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スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
で、今日の本題なんですけど、
ちょっと前に思ったことでもあるんですけど、
生徒さんとね、うちは定期的に皆さんと面談をしてるんですけど、
それぞれの生徒さんとね、いろんな話を聞いていたりするんだけど、
僕はほら普段、生徒さんの練習は僕一部の人しか見ていないから、
あまりわからないけども、
そこで話を聞くとね、
今そんな感じなんだとか、いろいろ状況とか気持ちとかね、聞くじゃないですか。
で、やっぱりけっこう思うことで、
自分ができないと思い込んでいる人ってすごく多いなって思ったんですよ。
多いですよね。
スピーカー 2
多いですね。
スピーカー 1
で、なんか、できないと思っているからやらないっていうパターンもあれば、
できないと思っているからやってもできないっていうパターンとか、
いろいろあると思うんですけど、
すごい多いですよね。
そんな方に一言お願いします。
スピーカー 2
やればできる。
スピーカー 1
まあ、そうだと思うんだけど、
でもさ、できないと思っているっていう気持ちが根底にあるから、
それが本人が認識するかどうかは別として、
そもそもやりたいと、そこまでやらなくていいですみたいな、
もうそもそもそういう感覚の人もいるじゃない。
例えば、ものすごい難しいアーサナがあったとして、
それがけっこう先の方のポーズだと思ってて、
そこまで、ああいやいや、もう私はそのとこまでできるようになると思ってないし、
別にそんないいので、みたいなね。
っていう人もね、いると思うんですよ。
まあなんか蓋をしちゃってる状態だとは思うんですけど、
蓋をしてしまっていることにすら気づいていないというケースもあると思うんですよね。
そういう生徒さんに対しては、
まりこさんどうやってその気持ちをさ、歓喜させてあげた方がいいというか、
やりたい、頑張ろうって思えた方が、
まあそのために努力したりとか、
努力した結果、できなかったりとか、できたりとかっていう、
山とか谷みたいなものがあった方が、成長する機会が増えるじゃないか。
スピーカー 2
私はあんまり先のことは言わないようにしてますね。
もう一歩先の話しかしないようにしてます。できるだけ。
一歩先ならいけると思うじゃないですか、やっぱり。
自分もそこまで来たから、次の一歩。
スピーカー 1
で、その一歩進んで、また次の一歩。
たとえばね、次の一歩がさ、
もっとこれはもう具体的な話にしちゃおうか。
たとえばブチャピターサナのポーズ。
これは初級シリーズの難関ポーズの一つでもあるけども、
そのポーズもそうだけども、ジャンプインとかってなると、
別にできなくても問題ないかったりとか、
ポーズそのものではないじゃないですか。
たとえばそういうのだと、もう多分自分にはできないからと思って、
最初からやろうとしない人っていうのも結構いると思うんですよね。
そういうケースだったらどうですか。先の話ではないじゃないですか。
スピーカー 2
やりましょうって言います。
それはちゃんと整ってたらやりましょうって言います。
もうできますよ、体の準備もうできてるから、もうやりましょうって言います。
で、体の準備整ってなかったら、整うような別のところ、
普段やってるものを深めていくとか、
丁寧にやるっていうことで力をつけてもらって、
準備できたなっていう段階で言います。
できないのに頑張って努力ですよっていう感じでは言わないですね。
できないのに。できる力がないのに言わないです。
スピーカー 1
でも、できる力がもうある、準備ができてるって思っても、
ずっとできないケースもあるよね。
その場合はもうひたすらそこと向き合ってもらうみたいな感じですか。
スピーカー 2
そうですね、はい。もちろんパッて言ってパッてできる人もいれば、
なかなか掴めない方もいるし、それはほんと人それぞれなんで、
