AIの進化とプラットフォームの役割
松浦シゲキの、それでもメディアは面白い。
この番組、それでもメディアは面白いは、メディアコンサルタントで、
コミュニケーションプランナーの松浦シゲキが、
ありとあらゆるメディアの器をこねくり回しながら語り尽くします。
さて、今回のテーマは、
はい、今週もよろしくお願いします。
前回の講座でね、今週は参院選について語るかもと言っていたのですが、
やっぱり自分のね、興味関心の範囲をやっぱり狭めて語るのは大事だと思うんですよ。
自分ならではのね、ニッチな領域を振り下げるべきだなぁということもあるので、
今回はですね、テーマとしまして、
AIまとめ時代、作り手はどう生き残るか、みたいについてお話したいなというふうに思います。
2024年、昨年から今年の2025年にかけて、
プラットフォーマーがね、次々と生成AIによる、
まあ、ようやく機能って言うとね、あれですけど、
まあそんなような形で出てますと、
直近で言うとGoogleですよね、
AIオーバービューで検索結果の最も上の方にようやく表示して、
複数記事の要点をね、横断的に提示して、
クリックせずとも概要が分かるような形で進化中ですし、
直近で言うと、スマートニュースがスマニューAIまとめという形で、
2025年、今年の7月24日にですね、正式リリースしまして、
提携媒体の記事をですね、AIが個別に予約して、
それらを一つにまとめた形で提示するっていうのをね、行っています。
もちろん出典メディア名とかね、元記事のリンクとかも明示されてますし、
AIのみによらずですね、人間によるチェック体制も組み込んでますし、
Yahooニュースもですね、AIトピー始めておりますという感じで、
iOS版のYahooジャパンアプリのニュースタブの一番下ですね、
今見ておきたいAIトピーっていう形の部分で、
トピックスが人の手で、今もつけられてますけど、
AIの力でやられてるっていうのが行われていますし、
そもそも論で言いますと、Bingとかもね、
質問に対して一に段落で答える機能とかも提示してますしね。
こんな感じで、ユーザーさんがニュースを読むという行為においてというと、
なんか検索して引っかかるのもそうですし、
いわゆるソーシャルサービス的なものでニュースを読むみたいなのがあったんですけど、
ここら辺がようやくコンテンツ、ようやくニュースを読むみたいな感じになりつつありますと。
ニュースをようやくというと、目新しく感じるってことはないか。
もともとじゃないな。
それなりに前にネーバーまとめというのがありまして、
これまた各社のニュースをまとめて、読みやすい形でパッケージングしたっていうのがありましたけど、
要はそれですからね。
かつ、そもそもニュース自体もようやくですからね、言ったってね。
生のローデータがそのまま受けてたらユーザーの皆様が届いてるわけじゃなくて、
記者が見て編集して見出しをつけて、その時点である意味編集ようやくしてるという形。
ってことを考えると、それが今まとめのまとめ、ようやくのようやく、編集の編集みたいになってきてると。
スマニューAIまとめだって、それを報じた、例えばインプレスの記事もあれば、他のメディアの記事もあったりとかするんですけど、
それがまとめられて、スマニュー自治体のプレスリリースもまとめられて、それぞれの視点が違ってそれぞれがまとめなんだけど、
そのまとめをAIがさらに一段階深めて整理してくれる。
もうまさにようやくのようやくみたいな感じになってると。
作り手の新たな挑戦
すると、誰が最終的にそのまとめをコントロールしてるのか、誰がそのイメージっていうか、編成権っていうんですかね、編集権っていうんですかね、してるかっていう話になるんですよ、それで言うと。
で言うと、ネーバーまとめの時はネーバーまとめで見ましたって言いますし、Yahooさんもですね、Yahooで見ましたってなりますし、
今まではGoogleで見ましたっていうのはなかったかもしれないですけどね、
今後AIオーバービューも進んでAIモードみたいな形になるとですね、Googleで読みましたってことはですね、容易に行われるような形になるかなと思います。
ユーザー視点で言えばですね、もちろん便利ですよ。わざわざタップして先行かなくていいですからね、スマニューで読みました、Yahooで読みましたっていう感覚。
そもそもYahooで見ましたって感覚はね、ずっとありますしね。
かつ、要点だけ追えるっていうのは、これだけですね、忙しくなってきた世の中という感じでタイパーというふうに言われている世界観の中では大きいですし。
で、その裏で元の記事まで、誰が書いたのかってところまで意識させるかって言うとね、これまたなかなか難しいっていうのはね、
実際Yahooニュースで読みましたっていう感覚の現状下においてはですね、難しいですよね。
だから実際の問題、その記事を読むというよりかは、要約を見て終わるっていう人が増えます。間違いなく増えるでしょうね。
