昨今政府が働き方改革を日本として推進していこうという動きと、コロナ禍でより人々にリモートワークの働き方が根づいていった結果が、「柔軟な勤務体制」を企業の中に導入していこうという流れをどんどん加速させていると実感します。
本日はそんな柔軟な勤務体制がもたらすメリット・デメリット、そのような「成果」を重視する働き方が普及している中でもクオリティ高く働くプロ意識を持てる従業員を増やすためにはどうすれば良いか、グローバル人材の職業紹介事業に携わるユナイテッドワールド株式会社CEOの朝日将さんと語ります。
【ハイライト】
・朝日さん、田村の2022年の抱負を語る
・海外事業の人材職業紹介業の需要について
・フレックスタイム制と裁量労働制について語る
・従業員の成果をどのように評価したら良いかを考えよう!
・勤務時間を固定して働かせるのが良いか否か論
・クオリティ高く働くプロ意識をあなたは持っていますか?
・週5日勤務制が本当にベストなのかを考える
・志高く働ける人を増やす秘訣は「英語」?(笑)
ゲスト:朝日 将(ユナイテッドワールド株式会社 代表取締役)
ミネソタ大学ツインシティー校を卒業後、メキシコ大使館、経営コンサルティング会社、国際連合大学NPO/NGO法人を経てユナイテッドワールド株式会社を創業。「誰もがどこでも働ける世界を」をミッションとして、現在同社のCEOとして、外国籍やバイリンガル日本人といったグローバル人材の人材紹介サービスの事業を展開している。
ユナイテッドワールド株式会社様のホームページはこちらです。
https://www.unitedworld.jp/
過去朝日さんがサニーデーフライデーに出演された回のエピソードはこちらです。
第164回【対談】外国人雇用について語る
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/id1507714225?i=1000497392946
第165回【対談】教えて、あなたの働き方!
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/id1507714225?i=1000497392946
第176回 【対談】グローバル人材になるために重要な事(前編)
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/id1507714225?i=1000501727136
第177回 【対談】グローバル人材になるために重要な事(後編)
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/id1507714225?i=1000501961090
■ 人材紹介ビジネスの先に見据える“海外進出”とグローバル採用の可能性
今回のゲストは、United World株式会社代表取締役の朝日さん。2022年の抱負として語ったのは「会社の拡大」と「シンガポール進出」。シンガポールには求人ニーズと人材供給のハブ機能があり、日本人・外国人を問わず人材が活躍できる可能性があると熱く語りました。
リモートワークで国境の壁が薄まった今、海外での人材ビジネスは現実的な選択肢になりつつあり、実際に田村のもとにも同様の問い合わせが届いているとのこと。今後、日本から海外へ、また海外から日本への“人材の双方向流通”が加速していく可能性が高いといえるでしょう。
■ 時間に縛られない働き方とは?──フレックスタイム制と裁量労働制の違い
対談の後半では、リモートワークや柔軟な勤務制度が広がる中で、「フレックスタイム制」と「裁量労働制」の違いに注目が集まりました。
フレックスタイム制:月間での所定労働時間は定めつつ、日々の始業・終業時刻は本人の裁量に任せる制度。
裁量労働制:時間ではなく成果ベースで労働とみなす制度で、業務の自由度はより高い。
朝日氏は、自社の体制について「中間型」と説明。時間管理は行わず成果で判断するが、一定の“1日8時間”という暗黙の基準があるとのこと。ただし、「今後はこの時間基準もなくしていきたい」と語ります。
■ 成果主義とリフレッシュの両立──自由とプロ意識のバランスとは
「9時から18時まで働くのが果たして本当に合理的か?」という問いに対して、田村は「人間にはムラがあり、気分や体調で最適な時間は変わる」と指摘。
一方で朝日氏は、「1日を無駄にしない、プロとしてパフォーマンスを安定して出すことが大事」と強調。両者の立場から共通して導き出されたのは、「自由な働き方を認めるなら、成果で評価される土壌と制度の整備が不可欠」ということでした。
その上で、最低限守るべき“コアタイム”を設け、チーム内の連携がスムーズに行えるようにする工夫も必要だという結論に至ります。
■ 成果で評価するなら、評価制度と業務設計を真剣に見直すべき
裁量労働制やフレックスタイム制の導入は簡単ではありません。自由を与えることで、モチベーションが下がったり、業務の不透明化が進んだりするリスクもあります。
そこで大切になるのが、「何を成果と定義するか」「どう評価するか」という制度設計。田村は「社労士として“時間の管理”だけでなく、“働き方そのもののデザイン”を支援する立場でいたい」とし、今後の社労士の役割にも言及しました。
■ 日本の職場文化を変えるために必要なのは“開放性”と“言語の切り替え”?
終盤では、田村が「もっと職場に流動性があってもいい」「社内外の垣根を越えたプロジェクト型の働き方も増えてほしい」と提案。
さらに、朝日氏との話から「英語を使うことで、日本語に内包された上下関係や思考の型から自由になれるのでは?」というユニークな視点も登場しました。言語が変われば発想も変わる——これはグローバル人材の育成や、多様な文化の受容にも通じる考えです。
■ 「自由な働き方」とは、“任せるだけ”では成立しない
最後にお互いの考えを振り返り、朝日氏は「やっぱり“時間管理”ではなく“成果管理”が理想。でも最低限のコアタイムは必要」と明言。田村も、「ただの労務管理の監督者ではなく、企業の働き方改革を支援する立場でありたい」と語りました。
柔軟な勤務制度を導入する企業が増える中で、今こそ「何を評価するか」「どう働くべきか」を、経営者も労働者も深く考えるタイミングなのかもしれません。
~お知らせ~
サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。
人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。
話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。
パーソナリティー:田村陽太
産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。
カバーアート制作:小野寺玲奈
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