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新型コロナウイルスの新しい変異株「オミクロン株」が日本国内でも見つかりました.普段あまり聞くことのない「オミクロン」は,ギリシア語の15番目のアルファベットです.しかし名前のつけられた変異株としては13番目…なぜでしょうか.今回はそんな疑問から,未来の株の名前まで予測してみます.

毎週金曜日朝7時にアート,リベラルアーツと科学技術に関するニュースレター『STEAM NEWS』を発行しています.YouTube,ポッドキャストでまとめもお送りしています.詳しくは STEAM.fm を御覧ください.

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市ですおはようございますこの podcast は僕が毎週お送りしているニュースレター steam ニュースの音声版です
steam news では毎週科学技術工学アート数学に関する話題をお届けしています
この podcast ではですねそのニュースレターの第52号から
オミクロンというギリシャ語のギリシャ文字の話題をお届けしたいと思いますタイトルは オミクロン株はどうしてギリシャ語文字を使い切ったらどうなるのというものでした
コロナ変異株にギリシャ語のアルファベットが割り当てられていっているんですけれどもそこを通してですね 数学者や科学者がずっと頭を悩ませている
文字が足りない問題とその解決方法を解説していきたいと思います
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さて新型コロナウイルスの新しい変異株オミクロン株が日本国内でも広がりつつあります オミクロン株はワクチンの効き目を最くぐるようで急速に従来のデルタ株を置き換えています
普段はあまり聞くことのないこのオミクロンという単語なんですけれども ギリシャ語のアルファベットで15番目の文字に当たります オミクロンは英語の「オ」の元になった文字でもあります
このポッドキャストではそんなギリシャ語のアルファベットにまつわる話をお届けしようと思っています
日本語や中国語のような漢字を使う文化圏でのコンピュータ科学者たちの悩みは文字が多すぎることです
英語圏なら大文字と小文字数字記号を入れてもおおよそ100種類に収まります 一方日本語を書くには数千から数万の文字が必要です
この文字の多さは我々コンピュータ科学者の悩みでした 一方物理学者、天文学者、数学者、それにきっと生物学者たちも英語の文字の少なさに頭を抱えています
例えば数学者たちは未知の数にしばしば「x」という名前をつけます もし未知の数が2つになれば次に「y」という名前をつけます
その次は「z」ですね ところがもう後がありませんこの「z」の次をどうするかは数学者の個性だったり学問分野の習慣だったりします
例えば「w」が使われたりまたまた「a」に戻ったりということもあります とはいえ英語のアルファベットはご存知の通り26通りしかありませんし
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「o」はゼロと丸いらわしいので使いたくありません
というわけで英語のアルファベットを使い切った数学者たちは英語アルファベットのルーツとなったギリシャ語のアルファベットに行くんですね
我々は既に円周率を表すギリシャ文字「π」を使っていますから それほどおかしな話でもないのかなと思います
ギリシャ語のアルファベットは全部で24文字あります 1文字目がアルファで2文字目がベータです日本語でひらがなのことを俗に「あいうえお」というように
ギリシャ文字のことも先頭に文字分を合わせてアルファベータと呼びますこれがアルファベットの語源になるわけですね
ギリシャ語のアルファベットはその後をガンマデルタエプシロンゼータと続きオメガという文字で終わります
英語のZこれはあのアメリカ英語ではZと発音しますけれども イギリス英語ではZですね英語のZはこのギリシャ語のゼータを借用して作られたので
アメリカ人の多くがゼータを最後の文字だと思っていたというニュースもありました 最後の文字はオメガですあともう一つ発音であの一言
コメントさせていただくとエプシロンの文字をですね日本ではイプシロンというふうに発音することが多いです
ただこれは英語で言えばEの文字に当たるのでエプシロンの方が近いそうです 英語とギリシャ語を合わせてもおよそ50種類しか文字がありません
これは数学者たちにとってはやはり頭の痛い問題なんですね そのためまだ少数ですがヘブライ文字が使われる場合や全く新しい記号が作られる場合もあります
そんな例外の中に新たに仲間入りしつつあるのがなんとひらがななんですね 数学には米田梅子見という日本の数学者米田信一なんだ操作があるんですけれども
これをひらがなのよという記号で表す例があります まだまだ特殊な例なんですけれどもまあそのうち
絵文字なんかも数式に使われる時代が来るかもしれません