もともとニュースでそういうもんですし、それがニュース消費の受け身文化っていうところで、もっともっと広げていくんじゃないかなというふうに思いますし、
これがですよ、本当、要約自体のところで言うんだったら、別にテキストだけじゃなくて、これ動画だって絶対同じ流れになると思うんですよ。
ニュースだって元素材を編集して届いて、要約してお届けしてるっていう面においては何一つ変わらないですし、これもですね、今はYouTubeだとそれぞれのコンテンツ提供者がいて、
それぞれのチャンネルで見てるかもしれませんけど、YouTubeが切り取り動画を始めたっておかしくもなんともないですからね、それで言うとね。
実際に切り取り動画で見られているコンテンツっていうのも山のようにあったりとかしますし、
TikTokやInstagramとかでも上がったコンテンツって要約して、それで縦動画で簡単に見れて、30秒ぐらいで今のまとめっていうところがですよ、
今のスマニューまとめテキスト読めますけど、あれが動画で見れるような形になったりとかしたら、
素材さえ揃えば別に時の日本首相が何を言ったのかのまとめ動画が出来上がるのは容易に想像つきますね。
テキストで起きてることはそのまま動画でも起きるので間違いないと思います。
っていうことを考えると、やっぱりまとめてもらいやすくするために情報提供っていうのもまた必要になってくると思いますし、
実際AIツールいろいろ触っている皆様方はご存知なところではあるかと思うんですけど、
MCP、モデルコンテキストプロトコル、MCPでいろいろObsidianと他のツールつなげたりとかGoogleさんも提供し始めたりとかいろいろしてますけど、
AIモデルは外部のデータソースやツールと安全に連携するためのオープンな標準プロトコルっていうところを出してるんですけど、
これね、AIが情報を取りやすく加工しやすくするための共通ルールっていう話なんで、これがメディアがですよ。
メディアというか作り手が自社コンテンツをMCP対応にしておけば、各種AIプラットフォームが効率的にデータを取得処理できるようになると。
つまりAIに選ばれやすくなるし、正確に要約もされやすくなるっていう形になってくるとですよ。
先ほど言った通り、例えばGoogleのAIオーバービューで読まれやすくなり取り上げられやすくなるみたいな形で言うと、データを読みやすく提供してあげるとか。
スマートニュースもそういう意味ではね、スマートフォーマットっていうのはそもそも情報っていうところを送信してるんですけど、
さらに取り上げやすくするための何かしらのフォーマットでMCP使いましょうってなったって全然不思議じゃないなって個人的には思ったりとかしますからね。
なんで、コンテンツ制作側はですね、プラットフォームに対して素材提供者にどんどんなってきてる。
実際、AIに対していろんなところが許諾出す出さないみたいな形で揉めるやらないやらとか、
その対価はどうなんだったっけみたいな話があったりとかするんですよね。
だからもう自分たちで読者に直接届けるというより、AIプラットフォーム、いろんなプラットフォームが発行してデータを届けるような状況下になっている。
かつ、しかもですよ、ビジネス的に言えば、メディアビジネス的に言えば、もう従来の広告モデルっていうところがだいぶ辛くなってきてるっていうのがあります。
そもそもやっぱりトラフィックもなかなかいかなくなっているような話になっているところであるんだったら、
もう製作費モデルっていうふうに改めて考え直した方がいいと思うんですよね。
記事書いて、読者に広告を見てもらって収益化っていうところはあるんですけど、
そもそもコンテンツを見てもらう広告のところで言うと、見てもらおうとしたところをわざわざ広告を挟んで、
そこの情報消費の合間に挟む形で見てもらって広告っていうのを整理したんですよ。
なかなかやっぱり読み手からすると別に広告を見なくたっていいじゃないかっていうのがあるじゃないですか。
であるんだったら、そもそもこれ作ったからいくらみたいな形で、製作費がちゃんとメディア側に落ちてくるような世界観になっている。
つまり広告で回すというより、一時情報を持っている人がそのライセンス収入、
コンテンツ作ったっていうライセンス収入で回していく世界観になるんだったら、
未来のビジネスモデル
ユーザーにとって見れば、スルスルとコンテンツが受け取れるような形になるっていうふうになるんだったら、
いいんじゃないのっていうのがありますね。
そうすると、ただプラットフォーマーが予約機能を提供することで、
Googleで読みましたみたいな形になる。
何だったらAppleで読みましたみたいな形になるかもしれないし、
Facebook Xで読みましたみたいな感じになる可能性は十二分にありますよね。
そうすると、想像もろん広告ビジネスモデルが辛くなってきてるんですけど、
