Startup Now、資金調達を実施したばかりの企業家の人生や事業を紐解くポッドキャスト、パーソナリティーのスタートポッツ稲荷田です。
同じく、パーソナリティーのアニマルスピリッツ中山です。
本日は、エール株式会社代表取締役 櫻井 将さんにお越しいただきました。
エールさんは、社外人材によるオンラインワンオンサービスを提供されているスタートアップでして、
2024年6月、シリーズBラウンドにて3.2億円の資金調達を実施されました。
櫻井さん、よろしくお願いいたします。
皆さん、よろしくお願いいたします。
櫻井さん、ようこそ、スタートアップNowへ。
嬉しいです。ありがとうございます、今日は。
ありがとうございます。
いつもとちょっと違う入りなのもですね、
私なりだが、大学生時代に実はエールさんでは1年ほどインターンをさせていただいたことがございまして、
当時はかなりまだ社員さんも多分一桁ぐらいで、本当にマンションの一室みたいなところだったかなという記憶でございまして、
後から事業の話も出てきますけど、サポーターも何千人何万人に増やしていくみたいな話が出ていって、
それって本当にあり得る規模感なのかみたいなことを大学生なりに思っていた記憶なんかもございます。
当時は自分はイベントの運営だったり、サポーターさんの採用も少し関わらせていただいたりだったんですけれども、
エールにいたからこそ働く人の可能性というのを今もなお信じられているかなというふうに思っておりますし、
今こうして起業家さんだったりスタートアップのコミュニケーションを支援しているんですけれども、
そういったところも本当にその経験があってこそだなと思っていまして、
当時出会った方々との再会も最近結構あったりしてですね、本当に貴重な経験でありがとうございましたというところを改めてお伝えさせてください。
嬉しいです。そんなふうに言ってもらえて、まさかこんな形で再会をできるなんて嬉しいなという感じですね。
ありがとうございます。本編でいろんな話聞けることをとても楽しみにしております。
前編では桜井さんのご経歴だったり、創業までのプロセス、人生観に迫ってまいります。
後編では事業だったり、採用だったり、組織などについてそのところも伺ってまいりますので、ぜひ併せてお聞きいただければと思います。
簡単な自己紹介を1、2分程度でお願いできますでしょうか。
改めまして、エール株式会社の桜井と申します。代表取締役をやらせていただいています。
エールという会社はですね、固く言うと社外人材によるオンラインでワンワンをするサービスというふうに言わせてもらっているんですけれども、
会社さん、特に大手企業に絞って最近はやらせていただいているんですが、大手企業の従業員の方に100名とか1000名とか3000名とかそういう規模でワンワンを受けていただく。
それも社外の人に受けてもらうというようなサービスをしています。
これを割と最近は簡単に一言でですね、コーチングをユニクロ化するぞという言い方をしているんですけど、
コーチングってやっぱり高いもので割と難しいものでちょっと手に取りづらいものっていうような言い方あると思うんですけど、
ちょっと身近に日常使いできるように自分が話を聞いてもらう時間というものが世の中に広がったらいいなということをどうやったらできるかなということを
B2Bから山を登ろうということでサービスをやっている感じです。
ありがとうございます。事業の話も質問無限に出てくるんですが、ここは後編に回させていただいてですね。
お聞きいただいた方も最初印象としては多分本当に優しいサービスだなって僕も思われていらっしゃって、
そして桜井さんの声からも伝わる人柄の良さってところだと思うんですけれども、
そんな桜井さんがどのようにして出来上がってきたのかというところからぜひ紐解きたいなと思っておりまして、
幼少期だったり学生時代だったりどんな感じだったのかっていうのを印象深いエピソードでもこんなこれしたみたいな話でもいいんですけれども教えてください。
幼少期の頃でいうとですね、この事業に至ったエピソードの方がいいかなと思うので、
その前提でお話を進めてみるとですね、我が家は母親と父親がすごく仲が悪かったんですね。
仲の悪さが喧嘩をするというよりはもうずっと冷静状態っていうか、
もうまともに会話をするのは多分週に1回あるかないか。
もう本当に帰ってくると家の中が無言になるっていうような家だったんですよ。
そんなだったんで、なんか僕の聞くっていう原体験はここにあるんですけど、
なんか相手の言葉を聞くっていうよりはなんか表情を見たり仕草を見たり、
なんか物を置く音とか階段を登る音とかですね、ドアを閉める音とかですね、
こういう音とか表情とかそういう仕草とか空気感みたいなやつから、
今何考えてるのかなとか何感じてるのかなみたいなことを受け取った上で波風立たないようにとか、
その家の中が少しでも平穏になるようにっていうことを意識してチョイスするっていうことをしていたんですけど、
結構この聞くっていう授業って耳を使って言葉を聞くっていうことをやってるように思われるんですけど、
言葉だけじゃないところに言っていく、言葉で表現できることって実は結構少なくて、
言葉の周りにある声色であったり声のトーンであったり声のスピードであったりっていう言葉、
文字そのものではなくて、そこに結構人の思考や感情って詰まってると思うんですよ、価値観とかも含めて。
そういうところを受け取りながらやり取りをしていくっていう授業を今しているつもりだったりするんですけど、
そこが結構原点にあるかなというふうには思いますね。
こうした授業をされていらっしゃると、聞く現体験何ですかって聞いたら、
