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市ですおはようございますこのポッドキャストは僕が毎週メールでお送りしているニュースれた
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改めまして市ですこのエピソードは2022年の8月18日に収録しています このエピソードでは steam ニュース第91号から女性物理学者
リーゼマイトナーの話題をお届けします
リーゼマイトナーは1878年11月7日にオーストリアハンガリー帝国の首都ウィーンで生まれました
彼女はユダヤ人家庭の8人兄弟のうちの3人目でした 家はユダヤ教だったのですが彼女は1908年にプロテスタントへと回収しています
今では想像もつかないことでしょうが当時のヨーロッパでは女の子に教育は不要であるどころか 誘拐であるとさえされていました
実際彼女の学校生活は14歳まででした もっと意外なことに19世紀のヨーロッパでは物理学者の地位がうんと低かったんですね
20世紀の初めにアルフェルトアインシュタインが近代物理学の扉を開くまでは 物理学はどちらかというと歴史学と同じ扱いを受けていました
つまり過去をほじくり返したり現状を追認するだけで役に立たない学問というふうに見られていたわけですね
1901年23歳のリーゼにも大学の入学資格が与えられました そして彼女は試験に合格し
ウィーン大学物理学部に入学を許可された最初の女性になりました 彼女が熱心に聞き入ったのはオーストリアの物理学者
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ルート・ヴィッヒ・ボルツマン教授の講義でした 今でこそ当たり前のことではあるのですがこの当時
原子は確かに存在すると唱えたボルツマン教授は異色の科学者でした というのも科学者といえども誰も原子を見たことがなかったんですねこの時代
原子が存在するという間接的な証明を初めて行ったのはアルベルト・アインシュタインで1905年のことでした
1906年ですから28歳の時 リーゼはウィーン大学から博士号を授与されています
ウィーン大学では4人目の女性博士でした 残念なことにこの年ボルツマン教授は亡くなっています
リーゼは当時すでに著名になっていたポーランド出身の科学者マリ・キュリーに手紙を書いて 雇ってほしいとお願いするのですが提唱に断られてしまいます
博士の就職問題というのはいつの時代も同じなのかもしれませんね リーゼは結局ベルリンに職を見つけ移住することにしました
ベルリンでの上司はドイツの物理学者マックス・プランクでした どちらかといえば保守的なプランクでしたが女性の中でリーゼだけには彼の抗議の受講を
認めました ただし当時のドイツはオーストリアと比べても女性科学者には厳しく
彼女の所属した研究所では地下室から出てこないようにと 所長だったエミール・フィッシャーから命じられています
なんとトイレの利用さえ禁じられたために通りの先のホテルまでトイレを借りに出かけたりしていました
そんなリーゼはここでドイツ人科学者のオット・ハーンと出会います これは科学史にとって文明的な出会いでした
この2人こそが原始の秘密を解き明かしたんです
リーゼは34歳の時に新しくできたカイザービルヘルム科学研究所で研究に対して人生で初めての給料を受け取っています
1912年のことで恩師マックス・プランクの後押しがあってのことだったそうです
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1914年に第一次世界大戦が始まり リーゼも1915年にオーストリア軍の従軍X戦記師兼看護師として志願します
戦地では1年ほどを過ごしました
X戦記師として志願したのはどうも研究でX戦をはじめとする放射線を常に扱っていたため
扱い方を知っているからそれを生かそうとしたということなんだそうです
1916年研究所に戻ったリーゼは原子と放射性物質の研究を続けました
1918年には当時知られていなかった91番元素プロトアクチニウムを発見しています
プロトアクチニウムなんですがこれ英語名はプロタクチニウムというふうに少し短くなっています
英語でももともとプロトアクチニウムだったので日本語ではこの救命賞がそのまま残ったということになるんでしょうね
それはともかくこのような成果が認められリーゼは1922年にカイザービルヘルム研究所の教授になりました
この当時マリキュリーによって元素が放射線を放出して別の元素に変わることが知られていました
マリによって調べられた天然ウランそしてマリによって発見されたポロニウムラジウムという元素は
放射線を出しながら少しだけ軽い元素へと変わっていくんです しかしリーゼと共同研究者オットーハーンが発見したのは
ウランに重生子をぶつけると 核分裂が起こって
とても軽い別の元素へとバラバラに分解されてしまうということでした 実際核分裂という言葉はリーゼ自身が考え出しました
ただし理論的な裏付けを考え出したのはリーゼ自身がこの後を 亡命した後なんですね
