この辺って話されます?VCさんとかスタートアップの海外の方とは。
そうですね、やっぱり当然話題には上がります。
さっき話題にも挙げたノレン焼却みたいなところもそうですし、
多分国の大きな方向性として2022、2023年ぐらいでしたけど、岸田政権下で今だいたいスタートアップ投資額が年間約1兆円ぐらい。
これを5年で10倍にするんだみたいなことが、要は27年8年ぐらいに年間10兆ぐらいがスタートアップ投資されてるようにみたいなのが大きな方向性として出てきたというか目標だったので、
それを後押しするためにもM&Aがしやすくなったりですとか、
伴って上場維持基準の議論とかがより加熱しているというか、もろもろ整えているのかなという話です。
あとはじゃあ足元どういう影響出てくるんだっけ。
なんとなくスモーラーIPOって言い方がよくないかもわからないですけど、今までの想定通り50から100億ぐらいのレンジでまずは上場して、その後きちんと成長していこうという計画の人が、
やっぱり全然証券会社の人が受けてくれなくなっている急にみたいなところはやっぱり話題には上がりやすいですね。
そもそものところとしてなぜこういう議論が上がっているかというと、
上場する目的って知名度が上がるとか採用に有利になるとか融資がつきやすくなるとかいろいろありますけど、
一番は資金調達ですよね。上場して株式の流動性を上げることによって不特定多数の人に株式を渡して資金を得るっていう。
この資金調達において時価総額が上がっていかないと大規模な資金調達ができないというようなところになっている。
今グロース集大体600社ある中で約7割の企業が100億に行ってないと。
時価総額大体50億前後の企業がほとんどであると。50億しか時価総額がないと大規模な資金調達ができない。
10%株式を売り出し出したとして5億円だったら未上場のまんまの方が今だったら全然調達できちゃうんじゃないかぐらいですよね。
だいたい未上場のスタートアップの平均資金調達の平均は3.5億から4億ぐらいで大きいところだと本当50億とか。
平均なんだよ。
本来であれば上場、グロース集に上場して時価総額を上げて大規模な資金調達をしてそれを成長に当てていくってところなんですけど、
その大きな階が範囲内で時価総額が上がっていかないのでその大きな階を入れていくのは基幹投資家ですね。
この基幹投資家っていうところが特に海外の基幹投資家は日本の3800社の企業の中の全てを見るわけにはいかない。
だいたい目安になっていくのは300億以上の時価総額。そこに満たないとそもそも選択肢に入ってこなかった。
リストに入れなかった。
だから大規模な階が範囲内で時価総額が上がっていかない。
上場してから3年以内に100億を超えていないとそのまま時価総額は定調したというデータが出ている。
今回100億っていう風になったのも有識者の意見をまとめて最低100億だよね。
一方ある意見によっては海外の基幹投資家から階が入るには500億から1000億くらいの規模の会社でないと
そもそも個人投資家が売買しているだけだったら全然時価総額は上がっていかない。
ミニマムのミニマムが100億という風に言われている。
おっしゃるようにさっき証券会社がつかなかった。証券会社さんも上場できる可能性が高い企業さんに振り向きますよね。
そうすると今聞くのが300億を見込める規模の会社さんでないとそもそも証券会社がつかない。
結構ハードモードになってくるというところですよね。
しにくくはなってきていますね。
グロースだとかプライムだとか名前が変わったりだとかその前後にプライムの上場維持基準が変わったりですとか
グロースも多少影響があった時が21年とか2年の年間新規上場数が21年が確か125社。
そこの再編が起きて基準が入れ替わったんで22年に91社に落ちているんですよね。
日本のIPOの者数の推移で一番多い時でとか2000年で200社あって去年は86社しかない。
86社のうちいわゆるスタートアップに分類される企業で38社くらいだったと思うんですよ。
ただスタートアップ今だいたい1万社5000社くらいあるのかな。
Nマイナスに上場前2年以内の会社が1000社あるんでだから千分の38なのに相当東大入るより難しいみたいな。
確かに。
指標感もありますしだからそもそも国としてもIPOの数減らしてます。
スモールIPOって言われてますけどそもそもIPOするのも難しいです。
その中でIPOしたとしても時価層が100億基準とかがあって修羅の道みたいな感じですよね。
多分これ終わらない議論ではあると思うんですけど。
