社会保険労務士の田村が様々な業種で活躍する人の働き方や信条・哲学をインタビューし、新しい働き方を学ぶコーナー『教えて、あなたの働き方!』
今回は、前回の続きで、大手メーカーでの勤務中にインドネシアの現地法人の拠点長として海外駐在をご経験され、現在はプロフェッショナルコーチ・コミュニケーション・クリエイターとして活躍されている長井克之さんと対談します。
今回は長年の社会人生活でのご経験から今現在のお仕事や生活する上で生かされている事や培った考え方・価値観、またどのような経緯で独立されて今のお仕事に行き着いたかのキャリアの変遷や働き方で大事にしている事、またインドネシアの海外駐在員生活でのリアルについて是非ともお話をお伺い出来ればと思い、ゲストにお呼びさせて頂きました。
※このご時世ですのでソーシャルディスタンスに配慮して収録しております。
【ハイライト】
・インドネシア駐在に行く事になったきっかけとは?
・インドネシア駐在が長井さんにもたらしたものとは?
・海外駐在員の1日の流れのリアル
・海外駐在中のランチ事件で心が固まった拠点長としての姿勢を語る
・今の長井さんのお仕事の事業概要について
・長井さんが目指すコーチ像とは?
・働くとは「人間修練道場」論
・金は結果で、自分を磨く事が大事な真の理由
・就職活動の肝は自分がどうなりたいかを真剣に考える事
・上司とケンカする3つの方法について
・いつでも自分の誠意を見せて努力することは新しい自分の発見に繋がる
・寒く厳しい時期を過ごさないと果実は実らない論
本エピソードの前編のリンクはこちらです。
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/id1507714225?i=1000575781492
長井克之さんのSNS、ご連絡先は以下となります!
note
https://note.com/nagaib61s83
https://twitter.com/dsXZ1PCOX9HXYO6
ゲストプロフィール:
長井克之さん
大手メーカーを定年まで勤めあげた後、子会社での勤務を経て、一般財団法人生涯学習開発財団認定プロフェッショナルコーチの資格取得を機に同社を退社され、フリーランスとして活動を開始されました。長井さんは子供がなんと5人もいらっしゃり、またサラリーマンの傍ら37歳から15年弱ほど小学生のミニバスケットボールのコーチにハマっていた一面もあります。
サラリーマン時代は国内営業をメインに活動しつつも、インドネシアでは500人ほどの製造販売会社の拠点長を4年弱やられたご経験もあります。学生の頃から「人」というものへの関心が強く、社会人になってもずっと「人」や「人と人の関係」を考えたり、語り合ったり等、試行錯誤で人生を歩んで来られました。関西弁トークで対談される等、根っからの関西人でいらっしゃいます。
「まさか自分が」54歳で突然決まった海外赴任――インドネシア駐在のはじまり
長井克之さんのインドネシア駐在は、予想外のタイミングで始まった。若い頃に海外志望を伝えていたものの、その話が立ち消えたまま年月が経過。「もう国内で便利屋のように働くのだろう」と思っていた54歳のある日、突然の打診がやってきた。赴任までのわずか2〜3ヶ月でインドネシア語も文化もゼロから学び、異国の地での生活が始まる――そこには「成長のために、今あえて挑戦する」覚悟があった。
信仰と共に生きる人々からの学び――イスラム文化に触れて変わった価値観
赴任先インドネシアでまず感じたのは、日本との価値観の違い。国民の大半がイスラム教徒である現地では、「神の前では平等」「祈りこそが人生の中心」という思想が生活に深く根ざしていた。断食のラマダン期間には自らも水を断ち、食事も抜いて現地社員と同じ体験を共有。「自分の価値観がすべてではない」と実感したこの体験は、永井さんにとって大きな気づきとなる。
社長室にはこもらない、昼食はひとり――現地拠点長としての覚悟と孤独
インドネシア駐在時、長井さんは「社長室ではなく大部屋で働く」ことを選んだ。社員と同じ目線に立ち、日々の動きを肌で感じるためだ。しかし昼食の時間には、その輪には加わらず孤独を選んだ。「一人で飯を食う社長」を選んだ背景には、ローカル社員への敬意と責任があった。たとえ孤独でも、組織全体に与える影響を考えた行動だった。
ゴルフ、手作り料理、おしぼりサービス――感謝を“形”にする駐在スタイル
休日には毎週ゴルフを楽しみながら、長井さんは唐揚げやポテサラを手作りし、仲間に振る舞っていた。冷凍したおしぼりや糖分補給のチョコまで準備する姿は、まるでホスピタリティの塊。「彼らが頑張ってくれているから、自分は社長として居られる」。トップであっても“上から命令するだけの人間にはならない”。その信念を、行動で体現していた。
コーチとしての第二の人生――“答えは相手の中にある”を支える経験知
現在、長井さんはフリーランスのコーチとして活動中。「人生を変えたい人」だけでなく、企業内の人材活性化支援にも取り組んでいる。彼のスタイルは「答えはあなたの中にある」というコーチングの本質に加え、61年分の経験知によるヒントや問いかけも交えた柔軟なスタンス。「誰かの背中をちょっと押せる存在になりたい」。その言葉には、営業・駐在・マネジメントの現場での“実践”が裏打ちされている。
「働く」とは、自分を磨く道場――肩書きより“中身”を磨け
長井さんが働く上で最も大切にしているのは、「自分の人間性を高めること」。給料や出世ではなく、仕事を通じてどれだけ自分を磨けたか。その価値観を貫いた結果、定年後も社会と関わり、価値を提供し続けられる自分がある。「肩書きは仮のもの。中身を磨くことが本質」。この信念こそが、彼を今のキャリアへと導いた。
「自由でいい」が本当に正しいのか?――令和の若者への熱いエール
最後に、20〜30代の若者たちへ。「自分らしく働く」は大切だが、それだけでは成し得ないものもある。冬の寒さを経験しなければ果実は実らない。だからこそ、時に辛い経験も受け入れながら、自分を磨き、他者と手を取り合って価値を生み出す経験をしてほしい。「私は私でいい」ではなく、「私とあなたでより良いものができる」――長井さんが伝えたい普遍的なメッセージだ。
~お知らせ~
サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。
人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。
話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。
パーソナリティー:田村陽太
産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、海外駐在員や外国人社員等のグローバルに働く社員が輝ける職場づくりを人事面からサポートしたいという想いで、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、MC等、音声メディアや放送業界でも活動。番組プロデュース、ポッドキャストデザイン等のPRブランディング事業も手掛ける。株式会社サンキャリア代表。
カバーアート制作:小野寺玲奈
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