00:04
皆さま、おはこんばんちは、現役リフォームプランナーの寸尺かんなです。皆さんは、ペティーブルー、愛と激情の日々という映画をご存知でしょうか。
これはですね、私が、これは15、6歳ぐらいの時に、大大大ヒットしたフランス映画なんですよね。
これね、多分好きな人は結構、私の世代あたりとかね、多いと思うんですよ。これはね、もうタイトル通りですね。愛と激情の日々のね、男女の恋愛を描いた作品なんですけれども。
もうとにかくこれはフランス本国でも大ヒットしたんですけれども、日本でもね、相当なヒットをしたはずなんですよね。
これね、主演のベアトリス・ダルっていうね、本当に感動的な女優さんがね、彼女の功績は大きいですね。
これはね、あらすじを言うと、中年に差し掛かっている男性が、20歳の若い女性と恋愛関係になるんですよね。
これがベティっていう女性なんですけれども、彼女は非常に感動的で魅力的な女性ではあるんですけれども、ややね、ちょっと病的な性質というかメンヘラなんですよね。
すごく情緒不安定で、なんとなくね、自分が何者なのかっていうね、自分探しっていうんですかね、何かちょっと抱えてるんですね。
この2人はですね、別に運命的な出会いとか、何かそういうすごくワーッと燃え上がるような恋に落ちてっていうんじゃなくて、なんとなく流れで付き合い始めたんですけれども、
若く美しい女性とね、恋愛関係にあるので、ずっとね、すごく退廃的というか、もう昼間からセックスしたりとかね、そういう非常に感動的な関係を楽しんでいる状態だったんですよね。
そんな時にですね、ふと彼がね、趣味で書き散らしていた小説の原稿がふとした時に出てきたんですよね。
これを偶然、ベティが発見したんですよ。これによってね、大きく運命が変わり始めるんですけれども、
ベティは何となく満然とね、自分が何者なのか、自分がこれからどうやって生きていくのかっていうことに、何となく若い女性特有の不安と、何か自分探しをしているような、はっきりしない、もやもやした状態で生きていたところね。
何となく無意に、出会った男とずっとセックスして、恋愛して、私ね、ちょっと話がそれるんですけど、恋愛ってね、この暇つぶしっていう要素もすごくあるなって思うんですよね。
03:12
自分がまだ何者なのか分かってない、自分がこれからどうやって生きていったらいいか分からない、こういった時にね、何となく目をそらすというか、気晴らしになるのがね、ある種恋愛っていうところがあって、
まさにね、このフランス映画見てるとね、そういう描かれ方している作品ってね、多いなって思うんですよね。
何となく人生の、人生っていうのはね、たぶんものすごく直視すると怖いものですよね。
だって、いつ転落するか分からないし、いつ実際死ぬかも、自分の寿命さえも分からないのに、ずっとこうやって万全と日々を非常に危険と隣り合わせな日常をね、過ごしているっていうのはすごく怖いことですよね。
自分自身の小さなスケール感でも怖いのに、こうやって国際情勢とかね、治安とかね、いろいろ環境とか、大きなところでも自分ではコントロールできない中で日々暮らしているわけなんで、非常に怖いことですよね。
これを本当にあまりにも真面目に受け止めて、深刻に考えていると、本当に怖くて一歩も外から出れなくなるっていうぐらいね、実は生きていることっていうのは恐怖と隣り合わせだなって私はよく思うんですけれど、そんな時に恋愛していると気が紛れるんですよね。
時間も潰せるし、気も紛れるということで、だからね、余計若い時って情緒も不安定だし、自分自身もまだ定まっていない時に、これはホルモンとか子供を産んだりするのにね、一番若くて活発な時に特に性的な活動っていうのはやるんだっていうのはもちろんあるんですけど、
それと同時にね、なんとなくこういう気の迷いみたいなものが紛れるっていうのはね、すごく大きいと思います。話を戻すとね、こんな感じで漫然と2人は非常に地堕落な関係を続けていたところにですね、
この彼氏が、実は大したことない中年の男だと思って、ただ居心地がいいから付き合ってただけだったんですね、ベティはね。そんな時にですね、彼が小説を書いているということがわかったので、彼女はね、これに夢中になっちゃうんですよ。
つまり彼の可能性に夢中になったんですね。もしかして私が付き合っているこの男は、すごい小説家として才能がある男なのかもしれないというふうに思うんですよ。
