フランスの結婚制度の特徴
お聞きの皆様、おはこんばんちは、現役リフォームプランナーの寸尺かんなです。
久しぶりに不動産会をやろうと思ったんですけれども、ちょっとウサギさんとTIさんの、このフランスの問題がね、ちょっと面白そうなんで、ちょっと飛び込もうと思います。
すいません。あのですね、私はね、そんな詳しくないですよ。全然フランスに滞在したことは、旅行で行ったぐらいで、詳しいわけじゃないんですけれども、ただ、ある程度ね、フランス人の知り合いとかもいるので、ちょっとね、漠然と話をするんですけれども、
ウサギさんが言っていたような、すごく恋愛体質な、恋愛の国、恋の国っていうね、その一面は確実にフランスには確かにあるんですけれども、もう一つね、絶対に大事な部分があって、フランスっていうのはカソリックの国なんですよ。
カソリックっていうのは、キリスト教の旧約聖書を信じている方のグループですね。大まかに言うとね、今のバチカンにいる一派を信じている方のキリスト教です。ここはですね、離婚を禁じてるんですよ。
厳密に言うと、否認も禁じてるんですよ。さらに言うと、マスターベーションも禁じてるんですよ。つまり、子孫繁栄に結びつかないセックスを一切禁じてるのがカソリックなんですよね。
でもこれはあくまでも建前であって、もうやりたい放題なんですよね、実際はね。今までのローマ法王と言われた人の中に、破滅的な快楽主義者はたくさんいますしね。
全然これは建前だけで言ってることとはいえ、ただ大義名分としてはですね、カソリックっていうのはそれほど人間の性について寛容な教義ではないっていうことはね、これはめちゃくちゃ大事なことで。
基本的にはイタリアとかもそうなんですけれども、離婚できないんですよ、簡単には。よほどの思いをして離婚しないとできないんですよね。
さらにですね、フランスにおけるというかヨーロッパにおける結婚っていうのは、個人と個人のものではないんですよね。
家と家のものなんですよ。だから例えば、Aという一族とBという一族が結託することによって、より太い家系を存続させていくという、家制度なんですよね、これはね。
だからそういう意味合いが非常に強いので、もうね、財産をどうするかね、財産分野をどうするかとか、ものすごく政治的な決断になるんですね、結婚というのは。
事実婚と不倫の文化
なので、そんな簡単にね、やっぱり決めれないことなんですよね。なのでね、フランスっていうのはね、すごく日本と比べて確かに進んでいます。
男女平等とかね、女性の権利とか、あと結婚制度もですね、いろいろ進んでいるように一見見えるんですけれど、これは何でかというと、もう結婚があまりにも面倒くさいものなので、
やっぱりね、今ね、若い人の大半はね、事実婚ですね。今パックスって言うんでしたっけね。事実婚の人がほとんどなんですよ、若い人はね。
だも滅多には入籍しません。もう絶対に大変なんでね。ひとたび結婚したら、そう簡単には離婚できないんですよ。
だからそのアムールとかね、その愛が冷めた、冷めなかったっていうことで、その普通の恋人同士の間ではね、もちろんあります、それは。
だからもうお互い性的関係がなくなれば別れるというふうになるんですけれども、本当の意味でのね、事実上の結婚という意味ではめちゃくちゃ保守的なんですよね、フランスは。
だから宗教上の問題、そして家制度の問題、こういったことで簡単に結婚も離婚もできないんですよね。
もうひとたび結婚すれば、あまりにもね、その財産をどっちが誰が何を継ぐかとかね、誰が相続するかとかも超絶大変になるので、もう滅多、滅多なことではね、
予報等のことがない限り、逆に結婚できないということがあって、今の若い人たちというかね、私たちの世代、前後ぐらいからですね、もう結婚という選択肢をあえて選ばない人が増えてるんですよ。
なので、そういう人が増えてるから、そういう事実婚状態であっても、そういった人たちにも結婚している夫婦と同じだけの権利を与えましょうとかね、