媒体社のビジネスモデルって何だったっけみたいな話になるんですよね、それでいうと。
実際こういう傾向も出てきてますと、
クラウドフレアっていうところが、ペーパークロールっていう形で、
情報をクロールするっていうところに対して、
AI企業がウェブ上のコンテンツをクロールして、
AI学習に使う際に、サイト運営者に対して、情報提供者に対して、
1ページごとに対価を支払う必要があると。
ちゃんと来なかったら、エラーコード返しますよみたいな感じで、
AIクローラーがコンテンツアクセスに支払いを要求するような仕組みっていうところも、
出そうみたいな話もありますし、
あと作り手の話で言うんだったら、
これも2025年8月1日から、
AI学習の対価還元プログラムっていうのをストアとすると。
クリエイターが投稿したノートのテキストコンテンツっていうところを、
生成AI事業者に学習データとして提供して、
その対価、得られたものを収益として還元、
作り手に還元するっていう取り組みを始めようとしてますし、
そもそもやっぱりスマートニュースだって、
広告収益の一部をちゃんと出展元メディアに還元する収益分配スキームやってますし、
これはYahoo!もそうですし、
Googleも一部やったりとかしてますからね、
みたいな感じで、これまで無償で情報を得られたっていう構造化のところで、
ちゃんとそこが広告になったんだけど、
広告って結局のところコンテンツに見落としたときに、
どうしても間に挟まってくるっていうところがあるんです。
そうではなくて、
ちゃんと一時情報の持ち主に金銭的な還元があれば、
別にコンテンツ見てもらうといいわけじゃないですか。
っていう新たな原則っていうところが改めて巡り巡って、
昔はそうだったんですよ。
昔っていうか、そもそもコンテンツ作る人には、
代価払ってもちろん作ってもらってますからね、
っていうところがあるので、
やっぱりそういう風な流れに、
いまいち止まっていくんじゃないかなっていう風には思います。
ライセンスとかね、
制作費でのビジネスモデル再構築っていう流れなのかなという風に思うんですよ。
だからこそ、それでいうとですね、
作り手としては大きくこのAIの時代においては2つの道があるかなと。
1つは先ほど言った通り、
作り手の二つの道
プラットフォームに素材を提供する側としてという立ち位置ですね。
道の1つとしては。
本当もう、ある意味汎用的なまとめみたいな形で
流通するような形になってきますと、それでいうと、
いろんな各社がどこそこで事故が起きましたとか、
日本の総理が何人いましたっていうのが、
十何社が報道したってみたいな話があるんですよ、それでいうと。
っていう形で言うんだったら、
ある意味GoogleとかAppleとかFacebookとかスマートニュースとか
コンビニみたいなもんですよ。
コンビニで誰もが買える薄塩味のポテトチップスのように
消費されちゃうっていうところがある。
逆に言うとポテトチップスを作るための素材提供みたいな形で
しっかりとそこに対して情報を送り届けていくっていうところが
大事になってくる。
これはこれで安定した需要があるわけですよ。
プラットフォーマーから言わせると。
そうすると政策機能はちゃんとプラットフォーマーから
返ってくるって形になるかなと。
なんかもうテレビ局製作会社みたいな感じになりますけど、
私個人的にはどんどんこの方向性に
移っていくんだろうなっていうふうに思います。
もう一つは、やっぱりそうは言っても、もう一つの道ですよ。
もう一つはそうは言っても、自分の言葉でコンテンツを提供する、
し続ける側みたいな形は、いまいちと情報の出し方の道としては
確実に求められていくかなというふうに思うんですよね。
さっきコンビニでどこでも買えるポテチップスじゃないですけど、
手間かかるけどね、そういうちゃんと一時情報の素材
仕入れたからこそ、下ごしらえ、盛り付けっていうところを
編集でこだわって、ここでしか食べられない編集コンテンツ
みたいな形で情報を出すことが大事になってくるかなと。
これが大きく2つの道かなと思うんですね。
フィールドワークの重要性
プラットフォームに素材を提供する側、
自らの言葉でコンテンツを提供する側、
もっと言うと、自らの言葉でコンテンツを提供する側で言うと、
語り、ストーリー、手触り、そういうコンテンツが
要約では伝わらないって思うんですよ。要約では要らないので
全部取っ払われちゃう。逆に言うと、そういう味が
差別化要素として作り手側のほうに残っていく。
ポッドキャストや音声はその代表かなというふうに思うんですけど、
これまたGoogleが提供しているノートブックエレメントの音声出力だと
そういう味気すら出すような形にしているのでおっかないんですけど、
でも、この手触り、語る口、声の温度、そういう要素があるから
AIじゃなかなか再現できない。それだけの面じゃなくて、
例えばこれ話している松浦茂樹っていう存在感も含めて感じてもらえる。
