いつもの収録スタジオを抜けて仕事途中でサテライト収録した番組、名付けてサニフラトーーク!今日は高校の同級生のゲストと一緒に「日本にカウンセリング文化はなぜ根付かないのか?」を中心に、その他諸々色々熱く語ります。
(注)このご時世ですので、トーク中はソーシャルディスタンスに配慮しております。
【ハイライト】
・10年前と比較した会社の働き方の変化について語る
・アメリカと日本の健康経営を比較してみて
・日本のカウンセリング文化について考える
・キャバクラやおでん屋が果たす日本人にもたらす影響
・社労士に向いているのは女性である論
・あるべきエルダー制度やメンター制度について
なぜ日本人は“専門家のカウンセリング”に行かないのか?
冒頭から飛び出したのは「カウンセリングのハードルは高いけど、相席屋やキャバクラには行ける」という指摘。確かに、専門家に相談するよりも、気軽に見知らぬ人と話すことに抵抗がない人が多い。それは「病んでいる」と認めることへの恐れでもあり、「金を払ってまで話すことか?」という価値観が背景にあるようです。
結果として、若い女性と会話する場(キャバクラ、ガールズバーなど)が、実質的に“癒し”や“ガス抜き”の場として機能している現実。これは一種の“日本型カウンセリング文化”とも言えるのかもしれません。
「女の子だったら話せる」? メンタルケアにおける“性別”の壁
「女性には弱みを話せるけど、男性には言いにくい」という感覚も共有されました。これは“母性”への甘えや、“同性には見せたくないプライド”が影響していると考えられます。
一方で、女性同士は日常的に感情を共有する文化が根付いており、ホストのような存在が必要ないのでは?という意見も。職場での女性同士の会話やコミュニティが、自然なメンタルケアの場として機能しているのではないか、という指摘も興味深いものでした。
メンター制度と異性関係の境界線──企業が踏み込むべき距離感とは?
話題は「社内メンター制度」にも及びます。異性同士の先輩・後輩関係が、メンタル支援に効果的なのか、あるいは恋愛感情など別の感情を引き起こしてしまうリスクがあるのか。これについては明確な線引きが難しいという共通認識がありました。
ある企業では、こうした異性関係を回避するために「飲み会の全面禁止」や「異性のメンターを割り当てない」といった規定が導入されているケースもあるとのこと。感情や力関係が混じり合う職場内での人間関係の難しさに、企業側がどこまで踏み込むべきかという視点が浮かび上がりました。
「性格診断でストレス傾向が見える」──個性を認める組織の在り方
後半では、ストレス測定アプリの話題に。約50問の問診から9タイプの性格に分類し、それぞれのタイプに合わせたストレス傾向を可視化する取り組みが紹介されました。「楽観的な人はストレスに強い」「自由人はばらつきが大きい」など、パターンに基づいたアプローチが有効に働いているとのこと。
実際に大手企業では、この性格タイプに合わせた研修プログラムや人事制度の運用が行われており、もはや“性格は可視化されるもの”という前提で人事マネジメントが構築されつつあることが語られました。
「健康」の定義は自分で決めていい──誰かの正解を生きなくていい
最後に話題は「健康とは何か?」という根本的な問いに移ります。あるメンバーは「健康とは“よく食べて、よく出せる”こと」とシンプルに定義。インプットとアウトプットの循環が成立していることこそが、身体だけでなく思考や行動にも健康をもたらすのだと語ります。
結局のところ、健康にもメンタルにも“これが正解”という絶対的な基準はありません。他人の神様に従う必要はなく、自分の中で“これが自分にとっての整った状態だ”と納得できるものを持っていることが大切なのだと、全員がそれぞれの“正解”を探る姿勢が印象的でした。
語る場がなければ、人は別の形で語りたくなる
今回の対談では、「弱音を吐くことの難しさ」「性別による感情共有の傾向」「組織が性格や感情にどこまで寄り添うべきか」など、さまざまな角度からメンタルヘルスや人間関係に関する話題が交わされました。
誰に、どこで、どうやって話せるか。それが職場か、プライベートか、あるいはラジオやキャバクラかもしれない。形はどうあれ、人は語りたい生き物であり、そこに“ちゃんと聞いてくれる誰か”がいるかどうかが大切なのです。
~お知らせ~
サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。
人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。
話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。
パーソナリティー:田村陽太
産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。
カバーアート制作:小野寺玲奈
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