資金調達を実施されたばかりの企業家の人生や事業の裏側に迫る、Startup Now🦄株式会社EduCare代表取締役 村上健太さんへのインタビューの続きをお送りいたします。
前編では、東大に入られて、G3に内定が決まっているときに、家庭のご事情で自分で学費を区分しなきゃいけないという、かなりのハードシンクスに投入され、
そこで、なんとか学生ローンとか通らないとかもありつつも、苦面されて卒業されたという原因体験もあられた上で、
金融×教育という領域に自分が企業家として、スタートアップとして挑んでいくんだという強い覚悟を持たれたと。
後編では、そんな村上さんが仕掛ける事業だったり、組織についても迫ってまいります。
ここで、Startup Now🦄を応援いただいている番組スポンサーからのお知らせです。
この番組はOPSRの提供でお送りします。
デザインでビジネスを前進させるなら、OPSR、UI UX、コミュニケーションデザイン、どんな依頼でもOPSRなら制作実績を基に経験豊富なデザイナーとマッチング。
共同創業者の田子さんとは大学が同じで、諸石さんとはStartup Now🦄のイベントで出会いました。
デザインの力に対する熱い思いに刺激をいただいています。
デザインにお困りのスタートアップは、ぜひOPSRと検索してみてください。
それでは村上さん、改めましてよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
改めてどういった事業を展開されていく予定なのかというところを詳しく教えていただけますでしょうか。
はい、前編でもお話ししました通り、2年かけて金融のライセンスを取得しました。
で、人員体制も社内規則も整え、かつローンのシステムも来月ですけれども開発完了しました。
資金調達も完了しました。
なのでもう準備は整ってきたというところで、1月から事業展開しています。
で、我々その概要としてはクレジットヒストリーがあまりないような方、大学生の方だったりとかお方の社会人の方に対して教育論を提供したり、
もしくは金融機関に対して学生の方、学ぶ方を送却する、そういったことをやっていこうと思っていますので、事業としては大きく2つ考えております。
1つが大学生向けの事業というところで、教育RI、そういったものを学生の方がこの学校とかこの職種に進んだ場合どれぐらいの年収になるのか、
そういった指標を参考にしながら教育論をつけるということをやっていきたいと思っていますので、我々の方で大学生の方を集めて銀行さん、金融機関さんに送却をして送却料をいただく、
そういったことを1つ目の事業として考えております。
2つ目が社会人向けリスキング事業ですけれども、これはすでにリスキングスクールさん協業を開始していますけれども、
エッジケアのバランスシートを使って、今まで教育のアクセスが届かなかったような若手の社会人に対して教育論を提供する、そういった大きく2つの軸で1学期からやっていこうとしております。
ありがとうございます。実はですね、私も高校生の時にお医者さんになりたくて、医学部に行きたいなと思っていたんですけど、
でも両親に私立の医学部の学費は出せないから、私立だったら諦めてねっていうふうに言われて、実際医学部は諦めてしまって、普通に理工学部に行ってっていう側面があったので、
本当に14年前、この事業があったら私の人生変わってたかななんていうふうに感じまして、本当にこういった事業の存在意義と言いますか、
社会的意義っていうのはすごく大きいんじゃないかなっていうのは、もう誰しも共感するところかなというふうに思っています。
一方で、これやっぱり前半にもあったんですけど、ビジネスとして成り立つのかどうかっていうのは一つ大きな論点であり、挑戦かなというふうに思っていまして、
ちょっとその辺りがぼりさせていっていただきたいなと思っています。まずはですね、ローンっていう事業領域を教育だけじゃなくて、ちょっと幅広く理解したいなと思って質問したいなと思うんですけど、
教育以外でもローンの場面っていうのは、例えば住宅とかマイカー、医療とかカードローンとかいろんなローンのマーケットがあるなと思うんですけど、