そういう事実上の夫婦じゃない2人の間にできた子供も私生児にならないように、ちゃんと本当にこの2人の子供なんだということで、ちゃんと不要に入れるようにするとかね、いろんな整備が整っているのは、こういった理由もあるわけです。
なので、確かに進んでいるし、確かに進歩的な部分はあるんですけれども、背景にはね、フランスにおける結婚制度というものの、非常にそのやっぱり球体全とした家族制度による部分、そして宗教的理由、そういったことがあるということはね、絶対忘れてはいけない部分なんですよね。
マリリン・モンローのエピソード
それとね、もう一つ私面白いエピソードがありまして、ちょっと古い話なんですけれども、セクシー女優のマリリン・モンローいますよね。マリリン・モンローはもちろんアメリカ人なんですけれど、彼女はフランスのスター俳優、イヴ・モンタンっていうね、この人はシャンソン歌手であり俳優だったフランスのね、生んだスターの一人なんですけれども、この人と映画で共演したのをきっかけに不倫関係になってたんですね、ある時期ね。
イヴ・モンタンの方はですね、シモーヌ・シニョレというね、フランス人の彼より年上の女優さんと夫婦関係だったんです。ちゃんとした夫婦ね、席を入れている夫婦だったんですよね。
なんですけれども、だいぶ年上で、かつては綺麗な女優さんだったんですけれども、イヴ・モンタンと結婚している間に、だんだん普通の年配の女優さんになってたんですよ。
で、もうその頃まだね、ムチムチで色っぽいマリリンはですね、もうこのね、古い奥さんと別れて、自分と結婚してくれると思ってたんですよね。
で、あなたいつになったらね、シモーヌ・シニョレと離婚するの?っていうことで、マリリンがイヴ・モンタンに迫ったところ、イヴ・モンタンは、「はっ!」というね、鼻で笑ったっていうね、有名な話があってですね、
そんな別れるわけないだろうっていうことを言われて、マリリンはそこからね、余計ちょっと情緒不安定になって、だんだんだんだんね、メンタルを壊していったという話があるんですよね。
で、これはもちろんね、イヴ・モンタンは自分がまだ売れる前にね、自分を養ってくれていた苦労時代を支えてくれた年上の女房であるシモーヌ・シニョレに対して義理を果たさないといけないというね、
そういう責任感ももちろんあったと思うんですけれども、それだけじゃないんですよ。やっぱりね、一旦有名人同士で結婚していて、あと二人の間にはいろんな財産とかね、いろいろややこしいことがあるわけですよ。
だからそんなね、マリリン・モンローとちょっとね、浮気してるぐらいで絶対離婚なんかしないんですよね。
で、さらに言うと、だからこれは今この一組のね、スターの話で例えましたけれど、このようにね、あの結婚というものがね、こういうふうに非常に政治的な意味合いがあるだけに、フランスっていう国は不倫大国なんですよね。
だからもう恋愛外で、結婚外で恋愛するっていうのはもう常識なんですよね。だから悪いことでも何でもなくてお互い割り切って、あの結婚っていうのはもう家のためにある政治的なものとして存続させるんだけれども、恋愛は外で自由にお互い楽しみましょうっていうね。
だからむしろ日本人よりももっと合理的な考え方なんですよね。
で、さらにまあ男女平等の意識も今はね、昔は違ったんですよ。女の人はそれこそ低層体かながらつけられて、旦那が留守の間に他の男にねどられないようにとか、女はもう男の財産っていうね扱いなんで、あのね、勝手にだから家畜にね、家畜を奪われたらいけないみたいなそういう扱いなんで、
自分たちが留守の間に他の男にねどられたりとか、他の男の子供払ったりとかしないようにってことで、ものすごく厳しく管理されていたりとかっていう歴史があって、人権も何もないわけなんでね、まあそういったところから命がけで女性たちが立ち上がって、女性の市民権を得て、
フランスの恋愛観
平等というものを勝ち取っている国なので、今は女性も自由に恋愛ができる。だから誰かの妻であっても外で恋愛を楽しんで、あのね、若い恋人がいたりっていう思います。