使い方がわからないとかね、体の使い方とか、
それは個人差あるので、かかる時間も違ってくるし、
そこは別にあんまり焦らないようにしていってますけどね。
行き詰まってきたらちょっと別のことさせてみるとかね、
別の形で同じ力がつくようなことをやってみるとか、
いろいろ試してみてます。
スピーカー 1
なるほど。なんかもう話すことはなくなりました。
なんでこの話をしようと思ったのかが、よく自分でもわかんないんだけど。
でも思うことが多いんですよ、やっぱり。
スピーカー 2
タイミングもありますしね、気持ちのやり気のある時とそうでもない時とか、
そういうタイミングもあるし。
スピーカー 1
でも、別に目指すところみたいなものがなくても別にヨガはいいと思うんですよね。
あそこまでできるようになりたいとかね、そういうのは別になくてもいいと思うんだけども、
でも僕の思い込みかな、わかんないけど、
もっときっとこの人がんばれるんだろう、
例えばもっとこうなれるんだろう、それも気のせいか。
勝手に僕はそう思ってたっけかもしれないですね。
でもちょっと勉強になりました。
やっぱり近いところを現実的なところっていうか、
現実的じゃない逆のパターンの方が苦しむ人多いからね、
実力以上のものを求めようとしてやろうとしてしまう。
やれるかやれないかっていう、自分にはできないの反対で言うと、
自分にきっとできるってことになっちゃうけど、
そうではなくて、できるできないじゃなくて、
もうやりたい一心で今の自分に合わないところを頑張ってしまう人の方が多いから。
スピーカー 2
そうですね、見えてなくて、自分のその実力っていうかね、
体の状態が見えてなくて、
頑張りさえすればできるだろうって思ってるケースもあるから、
そういうときは、あ、いいですよ、まだしなくてって止めます。
チッてなるけどね。
でもそれがわかってない方が多いんですよね。
あ、そうなんだって、まだいいんだって、そこで気づいて、
現実的なところからスタートして積み上げていく。
スピーカー 1
そういう人はさ、それでどっちにしてもできないわけじゃん。
まりこさんがもし、いいですよやってみて、
もちろん、いいですよやってみてもっていうときもきっとあるでしょ。
スピーカー 1
でもやったところで、今のパターンで言えばどうせできないわけじゃん。
できなければ気づくじゃん自分で、あ、できないんだみたいなこと。
スピーカー 2
そうね、気づく方もいれば気づかない方も。
スピーカー 1
自分できないんだから。
スピーカー 2
でもいつかできると思ってやり続けるっていうパターンも。
スピーカー 1
でもどっかで折れるよね、そのうち。
スピーカー 2
どうでしょうね、それも人によるかな。
スピーカー 1
そうなんだけど、さっき言った逆のパターン。
できるはずなのに進もうとしない、進まない場合は、
もうその先がないっていうのはちょっと変な言い方だけど、
自分であ、私やっぱりできるはずって気づいていくところに届かないことが多いから、
どうしたらいいのかなっていうふうに思ってたんだけど、
でもやっぱりその人が今できることをちょっと努力すればとか、
今の手が届きそうな、届く範囲というか、ところを見せてあげるというか、
チャレンジさせてあげるってことは小さな気づきかもしれないけども、
そういったことにつながっていきやすいですもんね。
まる子さんはそういうところは上手かもしれないね。
その人、あれやりたい、これやりたいっていう人にそれをやらせてあげる、
やれるようになることにはフォーカスせずに、せずにっていうか、そうではなくて、
その人が今できることを、もう少しでできることにフォーカスして、
一つの達成っていうか、それ自体はさ、達成っていうのはモチベーションとかさ、
自信だったりとかさ、いろんな得られるものがあるじゃない。
それを得られるようにしてあげるっていうのが上手なのかもしれないね、わりと。
スピーカー 2
なんか子育てでもさ、例えば子供がさ、ずっとなんか一つの遊びをしててさ、
