会計士が言う時のDDは財務の調査になります。
今回は財務調査に絞って話そうと思ってるんですけれども、
他には税務をテーマにした調査であれば税務DDっていうのもありますし、
あとはビジネスモデルとかそのビジネスから、
稼ぐ力を調査するんであればビジネスDDっていうような、
ちょっと専攻とかコンサルチックの人たちが見たりとかするところがあるし、
ホームを調べる場合はホームDDとか、
ローム周りであれば人事とかロームDDって言ったりだとか、
いろんな調査があります。
そうなんですね。じゃあデューデリーDDっていうのは別に、
この投資家とスタートアップの中のデューデリーだけじゃなくて、
結構一般的な用語なんですね。
M&Aでその買い手と売り手が現れないとDDって話は出てこないんですけれども、
そのテーマの中でジャンルが操作されるって話ですね。
そして対象は売ろうとしている会社にまつわる様々な調査で、
これで幅広くやりだすと財務、税務、ローム、ホーム、ビジネス、
いろいろ出てくるんだけれども、どこまで調査するかみたいな、
予算とかですね、スコープによるっていうところですね。
なるほど。
で、財務DDでやることはですね、まず会社の数字、
決算書とか帳簿とかをまず適切な数字を把握するというところと、
もう一つは数字には現れない部分の業務のフロー、
内部統制の部分であったりだとか、
どうやって数字が作られるかという業務内容を理解したりだとか、
あとはリスク、今生じているリスクがあるんであればリスクを調査する。
そのリスクが顕在化した時には会計に現れる可能性があるので、
そういう部分もあったりはします。
リスクの部分も財務DDに入ってくるんですね。
そうですね。会計に数字で現れるっていうところなんで出てくるんですけれども、
そのリスクの内容が訴訟とかホーム関係であれば、
ホームDDと連動してくる部分がありますし、
人事的な労務的なリスクであれば、そういう人事労務のDDと連動して、
その調査結果をいただいて、数字の検討するみたいなこともやる時がありますね。
そういうことですね。
最初におっしゃっていただいたのが、決算情報だったり帳簿を見て、
数字の状況を把握するってなりましたけれども、
この中でよく見られているものとか大事な、特に外してはまだよく見られている内容を教えていただけますか?
これは2つあって必ず財務DDレポートで、
まず冒頭の結論として、適切な準資産を明らかにしますっていう、
準資産を確定させるという調査と、
もう一つは正常収益力っていう用語があるんですけれども、
売り手となるスタートアップなりの会社がその年間で稼ぐことができる力。
イメージは営業利益から始まるんですけれども、
その力を明らかにするという2つの目的が主にあります。
なるほど。製造収益力っていうのは営業利益とかそういう、
そうですね。
新しい単語だなって感じましたけど、いわゆるエリとかで置き換えて考えてしまっても大丈夫ということですね。
そうですね。スタートはエリですね。
それで確定させた準資産を使って、
準資産からバリューエーションを使うこともあれば、
準資産ベースからですね、企業価値を出すようなアプローチもあるし、
製造収益力から次は稼ぐ力を着眼して企業価値を出すようなこともあるので、
バリューエーションにバトンを渡されていくっていうイメージですね。
なるほど。そしてこの辺りを次回より詳しく扱うというところですね。
今いただいたのは準資産を見定めるってところと製造収益力、エリとかですね。
製造ですね。
製造か。
製造なってことですね。
製造収益力ですね。
そうですね。
この2つがあると。つまりこれはじゃあオタクラいくら持ってんのっていうその現金、
お財布どんなものなのってところと、オタクラどんだけすごいのってシンプルに操作するってことですよね。
そうですね。
なるほど。
なんかそのスタートアップ投資をするみたいな意味だと、
これバリューエーションにもちょっと入ってくるかもしれないですけど、
企業家のポテンシャルとか、その企業家の実績、トラックレコード、どういうキャリアを生んできたのかとか。
人的なところ。
そうですね。
人的なサークライヤー要素でいけば、メンバーにどんだけ粒揃いなのかみたいな見られたりしますけども、
そういう内容もこの製造収益力に入ってくるんですかね。
それともこれはあくまでそれって結果的にエリとかの数字にも出てるから、その数字を見るって話なんですかね。
そうですね。まずは試算表とか手算書で現状の経営リブとか、
税理さんが作ってきた営業利益から補正するんですね。
足し引きして正常な収益力を見ていくってことですね。
これがまず実績での正常な収益力が分かり、その後は事業計画を用いて株価算定していくときには、
やっぱり今までの過去の実績の数字からかけ離れてるとおかしいわけですね。
あまりに絵に描いた文字になるので、まずは前期だったりとか進行期の実績の数字から繋がるわけじゃないですか。
当期の着地とか、欲期の見込みが繋がっていくので、そういう橋渡しをしつつ、
さらに経営者の力とかチームの力、会計には載らないもの、数字化されず載らないものなんですけれども、
それは事業計画の数字に織り込まれていくはずなので、そんな感じの表現でなっていきますね。
だいぶ理解が進みました。
順次産と正常収益力と今後の事業計画、そこにはその裏としてなぜそれができるのかっていうファクトなんかも揃っているので、
その辺りで判断してくるってことですね。
この最後のいただいた今後の事業計画っていうのは、これはビジネスDDってところと被ってきたりするんですか、また違うものなんですかね。