まあこんな感じでですね、あとフランスといえばですよ、合理主義とかね、そういったいろんな哲学が生まれた国としてもね、有名な国なのでね、やっぱりね、それはねすごく理性的で合理的でシビアだと思いますよ、本質的にはね。
だからその一見ね、非常にアムールね、恋愛を大事にしているようでも、極めてね、それはね割り切って、割り切ってるからこそね、その瞬間は楽しんでいるというところがあるんじゃないですかね。だからね、うさぎさんには非常に申し訳ないんですけれども、結婚と恋愛をこれほど分けて考えている民族もないんじゃないかというぐらいだと思います。
それと別にね、うさぎさんの足を取りたかったわけだけではなくて、ちょっとね、もうこのフランスをやたらね、ちょっと憧れるようなね、もうやめませんかっていうね、私もフランス大好きですし、パリとか行くとやっぱりちょっと独特っていうかね、どこにもない魅力がある場所だなとはもちろん思うんですけれども、フランスにはフランスの歴史とね、文化とそういったものがあって、今があるっていうのがあるのでね、今のそのフランスを見て、
ああもういいなあっていうね、もう日本はフランスと比べて遅れてるなあっていうのはね、あの分かるんですけれども、でも日本以上にね、やっぱりあのいろいろやばいところもいっぱいあるし、フランスはフランスのその、あのこの国の事情があって進化を遂げてきているので、あの日本が目指すべきものがね、あのフランスにあるかというとね、まあそれはね、ちょっと私は微妙かなと思っていたりします。
だから良いところはあの是非ね、あの真似てみるべきだと思うんですけれど、でもフランス人のね、この恋愛感とか結婚感がね、必ずしもあのなんて言うんでしょうね、奨励されるべきものともね、あとその私たちがその目指すべきものとも私は思わないですね。
だけどやっぱりその結婚っていう制度にとらわれずに、あのね、あの個々のカップルがですね、あの戸籍とかにね、とらわれずに、あの自実婚状態であって、で好きな時に解消できるっていうね、そういう非常に流動性のある関係性をちゃんと国の法律として守っているっていうところはすごくいいことだと思うので、日本もね、これぐらいあのなんて言うんでしょうね、
あの風通しのいいね、あの家族というものをね、だからTIさんも言ってる通りですね、私もそうなんですよ、私も親があの3回も離婚してるあの親の娘なので、あのそれはね、結婚っていうのは今とりあえずね、あのね、あの同じあの家族関係になったとしても、いつね、これがなくなるかわからないっていうね、あの今、あのたまたま、あの一緒にね、離婚して、
一緒にね、利害が一致しているので、共にいるという程度のものだっていう感覚はすごくね、理解できます。私も、あのだからこれ長く続ける努力はもちろんするんだけれども、これが仮に終わったとしても、まあそれはしょうがないよねっていうね、どこかでね、やっぱりそういうあのもうちょっといい意味で覚めた視点っていうのは持ってるんですよね、永遠の誓いとかね、もうお互いの血と血を飲み合っても、あのもう死んでもね、あのまた生まれ変わっても一緒になりたいとかね、
そういう発想のものではやっぱりないんですよね。だから、あのやっぱりそういうことをね、実現するためにはフランスのこういう事実婚であってもね、普通の夫婦として扱う、そしてその事実婚の2人の間にできた子どもも、ちゃんとこれはあのちゃんとしたね、あの子政治としてではなく、ちゃんとした子どもとして扱うっていうのはすごくいいところなので、こういったところはね、日本も目指していってね、いけた方がいいなとは思うものの、
まあならないでしょうね、もう家族における価値観が全然違うのでね、うんじゃあ今私がね話してきたように、じゃあフランス人のその結婚感とか家族における価値観が、じゃあすごくね進歩的で進んでいるかというと、全然そうではないということをちょっとお話ししたかったので、ちょっと緊急で配信させていただきました。はいすいませんウサギさんごめんなさい、ごきげんよう。