど、実際ここまでね、日本の気候も今のようにね、過酷な暑さ。
この3日間もね、もう37度とかね、もう死にそうでしたよ。もう汗と泥と埃でもうズダボロになりながらね、ずっと私は別に自分自身が作業するわけじゃないんですが、ほれぼれとね、この解体屋さんがいろいろね、どんどんどんどんこの家をね、ストリップしていく姿をね、ずっと見てただけなんですが、どろどろに汚れながらね、見てたわけなんですよね。
まあでもね、素晴らしいなと思ってね、これをだから、あとこの屋根とかもね、屋根というか天井とかも、天井のこの板を全部取っ払って、綺麗にね、針とかが剥き出して、かっこいいんですよね、日本の丸太がボーンと入ってるやつね。
こんなのもだから、わざと見せて、綺麗にね、衣装として残しながら、それを活かしたね、室内にしたいなと思ってね、いろいろイメージを今から作ってるんですけれどね。
でね、今回ね、この解体屋さんがね、今日も職人シリーズの一つになると思うんですが、解体屋さんとね、丸3日間一緒に過ごしたりとかしてて、よく内庭工事に来てくれる人たちなんですけれどね、今回ね、彼らもすごくやりがいがあって楽しかったみたいで、
やっぱすごいっすねーとか言ってね、こんな壁とか見たことないですわーみたいなこと言ってね、すごいいろいろ喋ってて、今日来てくれてたお兄さんがね、比較的若い人なんですけれど、初めていろいろ喋って個人的な話を聞いたらね、すごい変わった質字というかルーツだったんでね、ちょっとお話ししようと思ったんですが、
なんと彼はね、吉本芸人をね、ずっと10年間、私あんまり大阪の人間なんですけど、吉本詳しくないんですけれど、NSCっていうんですかね、ここのだから訓練生っていうんですか、芸人になるための訓練を受けている何期生かだったらしいんですね。
彼の同期にはね、今はもう銀シャリとか、かなり成功して有名になっている人たちも出ているような、割といい世代だったらしいんですけれど、10年間やった結果ね、なかなか目が出なくて、ついに諦めてね、その後何しようと思って、介護の業界に入ってみたり、
あとはちょっとそういう夜のね、やややばい仕事とかもね、やってたそうです。例えば風俗場の草芸の仕事とかね、そういった夜の仕事とかしているうちにね、だんだん精神をね、ちょっと病んだりとかしたらしいんですね。
もう昼夜逆転してますし、それほどね、正直言うと達成感があるような仕事でももちろんないですよね。なのでね、だんだんちょっとメンタルが弱ってきて、どうしようってなっている時に、たまたまね、運良く今勤めているこの解体業者の親方と親しい人と知り合って、今お前プラプラしてるんだったら、良かったらやってみるかっていうことで誘われて入ったらですね、
めちゃめちゃ厳しい親方だったんですが、すごく可愛がってもらって、結局は自分の肌に合っていて、すごく毎日楽しいって言っててね、すごい良い話だなと思ってですね。
結局彼は、確かにね、今まで何度も彼とは現場で会ってたんですけど、なんか職人っぽくない人だなとはね、思ってたんですね。職人ってすごくヤンキーっぽい人が多いんで、でも彼はなんとなくサブカルの匂いがする人だなって思ってたんですよ。
なんかね、Tシャツの柄とかのチョイスとか見てると、なんとなくね、職人さんってね、やっぱりね、あの虎の柄とかね、あと鯉の柄とか、なんか金がピピピって金の色が入ってるとか、赤とかね、なんかあと、なんだろう、竜ね、竜とか、そんな大好きなんですよ。
ですけど、この人はいつもちょっと、あの映画の私の大好きなスピルバーグのジョーズっていうね、サメが襲ってくる映画がありますよね。で、あれのもじりでジョージっていうね、Tシャツを今回も着てきてて、ジョージってなんか芸人の、なんかジョージっていう自分が結構お世話になった芸人さんがいて、その人のTシャツだったんですけど、それはだからあのジョーズの有名なポスターの柄で泳いでる女性の下から、実はジョーズがこう海の中から
この泳いでる女性を狙ってるってあの有名な柄をもじって、あのハンラーで泳いでる女性の下からこのジョージが口開けて狙ってるっていう、パロディーのね、あの柄が描いてるTシャツ着てたりとかして、変な人だなって、職人としてはちょっと変わった人だなって前から思ってたら、今日聞いてね、すごい納得したんですよね。
芸人さんだったんだーと思ってね。だからすごいね、なんかちょっとシャイな人なんですけど、すっげー面白くって、私がまあこんなね、このすごい解体中の現場とか来てるんだ、姫、あのちょっと気をつけてくださいよとかってね、言ったりとかしてくれて、今僕のホストのドラマにハマってるんですわ、みたいなこと言って、なんか姫とか呼んでくれたりとかしてね、なんかすごい面白い人なんですけれど、
夢破れた若者の再生
まあでもこうやってね、夢破れてね、職人転々としていた人がね、この職人の世界に入って、なんか救われたっていう話はいい話だなぁと思ってですね、非常にね、今日私自身もすごい爽やかな気持ちになったんですよね。
だからもうちょっとやっぱりね、この仕事をね、こんな気持ちいい仕事ってなかなかないですわーって言ってね、私がよく職人シリーズで話してるようなことを全く同じことを彼も言っていて、まあだからつまり朝早く起きてね、現場に来て、毎日こうまあ、何も、だからね、体を動かしてると、頭をね、変に使わないわけですよ。
