企業と従業員同士の思いと熱意はよくよくすれ違うもの。従業員と企業が同じベクトルかつ目標に向かって進んでいくためにはどうしたら良いかについて、組織マネジメント専門の社労士と熱く語りました。
番組内でご紹介しました小室淑恵さんの著書「プレイングマネジャー 「残業ゼロ」の仕事術」のリンクはこちらです。
https://www.amazon.co.jp/dp/4478102929
【ハイライト】
・キングコング西野さんの良好な労使関係論で考えた事
・従業員の就業意欲が高まる社内教育方法
・『会社の仕事は売上向上と人材教育』論について
・社員の成長に繋がる会社の仕組み①(個人カルテ)
・社員の成長に繋がる会社の仕組み②(サンキューカード)
やりがいと報酬の“ズレ”が辞めたくなる原因?番組冒頭では、田村が最近考えているという「中小企業の人材マネジメント」について話し始める。経営者としては、従業員に権限を与えたいという気持ちはあっても、権限に見合った給与を払う体力がないという現実がある。そのため、最初から“そこそこの給料で、そこそこの裁量を与える”という割り切り型の経営も見られる。しかし、コロナ禍のような有事には「経営者と従業員がともに考える文化」が不可欠だと痛感する。信頼と安心感がなければ、従業員は自発的に動こうとはしない——田村は西野亮廣氏の発信から着想を得て、そう語る。
ハーズバーグ理論が示す“やる気”の正体とは?ゲストのオオタワ氏は、話題の中心としてフレデリック・ハーズバーグの「動機づけ・衛生理論」を取り上げる。この理論によると、人のモチベーションには2つの異なる要因がある。1つは“動機づけ要因”——やりがいや達成感、自己成長といった前向きな理由。もう1つは“衛生要因”——給料、人間関係、労働環境など。重要なのは、動機づけ要因は“あってもやる気が出る”が、なくても特段不満ではない、一方で衛生要因は“ないとやる気が下がる”が、あってもモチベーションが上がるとは限らないという点だ。
「やりがいはあるが、給料はまあまあ」で人は動く?トークはさらに具体的な場面に展開する。今より難易度の高いレベル8の仕事を任されたとしても、それがやりがいのある内容であり、環境(給料・人間関係)が“まあまあ”であれば、人は自発的に動くというのが二人の共通見解だ。逆に、どれだけ給料が高くても、「給与計算だけをずっとやってください」と言われたらやる気が出ない。つまり、“楽しく成長できる仕事”と、“最低限満足できる環境”の両輪が揃って初めて、人は積極的に動けるということだ。
会社の“勝手な育成カリキュラム”が人を潰す?オオタワ氏は、会社が用意した育成カリキュラムと、従業員本人が望む成長方向にズレがあることも問題視する。たとえば、上司が「この人にはまだこのレベルでいい」と思っていても、本人にとってはそれが退屈でやりがいを感じないケースがある。これを防ぐには、経営者側が従業員の“成長したい意志”や“目標”をしっかり知ることが不可欠であり、売上や数値と同じくらい「人の育成」に目を向けるマインドが重要だと語る。
一人ひとりの“見える化”が職場を変える——個人カルテとサンキューカード対話の終盤では、「個人カルテ」や「サンキューカード」といった具体的な施策に話題が移る。個人カルテとは、社員一人ひとりの得意・不得意、最近の成功体験、悩み、目標、性格、プライベート状況などを経営者が継続的にメモしておくツール。一方、サンキューカードは、感謝の気持ちを伝えるだけでなく、「その人が何にやりがいを感じるか」「どんな言動をとる人か」といったことを知るきっかけにもなる。こうした仕組みが、人間関係や仕事の“意味づけ”を可視化し、モチベーションを支える土台になると二人は語る。
~お知らせ~
サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。
人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。
話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。
パーソナリティー:田村陽太
産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。
カバーアート制作:小野寺玲奈
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