声で届ける起業家の物語 Startup Now-MCの大稲荷です。
株式会社ヘンリー代表取締役 逆瀬川 光人さんへのインタビューの続きをお送りいたします。
後編からは、同社のVPoE兼VPoTでいらっしゃいます、Toda Kengoさんにもご出演いただきまして、
ビジネスと開発、2つの側面からヘンリーさんの魅力に迫っていきたいと思っております。
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それではぜひ、戸田さん、まずは1分程度でご自身の自己紹介をお願いできますでしょうか。
株式会社ヘンリーの戸田と申します。
前職はワークスアプリケーションズというところで、スカウンシステムですかね、
人事であるとか給与であるとかっていうところをパッケージしているところで、
プログラマーとして働いていました。
パッケージも面白いんですけど、その延長線としてマッサーズっていうのも良さそうだなと思って、
マッサーズを中心に転職活動をしていたときに、ヘンリーに声をかけてもらってですね、
これは面白そうだなと。私、医療のバックグラウンドはそんなになかったんですけど、
当時調べてジョインさせていただいたというところです。
もともとSREやっておりまして、今もやってるんですけど、
今年からVP of TechnologyとVP of Engineeringもやらせていただいて、
対外発信とやらせていただいてます。よろしくお願いします。
お願いいたします。前編もご同席いただいておりましたけれども、
聞かれてた中でのご感想とか教えていただけますか。
スタートアップのラウンド、次のゲストは逆さんのお母さんがいいんじゃないですか。
僕さっき言おうか迷ったんですけど、お母さん会いたいですって言おうか迷いました。
いいお母さんでしたね。
逆さんご自身が非常に魅力的な方なんですけど、それはご家庭の魅力があったんだなと。
確かに。同じ感想です。ありがとうございます。
多分リスナーさんもそう思ってるんじゃないかなと思いますけどね。
そして前編でなかなか医療なんでなのかみたいなこと聞けなかったのもあるので、
お二人もそこを少しずつ聞きたいなと思っていて、
坂瀬偉さん結構少しで言うの難しいかもしれないですけど、
なんで結局この領域にしたのかみたいなところを少しいただいてもいいですか。
医療領域を選んだところで言いますと、
企業をした時に社会課題が大きいこと、
あと継続的にビジネスで解決して、より大きい課題が解決できること、
そこを2つにピン止めして起業していて、
そうなってくると日本で大きく残っているアジェンダ、
当時僕らが良さそうだなと思ったところが物流とか小売とか医療とか、
結構限られ、お金稼ぎもちゃんとできて、
大きい課題が残っているのが限られているなというところで、
その中で医療を選ばせていただいたんですね。
その中で医療だったっていうのはなんでなんですか。
いろいろ海外のサイトとかサービスとかいろいろ調べる中で、
どうやら医療の業務の生産性みたいなところが結構課題があるんじゃないかというところも見えてきて、
実際にお医者さんに30人くらいヒアリングさせていただくと、
機関システムである電子カルテのところがなかなか使い勝手が良くないですとか、
業務にカルテばっかり入れていますとか、書類ばっかり作っていますみたいな声も多かったですので、
そういったペインを聞いて、じゃあ何か我々やってみようかというのでやらせていただいたのと、
もう1個は結構いらっしゃる方々が結構志高い方が多くて、
日本の医療を良くしたりとか地域の住民の方々にどうにか健康になってほしいみたいな思いが強い方が多かったので、
モチベーションもそこですごく食ったがって、
知り合いに初期ユーザーで自分の大学時代の友達が医者で電子カルテ入れてあげるよと言ってくれたので、
その顧客も見つかって決めたという形ですね。
市場性というところだったら最後は人みたいなところが結構いかったんですね。
いいですね。
ちなみに戸田さんはさっきお声掛けいただいた後に医療ありだなと思われたみたいな話をいただきましたけど、
それは戸田さんの視点だとどんなところが魅力に移ったんですか?