だからもう無心で作業に打ち込んで、で、終わったらまあね、達成感があるわけですよね。毎日毎日、やったその作業量がちゃんと体感で見てもわかるし、あのね、こんだけ例えば解体屋さんであればこれだけ潰したら、これだけいろんな建物の具体が出てきたなぁみたいな、目に見えてこの自分の作業量がわかる仕事ですしね。
で、汗を流して、非常に健康的なんですよね。で、この人はね、多分30代後半ぐらいなんで、まだ比較的若いんでね、あのそんなタバコ吸ったりとか酒飲むとかっていう、いわゆる私がよく知っている昔ながらの職人さんともまたちょっとタイプが違う人なんでね。
こういった人がこの業界に比較的遅く参入したんだけれども、定着してるんだなぁと思ってね、とてもいい話だなぁと今日は思ってね、すごく今日はなんか私もね、なんかいい気持ちなんですよね。
でまぁでもその彼といろいろ話してて、こんな百何十年前ってこんな家の建て方してたんですねーとかって、すごいすごいですねーとかってね、やっぱり今の建て方はやっぱりあんまり日本には合ってませんねーとかね、言ってね彼なりになんかね、このなんか解体した後の現場見ながらいろいろ感じ取ってるところとかもね、とてもいいなと思って。
でね、今日またすごくびっくりしたのがね、屋根の屋根というか天井材を落としたらね、中からすごいね、かなり大きなね、これ何メートルぐらいかな、まあまあね、でかい飾りが出てきたんですね。屋根のね、このところに吊るしてあるんですけれどね。
これはね、お亀、おたふくのね、お面がありますね。このお面に、あと藁の編んだ飾りみたいなのがぶわっとあって、この藁の編んだところにはね、札もついていて、ここにね、この施衆の、私のお客様の、多分お父様の名前が書いてある札と、あとこの工事をやった施工会社の名前が書いてあるものがついてました。
これはね、よく噂というかね、物自体私も写真で見たことあったんですけれど、現物を見たのは初めてだったんでね、すごいびっくりしたんですけれど、これはね、よくあの胸上げっていうね、浄土式の時とかに縁起物としてね、つける飾りなんですよね。
特に京都とかね、こういった古い建物が多いところではよく見られる伝統というか風習なんですよね。だからこの家にいろんな災いが起こりませんようにとかね、あと工事が無事に完了しますようにとか、あとは家内安全とかね、そういったいろんな縁起担ぎのものなんですけれど、このね、おたふくのね、お面が何で使われるようになったかっていうのをね、私にちょっと改めてちょっと調べてたんですね。
今回これ出てきたんで、何でおたふくなのかなと思ってね。おたふくっていうのは、このほっぺたがむじっとこう、おでぶの顔の例のお面なんですけれど、これは服を呼ぶからこういう顔なんだぐらいの認識しか私もなかったんですが、これね、実際調べてみるとね、実はおたふくっていうのは本名がオカメっていうね、名前で、なんとね、大工の奥さんだったそうなんですよね。
このすごく腕のいい評判だった頭領っていうね、この大工さんがある大きな京都のお寺を受注してですね、これの工事を受けようことになったんですが、ちょっと大きなミスをやらかして、あわや工事ができないんじゃないかっていうミスをやらかすんですよね、この頭領が。
それをね、このオカメが起点を聞かせて、あるアイディアを授けて、無事にこの工事がうまく終わったという話があって、ただね、この夫の大工さんが奥さんのね、女ごとき者に、そんな助けてもらったなんていうことが曲がり間違って、噂になったら夫の名誉にね、傷がつくということを気にあんだオカメがね、
立ったっていうね、すごい激しい話があって、これがね本当、多分本当だと思うんですよね。これこういったことが戦で、それ以来、これを非常にこの妻のこういったね、働きとおよびこの悲しい終わりを嘆いた夫がね、この自分の妻のオカメを弔うためにね、このおたふくのお面を、これからはこれが建物の家のお守りだみたいなことで、
弔ったみたいなね、そういったことが発祥で、このおたふくがこういう家の縁起担ぎとして使われるようになったっていうね、そういう歴史があるらしいんですよ。いやーもうびっくりしてね、こんなものまで出てきちゃうんでね。
だからもうすごいね、歴史が、歴史を目で見たというかね、やっぱり古いものっていうのは楽しいし、勉強になるしね、すごい良いものを見たねっていうことを、この元吉本でね、解体屋のあんちゃんと一緒にね、わーって言いながら見てたっていう話なんですけれども、
まあまあまあ、これからね、この工事はいよいよ、明日はね、この家の耐震と、あとは断熱とね、そういった今の厳しい建築基準法の規定にちゃんと合う家にするために診断してもらう専門の一級建築士の先生に来ていただくんですよね。
さらにこれからこの京都のいろいろ厳しい警官、この辺も警官区域になるんで、ちゃんとこの警官条例とかの規定も満たすような家に、これからしていくということがいよいよ始まったという話でした。
引き続きね、この京都案件の話は、いろいろさせていただこうと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。
はい、それではごきげんよう。
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