声で届ける起業家の物語、Startup Now、MCのお稲荷です。
IBS 2025で行いましたStartup Podcast Conference 2025のアーカイブ配信をお送りいたします。
インターネットが当たり前になり、スマホが当たり前になり、今だとAIが徐々に当たり前になってきている、そんな時代だと思っています。
どんな時代でも活躍した起業家や投資家、様々な方々が時代を作ってこられました。
そして間違いなくその背中を追って、後進の起業家や投資家は育っていっていると思っております。
そんなことを親子という関係性で体現しているような方々をお招きいたしまして、
起業家×投資家、親子で考える持続可能なスタートアップエコシステムというテーマでセッションを設けさせていただきました。
ぜひお楽しみください。
3セッション目ですね。本日20分あっという間ですので、先ほどですね、袖で早口でいきましょうと言っておりましたので、中は早口目でいきたいと思います。よろしくお願いいたします。
はい、ではですね、まずは自己紹介と番組概要のご紹介からいきたいと思いますので、
陣さん、秋さんから、それぞれまずはお願いできますか。
秋さんからいきましょう。
はい、よろしくお願いします。ジャフコグループ株式会社、投資部でアソセートしております植原秋と申します。
新卒今3年目で、2社ほどかなり幅広な業種で投資担当させていただいております。
ジャフコ53年の歴史のある大きなファンドになっていて、そちらに新卒で入ったというところになります。
番組の方は父と2人でやっているんですけれども、
企業家大好き植原陣と事業中ベンチャーキャピタリスト植原秋でやらせていただいております。
よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
生の番組コールが入りまして、ちょっと興奮しております。
陣さんもお願いいたします。
はい、企業家大好き植原陣と申します。娘、植原秋と一緒にスタートアップファミリーというのをやらせていただいております。
来ました。ありがとうございます。
元々はマイネットという会社をやっていて、10年ほどで年を一部上場していた会社です。
その会社を全部人に預けまして、今現在コアリスという、おじさんたち5人でスタートアップエコシステムを次の時代作っていけるような活動をしていこうということをやっております。
どうぞよろしくお願いします。
よろしくお願いします。ありがとうございます。
続きまして私ですね、ゼロワンブースターの岩本と申します。
やっているポッドキャスト番組はファミリーノベーターズというポッドキャストをやっております。
ファミリーノベーターズはですね、子育てをしながらスタートアップエコシステムで活躍しているパパマママのリアルな姿をお届けして、未来の働き方を考えていくというそういう番組をさせていただいてます。
ロールモデルとなる方にお話を伺って、そのリアルな姿を配信していくというところで、ウォーシスの橋田さんとかもご出演いただいてありがとうございます。
今日はですね、スタートアップファミリーとファミリーノベーターズのコラボというところでですね、今日のテーマはですね、企業家、投資家、親子で考える持続可能なスタートアップエコシステムというテーマでございます。
はい、持続可能なというと結構広い意味かなと思っていて、どういうお話をするのか、またはどういう切り口がいいのかみたいなのをいろいろ考えていたんですけれども。
率直にお二方からそれぞれ持続可能なスタートアップエコシステムというふうに思った時に、イメージされることとか、こういうことじゃないかみたいなものがあれば、ぜひ伺いたいなと思っています。
はい、私にとってはその多様なスタートアップへの関わり方が認められる、いろんな関わり方ができるっていうことが持続可能なスタートアップエコシステムということなのかなというふうに思っていて。
私は家族として起業家の繁盛みたいなところを見てきたというのがすごく強い原体験になっていて、
他のスタートアップの起業家の花々しい様子だけ成功事例として取り上げられる記事などを見ているだけでは、
やはりすごい鉄人のような人たちっていうふうに経営者って思われがちなのかなというふうに思うんですけれども、
実はその起業家も一人の人間だし、辛い時も楽しい時もあるみたいな、そういう姿も知っているし、
この投資家っていう立場、関わり方であるとか、いろんな支援の形だったりとか、いろんなスタートアップの裾野も広がってきていると思っていて、
そういったものの広がりっていうのが、この持続可能なスタートアップエコシステムということなのかなというふうに考えています。
ありがとうございます。個人的に気になっていたのは、親子2世代で現役でスタートアップ界隈にいらっしゃる方って結構少ないと思っているんですね。
これからもしかしたら増えてくるのかもしれないんですけれども、もともとはお父さんがスタートアップ界隈でご活躍をされていて、
ご自身もそこに入っていく感覚とか、例えばお父さんを仕事の場で見るお父さんと、家庭で見るお父さんとまた違うわけじゃないですか。
そういう面とかもいろいろあるのかなと思っていて、アキさんから見ている起業家の別の側面みたいなところでいくと、
ご自身の体験でもいいんですけれども、見えているものって何かありますか?
