特番の準備と養分不足
おはこんばんちは、寸尺かんなです。ついにですね、スーは、もう翌日に大晦日の特番を控えてですね、自分のマンションの窓からうっとりと夜景を眺めているんですよね。
いつもね、この窓から見える看板には、大晦日のニューイヤーズイブライブっていうね、美しく着飾ったスーがにっこり微笑んでいて、明日の9時って書いてあるんですよね。
ついに、この特番を迎える前日になって、うっとりと看板を見てるんですよ。
横にはですね、綺麗なバラの花束が置いてあって、メッセージカードが付いていて、みんなね、君と恋に落ちるよって書いてあるんですよね。
うっとりとですね、看板と猫の花束とあって、いよいよ明日だっていうね、期待に胸を膨らませて、美しくスーはね、たたずんでるんですよね。
そうすると、背後からね、すごいイケメンがね、裸で近づいてきて、さっとね、スーを後ろから抱いて、早くベッドに戻っておいでって言うんですよね。
この男は、前にね、お持ち帰りしたバイク男とはまた別のイケメンなんですよね。
で、分かったわ、行くわよって言って、まずはね、バスルームに行くんですよね。
で、バスルームにはね、また隠し部屋に、エリザベスがゴロンと横たわってるんでね、またこの脊髄のところにね、注射針をぶっ刺して、きゅっとね、1日分の養分を取ろうとしてるんですよね。
で、いよいよ明日なんでね、それを吸い取ろうとしたらですね、吸ったらですね、黒い液体しか抽出できないんですよ。
で、いつも透明の液体が出てくるんですけれど、今回ね、濁ったね、黒っぽい汚い液体が取れたんでね、エリザベスはちょっと驚愕してですね、
え、なにこれ汚いっていうね、今までに起こったことがないことなんですよね。
で、これはちょっとまずいんじゃないかと思って、で、すぐにね、サブスタンスの事務局に電話するんですよ。
で、養分がね、なんか濁ってて汚いんだけどって言って、まあ言うんですよね。
そうすると、サブスタンスの方がまたいつもの通りですね、もうすごく冷淡に、
あ、それはもう本体から養分を取りすぎて枯渇した状態なんで仕方ありませんねって言うんですよね。
で、そう言ってね、電話で喋ってる間もですね、鼻血がね、ボタボタって落ちてくるんですよ。
あの酢の鼻からね、やばいって思って、もうこれはいよいよ養分切れですよね。
でも、なんか方法ないの?と。ね、もう明日が大事な大事な本番のショーなんで、
なんとかそこまでは私は倒れるわけにはいかないのよ、なんとかならないの?って言うんですけども、
いや、もうどうにもなりませんと。
とにかく今すぐ交代して、エリザベスが起きてあなたは眠ると。
そしてまた養分をね、蓄えるという風にしない限りは、今のままではもう無理ですと。
もうとにかくエリザベスの中には、あなたに渡す養分はもう何も残ってない状態ですって言われちゃうんですよね。
で、やばいと思って、そしたらもうガクガクガクって痙攣が起こってですね、
あのもうバターンってね、大きな音を立ててね、洗面所で倒れちゃうんですよね、スーがね。
エリザベスの覚醒
で、これをね、ベッドルームでスーが来るのをね、ウキウキ待っていたイケメンがですね、聞きつけて、
何事だと思って、でね、慌ててね、バスルームの方に行くんですよね。
で、そうすると、このイケメンがバスルームに向かう足取りと、
そしてバスルームの中で、あのぶっ倒れたスーの代わりに、
えーと、覚醒したエリザベスのね、足とか、あのこう交互にね、あの画面に映るんですよね。
で、この節くれだった、もうボコボコのね、骨張った、あの足が出てきて、これはまあエリザベスなんですよね。
で、エリザベスがまあ覚醒してですね、で、まあもうやりたい放題にスーが、