学問分野によっては英語アルファベットではなく最初からギリシャ語アルファベットを使う場合もあります
例えば天文学では星座の中の一番明るい星をアルファーと呼びます 2番目はベータ3番目はガンマといって24個を使い切ると英語の大文字A
英語の小文字B小文字Cといき小文字Zの次に英語の大文字Bに行くという変則的な順序を使います
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新型コロナウイルスの場合世界保険機構WHOが注目すべき変異株 懸念すべき変異株について発見順にギリシャ語アルファベットを割り当てることにしています
アルファ株ベータ株に始まり世界各地で猛威を振るっているデルタ株 ペルーで見つかったラムダ株コロンビアで見つかったミュー株も記憶に新しいところかと思います
英語ではなくギリシャ語のアルファベットにした理由は公開されていませんが科学分野の習慣に従ったことと
それに例えばアルファではなくAから始めたとすると最初の変異株が英語でAバリアントとなってしまうことからギリシャ語を選んだんだと思います
AバリアントのAって英語の不定関詞のA、早く呼ぶときはRですね Rバリアントあるいはゆっくり読むとAバリアントになるんですけれども
これはあのとある変異株みたいな意味合いになってくるので紛らわしいということなのだと思います
ミュー株は12番目に名前の付けられた変異株でその次つまり13番目はミューの次のニューになる予定だったんですがこちらも同じような理由でスキップされています
ギリシャ語でニューというのは1文字ニューという文字がありましてそれを英語に訳すとnuと書くんですけれども発音すると新しいのニューと同じになってしまうんですね
なのでニューバリアントって耳で聞いたときにギリシャ文字のニューなのか英語の新しい変異株という意味なのか区別がつかないのでニューの文字もスキップされています
ニューの次がアクシーでその次がオミクロンという文字になるんですがWHOはアクシーも飛ばしました
15番目の文字オミクロンが13番目の変異株につけられました
クシーを飛ばした理由なんですがWHOの説明があまり説明になってないので色々憶測を呼んでいますほぼ憶測というよりはもうこれで決まりなんじゃないかなという説があるんですけれども
クシーの文字もちろんギリシャ文字では1文字なんですけれども英語ではクシーの文字がないのでXIと書きます
XIと書いて英語でも正式には「ざい」と発音するそうなんですがクシーと読みます
日本ではどちらかというと正式名称に近い「ぐざい」であったりとかあるいは「くさい」という読み方をします
ところが一般的に英語圏でXIと書くとこれは中国語のCという発音を英語に転記したものというふうに捉えられるんですね
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中国の国家主席シージンピンさん日本語では漢字からシューキンペイさんというふうにお読みすることがほとんどだと思うんですけれども
英語では中国語発音近いシージンピンという読み方をしましてそのCがXIと書くんですね
なので新型コロナウイルスの変異株にXI株と付けるとシー株日本語でいうとシュー株みたいな響きになってしまうんですね
WHOがこれを延縁したのではないかというふうに言われています
そもそも新型コロナウイルス感染症を表すCOVID-19という呼び方も特定の地域や動物名を避けましょうという意味合いでつけられた名前なんですね
例えばスペイン風邪という100年前に流行ったインフルエンザなんですけれども
これ別にスペイン発症なわけでもないので
もしスペイン発症であったとしてもスペインに対して不利益になるネーミングですので
これは現在ではWHOでは避けるべき名称というふうにしています
というわけでXIとXIと付けちゃうと中国の国家主席の名前であるしヒードは中国そのものをアメリカ人に強く競うさせるので飛ばしたのではないかということだと思います
オミクロンの次はPi、ロー、シグマ、タウと続いていくんですが
というわけでオミクロンの次はPi株になるだろうと思います
中国ではPIという名字でPさんという方もいらっしゃるということなんですけれども
著名な政治家の中にはいらっしゃらないのでおそらくPi株になるんじゃないでしょうか
ギリシャ語にはOから始まる文字が二つあります
オミクロンと最後の文字オメガです
この二つはもともとは同じ文字だったんですけれども短いOと長いOを区別するためにそれぞれ小さいOつまりオミクロンと大きいOつまりオメガに分かれました
ミクロンは小さいという意味でメガは大きいという意味です
オミクロンとオメガを区別するためにオメガの方は小文字をWに近いような大文字は腕時計で有名なオメガの社名になっている記号ですね
ブランドロゴになっている記号ですねこれを使うようになりました
大文字のオメガは電気抵抗を表すオームなんかでも使われています