そうですね。事業計画の見込みの確からしさっていうのは、XIMEDでのカバー範囲ではどちらかというとではなくて、
ビジネスDDおっしゃる通りですね。
もっと事業サイドの知見のある集団が同業他社の分析などを用いながら、
その事業計画がある程度角度を高いものなのかどうかみたいなのを見込んで固めていくみたいなイメージですね。
なるほど。じゃあこの辺りは本当にできれば事例とかも出したいぐらいですけど、なかなかこういう情報テストに出てこないと思うんです。
それは難しいのかなと思いつつ、もしすでにエグジットされた企業家さんとかでこのDDの中身公開していいよ、いいものなんかわからないですけども、
という方とかがいたらぜひ教えていただいて一緒にシェアとかしたいものですね。
そうですね。あまりに自社の、昔やってたスタートアップの情報とかが、秘密情報があるので、なかなかこうメディアには出しづらいかなっていうところはあるんですけれども、
私も財務DDやる機会もあるので、簡単なケーススタディみたいなところで共有しようと思うんですけれども、
例えば準資産でどんな調整が入るかなんですけれども、まず買い手側からしたら資料を依頼するわけですね、
決算書を見せてくださいみたいな申告書とかで出してもらうんですけれども、
なるほど。実体験とか意義っていうのも分かっているし、ある意味買った後、そこの数字を把握していって、
既存事業というか母体の会社と合計させてIRとかを出していくっていうことを考えると、
そもそも入り口の段階でそこを整えておきたいみたいなところもあったりするってことですね。
そうですね。土俵を上げていくって感じですね。
なるほど。
で、付債の方でよくあるのは未払い残業っていうやつですね。
ブラック企業だと払ってないところもあるんで、できたらそういうのが得意なシャロー氏の先生もメンバーに入れて、
人事労務のDDなどした上で未払い残業代を確定させて、決算書にも計上すると人件費という費用も計上されるし、
未払金という付債も増えて、そうすると準資産が減ることになるので、
そういう色々な過程を経て準資産は変わることになりますね、やっぱりDDをやると。
じゃあここのクオリティーどこまできちんとDDするのか、細かく見るのかっていうところと、
とはいえ売り手からするとなるべく早く売りたいみたいなところもあると思いますので、
そのあたりのバランスをうまく取りながらM&A実行とかもされるってことなんですね。
そうですね。また正常収益力の方もちょっとだけイメージで言うと、
営業利益から始まるイメージで、まずそこからたまたまその年度で収入があるとか、
たまたま突発的に生じたような費用を足し引きしてやってあげるような調整があったりしますね。
正常な収益力を見たいので、たまたまの部分を除くってことですね。
他には例えば、創業者の方がいるから生じていた経費があったりすると思うんですよね。
役員報酬とかもそうだし、その役員の方の社宅家賃だとか、
あとは法人クレーカーを使ってどんどん切りまくってたりのことをしていると経費にたくさん、
その方が存在しているからの発生していた経費の影響力があると思うんですよね。
もし買い手がM&Aで購入した後、その方の存在感がどんどん薄まっていくのであれば、
そういう経費の存在がなくなっていくので、そういうのも経費から引いて、
そうすると営業利益が上がることになるんですけれども、
そういう影響がなくなることでの収益力のアップを反映したりだとか。
逆にアップもあるってことなんですね。
アップもあるわけですね。
買い手の方は自分にその事業を取り込んだらどれだけ稼げるかを見たいので、
結果を表した指標としては準試算の額を知りたいということになるし、
または単年度での稼ぐ力を見たいと思えば正常な収益力を見たいということになるので、
その二軸が財務DDでの主題みたいな感じで調査を行いますね。
なんかどんどん厳しく厳しく見ていって、低く見積もって安く買ってやろうみたいな話なのかなってうっすら思って、
販売業者もそういうわけでは。
そうですね。
どっちかというと準試算は減っていくようなことが多いかなって気はするんですけれども、
正常な収益力は見込んでみないとわからないので、
その後にバトンを渡すバリューエーションにどう影響してくるかはDD次第ですかね。
あまりにDDで良からぬことが数字で浮き上がってきた場合はですね、
大体基本合意した上でも売ります買えますの大体固まってるんですけど気持ちは。
このプロセスに入るときにはもう決定はできているはず。
そうそう、どっちかっていうと一緒に行こうみたいになってるんですけど、
DDによってそのM&Aがやっぱりやめとこうかっていうことも起こってたりするはずですね。
そうなんですね。
あまりにそのM&Aはリスクが高いと、
買い手が思えばやっぱり断念せざるを得ないケースもあると思うので、それがDDですね。
理解しました。DDめちゃくちゃ何も分からなかったんですけど、
こういうことがあるっていうのが分かったのと、
あと実は自分自身がDDって聞いてもともと思ってたのはM&Aっていうよりかは
そのファイナンス資金調達のタイミングでベンチャー企業やスタートアップはDDするっていうのがあると思ってたんですけど、
でもそこはなんかたぶん近しいプロセスがあるんだろうなっていうのと、
とはいえたぶん違う部分もあったりするのかなってことも思ったりしたので、
この辺りもいつか扱えたら面白いなっていうふうには思いました。
この番組はスタートアップ会計の畑山さんとスタートポッツの稲荷田がお送りいたしました。
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