7日間ルールをね、無視して、もう散々そのエリザベスからさらに養分を、
でも前回の時でももうかなり、あの老婆のようになっていたのに、
まあ今回ですね、まあ久しぶりに、もう何日か、だから多分ね、3ヶ月か4ヶ月ぐらいは、
スーはエリザベスを眠らせたままにして、で、自分がずっと活躍してたんですよね。
で、それというのも大事な、この年末の特番があるんでね、
で、まあいよいよ自分のキャリアもどんどん順調に花開いていて、
で、トーク番組のゲストに出たり、あとファッション雑誌の表紙になったりとね、
いよいよ自分のキャリアが順調に花開いているところなので、今後退するわけにいかないということでね、
もう無理っくり、もう自分がもうエリザベスからも散々養分を吸い取りまくってやってたわけなんですよね。
で、このバスルームの隠し部屋の中にね、もう天敵の袋がね、もううわーっていっぱい散乱してるんですよ。
だからエリザベスを眠らせたまま、天敵だけ与えてですね、で、もうどんどんどんどん養分を取りまくってたんで、
この養分を抽出するときの注射のね、この注射の液体が入るこのカプセルみたいなものもゴロゴロ転がってるんですよね。
そんな状態のところについにスーがぶっ倒れて、エリザベスが覚醒して、鏡を見てしまうんですよね。
そうするともう本当に、いよいよ本当の本当のゴラムの状態になっていて、もう髪の毛はほとんど残っていなくて、
胸も何もかもビローと垂れ下がって、もうちょっとね、もう人間の老人っていうのよりも妖怪のような姿になってて、ギャーっていうね、
エリザベスのね、もう悲痛な叫びでですね、洗面所に向かっているこのイケメンがですね、
大丈夫かスー、何があったんだ、どんどんどんどんって言ってね、この扉を叩くんですけれども、
エリザベスは絶対入らせないようにも、洗面所の扉を閉めてるんですよね。
そうしたら言ってるうちに、ウッ、ウッってね、変な気持ち悪い咳が出てきて、タンがね、グエーってね、ベロって出てきたりとか、もう大変なことになってるんですよね。
その音が全部ゲボゲボとかね、変な音がするし、ギューとかね、うめえたり叫んだりしてる声とか全部聞こえるんで、
何事だと思ってね、イケメンはびっくりしてて、大丈夫かスー、どうしたんだって言ってね、最初ポタポタとスーの鼻血が落ちてたんで、
てっきりね、生理が来たんだと思ってね、最初はこの男はニヤニヤしてて、どうしたんだ生理が来て、しんどいのかい、みたいなね、こと言ってたんですけれども、
なんか尋常じゃない音がするんで、本気でね、扉をね、開けようとするんですけれど、
向こう行けーとかって言ってね、もうすごい、とてもスーの声とは思えないね、もうしわがれた怪物のような声しか出ないんですよね。
これに恐れおののいた男は、なんだよこれって言って、ビビって逃げて、裸のままで逃げていくんですね。
運命の注射
男が逃げたのを見てね、もうすぐにね、このエリザベスは体を引きずるようにしてリビングに行って、サブスタンスの事務局に電話するんですよね。
ついにもう中止してくれと言うんですね、はっきりとね。そうすると事務局の方はね、分かりました、最後のキットを送りますって言ってね、ブツッと電話が切れるんですよね。
すぐほどなくして、またいつもの手順で、新しいファイナルキットが到着しましたっていう通知が来たので、
エリザベスはいつもの雑居ビルに取りに行って、そして箱を開けてみるとですね、ご満足いただけなくて非常に残念ですというメッセージが書いてあって、
そのメッセージを取るとですね、中に太い注射が入ってるんですよね。
この注射の本体にはですね、ターミネーターって書いてあるんですよね。