まずですね、タイムマシンじゃないですけど、
やっぱりよそで成功している事例がたくさんある。
国の外もそうですし、他の業界に目を向けたときに、
すでに成功事例があることも、
医療業界ではできていないというのが1個あります。
自分の経験はやっぱりパッケージで積み上げてきたんですけど、
そのパッケージ自体もそんなにうまく入ってないんですよね。
それで生前のことを愚直にやるだけでかなり勝てるっていう風にまず思っているということですね。
ちなみに今のところ、パッケージさえも入ってないっていうのは、
もう手書きとかExcelとかそういう領域で皆さんやられていらっしゃるってことなんですか?
そうですね。今、電子カルテの浸透率というか導入率っていうのは
だいたいよくて50%とかなので、そもそも神入れてますみたいな
医療機関者は多いです。
あとはそうですね、自分の母親が医療関係者だったので。
そうなんですか。
あと自分も治病までいかないんですけど、ずっと医療通院してましたので、
患者としてのカウントダウンはまあまああってので、
これだったらいけるんじゃないかなって思えたっていうところです。
なるほど。ありがとうございます。
ちょっとまたビジネス側面というところで、
坂瀬さんにも聞いてみたいなと思うんですけど、
この電子カルテ、レセコンの領域、スタートアップ、
ちょくちょく増えてるなって感じはしますけれども、
その中でペンリーさんはどんなポジションを今取っていらっしゃるのか、
何か取りに行こうとしてるのかみたいなところを教えていただけますでしょうか。
ありがとうございます。
今大きく分類で言うと診療所という分類と、
あと病院というのがあって、そこは何が違うか。
ざっくり病院はベッドがあって入院ができると。
診療所は特に無償診療所がメインで、
僕らが風邪をひいて受付して診察して帰るって形で、
外来業務だけなんですよ。
かなり増えてきてる領域で言うと、
診療所向けのサービスが増えてきておりまして、
そこはベンチャーも結構多く入ってきております。
我々はもちろんそちらからはじめ入ったんですけども、
病院向けの領域だと入院の業務があって、
算定も複雑ですし、
かつその病院の中に職種の方、
外来だと受付の方とお医者さんだけなんですけど、
看護師さんとかリハビリの方とか、
めちゃくちゃ色んな職種の方がいらっしゃるんですよ。
色んな職種の方が一人の患者さんに色々治療したりとか、
コラボレーションしながらやってきますんで、
業務の依存関係とかめちゃくちゃ複雑にして、
そこの業務の依存関係の複雑性というところと、
算定がかなり大変というところで、
プレイヤーが全然クラウドだといないというところです。
オンプレミスの多くてSIのところが基本的に共同になってくるんですけども、
こちらだと2,30年前に作られたパッケージシステムで、
今の大きい、それこそコロナですとか、
少子高齢化が予想より早く進んでいるみたいな、
時代の変化に合わせた業務の提案みたいなのがなかなか難しいというふうに思ってまして、
そこを我々はクラウドでしっかり時代にも合った状態で提供しますし、
何よりパッケージのソフトよりも安く提供できるというところで、
市場に受け入れられつつあるというのが今ですね。
なるほど。
今の話を聞いていると、すごく難易度高い領域を責められているなという気がしていて、
ある意味ではスタートアップとしては挑まない方がいいかもないし、
すごく時間がかかるんじゃないかみたいな発想もあると思うんですけど、
あえてそこにピン止めをした理由、
これもしかしたら市場規模の話なのか、ペインの深さなのかわからないですけど、
いろんな観点がある気がしていて、教えていただけますか?
そうですね。
ベースとすると社会課題を解決し続けたいというところをベースとして考えているので、
ど真ん中の領域をやりたいというのがあって、
それが電子カルテだったというのがあります。
で、ある種ビジターズラックじゃないですけど、
という部分はあって、
レセコンってやっぱり知れば知るほどめちゃくちゃ難しいんですけども、
なんかもう怖すぎて知りたくもないぐらい。
そうですね。
当時は私も新規事業の経験10年あって、
林さんもいろいろやっていて、
いけるんじゃないかというのを結構見切り発車で始めた部分もあって、
そこで知れば知るほど難しいんだが、
そこがコアであるということも分かってきて、
始めているし、コアであるからやり切ろうといって今に至ってますね。
とはいえ多分ぶつかった壁が無限にある気がするんですけど、
これきつかったなとかそういうのあります?