だからこそこうして喋っているこの番組も
いろいろ早口だな、しちゃったらずだなという風に思うかもしれないんですけど、
意味があると思ってやるようにしようかなという風に思ってますし、
プラットフォームに食われないようにするならば、
そうしなければならないと思うんですよ。
松浦茂樹のこの番組語りを聞いてもらうというところが
大事なポイントだと思うので。
このような形で、そういう意味でのニュースの主語というところが
記事からようやくに変わると思ってます。
AI時代においては。
その上で、例えばAI学習体格還元みたいな仕組みとか、
ビジネス的にも製作費も出るというところが
整っていくんじゃないかなという風にあるんだったら、
いまいちですけど、作り手側にはこの時代間においては
2つの選択肢があるかなと。
整理された情報の作り手になるかみたいな感じにするか、
情報にそういう意味を与える作り手、そこに来てもらって
自分ならではの情報を持っている作り手になるかどうかだと思うんですよ。
別にどちらが正解じゃないんですよね、重ね重ね。
プラットフォームは情報を提供するという道は全然ありだと思いますし、
その需要は全然大きくなると思います。
何だったらプラットフォーマーから言わせれば、
そういう良質な情報で扱いやすい素の情報のコンテンツというところを
どんどん送ってくださいという形で言うと思うんですよ。
っていうのは大事なポイントです。
ただ個人としてはやっぱり情報に意味を与える作り手みたいに
したいなという風に思いますし、
そうなるためにはやっぱりあちこちで言われてますというか、
本当に今X上でいろんな人方がこのAI自体にはコンテンツはみたいな話をすると
一時情報の話をするんですけど、
みんな言い方いろいろありますけど、結局一緒。
一時情報の取得、大事。
一時情報をどんな感じで自分で作り上げているのか、
自分ならではの一時情報というか、
自分ならではの発信は何ですかというところが
とにかくポイントになる。
これがAIにはできない人間だからできるこそという話だと思うんですよ。
私個人的には、これも人によっては同じこと言ってるんですけど、
フィールドワーク重要。
それでもメディアは面白いのでシーズン1でも重ね重ね言ってますけど、
私はフィールドワークだと思います。
現場に足を運んで、実際に見て、聞いて、感じること。
数字やデータでは表現できない空気感や温度感というところは
ネット上では得られないところがあるんです。
AIはいくら進化しても、
語感で情報収集するという行為はできません。
フジロック、山下達郎が言ってわーっと騒いでいた。
情報だけはもちろん得られますけど、
やっぱりその場の感動その他のものというのは
最終的に行かないとわからない。
もちろん今回サンボマスターもすごく楽しかったというのは
見たり聞いたりとかしたんですけど、
まあ現地に行ってこそでしょうね、それでいうとね。
あともう一つ、これはコミュニケーションプランナーという
私言い方してますけど、自分自身のこと。
やっぱりコミュニケーション能力の向上も必須だと思うんですよ。
これちゃんとセンスだけでやるんじゃなくて
スキルとしてもちゃんと向上していかなければいけないと。
相手の本音を引き出すインタビュー技術とか
複雑な話をわかりやすく使える表現力とか
あとはそもそも読者とかリスナーとの信頼関係を築く
対話力みたいな話なんですけど、
これらは本当にAIと人の間ではなかなかできません。
人と人との関係性の中でしか磨けないスキルかな
というふうに思いますし、
AI時代の生き残り戦略
今まではずっとセンスでやってた人方が
頑張ってきたというのはあるんですけど、
これね、スキルとしていまいち求められますし、
結構そういうコミュニケーションが適当だったりとかしても
センスがあればコンテンツメーカーとして
生きながられる方々もいらっしゃいましたけど、
もう無理ですね、それでいうと。
気難しいとかそういうようなコミュニケーションに
ロスがあるような人方っていうのは
辛くなってくるコンテンツメーカーにおいてでいうと、
そこも含めてちゃんとやっていかなければいけないな
というのはあると思うんですよね。
結局AIまとめ時代だからこそ
人間らしい取材と表現力っていうところが
いわゆるコンテンツメーカー作り手としての
差別化用意になるかなというふうに思ったりとか
する次第なので、ちょっとそういう話をしたいです。
ということで今回は、AIまとめ時代作り手は
どう生き残るのかっていうところを改めて
今、研究を含めてお話しした取材ではございます。
という感じで、次回もそれでもメディア面白いという
お話をしていければと思います。
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はい、毎週喋るぞと言いながらちょっと
ずれたような気がしますが、頑張りますよ。
それではまた来週。松嵐でした。