ターミネーターっていうのは、つまり終了させるとか消し去るという意味になるので、つまりはこれで分身を消すという意味合いなんですよね。
もう本当にね、もうこの酷い目にあってるんでね、エリザベスはね、この分身をとにかく消さないことには自分がやられるっていうことを思ってるので、
このエリザベスはこの針をね、ガッとスーの胸元めがけてね、刺そうともうガッと腕を振り上げるんですけれども、
またね、ここでね、心の声というかね、幻聴が聞こえてくるんですよね。
サブスタンスのね、自分自身の最高の自分をね、欲しくないですかとかね、本当にいいんですかとかね。
この花束にもパッと目が行って、そこにはね、カードが刺してあってですね、みんなが君に恋するよとかね、このメッセージを読んでみたりね。
またね、いつものマンションの窓から見えるのは、あの看板ですよね。いよいよ明日の晩、大晦日のね、特番があると。
で、そこにスーが出るんだとかね、いろんな思いがね、もう作奏してきてですね、でね、ちょっとね、うろたえてしまうんですよね。
でもいや、もうダメだと。このまま行ったらもうダメだと。一生懸命ね、もう心がね、知事に乱れながらもね、とにかく針をね、スーの胸元に刺すんですよ。
で、グーっとね、この液体を注入していくんですけれどもね、やはりね、どうしても、どうしてもとどめが刺せないんですよね。
でも、あ、もうダメだと思って、もうすぐに注射針を抜いてですね、やっぱり今夜は大事な日。ね、もうやっぱりあなたが必要。
って言ってですね、心臓マッサージを始めて、グッグッとね、心臓をね、手で抑えるとですね、ブスッブスってね、このスーの鼻からね、また鼻血が出てくるんですよ。
スーの危機
で、やばいと思ってですね、とにかく洗面所に飛んで行ってですね、少しね、残っていた、これ多分エリザベスの血だと思うんですけれどね、この血をね、ついたこの点滴のね、このチューブを、管を持って行ってですね、慌ててスーに刺すんですよね。
で、そうするとね、うぇーって言って、スーがね、蘇生するんですよね。周りを見渡すとですね、もう明らかにこのターミネーターってね、書いた注射も落ちてるしね、周りになんかいろいろ血が飛び散っていたりとかね、してるのを見て、パッとね、これはエリザベスが自分を消そうとしてたんだということに気づくんですよね。
で、消そうとはしたものの、実は助けようとしたっていうね、そこの部分はもう分かってないのでね、「あんた私を殺そうとしたのね!」っていう感じで、がーってね、いつも可愛いね、ぷりっぷりのスーがですね、いやーって、もう今までにないようなものすごい怖い顔をするんですよね。
そしてね、もう本気でエリザベスをね、あの消しにかかるんですよね。もう殴る蹴るして、で、まあここから逃げ惑ってね、洗面所に避難しようとするエリザベスをね、またそこから引きずり出してですね、もうボッコボコにして、で、もう洗面器のこの陶器に頭叩きつけたりね、ガラスに叩きつけたりとかして、もうゴラムみたいになってるね、エリザベスに情け容赦のない暴力をね、まあ浴びせかけてですね。
ついにね、もうリジーが血まみれでダウンしてるんですけれども、これをね、じーっとね、ものすごく冷酷な顔をして、スーは見てるんですけれど、どっかでね、また幻聴というか、サブスタンスのね、声がね、あの分身と本体は2つで1つなんだぞという、また警告の言葉がふっと聞こえてくるんですよね。
そうするとね、あのスーの頬にね、涙がね、ずーっとね、垂れてくるんですよね。で、もうこのエリザベスをボコボコに殴って、もう帰り地がね、もう顔とかね、体中にも血まみれになってるんですよ、スーもね。そこにね、ずーっとね、涙が垂れてくるんですよ。