実はこの発見と前後する1938年3月12日 ヒトラーがオーストリアをドイツに併合してしまいます
オーストリア人といえどもユダヤ系だったリーゼは突然迫害の対象になりました 彼女のパスポートもまた無効になってしまったんですね
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国がなくなってしまったのでパスポートの発行国もなくなってしまったわけです
1938年7月12日 リーゼは怪しまれないように
夜8時まで研究所で過ごしました それから1時間半で荷物をまとめ
財布に10マルクだけ入れてドイツを立ちました 手には
オッドハーンからいざという時のためにと渡されていたダイヤの指輪がありました リーゼは鉄道でオランダを目指しますが
突如列車に国境警備員が乗り込んできました 彼女は後に
とても怖かったです 心臓が止まるかと思いました
私は座ったまま10分間待ちました その10分間が
何時間にも感じられましたと語っています ただどういうわけかパスポートは無言で返されました
リーゼは無事国境を抜けてオランダへと入ることができました リーゼは結局スウェーデンへ亡命しそこで研究を続けました
今でこそジェンダーギャップ指数世界ランク5位のスウェーデンなのですが当時の スウェーデンやはり女性科学者に厳しかったようです
オッドハーンとの共同研究は続き2人はデンマークのコペンハーゲンで秘密リーに会ったりもしていました
そしてついに2人は核分裂が実際に起こっていることをその理論的な裏付けを発表します もしヒトラーがリーゼに迫害を加えていなければ
ドイツが世界初の科学兵器保有国になっていたかもしれません
オッドハーンとリーゼの共同研究は近代物理学を大きく前進させるものでした しかしドイツにいたオッドハーンはナーチスによって
非アーリア人との接触を禁じられていたため リーゼの名前を外して研究発表を行います
1939年1月のことです
続く2月今度はリーゼがおいで物理学者のオッドロベルトフリッシュと共に オッドハーンが見落としていた点をまとめた論文を発表しています
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この論文はアメリカのマンハッタン計画の引き金になりました 1942年
リーゼはマンハッタン計画への参画を打診されています しかしリーゼは断っています
そして1944年に ノーベル賞選考委員会はオッドハーンにだけ核分裂の発見の功績を認め
ノーベル科学賞を授与しました リーゼは40年間の友情を裏切られた思いとだけオッドハーンに伝えましたが
それでも友情は生涯変わらなかったと言います
このような悲劇性も相まってかリーゼは戦後 アメリカで原爆の母と誤解されました
リーゼは核分裂こそ発見しましたがその兵器利用には生涯反対し続けていました
リーゼは4歳年下でドイツ出身の物理学者ジェイムスフランクから 君に恋してしまったと告白されたことがあります
彼女は今さら遅いわよと答えたそうなんですね
リーゼとフランクが出会ったのはおそらく20代後半なのですがこの時すでにお互い80歳を超えていました
フランク遅すぎでしょう
このリーゼは89歳まで生きるのですがこれは当時放射性物質を扱った科学者としては驚異的な記録です
これは彼女が身の回りについた放射性物質を徹底的に洗い流す習慣を持っていたかもしれません
彼女が放射線の研究を始めた時代はまだ放射線障害の知識がほとんどなかったため 彼女には先見の命があったというふうに言えると思うんですね
彼女の研究室では電話とドアノブの隣には必ずトイレットペーパーが用意されていました
また彼女は研究者同士の握手も禁止していました
リーゼよりも少し早い時代に放射性物質を研究したマリキュリーは66歳で亡くなっていますが
放射線障害を強く疑われています
さて 地球人が科学者に送ることができる究極の栄誉は何でしょうか
ノーベル賞は選考委員会が存続する限り無限に出せるので究極の栄誉とまでは言えないかもしれません
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では単位の名前になることはどうでしょうか 例えばフランスの哲学者物理学者ブレイズパスカルは
圧力の単位パスカルに名前を残しています 気圧なんかでも使えますよね
しかし単位の名前は永遠ではないんです 例えばドイツの数学者物理学者カールフリードリヒガウスは
磁石の強さの単位ガウスに一時期名前を残しました PIPエレキ板が800ガウスといった時のガウスですね
しかし現在は単位としてのガウスは使われていません 代わりにテスラを使うことになっています
PIPエレキ板なんですが現在では800ミリテスラというふうに表示されています なんかミリがついて少ししょぼくなっちゃったような印象を受けますけれどもこれは同じものです
1ガウスは1ミリテスラと同じです
ただしおそらく有限で、それでいておそらくは永遠に名前が残る分野もあります それが元素の名前、元素名です