例えばポジティブな方というか、こういった方々に一回話を聞いてもらって人生変わりました、
だからこそこういう授業を展開してますっていう答えが出てくることが多いんじゃないかなと思ってたので、むしろ逆から始まってるんですね。
そうですね、それはやっぱり子供の一番の願いって親の幸せだと思うんですよね。
やっぱり親に認めてもらいたいとか、親に愛されたいっていうのが子供のスタートの原点だと思うんですけど、
そこが結構僕の場合は紐づいてるのかななんていうふうに思いますね。
そこで例えば、こじらせてじゃないですけど、そのままコミュニケーションが苦手な子として大人として成長していくストーリーも全然あると思うんですけど、
子供は逆で、むしろポジティブな方で啓蒙していく側になられたっていうのはどういうきっかけがあるんですか。
それは多分ですね、とはいえ母親と父親とそれぞれとはすごく普通にコミュニケーションを取っていて、
2人がいる場になると問題が起きただけで、2人がいないときは母親とすごく普通にコミュニケーションを取っていて、
すごく愛情深い親だったし、父親も父親でちょっと不器用ではあったけど、
2人で普通にキャッチボールをしたりとか、もうちょっと大きくなったらゴルフの練習についてとかっていうことは全然あったので、
そういう意味で何ていうのかな、ぐれることはなくというか素直に愛情はもらって、
あとはサッカーをやってたんですけど、あそこで周りの人とのコミュニケーションっていうことは普通にしていたので、
ぐれることもなくおかげさまでやってこれた。
なるほど、ありがとうございます。
ちょっと時間飛びまして、社会人のキャリアの方も少し触れていきたいなと思うんですけれども、
キャリアとしては新卒ワークスアプリケーションで入られてらっしゃるかな、
当時のワークスさんって創業から割と早いんですか?いつぐらいですかね?
そうです。僕が入ったのが2005年で、1996年の創業だったのが多分9年目ですかね。
400人ぐらい。
そういうフェーズなんですね。
新卒が3期目で、1期目が多分10人とか20人ぐらいかな、2期が多分3、40人、
僕らの時で90名という結構小型の新卒採用を始めたタイミングで入りましたね。
ワークスさんは本当に新卒でカルチャーもすごく大切されていらっしゃってっていうのを
以前別のポッドキャストとかにも聞いたことがあって、
とはいえ相当な営業会社のイメージが外から見るとあったりして、
桜井さんがそういったゴリゴリの営業マンだったっていうのは今のお姿から、
お声からはなかなか想像しがたいですね。
あるかわかる部分はあるんですけど、
本当にずっとコーチとかやられてらっしゃそうな空気感をまとっていらっしゃると思うんですよね。
ワークスって新卒3ヶ月研修やった後にですね、
最後ドラフト会議があるんですよ。
90人成績優秀順に上から順番が付けられて、
3ヶ月後に給料も変わるんですけど、
3ヶ月で?
3ヶ月で。で、マックス100万ぐらい変わるんですよ。
1番から順番にプレゼンができて、
こういう部署に行ってこういうことがやりたいんだってことを、
各GMの前でプレゼンができるっていう場があって、
それで採用が決まっていくっていう感じだったんですよね。
僕は実はめちゃくちゃコンサル志望で、
やりたいですっていう話をプレゼンですごいしたんですけど、
海賊のその話で、マキラさんってご存知かもしれないですけど、
ワークスの元CEOの方に最後面談で言われて、
なんか営業側からすごい呼ばれてるから営業行ってって言われて、
はい、営業っすか?みたいな。
コンサル行きたかったんだけどなと思いながら営業に行った感じ。
なんであんまりゴリゴリ営業したいという気持ちはあんまりありませんでした。
営業したいという気持ちはあんまりなくて、
お客さんと向き合いながらお客さんの課題が何なのかっていうこととか、
売りたいっていうよりは必要なら選んでもらいたいっていうか、
その相手にとって必要なものであれば買ってもらえるように
最大限の説明をしたりとかっていうことはしたいなみたいなことはもともと思っていて、
でもワークスの営業スタイルって本当にそういうスタイルだったので。
そうなんですね。
なんか結構数字とかかなり厳しいイメージがあったんですけど、
そうでもない面もあるんですね。
そうなんですよ。
営業のスタイルとしてですね、最初に営業を訪問して、
それこそ営業資料を最初の30分くらい説明すると終わった後に、
上司とか先輩からすっげー怒られるんですよ。
リスクだっつって。
相手が何を求めているのか何を課題なのかどういう状況なのかわからない中で、
こっちのサービスの説明をするのは極めてリスクが高いっていう、
その営業をめちゃくちゃ科学してるんで、
なんで、そうですね。
だからドライというよりはすごくお客さんのためにもなるし、
こっちも最低限の工数で売るためにはどうするかがいいかってことを
すごく多分考え抜いた営業っていう感じに近いかなっていうふうに思います。
確かにその営業は桜井さんめちゃくちゃお上手なんだなっていうイメージがすごく湧いて、
非常に落ちてきました。
ありがとうございます。
で、多分他のキャリアも挟みつつではあると思うんですけど、
一旦エイルの話にも入っていきたいなと思っていて、
非常にユニークなポイントとしては、いわゆる創業社長ではないと言いますか、
引き継いで今社長にやられてらっしゃるってところだと思っていて、
これはなんかどんな感じで引き継いだのかってエピソードとか、
エイルとの出会いとか教えていただけますか?
僕3代目、3人目の代表取締役なんですね。
3ですね。
2013年の6月に創業していて、
これはヨラさんという方が創業されてるんですけど、