この中でスタートアップとして戦いやすいとか、事業としておいしい領域ってどこなのかなっていうところをちょっと最初に教えていただいてもいいでしょうか。
僕は教育ローンだと思っています。ただ一般的な回答としては、やっぱり住宅ローンが選ばれやすいと思っています。
これは最近上場したMFSさんもいらっしゃいますし、あとイエルさんなんかもいます。
もしくは住宅ローンを提供する際の余震基準を提供するような会社さんもいくつかあります。
それはやっぱり住宅ローンの方が規模が大きいっていうことと、あと金融機関としても住宅っていう担保がありますよねと。
なのでお金を融通しやすいっていうところがあります。そういったところを目指すようなスタートアップさんも企業さんも多いのかなというふうに思っています。
じゃあなんで私が教育ローンの世界を選ぶかっていうと、やっぱりスタートアップは人があまり選ばないところをリスクを取っていくということもありますけれども、
教育ローンって確かに無担保ローンなので、なかなか金融機関としてはお貸し出ししにくいリスクがある。
し、今少子高齢化なので、なかなかパイとしても見込みにくいっていうところはあるのかなと思います。
僕は日本においてはですね、その途上国みたいに本当に学べる人が大半、半数いるっていうわけではないんですけども、
一方で国の奨学金もあります。銀行の教育ローンもありますけども、それだけだとどうしてもっていう層が一定数いらっしゃいます。
中山さんが先ほど医学部諦めたっていう話されましたけれども、そういった層がいます。
なので国の奨学金、銀行の教育ローンではまかないない層を、我々未来志向のファイナンスっていうふうに言ってるんですけども、
学生の方の将来見込み練習、そういったものを見ながら教育ローンを提供するということ、ここに正規があるのかなというふうに思ってますし、
あと最後なんですけども、やっぱり今少子高齢化でどこの銀行さん、金融機関さんも、弱年層の取り込みに非常に必死ですよねと。
一方で教育ローンって住宅ローンとか他のローンに比べると、学生から見ると一番最初に接する金融商品でもありますよね。
17歳、18歳。つまりその教育ローンを通じて、学生の方の口座をあおたがい囲い込みすることができます。
なので卒業したときに、じゃあうちの銀行口座作ってくださいとか、うちのカードローン使ってください、結婚したら住宅ローン使ってくださいというふうに、最初に教育ローンを使ってもらうことによってクロステルすることができると。
ここの部分は非常に、今も金融機関さんがいくつか話していますけれども、訴求ポイントとなり得るなというふうに思っているので、誰も目をつけていないところを選んで、教育ローンというところを選びました。
なるほど、ホワイトスペースに行くのでチャンスがあると思いましたというところかなというふうに理解しました。
はい。
ありがとうございます。
先ほど、国とか銀行とか、賄えない部分にチャレンジしたいっていうところをおっしゃっていたんですけれども、これもうちょっと理解したいなと思うんですけど、なぜ賄えないかというと、今の銀行だったりとか貸し手のロジックの中では判断できない部分があるというふうに理解したんですけど、
この判断できない部分を、エデュケアさんはどうやって判断できるようにしていこうとされているのかなというところを、もう一度よく教えていただけますでしょうか。
ありがとうございます。日本の学習制度の外観を話をすると、ざっくり言うと二つあって、一つが先ほど話したとおり、国の奨学金、ジャストと言われるものです。
ジャストっていうのは、17歳、18歳の時に世帯年収が低ければ低いほどお金を借りやすいというものです。
これはいわゆる金融機関的な審査はしません。世帯年収が低ければ必要な学費も必要だろうというところでお貸し出しをします。
二つ目は銀行の教育ローンです。ここは先ほどお話ししましたけれども、担保となる親の世帯年収が高ければ高いほど借りやすいというところで、金融機関的な審査が行われるというところです。
二つ目の対銀行の比較でお話をすると、教育RIというもの、前編でも少しお話しましたけれども、これを今データベースを開発しています。
これ何をやっているかというと、この学生がこの学校とかこの職種に行った場合、どれくらいの年収になるのかということを、分母が学費、分子が年収を使って指標を出そうとしています。