水素やヘリウムのような自然界に存在する元素 こちらはですね64番元素のガドリニウムを除いて
神話、地名、観葉名から名前が取られています 一方、人工的に合成された元素には合成者が比較的自由に
名前を提案できるようになっているんですね 日本人によって合成された元素にニホニウムの名前が付けられたこともあります
実はニホニウムよりもずっと前に日本人が見つけたということでニホニウムという名前が提案された元素があるんですが
結局認められず、実際にもそれを発見は間違っていたのでニホニウムという名前は取り下げられています
現在テクネチウムという名前の元素になっています
一度提案されて取り下げられた名称は再度提案できないルールになっていますのでニホニウムの名前というのは今後使われることはないですね
ニホニウムが認められたことで日本の名前は残ったということでこれは良しとしましょうか
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元素の種類はおそらくはそう多くないんですね 名前が付け替えられるということもまずないために
元素名になるということは科学者にとって究極の栄誉と僕は言えると思うんです そして
もちろんですねリーゼ・マイトナーにちなむ元素名があるんです 1997年に名付けられました109番元素です
構成したのはドイツのペーター・アルムブルスターとゴットフリート・ミュンテンベルクというお二人で 元素名の習慣に従ってマイトネリウムというふうに名付けられました
この109番元素 未来英語マイトネリウムというふうに呼ばれるでしょう
リーゼの共同研究者オットーハーンも一度105番元素の名前として検討はされたんですが 結局は採用されなかったんですね
そして一度検討された名前というのは 二度と使われないルールのためにオットーハーンの方は元素に名前を残すことはありません
ちなみにですねすべての元素に中国では漢字を割り当てているんですね
マイトネリウムにも一文字でマイトネリウムというふうに読む漢字があります これカネヘンに麦って書くんです
これ日本語では出てこないので 金麦というふうにね
なんかそういうビールっぽい商品名ありますけれども日本語では金麦と書いてマイトネリウムと 読んではどうかなというのが僕の提案です
ちなみにですね僕の名前苗字カネの谷って書いてカナヤって読むんですが カネヘンに谷という元素も中国では定められていますこれベリリウムという金属です
ベリリウムなんですがね あの
発願性があるみたいで工業用途ではね使われることのない金属になってしまいました もうちょっといい元素だったらよかったなぁとか思っちゃうんですが皆さんも
ひょっとしたら自分の名前に対応する元素があるかもしれません ぜひね中国語の wikipedia とか調べていただくと見つけられるので検索してみてはいかがでしょうか
というわけでリーゼ・マイトナーの話を送らせていただきました 彼女は
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生きている間決して自分の辞伝が書かれることを認めなかったのですが 彼女の意思に反してこうしてね
リーゼの歩みをお届けしてしまいました
あのリーゼの伝記は書かれていますそれの日本語訳も出ています ただまぁ彼女だけを読むよりは僕お勧めしたい書籍があってこちらはですね
メールで送りしているスティームニースの方でご紹介しているのですが 世界を変えた10人の女性科学者という本があるのでこちらをねお勧めしたいと思います
ニュースレターの方もおかげさまでね 寄付で運営させていただいていますので無料でお届けをしています
広告も入りませんよかったらこの機会にまだ登録まだだよという方はメールアドレスをご登録いただいてお読みいただければと思います
ちょっと面白いQ&Aなんかもね書かせていただいていますので週1回お楽しみいただけるんじゃないかなと思っています
今回のQ&Aも結構面白い話をね割れながらなんですけれども書かせていただけたなぁと思っています
エレベーターガールって昔いたじゃないですか今はもうあんまり見かけることなくなりましたよね 実は僕
とある百貨店でエレベーター防衛をしていたことがあるんです そんなね
思い出を含めてQ&Aに書かせていただいています
ニュースレターには書かなかったことなのですが このノーベル賞に関してね
リーゼは裏切られた形になるんですがオットハーンの方 やはりちょっと悪いとは思っていたようで
賞金 これ何割かわからないんですがいくらかはリーゼに送ったそうです
それから覚えてらっしゃいますかねリーゼにダイヤの指輪渡していましたねこれあの 返さなくていいっていうふうに伝えた
ようなんですねそれでリーゼのこれ 尾一個か目一個かの結婚指輪になっています
詳しくはのおすすめ書籍の世界を変えた10人の女性科学者をご覧ください というわけで今週も最後まで聞いてくださってありがとうございました
皆さんも素敵な1日をお過ごしください1でした
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ねえ