だからわかってるわけですね、たぶんね、自分とこのエリザベスがね、一心同体であるっていうことがわかってるんですけれども。で、そこでね、でも旗とね、またあの特番のね、看板を窓越しに見上げるんですよ。そしてね、花束のメッセージ。で、これを見てるうちにね、あ、だめだだめだと、ね、もうすぐもう特番が始まるっていうことでね、立ち上がるんですよね。
で、ここでですね、場面が変わって、もうあのスーはね、支度をしてスタジオにもう行ってるんですよね。で、ここでもう青いね、綺麗なドレスを着て、で、もうメイクしてもらって、始まるのをね、もう待ってる状態なんですよね。
で、もう最後の仕上げで、あの綺麗なね、ペンダントを首にかけてもらってるときに、え?え?って言ってね、変な咳が出始めるんですよ。で、うってなって、なんか様子がおかしいんですよね。で、急いでですね、スタジオのトイレに駆け込んで、ゲボゲボってね、この咳込むんですよ。
で、そうするとね、この咳込んだときに口を押さえていた手から、ポロリとね、白いものがピカッと光るんですよね。で、なんと歯が一本抜けてるんですよ。で、え?っていうね、で、こうすごいね、あの根の深い歯で、で、よく見てみると、にーってね、口を開けると、前歯のね、一番目立つところの歯が抜けてるんですよ。
でね、もう、ずーっとね、もう、スーの目から涙がね、ポロポロとこぼれて、でね、おもむろに、その抜けた歯の隣の歯もね、スッと指をね、添えてみるんですよ。そうするとね、なんの抵抗感もなくね、スポンってもう一本抜けるんですよ。
で、さらにもう一本、こう、涙流しながらね、もう一本触ると、またスコンと抜けるんですよ。で、もうね、ドボドボドボやってね、この歯が抜けた後に血が出てきて、でもスーはね、ポロポロ泣きながら、「嘘でしょ?」って言いながら、もうね、口を開けてみるとね、見事に前歯が3本抜けてるんですよ。
で、ここでね、泣きながらね、口からは血がボタボタ落ちながらね、で、前歯がない状態で、「えー、どうしよう?どうしよう?」っていう感じで泣いていると、またね、この幻覚というか幻聴が聞こえてくるんですね。
で、「あなたは、より良い自分を夢見たことはありませんか?」っていうね、あの例のサブスタンスのね、言葉がね、バーッと聞こえてくるんですよ。
ですがね、もうこんな風に狼狽している時間はなくてですね、洗面所の方にね、もうスタッフがバーッと来てね、「もう何やってるんですか?」と、「もうすぐライブが始まりますよ。スタジオに戻ってください。」って呼ばれて、慌ててうがいしてね、泣き腫らした目もね、こすりながら、とにかくね、トイレから出るんですよ。
で、このスタジオのね、廊下を歩いていると、向こうからね、またあのエビオヤジのハーヴィーがね、「うぇーい、スー、あの、探したよー。」とか言ってね、わーっと来るんですよ。
で、後ろにはね、ゾロゾロとね、もうおじいさんバーッてね、何人も引き連れて来てね、「これはみんなね、あの、株主だよ。ね、君に会いたいって言うから連れてきたんだ。まあ今日はね、もう、あの、是非とも君に期待してるからね、頑張れよー。」みたいなこと言って、
うわーって、もう満面の笑顔でね、来て、あの、ジジイたち連れてね、来るんですよね。で、もうね、スーはね、はーって言うね、もうなんかもう、こわばった表情してるんですよ。
そうするとね、ハーヴィーが、「ん?」って言って、「どうしたんだ、いつもの笑顔は。ね、美人はね、笑ってなきゃダメだよ。ね、美人は笑顔だよ。」って言われるんですよ。
そこでね、一生懸命ね、歯を見せないようにして、口を閉じたままにーってね、口角だけ上げて、まあ無理やり笑顔を作ると、「その調子だよ。やっぱり美人は笑ってないとね、わー。」みたいな感じで、この株主のジジイたちを連れてですね、あの、まあ行こうとするんですけれどね、もういよいよね、もう本番が近づいてるんで、