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オミクロンの方なんですけれどもこれは小さな丸で英語のOの元になりました
大きい方のオメガは残念ながら英語には残らなかったんですけれども
WHOがギリシャ文字をオメガまで使い切ったらその後どうするのかまだ公式には決めていないそうです
現在学名は数字と英語のアルファベットの組み合わせを使っているので
そっちに戻ることはないと思うんですけれどもだから数字で呼ぶということはないかなと思うんですけれども
ギリシャ文字使い切ったらどうするんでしょうね
世界で最も使われている文字体系なんですけれども
一番が英語やギリシャ語で使われているラテン文字つまりアルファベットですね
それから2番目が漢字で3番目がアラビア文字なんだそうです
漢字は表位文字なのでWHOを使わないと思うんですよね
だって漢字1文字に意味が入ってしまいますから
アラビア文字の可能性はなくはないなと思うんですけれども
西洋文化圏から見たら区別がつきづらい
我々日本文化圏から見ても区別がつきづらいので採用難しいかなと思います
これ同じことをカタカナにも言えてですね
日本語のカタカナというのは西洋文化圏あるいは漢字文化圏の人から見ても区別がつきづらいのですね
なのでこちらも採用が難しいんじゃないかなというわけで
日本語のひらがながいいアイデアなんじゃないかなと思います
数学でも実績ありますしね
というわけでオメガの次はアートとかね
アーバリアントはちょっとまずいかもしれないですけどね
EバリアントとかUバリアントとかっていう風になっている可能性は十分あるんじゃないかなと僕は想像しています
ノーベル賞物理学者のリチャード・ファインマン博士が書籍の中で我々物理学者の最大の悩みは文字が足りないことだということ
まあ半ば冗談半ば本気で言われていたんですけれども
ファインマン博士がバリバリ活躍されていた頃っていうのは新しい大型加速機が次々と稼働していた時期でですね
新しい粒子が次々と見つかっていたようなんですね
その粒子にはギリシャ文字であったりとかアルファベットを割り当てて名前をつけていたわけなんですけれども
例えばPiという文字を割り当ててPionという文字を割り当てたりとか
あとは我々エジプト調査なんかにも関係するμという粒子
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これ英語でμ音と呼んだりとかするんですけれども
こんな風に文字をどんどん使っていっていたので
なかなかねもし次新しい粒子見つかったらどの文字を割り当てるかというのがね皆さんハラハラされていたんですけれども
まあ物理学でもねひらがな使えばあと50個ぐらいはいけるのかなあなんてことをね想像してみました
であのギリシャ文字ねこれあの先ほど
WHOがスキップしたとお伝えしたアクシーの文字日本語では具材あるいは臭いですけれども
これね書き方がね難しいんですよ
それも一つ避けられた理由かもしれないですね
あの大学の入試なんかで数学あるいは物理学なんかの筆記問題
選択じゃなくてね筆記問題だとまあ具材が出てくることあんまりないかもしれないんですけれども
ギリシャ文字を書く機会はねいくつかありますアルファであったりとかあとタウという文字ですねこれもアルファが英語のAと似てますしタウは英語のTと似てますので
これをね受験生がねあの書き間違えたりとかどっちともつかない文字を書いたりとかするんですよ
そうするとこう書き間違えだったらこうペケにするのは不便だしでもその完全にこう間違ってタウとTを入れ替えて書いちゃってるんだったらこれ間違いだし
悩ましいので
問題文にあったら仕方ないですけれどもまあわざわざタウという記号を導入するとかまして具材を導入するとかはね書き間違いの可能性もあるので
できれば英語のアルファベットを使う方が安心かなとは思います仕方なくね
使うこともあると思うんですけれどもその場合はちゃんと練習しておいた方がねいいかなと思いますまあ我々でも具材はよく書き間違えます
ゼータもちょっと怪しくなることとかねありますから
文字の練習というのはお習字じゃないですけどもそれに近い漢字の書き取りの練習みたいなものですかねもう子供の頃大嫌いだったんですけども
ギリシャ文字24文字しかないですしあの英語とね共通の形のものもありますから特殊な形のだけは各練習しておいた方がいいかなとも思います
というわけであの 今回のポッドキャストはギリシャ文字についてお話をさせていただきました
また次のポッドキャストで 褒めにかかりましょうお会いしましょうかなでは聞いてくださってありがとうございました
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アイチでした
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(音声なし)
19:00

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