もうそろそろそれちょっとお片付けしようねみたいな時間でも話さなかったりとかしたときに、
見てこれこっちの方が面白そうじゃないみたいな興味を持たせて、そっちに自ら移っていくみたいな、
なんかそういう感じとちょっと似てるかなと。
無理やり取り上げるんじゃなくて、ダメっていう感じでするんじゃなく、
こっちの方がなんかやりやすそうですよみたいなとか、
そういうなんか、ほんと子育てと似てるなと思ってます。
スピーカー 1
まあ、まゆこさんはそういう例で言うと、たとえ話は下手くそだよね。
スピーカー 2
そうですか、私はそう思ってなかったんですけどね、下手だとは。
スピーカー 1
そうなの、いつも言ってると思う。
スピーカー 2
たとえ話好きなんで。
スピーカー 1
たとえ話好きだけど、なんか、
スピーカー 2
あまりしっくりこないんですか。
しっくりこないことが多い。
スピーカー 1
そう、しっくりこないってよく言ってますね。
でもね、さっき言ったようなね、そういう導き方っていうか、それは上手だなって思いますよ。
だからこそね、やっぱり生徒さんたち、ずっとね、続けてる方がどんどんどんどん増えてきて、
ありがたいですね。
増えてきてるから、そういうとこ、それだけじゃないけども、今日の話でいうとそういうところが上手なのかもしれないですね。
スピーカー 2
褒めてもらいましたね、今日は。
スピーカー 1
そうね、別に褒めるつもりでもなかったんだけど、ちょっと僕の意図してた話とちょっと違ったんだけども、
まあ、なるほどなってちょっと思ったね。
何が上手いかっていう話をもう少し掘り下げると、
僕の場合は、そうじゃなくて、こっちをそんな先ばっかり見ないで、今この足元見た方がいいですよっていう風に言っちゃうタイプなんですよ、僕は。
だからそれを自然と導いてあげるのが上手じゃないんですよね。
で、そういう部分が上手なんだよなって思ってますね。
スピーカー 2
そうね、昔はそういう風に言ってたかもしれない、でも私も。
ちょっとなんか厳しいよね、でもそれ言い方がね。
スピーカー 1
厳しいつもりないんだけど、他の言い方がわからないっていうか。
スピーカー 2
ツールが正しいと思ってるからね。
スピーカー 1
それをね、だから結局その人に合った言い方っていうのがあるから、今言ったような言い方でいい人もいると思うんだよね。
あ、わかりました、そうですよねっていう風になる人もいるし。
でも素直の話だけじゃなくて、その人にすっと入る入り方とか、
すっと入らなかったとしても、結果的にその人に最終的に入りやすかったって思える伝え方って、
まあやっぱりいろいろあると思うんで、それをなんかね、たぶん、今思えばそう、別にもともと上手いわけじゃないとは思いますよ。
スピーカー 2
学んできたんですよね。
スピーカー 1
そうそう、今のクラス初めて、この3、4年の間ですごくたぶん考えてなさそうな顔して考えてたんでしょうね。
スピーカー 2
そうね、なんかやりながら覚えてきた感じでしょうね。
スピーカー 1
まあまだまだ失敗する方向って。
覚えるっていうことでもないからね、人によって違うわけだから、常に考えてあげないとね、できないからね。
スピーカー 2
見よう見ようと思ってます、その人の心を見ようと思って観察して、
自分の言いたいことを言うんじゃなくて、何が求められるだろうかっていうのを考えるようにはちょっと気をつけてますね。
スピーカー 1
何が求められるか。
スピーカー 2
その方にとって何が、どんな言葉がいいのか。
スピーカー 1
だからこっちが求めるものでもなく、向こうが求めるものでもないよね、もはやね。
そういうことではなくて、その人が一番結果的に成長していくのにはどの方法もないし、
言葉かけみたいなものがよいのかっていうことをチョイスしていく。
スピーカー 2
そうですね、もうほんと練習ですね、私にとっても。
日常でもそういうふうにして会話したりコミュニケーション取ったりしないといけないんだろうけど、なかなか難しいですからね。