そうですね。何個もあるんですけど、
それこそ前回の資金調達のタイミング、
ちょうど病院版が出来上がる前のタイミングで、
ちょうど一番初めに入れるはずだったユーザーさんに
お披露目をするようなタイミングがあったんですけども、
かなり難しい領域だったので品質がかなり低くて、
そこから正直にその状況をお伝えして、
仕切り直して半年くらいですかね。
半年から9ヶ月くらい完全にサービスを、
会社全体を開発に寄せて完成に向けて、
会社全体をかじ切りして作り切ったというところはすごい大変で、
ある種リリース直前に作り直しが発覚して、
営業とかもともとクリニックとかでもやってたんですけど、
全部止めて、とにかく作るところに全員フォーカスしたというのが
かなりハードシンクスで大変でしたね。
開発の難易度すごくあるんだなってことを思うと、
これ開発テックリードされてる戸田さんにかかってる機体とか
プレッシャーも含めて難易度の高さものすごいんじゃないかな
と思うんですけど、これは戸田さんの視点では
今どんな風に感じていらっしゃいますか。
テックリードとは言ったものの、私自身こういうアーキテクチャにしよう
みたいな話は実はしてないです。
うちは結構自発的に物事を考えるエンジニアが多いので、
それぞれみんな手を挙げてくれるんですね。
自分は誰も手を挙げてない領域を探すであるとか、
そういうエンジニアが自分で物事を解決できる、
だから手を挙げられるようにとか、
手を挙げた後走り切れるようにということをメインにやってます。
で、その上で一番今気にしてるのは
チームが大きすぎるかなっていうことなんですね。
弊社今エンジニアの組織は大体30人から40人ぐらいいるんですけど、
他では小さい部屋にみんなでワイワイ集まって
物を作るみたいな感覚でやれてたんですけど、
さすがに30とか超えてくると、それは難しくなってくるんですね。
で、作ってる物を例えば2つに分けて、1番から15番の人はこっちの部屋で、
16番から30番の人はこっちの部屋みたいに分けたほうが、
その部屋の間の行き来は出てくるんですけど、
部屋の中で開発はやりやすくなるっていうところがやっぱりソフトウェアでもありまして、
やっぱりその観点で部屋をいくつか分けてみようとかいうことは今検討していたりします。
あと逆さんが今部屋全体を取り仕切ってたんですけれども、
なるほど。
そういった狭い領域でそこは一定分かるという状態に持っていって、
徐々に染み出していくみたいな。
ありがとうございます。
あと戸田さんにぜひ聞いてみたいのは、
戸田さん実はリスナーさんここまでで気づいている方いるかどうか、
気づいたらすごいなと思うんですけど、
今日は僕と坂瀬川さんはリアルで会っているんですけど、
戸田さんは上海から、
この辺りというのは今フルリモートで働かれていらっしゃるということだと思うんですけど、
難易度高い領域でフルリモート結構大変なんじゃないかなとか思ったりするんですけど、
その辺り実際どうなんですかとか、
あるいはどうやって対策乗り越えているんですかって話をお聞かせいただけますか。
まずは利点の方が多いとは思っています。
我々今ほとんど中等採用ばっかりでメンバーお揃えているんですけど、
中等で30代とか40代とかになってくると、
お子さんがいらっしゃったりとか介護の話であったりとかっていって、
結構プライベートでの差し込みが多く発生するということはあると思っています。
なので実際今日もスラックとか見ていると、
お子さんが発熱したんでみたいな話とかよく見るんですけど、
やっぱりそういう場合でもそれぞれ無理のない範囲で働いていただけるっていうのは
フルリモートのかなり強いところだと思っていますので、
やっぱり能力がある、ポテンシャルがある、実績のある人、
エンジニアに限らずですね、
が協調して物事を作る、
社会課題を解決するっていうためにはかなり欠かせない体制だなと思っています。
なのでトータルではかなりプラスだなと思っていて、
やっぱり根が回るというか課題もあるのは実際そうです。
なので具体で言うとやっぱり、
例えば5人とか10人とか今月新入の社員の方がいらっしゃいますっていう時にも、
