社会保険労務士の田村が様々な業種で活躍する人の働き方や信条・哲学をインタビューし、新しい働き方を学ぶラジオ番組『教えて、あなたの働き方!』今回のゲストは、ポッドキャスト『キャリアと学びと成長と』パーソナリティで、社会保険労務士事務所コルトス代表の鈴木啓介さんです。
【ハイライト】
・社会保険労務士を目指したきっかけ
・今後目指す社労士像
・経営者にとって最適なコンサルタントとは?
・今後のお仕事の野望や目標
社会保険労務士事務所コルトス様のホームページはこちらです。
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ゲストプロフィール:
鈴木啓介さん
民間企業時代に販売促進や経理・財務をご担当され、子どもが生まれたことを機に社会保険労務士を目指されました。毎日の保育園の送り迎えをしつつ、子育て期に社会保険労務士となり、2015年に独立されました。「ワーク・ライフ・バランスの実現」をモットーに、社員一人ひとりの能力を最大限に活かす組織・環境づくりを心掛け、「イキイキと働きながら充実した人生を歩める社会」を実現するために日々事業活動を行っていらっしゃいます。趣味はギターです。
■ 子育てとの両立を目指し、自由な働き方へ——社労士を選んだ理由
サラリーマン生活の中で感じた「看護休暇の取りにくさ」「有給の使いづらさ」。これらの経験から、鈴木啓介さんは“自宅で働ける仕事”として士業に注目するようになったという。とくに在庫も資本金も不要で、身ひとつで始められる社労士という職業に魅力を感じ、子育てとの両立を可能にするため資格取得に踏み切った。試験の難易度や実務のイメージからも、「現実的な選択肢」としての社労士だったと語る。
■ 税理士法人で実務を積み、独立へ——“想像以上の自由”な開業後の日々
合格と同時にサラリーマンを辞め、税理士法人の労務チームで実務経験を積んだ鈴木さん。その後、開業すると「スーツを着る必要もない」「自分らしくいられる」と、想像以上に自由な働き方を実感するようになる。特に「スーツやバッジが当たり前」とされる士業業界に対し、「自分は見た目で勝負しない」と割り切ったスタンスが特徴的だ。Tシャツ姿で経営者と向き合う姿勢には、“本質で勝負する”という信念がある。
■ その社労士像、誰のため?——紹介されても契約しないという判断軸
「手続きができて、安くて、スーツを着ている」。そうした“世間が期待する社労士像”と自分とのズレに悩むこともあったという鈴木さん。しかし今では、「紹介者がいても合わなければ契約しない」「契約後でも合わなければ1ヶ月で解約OK」と明言している。経営者にも「私はあなたに合わないかもしれません」とはっきり伝え、ミスマッチを避ける。そのぶれない姿勢こそが、むしろ信頼を生むことも多い。
■ 北風のようなコンサルタント——耳が痛いことを“あえて”言う理由
「人が来ないのは事務所が汚いから」「採用辞退されるのは面接のやり方が悪いから」。初対面でもズバズバ指摘する鈴木さんに、驚く経営者も多い。しかし、その厳しいフィードバックこそが「本音で語れる関係」を生むと信じている。「専門家として報酬を受け取るなら、甘い言葉ではなく本質を伝えるべき」。だからこそ、指摘を恐れず、必要なことをきちんと伝える。それが鈴木さんの“専門家としての矜持”だ。
■ 社会構造を変えたい——教育と一人親支援への強い関心
近年、鈴木さんは、今後は、学生や子ども向けの教育支援、一人親家庭への支援など、社会構造を根本から変えるような取り組みに挑戦したいという。「詰め込み型の受験教育ではなく、価値観や社会観を育てることに力を入れたい」。そのためにも、「もう一つの収益事業で黒字を出しつつ、教育や支援事業は赤字でもいい」と話し、ビジネスと社会貢献のバランスを模索している。
■ 「資本主義に引っ張られすぎない人」と働きたい
新たな取り組みを共にする相手として、鈴木さんが求めるのは「損得勘定に縛られすぎない人」。とくに教育分野では「事業としての黒字化」にこだわりすぎると、本質的な支援が難しくなると感じている。「利益が出る事業と、社会を支える事業を分けて考える」という価値観に共感し、チャレンジを面白がれる人と組みたいと語る姿には、既存の社労士像を超えた未来志向がにじむ。
■ まとめ:自由で本質的な働き方から、社会に希望を届ける
今回の対談では、「社労士の枠を超える」「相手に合わせるのではなく、自分の軸で仕事を選ぶ」という姿勢が一貫していた。子育てをきっかけに働き方を変え、厳しくも真摯な助言を通じて経営者と向き合い、今は次なる社会課題に挑もうとしている——。その姿勢は、社労士に限らず、すべての働く人へのヒントになるはずだ。
~お知らせ~
サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。
人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。
話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。
パーソナリティー:田村陽太
産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。
カバーアート制作:小野寺玲奈
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