中小企業がとるべき採用戦略のお話について、面接時の求職者を上手くフィルタにかけて採用するコツやポイントについて組織マネジメント専門の社労士と語りました。
【ハイライト】
・企業がリファラル採用を進める際の重要な事
・従業員への採用面接時で質問すべき事
・志望動機や自己PR等の定番の質問について物申す
・従業員の緊急対応能力を見極めろ
・人間関係構築のアプローチ方法について
採用で最も大切な視点は「本音」を見抜くこと
今回の「サニーデーフライデー」では、社労士のオオタワさんを迎え、「採用の極意」について深堀りしました。話題は、表面的な経歴やスキルよりも“その人の本音や価値観をどう見抜くか”に集中。求人票の作り方や面接の進め方、定着率を高める企業文化のつくり方など、採用実務を超えた「人を見る力」について、多角的に語られました。
リファラル採用は“紹介する側の責任感”が鍵
まず触れられたのは、近年注目されている「リファラル採用(縁故・社員紹介型採用)」。紹介された人材は辞めにくいと言われる背景には、紹介者自身の“顔”や“信頼”が関わっているからです。ただし、紹介される側も慎重になるため、関係性や空気感の共有が前提となる繊細な仕組みでもあります。制度化する際には、紹介者にボーナスを出す企業もありますが、あくまで“信頼の連鎖”を築ける社内文化が大前提です。
面接は“プライベート”から価値観を探れ
採用面接で「志望動機」「自己PR」などを問うのは常套手段ですが、オオタワさんと田村は「それだけでは本質は見えない」と指摘します。重要なのは、プライベートの質問から価値観を引き出すこと。
例えば「最近ハマっていること」「家ではどんな過ごし方をしているか」「誰とどんな会話をしているか」など、日常に関する問いかけから、その人のこだわりや興味の方向性、人間関係の築き方などが見えてきます。こうした情報は、スキルや資格よりも定着に直結する“資質”の判断材料となります。
人間性が出る「ちょっと変わった質問と仕掛け」
番組では、「面接のセッティング自体に仕掛けを入れる」という提案もされました。例えば、面接室に入ったら椅子がなかったり、面接官が部屋の端に座っていたりといった“予想外の状況”を演出して、対応力や反応を観察するのです。
真面目な模範解答では見えない、緊張時の柔軟性やユーモアセンスは、組織に馴染むかどうかの大きなヒントになります。
組織に合う資質は、社長の“違うタイプ”がカギ
中小企業では社長と従業員の距離が近いため、「社長と同じタイプばかりだと偏る」「違う価値観を持つ人を入れることで組織が進化する」といった視点も語られました。もちろん、タイプが違えばすれ違いも生まれやすくなりますが、その性質を理解して迎えることができれば、組織の柔軟性は一段階上がります。
最低限「欲しい要素」と「NG条件」を決めよう
最後に強調されたのは、「この人は絶対に採用してはいけないという条件」と「最低限持っていてほしい要素」の明確化です。これは採用戦略の“地図”のようなもので、方向性を決めるために欠かせません。
例えば、
【欲しい要素】:人の話を素直に聞ける/自己発信ができる/地道な作業を苦にしない
【NG条件】:話を遮る癖がある/反応が極端に薄い/価値観が真逆
といった具合に、事前に整理しておくことで、“雰囲気で決めてしまった”という採用ミスが減ります。
~お知らせ~
サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。
人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。
話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。
パーソナリティー:田村陽太
産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。
カバーアート制作:小野寺玲奈
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