誰ってなるんですよねやっぱり。
やっぱり最初はその名前の一覧だけだって知るので、
スラックとかにやっぱり自己紹介とか投げてもらって、
自己紹介ページとかノーションとかで書いてもらってたりして、
そこまで情報を積極的に出して取りに行って初めて、
こういう人が入ってきたんだになるんですよね。
やっぱり同じことが日々の議論でも言えて、
こういうところは問題だと思いますってスラックに書くだけではやっぱり伝わらないものがあったりとか、
なのでやっぱり対面での話の機会が重要だと思ってまして、
例えばワンオンワンをきちんと実行するであるとか、
あと年に今のところだと2回ぐらい全社で集まってオフライン機会とか言ってるんですけど、
この半年間この会社はこうでしたと、
次の半年はこうするぞみたいな、
そういう機会を作って全社員で膝を付き合わせて議論するという機会を作っています。
いろんな距離感を乗り越えるような施策をやられてらっしゃるんですね。
そうですね。
おそらくなんですけど、その延長線上、内緒は採用なのかわからないですけど、
ヘンリーさんがフォトキャストやってるのではってことを発見をしまして、
ヘンリー理想駆動ラジオですかね。
これはどうしてやってるのかとか、
どういうふうなコンテンツ発信してるのかぜひ教えていただけますか。
そうですね。ヘンリー理想駆動ラジオは今年から始めておりまして、
ヘンリーの開発でしたりとか、開発組織の実態を理解してもらうということで始めてます。
今、技術側のフェローで入っているSOMというものが中心に回しているんですけども、
先ほどお話しした通り、ヘンリーの事業自体が複雑なので、
開発自体も結構複雑というか、分かりにくい部分もありますので、
そういった中の実態とか生々しい話を伝えて、親近感を持ってもらうというところで発信させていただいております。
ありがとうございます。概要欄に貼りますので。
これはどっちかというとエンジニア系の方にお勧めって感じですかね。
エンジニア系の方々向けに作っていったんですけども、
むしろビジネスサイドの方にもぜひ聞いていただきたくて、
開発者やメインエキスパート、QAといった方々の働いているリアリティが結構見えてくるので、
開発組織、ご自身の開発組織の顔が見えるようになるという部分もあるかなと思いますので、
ぜひビジネス側の方も聞いていただきたいなと思います。
ありがとうございます。
ぜひ皆さんも聞いていただければと思いますが、時間が来てしまってまして、
最後に坂瀬川さんからリスナーさんに届けたいメッセージをいただけますでしょうか。
ありがとうございます。
変になんですけども、社会保障費がどんどん高騰していく中で、
日本の医療体制をちゃんと継続して、将来世代に残していくというところを
今ミッションにやらせていただいています。
日本は暗いニュースが結構多いんですけど、
よく考えると、こんな少子高齢化の中で、
世界に今後、他の国にも起こるような課題を先頭を切って解決できるって結構面白いことなんじゃないかというふうに思っておりまして、
こういった、むしろピンチとか逆境を楽しめる環境ってなかなかないんじゃないかなというふうに思っておりますので、
もしそういったところに興味がある方は、カジュアルにいろいろお話しできればなというふうに思っておりますし、
そこを我々も楽しんで、これからもやっていきたいなというふうに思っています。
ありがとうございます。ぜひ概要欄に各種リンクを記載させていただきますので、
気になる方はご覧いただいて、コンタクトとか取っていただくといいかなと思っております。
そして今回配信気に入っていただいた方は、ぜひ番組のフォロー、評価、そしてこの配信のSNSの拡散をお願いできればと思います。
実際今、スタートアップの8月末までクラウドファンディングを実施しております。
よりディープに起業家の物語を届けるために、収録のスタジオなんかも作りたいなと思っておりまして、
その原始にしたいと思っております。ぜひこのあたりもご視聴いただけましたら幸いでございます。
坂瀬川さん、戸田さん、そしてお聞きいただいたあなたもありがとうございました。
ありがとうございました。