一方で今までのマザーズグロース市場って小さく上場できるところから成長企業さんの今後の可能性も含めて
ご評価しながら上場に至るというところがグローバルで見ても日本のマーケットの得意なところであり良いところとされてきた。
それがもしかしたら悪い方に触れて今回の課題が現出しているかもしれないですけど。
でもシフトさんであるとか今となってはすごい規模の上場企業さんも上場当時は小さかったみたいな。
その話も出てくるじゃないですか。
あれって竹本さん目線で見るとどういうふうに思われたりするんですか。
それで言うとシフトさんで上場した時は36億円。
今は大体3000億円くらい。
上場後に100倍になってるってことですよね。
2000年から上場した会社で800社あってその中で一番成長しているのがシフトっていう会社。
そこはシフトは50件近いMAをしてそもそも自家創価が上がっている企業を見ると大きな市場に入っていけてる会社っていうのが自家創価が上がっていくのかなと。
ニッチであればあるほど立ち上がりはいいですけどニッチであればあるほどその天井が取り切ったとしてもこの天井100億超えないよねっていう会社さんが多くなって。
すごく市場の選択みたいなのが一定やっぱり影響してるのかな。
いくら小だったり平方陣が優秀であったとしても市場の大きなうねりみたいなのは勝てないじゃないですか。
だからどのうねりで勝負してるか。
そのうねりの中で一番大きいうねりが発生しているところ。
存在している企業っていうのが自家創価が上がっていってるなっていうのが肌感としてあります。
竹場さんにご出演いただいてるのでその観点でもちょっと交えてお話いただきたいのがやっぱりMA。
この当初100億議論みたいな話の中で今一旦バイネームでシフトさんがそれこそ累計し50社ぐらい問題をされていて。
現時点で50億前後の上場企業様が今後この100億基準に達していくためにもやっぱり自社の既存の事業に投資するだけじゃなくて。
MAをしていこうというのは想像に固くないような気もするんですけど。
MA中会会話でこのトピックスってどんなふうに業界では話されていたのか。
そうですねそれぞれ2つあると思っていて。
1つがすでに上場していて自家創価が100億満たない企業さんが自家創価が上げていくには単体で採用したり営業したりっていうのがなかなかレバーが効かないので。
MAで買う側でMAをしなければならないみたいなコンディションになってきてるっていうのが1つ。
もう1つがまだ上場してないスタートアップさんで次のシリーズ行こうかどうかって迷ってる時に。
要は出口であるIPOメインのところがこういったコンディションになっている中でこのまま追加の調達をしてバリエーションを上げて一気に行き続けていいんだっけ。
であれば次の調達をする前にデュアルトラックじゃないですけどIPOで行くのかMAに行くのか。
MAに行くとしてもどれぐらいで今だったらされるのかみたいな取引事例法をもとにMAの算出をし始めてる企業さんが多くなってくる。
相談もやっぱり多いんですよね。
ただやっぱり自家創価30億超えてくるとやっぱりまだまだ日本の買い手が少ない。
やっぱりその未上場のスタートアップの資金調達についたバリエーションっていうのは入ってくる現金と放出する株式数の割合で戻してる。
ほぼ未実現なんですよね。
一方MAっていうのは実現100%なんだ基本的には。
だから全然同じバリエーションであっても性質が全く似て非なるものであると。
で一方このスタートアップ側についてはニヤリイコールだと思ってる企業さんが多くて。
やっぱり外部の資本投資家が入っている中で1倍以上で返せない。
どうしようっていう。
MAに行きたくても行けない企業さんでも言ってあるから。
大きくなりすぎちゃう。
なのでいたずらにバリエーションを上げすぎない。
もうすでに上がりきっちゃってるところはなかなかだからそれこそセカンダリーみたいな話になりますよね。
そうすると結果リビングレッドみたいな人が構造的に完全にロックされてデッドロックにハマっちゃってる。
おっしゃる通りですね。
逆に聞きたいのが2021、22とかってすごくバブルだったじゃないですか。
未上場の株価だったと思うんですよね。
あの時って要は資金の出し手がいっぱいいる中でスタートアップは一定限定されてて、もうこのステージはこれ、このステージはこれみたいな精緻なバリエーションせず、ざっくりといったあれですけども。
でもそれぐらいしかないじゃないですか。バリエーションしようがないんで。
その辺のところってやっぱりIPを一本足のやっぱり空気感であったんじゃないかなと私は外から見てて思ってて。
その辺ってどうですか?