バックダンサーのね、あのお姉さんたちがわーってね、もう上半身裸で、いっぱい羽をつけたね、衣装を着て、わーってね、どんどんどんどんステージの方に行くんですよね。で、まあそれとはね、反対方向に、このね、ハーヴィーたちとね、別れた後のスーはとにかくね、外に飛び出していくんですよね。
で、いよいよですね、もう耳もなんか聞こえにくくなってきてるし、なんかもういよいよ体調が悪いんですよ。で、とにかくこれじゃまずいということで、ね、本番も近いんですけれど、なんとかね、なんとかステージはやり遂げなければと思ってるので、もうね、急いでね、自宅に帰るんですよね、マンションにね。
モンスターの誕生
そしてまたね、洗面所に入って、キャビネットを開けると、アクティベーターって書かれたね、注射に少しだけね、液体が残ってるんですね。で、これを出してきて、これこれ、という感じでね、で、これを手に取るんですよ。
これはね、まさに一番最初にエリザベスがこの注射を打ったら、背中からスーが出てきて分裂した時のね、一番最初の液体の、まあこれが薬なんですよね。
これはね、ワンタイムオンリーってね、固く書いてあってですね、絶対に二度三度使用するなと、一回こっきりだぞっていう警告をね、ちゃんと言われていたし、書いてもあるんですが、
これを無視してね、ついにスーはね、もうこの禁断のね、一度こっきりのまたこの注射をブスって刺すんですよ。
そうするとね、刺したと同時にね、この目のアップがあるんですね。目の眼球のね。で、このね、眼球の中の黒目がね、ポンポンポンポンってね、二つ三つ四つっていう感じでね、いきなりね、目の玉の中に黒目がね、三つ四つと分裂するんですよ。
で、そっからね、もう一気にですね、このスーの体がグーってね、内側からまたね、背中がばっくり開いてですね、また最初の時と同じような分裂が起こるんですけれども、今回はですね、何やらなんか様子が明らかにおかしいんですね。
もう何やらね、ブヨブヨブヨした肉の塊ともね、あとは何かもう異形のものがグーって出てくるんですよ。
で、もうこのあまりの痛みと苦しみで、もうね、あのスーはね、ここでもう息絶えてるんですよね。もう息をしてない状態になって、でも関係なくですね、このスーの体からね、何やらおかしな物体がグーっと出てきてるんですよ。
で、次のシーンではですね、曇ったね、ここのだからもう蒸気で水蒸気で鏡が曇ってるんですけど、そこにチラッチラッてね、何やら映り込むんですが、もうこれはね、ちょっとね、もうグーって息が止まるようなね、もう何か訳の分からない物体が映ってるんですよね。
で、一応顔らしきものがあるんですけれど、もうブヨブヨの肉の塊に、もう手も足もね、もう耳も口も、もうね、めちゃめちゃデタラメなところについてるんですよね。
で、さらに背中にはエリザベスの顔だけがね、ついて、ギャーってね、悲鳴を上げるように口を大きく開けてね、あのローマの真実の口みたいなね、あんな感じで口をガーって開けてるんですけれども、声も発せられないね、エリザベスの顔がもう背中に張り付いてるかと思うと、もう胸がね、顔の横についてたりとか、もうぐちゃぐちゃの、もう人間の姿を留めていない、訳の分からない怪物がね、誕生してるんですよね。
で、ここで映画の画面にはですね、ボンとね、モンストロ・エリサ・スーって出てるんですよ。ドーンとね、モンストロ・エリサ・スーっていう、つまり、えーと、これはモンスター、あの、エリザベスとスーが合体した怪物が誕生してしまったんですよね。
モンスターの自己探求