そうですね。私が陣さんのことを陣さんと呼ぶときとパパと呼ぶときっていうのがどんどん混ざってきているなという感じはあるんですけれども、
やっぱり思いの強さというか、いつも泥臭く、いつも働いているみたいなのはずっと変わっていないなというふうに思うんですけれども、
でも、周りの起業家、エンジェル・トウシザキとかも含め、すごく愛されている姿っていうのは、今ちょっと違いっていう聞かれ方ではあったんですけれども、
家族に対するところと、その仲間、後輩の起業家に対するところ、逆に結構近い部分はあるなというふうに思っていて、ちょっと私はそういう感覚ですね。
ありがとうございます。そうすると、秋さんから見て、起業家のお父さんの姿とお仕事の面のっていうのをお話しいただいて、
その上で秋さんが今、ジャフコさんで起業家の方の投資という意味でご支援をされていて、
その仕事に生きていることとか、先ほどおっしゃっていただいた多様な関わり方がもっとあっていいんじゃないかみたいなところでいくと、
どういうふうに、もう少し補足してお話しいただくと、どういうことを考えて、普段お仕事をされていらっしゃいますか?
ありがとうございます。私の高校受験だったりとか、受験でお金の入りようなタイミングみたいなところもあったりして、
そういったところでも起業家としては、お金がまだまだないような状態で私にお金が入りようみたいな、
そういったところで、起業家にも一人の人生としてのタイミングだったり、
ライフスタイルがあるっていうところの意識は結構強くあるなというふうに思っています。
確かに、その辺のことって普段語られないじゃないですか。
そうですね。
起業家の方はもちろん、事業の面を伸ばそうというふうにされると思うんですけれども、
その裏には、実際その家庭があり、人生があり、その上でその事業を伸ばしていくっていうような環境かなと思うので、
その辺り、当心大で、まさに当事者として進めてこられた陣さんとしては、当時の考えていらっしゃったこととか何かありますか?
家庭の方が先にできてたんですよね。
23歳で結婚して、23歳半ぐらいで授かりましてですね。
それのおかげで、こうやって早い時期に一緒に仕事できるっていうのも楽しいなと思ってるんですけども、
それでいうと、家庭の方が先にあった状態ゆえに、家庭を大事にするのは当たり前っていうか、
多分この言葉で言うことさえない、当たり前すぎる当たり前、自分の人生のインフラなわけですね。
それが守られることっていうのは絶対であると。
ただ、自分自身にその起業家として、その社会に大きな価値で生み出していくとか、
でも、結果的に上場して、お客さんとかを幸せにするっていうゴミと、
度合いとしてはインフラとしての家庭と、その上位レイヤーのアプリケーションとしての起業であるっていう自分の構造が先にあります。
それを両立させる上においては、完全に時間で分けるっていうのをすごくしていたっていうのがあります。
月勤の120時間は仕事。正直お家にも帰らない。
でも土日の48時間は家庭。
ここの時間で絶対に守る。
だから娘の運動会とか、みんな一緒にディズニーランドに行こうねとか、決めてることは絶対に守る。
あと記念日、娘の誕生日、奥さんの誕生日、
そこには必ずそこにパパがいて、求められずともそこにパパがいて、っていうのを絶対にするみたいなことはしていたと思います。
ありがとうございます。
それを決めてやり切るのって結構大変かなと思って、本当にコミットをされたんだなというところを感じました。
それこそ今おっしゃっていただいたように、それがむしろ当たり前だったのかもしれない。
当時、じんさんのお考えでは、まず家庭があってその上で事業っていうところで入られたっていう話もあったので、
むしろそれをコミットっていうような強く意識をせずともコミットをされていたっていうことなのかなというふうに理解しました。
一方で、じんさんは起業家から入られ、活動されていらっしゃいますけれども、
じんさんの思う持続可能なスタートアップエコシステムっていうところは、
切り口が他にあってもいいと思うので、どんなことがイメージされますか?
