アメリカの臨床心理学者フレデリック・ハーズバーグが唱えた動機付け要因・衛生要因の視点から見た人事制度に関して、組織マネジメント専門の社労士と語りました。
【ハイライト】
・コロナ禍明けたら何がしたい?
・日頃のアイデアは日常の生活に宿る
・ハーズバーグが唱えた二要因理論について
・社労士が関わる衛生要因の達成と生産性向上のジレンマ
・社員の就業意欲が上がる時、下がる時とは?
緊急事態宣言が明けたら、何がしたい?コロナ禍での外出自粛が続いた日々。番組冒頭では、田村とゲストの社労士・オオタワさんが「宣言明けにしたいこと」を語り合う。オオタワさんは「大衆酒場での飲み会」、田村は「18きっぷでの旅」と、それぞれの“人間らしい欲望”をのびのびと語る。特に田村は、「電車の中で飛び交う会話から、人々の考えを知りたい」という独自のリサーチ欲を明かし、他人の言葉をヒントに自身の思考をチューニングしていくスタイルが垣間見えた。旅も飲み会も、単なるレジャーではなく、“人と人の距離を再確認する行為”として二人は語る。
「給料が高くても、辞めたいのはなぜか?」――ハーズバーグの動機づけ理論とは番組後半のトピックは、心理学者フレデリック・ハーズバーグの「動機づけ・衛生理論」。オオタワさんが紹介したこの理論は、「人が仕事に満足する要因」と「不満を感じる要因」はまったく別であると説く。たとえば、給料や労働条件(衛生要因)は「ないと不満になる」が、「あるからやる気になる」とは限らない。一方で、達成感・責任・成長(動機づけ要因)は、「あるとやる気が出る」が、「ないと即辞めるわけではない」――そんな違いが、1865人への大規模調査から明らかになったという。
モチベーションを高めるカギは、“裁量”と“納得感”田村も、自身の経験から“やる気が出る瞬間”について語る。「自分の裁量で任され、他部署を巻き込んで進める仕事」にはやる気が出るが、「周囲から評価されない」「責任だけが重くなる」と逆に萎えるという。この話を聞いてオオタワさんは、「まさにハーズバーグ理論通りだね」と納得。人は“自分の仕事が認められ、意義を感じられること”に最も強く動かされる。それは金銭的報酬では代替できない。
年収が半減しても、「こっちの方が楽しい」と思えた理由オオタワさんは前職を辞め、今の職場に「転職して良かった」と語る。その理由は、「やりたい仕事を任せてもらえる環境」と、「小さな組織だからこそ得られる責任感と自由度」。小中規模の事務所では、自然と裁量が大きくなる。それが結果的に“自分が価値を生んでいる”という実感につながっているのだという。
社労士の役割とは? 衛生要因だけでなく“やる気の源泉”へも目を向ける時代に労働条件や人事制度に詳しい社労士の仕事は、従来“衛生要因”に偏りがちだった。だが、これからの時代は“動機づけ要因”――つまり、従業員がやりがいを感じる環境をどうつくるかにも関与していくべきだと二人は語る。「会社がやる気を引き出すにはどうすればいいか」「従業員が仕事に意味を見出すには何が必要か」その視点を持つことが、社労士の“本当の価値”を引き出す鍵になると、話は締めくくられた。
~お知らせ~
サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。
人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。
話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。
パーソナリティー:田村陽太
産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。
カバーアート制作:小野寺玲奈
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