そして彼にね、もう早くちゃんと小説に専念して書け書け書けって言って、すごくプレッシャーかけるし、そしてこの出てきた小説をね、傑作だと思い込んで、これを出版社という出版社に送りつけるんですよ。
06:05
送るんだけれども、どこもかしこもね、全部返してくるんですよね。これは大した作品じゃありませんとかね、うちではもう間に合ってますとか言ってね、全然採用されないんで、その却下されるたびにね、徐々に徐々にベティは精神を蝕まれていくんですよね。
自分がまるで否定されたように何かこう受け取ってですね、でだんだんだんだん情緒がおかしくなってくるんですよね。そんな時に生理がね、遅れるんですよね。で、あっと思って妊娠したと思い込むんですよ。
ところがね、実際は妊娠してなかったということが分かってですね、いよいよもうメンタルが崩壊していくっていうね。このベティがどんどんどんどん狂っていろんな気候に走ったり、暴挙に出たりとかですね、もう再三めちゃくちゃな破滅的な行動に出るんですよね。
で、彼女をその都度かばったり守ったりいろいろしてですね、もうこの主人公の男性は引きずり回されるっていうね、フランス映画っぽい内容なんですけれども、まあでもこの映画がね、与えた影響って結構ね、大きくってですね。
で、私もこれね、多感な不安定な思春期に見たんで、ものすごく影響を受けたっていうか、わーっと思ってね、感動したんですよね。その時はね、よく分かってなくて。で、この映画を4回ぐらい見て、で、この内容もね、もちろん面白いんですけれど、内容以上にね、今思うとですね、すごく綺麗な映画なんですよね。
真っ青な青空のところにね、海辺にバンガローってこの海のコテージみたいなね、海小屋が立ってたりとかしてね、そこをね、ベティとこの主人公のゾルグって言ったかな、この男が2人でペンキ塗ったりとかね、するシーンとかね、なんてことない日常の風景もフランス映画なんでね、とにかく映像が綺麗でオシャレで、
そしてこの主人公を演じたベアトリスタルっていう女優のカリスマ性、これでね、もう何もかも絵になって、もう映画の1シーン1シーンがね、まるでもうポスターの絵になるぐらいね、様になるかっこいい映画だったんですよね。
でも中身自体はですね、メンヘラの女性にボロボロにされる男の話なんですよね。だけど結局これ最後まで落ちは言いません。これ多分ね、アマプラとかで見れると思うんですよね。
はい、だからもし興味がある方は一見の価値はある映画だと思うんですけれど、ただね、フランスの映画ってね、この手のファブファタルっていう概念があるんですよね。
運命の女性に出会ってですね、この女性に自分の人生を狂わされてもね、つまり惑わされても、これは男として本望だみたいなね、ちょっとそういう破滅願望っていうか、そういったものがあるんですよね。
09:13
それを描いた映画っていうのは結構フランスにはたくさんあって、その映画の一つだとは思うんですけれど、これね、だからかなり病的な若い女性、若い女性っていうだけでね、実はみんなメンヘラなんですよね。
私も若い時は今思えばメンヘラだったなって思うんですよね。これはもう本当にどうしようもなくてですね、ホルモンのバランスが不安定なんですね、若い時っていうのは。
すごく体調でホルモンのバランスが乱高下するんで、ホルモンっていうのは当然脳もつかさどってますんでね。だからあの時闇雲に急に死にたくなったりね。
私もこれもうダメだとか、なんかね意味もなく落ち込んだり、なんかもうめちゃくちゃ当時してたと思うんですけど、これ全部ね、途中年になったら謎が解けるんですけれど、ホルモンのいたずらなんですよ。
ホルモンがね、やっぱりわーって悪さするんで、なんかね、そういうなんかおかしな気持ちになっちゃうんですよね。
このベティブルーがそんな浅い話かって言うともちろんそんなことなくて、この人はおそらく統合失調症とかね、深刻な精神の病を抱えている主人公なんだとは思うんですけれども、
でもそんな深い話というよりは、若くてね、感動的な女性と短期間だけれども、燃えるような恋愛をした中年男の回想話というところがあってですね、本題に入るのにもうまた10分くらい時間を費やしちゃったんですけれど、
これ面白がって言ってるつもりは全くないんですけれど、私たちの年代っていうのは、本当にね、敗山者をたくさん生んだ、なかなかね、報われなかった世代として有名な段階ジュニア世代なんですけれど、この中でね、ライター家業でかなり成功している、中村さんもね成功されてるんですけど、中村さんの同業者でかなり有名なライターの方がいらっしゃるんですよね。