正直私、世に言う持続可能なDIとかっていうことについて強いわけではない人だと思います。
昭和のおじさん50歳なんで、だからダメで分かってませんとは言えないんですけども、
私の中での持続可能であるっていうことって、やはりその起業家と投資家っていうのが互いにプロフェッショナルとしてその仕事に向き合っている状態。
起業家の生み出す価値、付加価値っていうものがあって、その付加価値っていうのがしっかり証券化されて、
証券の流通を通じて投資家っていうのがちゃんと離職、お金を増やすことができる。
その増やしたお金の分で、お金を増やすから次のお金が回ってきて、またそれが起業家に渡っていくという、
そのプロとプロが付加価値を作るという、社会価値を作るという起業家のプロフェッションと、お金を増やすという投資家のプロフェッション、
それぞれがしっかりとマッチしている状態で循環する。
こうしていると持続可能になるんだろうなという捉え方をしています。
ちょっと家庭っていうのとまた別の話になりますけどね。
ありがとうございます。
持続可能なスタートアップエコシステムっていうふうに考えた時に、
私は普段アクセラレーターっていう立場で、例えばスタートアップと大手企業の連携をしましょうとか、
スタートアップと行政の連携をしましょうとか、そういうことをご支援をさせていただくことが多いので、
なかなか企業家と投資家の1対1の関係性とかって、あまり普段の業務では、正直なところ、
そんなに解像度が高いわけではないので、そこが持続可能になっていくっていうところを、
もうちょっと私みたいな、普段VCの業務に関わっていないものでもイメージがよりつくように、
もうちょっと解説をいただけたら嬉しいなと。
今、先ほど申し上げたところの延長で言うと、
やっぱりその投資家というか、特にベンジャーキャピタルっていうので、
ベンジャーキャピタルという金融業なわけですね。
金融業というのは、大きな機関投資家のような方からお金を預かって、
預かったお金を増やして返すっていうのがビジネスなわけです。
それの手段として、企業家が生み出す付加価値の証券化、要は株式ですけどね。
株式をできるだけ安くで買って高くで売るっていうことをやることによって、
お金を増やして投資家にお返しする。
このVC投資家としてのプロフェッションに忠実にVCが向き合っていることで、
逆に企業家は、VCがお金を自分に預けてくれるとか、投資をしてくれるっていうのは、
そうすることによって、この人のプロフェッションであるお金を増やすということを
実現できるか否かとして、企業家はVCと向き合うっていうこと。
なんだろう、プロとプロとの向き合いとして、VCは金融業ですから。
これよく秋さんにも言うんですけども、
一番最初は秋さんは、私と奥さんの関係とかを見ながら、
企業家に寄り添うベンジャー・キャピタリストっていうのを、
キャリア選択では考えたというふうに彼女は言いますけれども、
それはそれでまず最初はいいんです、キャリア選択は。
だけど実質として言うと、ベンジャー・キャピタリストと職になった以上は金融業なわけで、
その金融業のプロとして成果を出せる人になることの方が大事だよっていう話をよくすることが多いです。
なるほどですね、確かにその企業家は事業を伸ばして利益を出して、
サービスを通じてより良い世の中にするっていうのが、まず企業家としてのミッションであると。
投資家は一方で、そういう企業家に寄り添いつつも、
業としては金融業だというところが、はっきり認識すべきだというところですね。
そうですね、それを互いに、VCも企業家も互いに理解し合って高め合っている状態、
その構造になっていったら持続可能なんじゃないかなっていうことを思います。
ありがとうございます。もう一つだけ追加で伺いたいことがあって、
ジンさんのXを拝見していると、資金調達も重要だが、利益を出せっていうことを重視しておっしゃっているのを何回か拝見しているんです。
そこは、その背景にあるところとかって、私はなかなか理解ができていなかった部分もあるので、
せっかくなので、そこも伺ってみたいなと思いました。
本来商売というのは、何かのものを安く価的で高く売って利益を出す、これが商売ですので、当たり前っちゃ当たり前なんですよね。
なんだけど、その当たり前を時間をかけて一回沈み込んで、でも将来はむちゃくちゃ大きな利益、
差額を作るっていう風なトライがスタートアップという活動、VCバック等での事業活動であるというだけのことであって、
気がついたら、この7,8年ぐらいの時間で、企業家が利益を出す必要なんかないみたいな空気というかトーンというか、
トーンすると、VCの皆さんはそういうふうに口にすることが増えて、増えすぎているので、逆にカウンターとして、
いやいや、本来商売というのは利益出してなんぼですから、その利益というのが社会からの通信網なんでね、
という当たり前のことを思い出そうねっていうことを時々メッセージしているっていうぐらいですかね。
ありがとうございます。
秋さんは新卒3年目でね、投資家の世界に入られてっていうところでいくと、
なんかその普段の業務をされている中で、今陣さんが言われていたその企業家と投資家の立場の関係性とかって、
なんかこう実際にされていて、どういうふうに感じられてますか?