で、この怪物はね、グニョグニョグニョグニョしてて、なんか骨がね、ないみたいな、なんかもうブヨブヨの、なんかグニャグニャの物体なんですよね。で、でもでも、なんか口らしきものと、なんか溶けかけたような手が、あの、目がついててですね、うえ、うえ、うえってね、もう声も出せないんですよ。
ヌメヌメ、ベトベトしてて、で、髪の毛らしきね、残骸が、なんか全然、頭部っていうものがないんですよ。頭部の、あの、なんか頭のてっぺんらしきところには耳がついてたりね。で、なんか、あの、なんだろう、この胸のあたりに歯があったりね、もうめちゃくちゃなんですね。で、それがね、でもね、口らしきところからね、うえ、うえ、うえって言ってね、なんか吐き出すんですよ。
そうすると、このサブスタンスのね、緑色のこの注射針で打った液体が、ベッて出てきたりとかして、いやもう大変な状態なんですよね。ただですね、不思議なことにこのモンストロ、モンストロエリサスーはですね、至ってね、なんか落ち着いてるんですよね。
なんか自分のこのすごい姿を鏡で見てるんですけど、ふーんとかってね、顔をね、右左にしてね、でなんかね、ピアスつけだすんですよね。でもピアスって言ってもね、もう耳がないんですよ。あったとしてももう体のどの部分に耳があるかわからない状態なんですけども、なんとなく耳らしきね、位置あたりに、肉のね、ところにプスプスってね、両サイドにね、この綺麗なね、ダイヤのピアスをね、ぶっ刺すんですよ。
首振る振るって振ると、チリンチリンってピアスが揺れるんですよ。ふーんってそれ見ながらですね、そしたらここでね、おもむろに、映画の中でですね、BGMがかかるんですけれど、このBGMがですね、あのヒッチコックのね、最もヒッチコックの作品の中でね、パーソナルな映画である、めまいっていうね、大傑作映画があるんですけど、これのね、テーマ曲がね、物悲しいね、切ないね。
甘い音楽があるんですけど、これが流れるんですよ。ここでですね、ピアスつけて、あとはね、髪の毛らしきものがね、なんかほんとふたふさぐらいね、なんかチロリンチロリンって言って、なんかベロンってね、垂れ下がってるんですね。もう本当に申し訳程度のね、髪の毛なんですけど、これをね、あのコテ出してきてですね、くるくるってね、巻いたりしてるんですよ。
ところがね、もう髪の毛もね、もう弱ってるんで、このコテの熱でね、ジュジュジュジュジュジュとかってね、もう髪の毛も溶けちゃうんですよ。だけど、あーダメかー、もうカールできんわーみたいな感じで、ね、モンストエリサスーはね、別にそこで動揺するわけでもなくね。
次はですね、自分のね、あのー、エリザベスのね、あのポートレートね、あのー、ワークアウトの番組の時の、あのー、写真をね、あのポスターね、これを出してきてですね、ガラスをベンベンベンってね、もう要するに手もね、なんかおかしいんですね。もう手も、指と指の間がもう、なんかひっついててね、あのー、ちゃんと5本の指になってないような変な手なんですよ。
だから、うまくね、道具を使いこなせないんですけど、なんかね、武器をそにガン、ガンって言ってね、なんかあのペンチみたいなもんで、えーと、このポートレートが入ってた額縁をね、ガラスを割って、中の理事のポスターをね、出してきてですね、で、この顔の部分をね、ベリベリベリって破って、で、これをね、で、この、なんか丁寧にね、このポスターのね、顔の部分を切り抜いて、で、その裏にね、ちょっとなんか糊みたいなペッペッペッペッて塗ってね、
で、それをペタッてね、このブヨブヨのわけのわからない怪物の顔に、ベタッて貼るんですよ。で、ちょっと長くなってきたので、一回ここで切りますが、もうすぐに、えーと、次の分もあげますので、えー、ちょっと一旦切ります。はい、ごきげんよう。