この人が男性でずっと独身でいたんですけれども、今年になってですね、7月とか8月とか夏場だったと思うんですけれども、ついにですね、独身にピリオドを打って、若い女性と結婚されたんですよ。
若いって言っても、彼から見て若いっていうだけです。彼が今だが50代、50ちょっとですね。相手の女性が40くらいのアイドルの女性と結婚されたんですよ。
12:01
すごいね、だから私たちというか、このサブカル界隈ではすごい激進が走ったというか、すごいじゃんと、長年独身を貫くというか、独身だったとある有名ライターの方がですね、若いアイドルの女性と結婚されたということで、
このライターさん自体はね、アイドルなんかのインタビューをやったりとか、イベントの司会をやったりとかっていうね、サブカルの非常に有名なライターさんなのでね、アイドルの界隈にもいらっしゃる人なんで、ある意味ドリームカムズトゥルーみたいなね、夢というか、アイドルがおそらく好きな人なのでね、
自分が好きなアイドルの自分よりも一回り以上ね、若い女性と結婚したということで、ある種の夢が叶ったような話なのかなと思ったらですね、わずか数ヶ月の結婚生活の果てにですね、
ひどいDVを受けて、結局ね、もう接近禁止令を、警察沙汰になってですね、もう命からがら逃げて、何とか今避難しているという状態だということが最近発表されたんですよね。
これはね、DVは女性側からです。だから自分が、詳しいことは私も分からないんですけれど、おそらくメンタルの状態が不安定な若くて可愛い女性を、自分が大人の男性として守ってやろうと思って、おそらく一緒になったんだと思うんですよね。
彼女を救ってやれるのは僕だという思いと、相手の女性の方はやっと自分を守ってくれる、自分を理解してくれる大人の男性が出てきたということで、2人はめでたく結婚したはずだったんですけれども、結局ね、彼女のそういうメンヘラというかね、異常な行動とか、異常なその猜疑心とか嫉妬心とか不安定を彼は、
彼一人ではね、かばうことは当然できず、最終的にはその暴力の矛先が彼本人に向かって振る舞われて、鼻を鍋で強打されて、鼻がひん曲がっちゃったんですよね。
だからこれ今手術、手術というか大治療中なんですよね。だから命に関わるぐらいのDVを受けていて、結局警察沙汰になり、もう接近禁止令で彼女は彼にはもう近づけないというふうになるぐらいの大惨事にまで発展したということが最近わかったのでね。
これは別に面白がって言ってるわけではなくて、大変気の毒な話だなと思ったんですけれども、あそこのツイッター界隈見てるとね、ある意味ベティブルーのね、さっきお話ししたこの映画みたいな話だなって言ってる人がいて、確かにその通りなんですけれども、
15:08
だからこのサブカルっていうか、私たちの世代はすごくサブカルの影響を受けている世代なんですよね。特に男性はアイドルとかね、アニメとか漫画とか映画とかそういったものからすごく影響を受けてですね、こういったものに憧れて、自分の実人生ですよね。
自分のリアルな人生、つまり生身の女性であったりとか、生身の人間関係家族を作ったり、子供を産み育てるっていうことよりも、そういう仮想の創作物の中により生きがいというか、ファンタジーを見出した世代だったんですよね。
そのファンタジーが現実のものになるような結婚を手に入れたかのように見えて、現実は血まみれの暴力で命からがら逃げてきたっていうね、これがライフレッスンっていうかね、非常に痛い思いをして得た人生の教訓だったんだなっていうね、
なんかちょっとしみじみとする出来事がちょっとあったのでお話ししてみました。
ベティ・ブルーっていうのはね、なかなかに面白い映画なんですけれども、これはね、ちょっと仮想現実っていうかね、バーチャルと現実の差みたいな感じだなと思って、映画としてはすごく様になるというか、映画的な物語ですよね。
観音的な若い美女に、でも気が狂っている若い美女にね、翻弄されてボロボロになる男の人の話っていうのは映画としては成立するんですけれども、現実としてはね、やっぱり成立しえないわけですよね。
だから何て言うんですかね、私たちの世代のある種こういう仮想の世界っていうか、架空の物語の中でずっとそこにある種の逃げ場にしてきた世代がね、現実の結婚においてはね、やっぱりうまくいかなかったっていうような話というか、そういうオチになっちゃったなっていうふうに思ったのでお話ししてみました。
はい、というわけでね、今日はこれで終わります。ごきげんよう。