そうですね。ジャフコに入って、ジャフコに入る前そのインターン時代には見えてこなかった部分っていうのが、
中に入ることで見えてきたなというのはあって、VCは金融業なので、お金を他の会社だったりから預かってきて、
それを投資するっていう、お客様というところで言うとお金を出してくださる出資者の方であるっていう、
そういった意識はかなりジャフコに入って、強く感じるようになりました。
ありがとうございます。なるほど、なるほど。
ちなみにですね、私でいうとアクセラレーターっていう立場なので、直接お金のやり取りをする、
出資するしないみたいなところが割とシーンとしては少ないケースもあって、
まずPOCから始めましょう、実証実験やりましょうとか、
まず第一歩、お互いにどうやったら新しい取り組みができるかディスカッションしましょう、
みたいなことが普段よく目にするシーンなんですけれども、
その時に同じ未来を描いて、一緒にお互いの立場でできることを出していって、
テーブルに出して、それで目指す未来を実現していきましょうっていうような感覚が強いかなと思いました。
なので、そこは投資家と企業家も同じように目指す未来を共有して、
そこに向けてお互いの立場でできることをやっていきましょうっていうところも重なるかなとは思ったんですけれども、
エコシステムにいる他のプレイヤー、インキュベーターでありアクセラレーターであり、
行政さんとかもね、今結構大きく入ってきているかと思いますけれども、
そういう各立場の方がスタートアップエコシステムで持続可能な様子を作っていくっていうところに関わってきているのかなというところですね。
じゃあちょっとですね、もう時間もあれなので、後半はですね、ちょっと上原家の子育ても私としては気になっておりまして、
というのはファミリーイノベーターズはですね、子育てしながらスタートアップ界隈で活躍されている方にそのリアルな姿をですね、
ちょっとお聞きしたいというところもあるので、エピソードもですね、多分あふれんばかりあるとは思うんですけれども、
企業家のパパの姿を見て何を感じ、そして投資家の道を選ばれたみたいなところもですね、ぜひ伺えたら嬉しいなと思ってます。
普段から見ているのでちょっと難しいんですけども、でもやっぱり大きなきっかけはいくつか作ってくれたなというふうに思っていて、
それこそ今そこにいらっしゃるアニマルスピリッツの朝倉さんと、高校1年生の時にアメリカに行ってランチさせていただいてみたいな、
なんかそういったところでスタートアップってなんかすごいな、かっこいいな、みたいなところを最初に思ったみたいな、
そういった大きなきっかけはいくつも作ってもらったなと思ってます。
ちなみに陣さんとしては戦略的にやってたのか、結果的にそうなったのか、その辺をお考えってあったんですか?
どうでしょう、真相真理ではやっぱりこちらの方がいいよ、みたいに思ってたところがあったかもですね。
私もともとファーストキャリアNTTでおったわけですけれども、大企業で働いていくっていうのは、これもちろん一つのキャリアのあり方ですけれども、
自分の娘、子供に何でしょうね、自分の意思で自分の人生の操縦桿を自分で握るような生き方してくれたらなっていうことを思って、
それってやっぱりスタートアップ側に生きる人たちのあり方だろうなっていうことを思って、それを進めた面はあるかもしれません。
ありがとうございます。私も今5歳の娘を育てているので、今日もIBSに子供連れて一緒に来てるんですけれども、
私がセッションで話している横でママママとかって言ってタクシーで盛り上がってましたけれども、
そういうのとかできるだけこの世界のことを学校の現場だけじゃなくって普段から見せていきたいなというふうに思っていて、
ちょっとロールモデルだと思うので参考にさせていただければと思っています。