これが分かると、例えば教育RIが高い看護学校Aは、卒業生の平均年収が看護学校B、C、Dの卒業生よりも高いということが分かれば、その人が世帯年収が低くても、Aに通う学生であれば卒業後の年収が高いので、ある程度貸し倒れリスクが低い形でローンが提供できるんじゃないかというような発想です。
これを近々で審査基準として使うのは難しいかもしれないけれども、将来的に金融関係者にも提供すれば、この学生だったら世帯年収は低い、現在の経済状況は悪いんだけれども、将来を見てお貸し出しができるんじゃないかと。
今、RBF、レベニューベースドファイナンス、企業版ではそういうものがかなり盛り上がってきているんですよ。個人版ではそういうものがないし、アメリカではこの教育RIという指標を使いながらローンを提供しているケースがあって、そこが我々これを打ち出しながら提供しようとしているというところがお答えになるのかなというふうに。
教育RIというのは足切り的に金融機関からすると使われるような指標になるのか、高ければ高いほど加点の要素みたいな形で使われるようになるのか、この教育RIってどんなふうに金融機関として使われるようになるとお考えですか。
そうですね。まだ金融機関との共同事例がないので、ここはちょっとまだ読めないところではあります。ただ、足切り的に使われてしまうと、どうしても教育RIでも落ちてしまうような方が出てきてしまうことになるので、できれば加点要素として使っていただきたいなと思っています。何もこの教育RIだけを見てローンは付けられるというそのパーフェクトな指標にはならないと思っているので、他の要素。
例えばですけども、学校での成績だったりとか、もしくは態度、出席率とか、そういったものを盛り込みながら、総合的に関してローンを付けしやすくなるような世界、これを目指しているというところで、ちょっとまず第一弾としてこの教育RIというものを指標として作ろうとしているというところです。
なるほど、ありがとうございます。提携の事例がない中で、またさらに深掘りしてしまって恐縮なんですけれども、今までこういう人には貸し出せないというふうに金融機関が判断してきた中で、この教育RIというロジックがあれば貸し出せるようになるものなのか、どうなのかというところ、金融機関としてこの教育RIという指標をどう捉えられているのかなというところ、今ヒアリングされている中で見えている部分があったら教えてください。
はい、ありがとうございます。実は半年前ぐらいに結構知人さんとか金融機関さんにボロッコを当たってたんですね。ただやっぱり保守的な方が多いというか、将来見込み年収の教育論、教育RI使った教育論をやることに対して結構リスクを感じていらっしゃる方が多かったです。
質問としてあがったのは、この教育RIって貸し倒れはどれくらいになるのかとか、そういったようなお話ですね。我々としてはファーストペンギンとなって暮らされるような銀行さんに対して提案をしたところ、その貸し倒れ実績ということを聞かれていらっしゃったので、全く噛み合わない状況が続いてしまったので、
ちょっとこれは金融機関に対してのアプローチの仕方はしっかりと考えないといけないのかなというふうに思っております。なので、この教育RIというものを最初にアプローチする際に審査基準として提案をしてしまうと、さっき話したようにちょっと拉致が開かないことになってしまうので、どちらかというとですね、まずは我々が金融機関に対して学生の方を送客をする。
メディアも2月に作ろうとしていますので、学生の方をどんどんと送客して、その教育RIではない、既存の教育論のお客さんの増加を増やしてあげるだったりとか、あとこの教育RIって文房分子の指標、数字的な指標だけじゃなくて、学生の方のキャリア指向とか、そういったものも、訂正的なものも含めているので、これを金融機関に対して提供すれば、既存の若者向けの商品たくさんあると思うんですけども、
よりマーケティングの支援になるかもしれないですし、作業効率化になると思いますし、そういったようなところから訴求して、どんどんと審査基準としての教育RIをご提供できるようにうまくアプローチしていきたいなというふうに思っています。