そうだと思いますし、指標が上向いていく前提の認識の中でわざわざダウンサイドリスクについて議論する人がいない。
バブルっぽい話ですけど、ダウンサイドリスクがあるかもしれないから株価をそんなに上げずに調達するんだっけとか、投資をしぶるんだっけ。
そんな議論には基本的にはならず。
なぜなら他の投資家も投資していい企業家さんの株式を取得しないとビジネスも始まらないので。
そうですよね。
類似他社の他の投資家が例えばマルチプル10倍で株価つけて投資をしてオファーが出てる中、ダウンサイドリスクとかMAになっていくかもしれないから。
うちは6倍だわって言って引き受けてもらえるのかというと難しいし。
確かに。
なので高い時にはやっぱり高いところで価格は収束してましたし、今となっては一気に。
結果論ですけどね。
てなると僕らVC業という単位で言うと結局何年度にファンドを蘇生したかっていうのを、マクロ経済の話なんで。
何年度にファンドを蘇生していて、次は安定的にファンドを蘇生できるのかっていう議論ですね。
要は2発しかファンドが蘇生できない人であれば何年にっていうのは非常に柔軟な議論な気がしますけど、
安定的にもできればこの年度のやつは仕方ないけど、こっちの年度のやつは素晴らしい成績になってるっていう整え方はできるので。
ジャフコーさんとかもそうですもんね。
過去リーマンのところは。
でもそれでも1倍ちょっと悪くらいみたいな。
それはもう至強の影響もろに。
もろに受けますね。
受けますよね。
もちろん正しい戦略に基づいて正しいファンドサイズで投資しても最終的にやっぱり大きくマクロの影響を受けるので。
テクニックの中でちょっと余談ですけど、今年のヴィンテージはすごくいいと思う。
下がってるんで。
今年レイズできるファンドは下がってるところで投資ができるので。
投資家サイドには有利なこの1年2年くらい。
安く買って高く売るのはVCさんの成り割ですもんね。
まだそこが見えてる感じはしないですけど、だいぶそこっぽくなってきてるのが今のシリーズA前後くらいのラウンドだと思うんで。
シリーズA、VCさんで今年結構買い叩いて投資していくところはリターン出るんじゃないかなという説もあると思います。
あと思うのはVCさんって最初5年で投資してあと5年で回収みたいな。
基本10年。伸ばしても12年とか。
ある意味、企業家側からすると10年間の中でEXITの機会を提供しなきゃいけない。
今IPOしてる6割ぐらいは情報通信業です。
ただ情報通信産業ももう隙間なくなってきてるよね。
じゃあ次ディープテックいきますかって。
ディープテックって10年でEXITの機会提供できないよねってなると。
ある意味情報通信業の指数関数的にガンっていくモデルであったからこそ成立してた側面もあるのかなってなって。
EXITの機会を提供できたとしても100億とかってなかなか難しいじゃないですか。
いっても20億30億とか。難しいですよね。
なんか出口環境の実態はそうだと思うんですけど、結局VCファンドが先に大きくなってしまってるっていうのがまず。
確かに。だって700億とかのファンドとか消化しきれないですよね。
消化も、だからキャピタルコールしきらないって可能性がまずあると思いますけど。
700億っていう。
なるほど。
要はファイナルクローズで700億ファンドが例えば5回のキャピタルコールに置かれてれば3回目までで止めちゃって。
400億で止めちゃうとかもできなくはないので。
別に管理報酬減らして。
そうです。ファンドをちっちゃくに留めるっていうのもあるんですけど、とはいえでかくなっちゃってるんで。
じゃあ2、30億のMAがぼこぼこ増えたところで、ぶっちゃけ3桁億円以上のVCファンドはマジで儲かりにくい構造になってる。
そうですよね。
もうちょっと先の未来ですけど、5年後から7年後ぐらいに今の大きなファンドの人の成績が分かるようになってるじゃないですか。
そうすると多分おおむね僕の予想では儲かってなかった大型ファンドの答え合わせが2030年度前後に出てくるんですよ。
となるとLPをみんな出ししぶるじゃないですか。
しかもLP出ししぶったらVCファンドが大きくならないので供給量も減るじゃないですか。
スタートアップのお金の供給量が減ると起業する人ももしかしたら減るかもしれないし、大きいチャレンジできる人も減ってっていう逆回転に入りつつある。
だから本当は初先輩型の3桁億円ファンドはIPOが本当に不吉、もっと大きくなるという仮説だったのかどういう改修するかはちょっと分かんないですけど。
だから2022年とか21年に国がスタートアップ育成豪華年計画を出したときに、そのときの施策を参照しているデータってやっぱり2018年のメルカリさん6800億円。
あれが基準になっている。
じゃあ2018年以降そのクラスが出てるか出てないか。
だからエグジットの機会を提供して、日本だとMAでスタートアップMA作前は5億10億っていう桁金なんで、海外だと80億とか100億クラス。
それは買い手がいるから。
日本もスタートアップMAの買い手がまだいない中で、じゃあエグジットの機会を提供するとなるとIPOになると。
IPOだけど年間3,40社。
そのうち半分以上が自家作が100億いってない。
かつIPOって売り出しの方が多くなってるんですよね。
VC持ち分が多い。
IPOして公募してる会社ってのが2割もない。
公募してたとしても10億前後ってなると、本来のIPOの目的を達せられてない。
資金調達が目的なのに。
単なる売り出しの場になってるよねみたいなことよくありますよね。
上場維持基準をいじればそこらへんの議論が正になっていくのかというと。
もちろん1個解決すれば全部良くなるってわけではない。
1個ずつやっていかないといけないのは事実なので。
個人的に思うのはこの上場維持基準をいじった結果、新規上場数。
グロース市場の良いところだった。
超ポジティブなケースで言うとSHIFTさんのように。
小型IPOで始められるというところにも制限がかかっちゃうのはやっぱり良くないんじゃないかなと。
勿論ボジョントックかもしれないですけど。
やっぱり入り口は僕は小さくても今までの新規上場基準は今まで通りで。
上場維持基準をちゃんと見直すっていう。
そこは分けていただきたいなとはすごい思います。